SSブログ

新元号deクイズ

ぽぽんたです。 今日は新元号「令和」が発表された、記念すべき日ですね(^^)
だからと言うわけではないですが、クイズです!


例によって、私が次に記事にしようと予定している楽曲の歌い出し部分(のオリカラ)です:
(音源は削除しました。ご了承下さい)
このタイトルと歌っている歌手名を当てて下さい。
大ヒット曲ではないのですが、歌謡曲ファンの間では知名度は高いと思います。

かつてエンゲルベルト・フンパーディンクが似たような題名の曲をヒットさせました。
…ってヒントになります?

今回もコメント欄を「受付/承認後表示」モードにして回答をお待ちしてます。
正解発表と戴いた回答・コメントの一斉表示は今週土曜(6日)の深夜(23時半頃かな)
に行います。


ではでは、よろしく~(^^)/

**********************************************

それでは正解を…

太陽は泣いている (いしだあゆみ)  でした。

回答を下さった皆さま、ありがとうございました!

明日、この曲jについての記事を書かせて頂きますので、良かったらまたおいで下さい(^O^)/

(コメント欄は通常モードに戻しました)


nice!(1)  コメント(8) 
共通テーマ:音楽

太陽は泣いている / いしだあゆみ

季節的に少し早いですが… ↓ 字体がサイケデリックですね:

太陽は泣いている ジャケ.jpg

ビクターレコードからデビューしたいしだあゆみさんが、知名度のわりには楽曲がなかなか
大ヒットとならず、心機一転でビクターの宿敵・コロムビアレコードに移籍しての第一弾です。

前回の「新元号deクイズ」のヒントについて…。
1971年、イギリスの歌手エンゲルベルト・フンパーディンクが、今ではスタンダードとなった
「太陽は燃えている」をヒットさせました。
この曲、その前の1964年(昭和39年)に、レイ・チャールズ・シンガーズが同邦題で
日本でもすでにヒットさせていたんです。
その当時、日本グラモフォンに入社し洋楽ディレクターとなっていた筒美京平氏も
その曲は間違いなく知っていたはずで、「太陽は泣いている」もそのつながりでつけられた
題名だと思われます(作詞は橋本淳氏なので、協議はあったでしょうが)。


一聴してわかるように、当時(1968年)全盛だったグループサウンズのサウンド、
と言っても実際にはかなり多彩だったのですが、そのイメージを歌謡曲に転化して制作された
のは明らかで、移籍第一弾を必ずヒットさせる狙いだったのでしょう。

作詞・橋本淳、作曲:筒美京平。 後に大ヒットを連発するコンビの最も初期の作品ですが、
シーンが思い浮かぶような歌詞に流れの良いメロディーをつけ(筒美氏はその「流れの良さ」を
重視していたそうです)、覚えやすくインパクトの強いイントロで開始し、ストリングスを
強化したオケでグングンと押しまくるような曲構成は、この頃にすでに完成していたんですね。

そのストリングスは速くて複雑なフレーズが次々に出てきてカッコ良くドラマチックなのですが、
もしかすると制作の現場では演奏者から「こんな難しいの弾けないよ~!ギャラを倍にしてくれ」
などと嫌味を言われながら録音していたのかも知れませんね。

当時を象徴する楽器の音の筆頭なのは12弦のエレキギターでしょう。
その時代の歌謡曲、特に東芝レコードの楽曲にはどれにも入っていた気がします
(「サザエさん」(宇野ゆう子)、「ある日突然(トワ・エ・モア)、「手紙」(由紀さおり)、
「天使の誘惑」(黛ジュン)等々。そのどれも、イントロから使われています)。
きっと当時は最新のサウンドとして多用されたのでしょうが、そういう音色は時間が経つと
突然「古いサウンド」と思われるようになってしまう運命なんですね…。
「太陽は泣いている」も、今ではそのギターサウンドのためによりレトロ感が増しています。


ちょいと音楽的なお話を…。

とにかくノリが命です。 いしだあゆみさんはまさに声を振り絞り(やや無理が感じられる
ほどです)、最高音がハイBに達する音域を体全体で熱唱しています(キーはG#m)。

しかしこの曲はそれだけではありません! 筒美氏はどの曲にも実験的な要素を採り入れる
傾向がありますが、この曲では特にコード進行にそれが感じられます。

筒美氏はⅣの和音に6thの付加音を多用する…と言われていますが、
この曲ではサビの ♪太陽は~♪ の部分に「♭Ⅵ7-5」と言うコードを使用しているのです。
短調なのでIはラドミで、それに対する♭Ⅵ7の和音はファラドミ♭となります。
で、-5とはそのドを半音下げる、即ちファラシミ♭となるんですね。

しかしそうするとラとシが1音(正確には全音)の関係なので、不協和音となります。
それらの音だけでは確かにその通りで不快な響きとなるのですが、
その前後のファとミ♭が加わる事で何とも不可思議な、不安定な響きに聞こえるようになります。
その音は長くは続けられず、すぐにⅤ7に移行する(解決する)のですが、
♭Ⅵ7-5のハーモニーはどこか力強く、それが楽曲全体のインパクトにもつながります。
和音、コードって、不思議です。

筒美氏の楽曲には同じように♭Ⅵ7-5のコードを効果的に使った楽曲が他にもあって、
「色づく街」(南沙織)の ♪(あの日別れた駅にたたずみ)あ~♪ の部分、
「あなたに賭ける」(尾崎紀世彦)の ♪はげしく(愛し合う)♪ の部分など、です。

それは実に細かい事ですが、筒美氏の楽曲の多くが強く深く記憶に残るのは、
そういった操作をさりげなく採り入れている事も大きいのでは、と思うのです。


「太陽は泣いている」はカバーが多いようですが、私が知っているのは
山内恵美子ver.と原由子ver.です。

山内恵美子ver.は「センセーション'78」のサブタイトルが付けられ、
アレンジを筒美氏自身が行っています。
フラメンコのようなイントロに続いて、まるで西部劇のような疾走感のあるサウンドが展開し、
オリジナルのGSっぽさを根本から否定しているような仕上がりです。
シャープな声質で無理のない歌唱のボーカル、勇ましいストリングスが聴きものです。
全体にエコーの少ないドライなサウンドで、南沙織さんの「GET DOWN BABY」にも通じる
ものを感じます。

原由子ver.は2002年に発売されたアルバム「東京タムレ」のトップに収録されています。
こちらはアルバムのコンセプトに従ってオリジナルに忠実に作られています。
キーはGmでオリジナルより半音低く設定されていますが、先述の12弦エレキを初め、
オリジナルのGSっぽいサウンドが細かい所まで再現されていて、
全体の構成やサウンドを含めプロが本気を出した完コピ、と言って良いような仕上がりです。
原由子さんのボーカルはダブルトラック録音ですが、明らかにオリジナルを意識している
(いや、リスペクトしている、でしょうか)ような歌唱に感じられます。
このバージョンには筒美氏も「カバーしてくれてありがとう」とコメントを寄せています。


そしてB面「夢でいいから」もまた、影響力の強い1曲です。
70年代前半にデビューした女性アイドル歌手の多くがカバーしていて、
誰が歌ってもその人なりの個性を引き出す、柔軟性の高い楽曲です。
いしだあゆみさんの歌唱はどこか気だるく、A面とは全く違う表情で聴かせています。
以前にも書きましたが、私はカバーでは浅田美代子ver.が特に素晴らしいと感じています。
1998年に発売された「GOLDEN J-POP/THE BEST 浅田美代子」(ソニーSRCL4411)にも
収録されていますので、ぜひご一聴をお薦めします。


「太陽は泣いている」はオリコンで18位どまり(1968年8月19日付)でしたが、
その後の筒美氏の作品で聴かれる様々なエッセンスが詰め込まれたような1曲であり、
発売から半世紀以上経った現在でも多くのファンがいるんですね。


「太陽は泣いている」
作詞 : 橋本淳
作曲 : 筒美京平
編曲 : 筒美京平
レコード会社 : コロムビア
レコード番号 : LL-10058-J
初発売 : 1968年(昭和43年)6月10日

nice!(2)  コメント(3) 
共通テーマ:音楽

平成最後のクイズ

平成も残り10日足らず…って事でいつものクイズです。

次の音源は45年前の今頃からじわじわとヒットの兆しを見せていた曲の
オリジナルカラオケです。
その曲名と歌っていた歌手名をお答えください。
今回はちょいサービスで長めに入ってます:
(音源は削除しました。ご了承下さい)
この曲のレコードジャケットには原宿駅の駅舎が写っているのですが、
それがなくなるとかなくならないとか言われていますね。
個人的にはぜひ保存する方向で行って欲しい!と思っています。

ただ…この駅に空いた汽車は似合わないな(^^;)


今回もコメント欄を「受付/承認後表示」モードにして回答をお待ちしてます。
そして今週土曜(27日)深夜に正解発表とコメント欄の一斉表示を行います。

ではでは!


*********************************************************
それでは正解を…

逃避行 (麻生よう子) でした。

回答・コメントを寄せてくださった皆さま、ありがとうございました。
今回は皆さん、正解でした(^^)

次回は改元後、5月5日6日に更新予定です。
気まぐれでその前にも書くかも知れませんが(^^)
またよろしくお願い致します!

(コメント欄は通常モードに戻しました)


nice!(2)  コメント(34) 
共通テーマ:音楽