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薔薇とピストル / ギャル

お久しぶりです。 更新していないとアクセス順位が上がる不思議なブログです(^^;)
今日更新したらまた圏外か…ま、いいや。

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薔薇とピストル.jpg

ここ一年ほど、気がつくとほぼ毎日のように見ている動画があります。
それが今回採り上げた「薔薇とピストル」(ギャル)なんです。
YouTubeにいくつかアップされている中の、フルコーラスで歌われている動画です。

この動画では、歌(勿論生歌です)も振り付けも完璧。
一部レコーディング音源とはコーラスの付け方が異なる部分があるのですが、
むしろこの方がいい出来とも思えるほど。

振り付けは「いかにもアイドルっぽい」と思いきや、特にエンディングでは3人とも
ワイルドに体をくねらせ、どことなくサイケっぽくさえ感じさせるもので、
我々の年代で子供の頃に「見たいけど見たらいけないもの」のように思っていた、
そんなものを思い起こさせてくれるパフォーマンスです。

ギャルはオーディション番組「スター誕生!」でスカウトされデビューした石江理世さん、
黒木真由美さん、目黒ひとみさんの3人組です。
個人的には石江理世さんのデビュー曲「目かくし」はよく覚えていて、岩崎宏美さんのデビュー曲
「二重唱(デュエット)」を初めて耳にした時に「あれ、何だか似てるなー」と思ったものです。

デビューしたものの大きな成功を収められなかった女性アイドル歌手の3人と言うことで、
ギャルがデビューした時には期待されていたと言うよりも「売れないアイドルの寄せ集め」
のようなイメージを持たれてしまった感が強く、それをプロダクションや制作側が
払拭する努力を怠ったために結局短命のグループで終わってしまったのでは
…と、全くの独断ながら私は思っています。

現在手に入れられる音源は、SOLIDなる名前のレーベルから発売されているCD「薔薇とピストル
~コンプリート・コレクション」だけで、それにはレコードで発売されたシングル、アルバムの
楽曲が全部収録されています。

それを聴くと、アイドル歌謡の範疇を超えた実力派コーラスグループであることを認識できます。
レコーディング作品だけでなく、先程触れた動画を観てそれが生歌であることを知ると、
そのパフォーマンスに驚嘆するのです。
しかも、デビュー当時には石江理世・黒木真由美18歳、目黒ひとみ17歳。
現代では、その年齢でギャルに匹敵するコーラスを実現できる歌手は皆無でしょう。

ギャルとしてのデビューが決まってから、それぞれアイドル歌手特有の歌い方の特徴などが
すべて封印され、歌うために必要な技術を1から鍛え直されたに違いありません。
そして、これは推測ですが、3人とも楽譜を見てすぐに歌えるほどの実力だったと思われます。
コーラス録りはオケ録りに近いものがあり、写譜等に何らかのミスがあったり、あるいは
急な変更が生じた時、それに即座に対応できることが必要だからです。

「薔薇とピストル」は、レコーディング作品とテレビ出演とでは歌唱に少々相違があるのですが、
動画を観る限りそういった部分も全く危なげなくこなされています。

70年代以降、レコーディングで使用される女性コーラスはシンガーズ・スリーとEVEばかりでした。
ギャルはアイドル歌謡としては成功しませんでしたが、コーラスの実力は確かなものだったので、
続けていればその後の多くの歌謡曲、ニューミュージックなどで重用されたことでしょう。
そうはならなかったことが、私には残念でならないのです。

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ギャルがデビューしたのは、1977年10月。
当時はピンク・レディーが物凄い人気を博していたり、キャンディーズが3ヶ月前に引退宣言をして
世間を騒がせていたり、沢田研二・山口百恵・石川さゆり・狩人・清水健太郎・郷ひろみ…等々、
歌謡界がとても華やかな時代でした。

そんな中、「薔薇とピストル」はデビュー曲としては異例なほど高度な楽曲でした。
それは曲の構成、コード進行、アレンジなどほぼすべての面で言えることで、
例えば洋楽好きな音楽ファンにもアピールしていれば、結果が変わっていたかも知れません。

今改めてそのレコーディング音源を聴くと、歌詞、メロディー、アレンジ、演奏、歌唱、
そのすべてに物凄く熱が入っているのがよくわかります。
それを重い、苦しいと感じる人がいるのも確かでしょうが…。


作詞は阿久悠氏。
ソロ時代のメンバーすべてのデビュー曲を書いているので当然の人選、
と言うよりもギャルの実質的なプロデューサーだったと思われます。
氏の著書「命の詩」には、10行を費やしギャルへの賛辞が書かれています。

作曲は川口真氏。
筒美京平氏、都倉俊一氏、鈴木邦彦氏等と共にヒット曲の多い作曲家です。
派手な曲でも品の良さが感じられるのが、川口氏の持ち味ではないかな。
自身でも編曲を行う(というよりも、元々編曲家なんですね)のですが、
「薔薇とピストル」では恐らくより派手なサウンドが求められたために、
馬飼野康二氏にアレンジが任されたのでしょう。

なので編曲は馬飼野康二氏。
70年代初頭からつい最近まで、実に長い期間作曲、編曲活動を続けています。
程よく派手、しかもアカデミックなアレンジの楽曲を多数残しています。
「この曲、カッコいい!」と思うと氏のアレンジだったということが、
私はとても多いです。

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ではこの曲の歌メロ譜をば:(サムネイルをクリックして頂くと別ウィンドウで開きます)
私が採譜したものなので、どこか誤りがあったら知らせて下さいねー。

薔薇とピストル-1.jpg

構成としては、1番では始めと終わりに、2番では終わりにサビを置き、
その間で次々とメロディーが変わり盛り上がる、メリハリの強い作りです。
メロディー譜にサビからDメロまで、その最初の小節の上に赤い字で表示しておいたので、
参考にして下さい。


まずAメロ。
ここのコード進行は、キーを半音下げると Am→C7→D7→Em7→Am 。
歌詞がアメとムチ、どっちが好き?と言っているようなものなので、コード進行もそれに合わせ
明るいメジャーキーと暗いマイナーキーを行ったり来たりしている感じです。
このコード進行、私はこの曲で初めて見ました。

♪バッラの花とピッストルでは…♪ とハネているのがポイントですね(^^)


BメロはCメロへのつなぎの役割をしていますが、Aメロでは3人のユニゾンだったのが、
Bメロではパートが3つに分かれたコーラスになっています。
その最も高い音が各コードの7thやテンション音であるのがポイントですね(^^)


Cメロはちょっと息抜き…と言った感じの静かなフレーズであり、
ソロと♪アッアー…♪ のスキャットに分かれる、この曲で2番目の聴かせどころ。
ソロ部は、レコーディング音源では目黒ひとみ→石江理世→黒木真由美(→全員)の順ですが、
テレビ等では黒木真由美さんが通して歌っていました。

動画を観ると、目黒・石江両人による ♪アッアー…♪ が実に巧みで、
いったん後ろを向き前を向いた直後に2パートコーラスで全く乱れず正確に歌えるのは、
大変な技術です。

ここでのコード進行は E7→Am→G7→C で、歌謡曲の定番中の定番と言った感じです。
全体にコード進行が凝っている分、部分的にそういう流れがあるとどこかホッとします。

因みにその ♪アッアー…♪ は1番2番とも、レコーディング音源では4回、
動画での歌唱では3回。
ここはレコードでも動画のように3回でやめる方がより洋楽っぽくてカッコ良かったはず…
とちょっと残念。


Dメロ。 ここはレコーディング音源では全員のユニゾン→オクターブユニゾンで歌われます。
そこでは高いパートが目黒・石江、低いパートが黒木と思いますが、
高いパートは地声でD#まで出しているんですね(動画ではファルセットですが)。
いつも引き合いに出して申し訳ないのですが、当時の、ハイトーンが絶好調だった
岩崎宏美さんでさえハイD止まりだったので、
そんなことからもギャルがいかに厳しく訓練され世に出たのかが伺える気がします。

ここでのコード進行は Am→Dm→Am→B7→F7→E7sus4→E7 です。
B7の次のF7はただのFでも問題ないのですが、7thを加えることでどこかスッキリしない、
モヤモヤ感を引きずったまま次の展開に流れ込むような演出が感じられます。
同じようなコードは「冬の色」(山口百恵)や「雪あかりの町」(小柳ルミ子)など
意外と色々な曲で使われているんですよ。

そして、このDメロで驚くのは、動画での歌唱なんです。
オクターブユニゾンで3小節歌った後、サビに流れる前の ♪数えるまで~♪ の「まで~」で
3パートに分かれて E7sus4→E7 の微妙なコードのコーラスになるんです。
つまり、テレビ等での歌唱ではレコーディング音源よりも高度なことを行っているんですね。
そのおかげで次に来るサビがより盛り上がる効果をもたらしています。

そして、1番ではAメロの前にもあったサビ。
ここでは「私達の実力を聴いて!」と言わんばかりの、3パートのクローズハーモニーの、
見事なコーラスで歌われています。
♪好きになーればー♪ の「ばー」では思い切りポルタメントを利かせて、
一度聴いたら忘れられないようなインパクトの強さも持たせてあります。

尚、レコーディング音源では ♪好きになーればー(好きになーればー)…♪ と
追っかけのソロボーカルも入っていますが、動画でのパフォーマンスを知ってしまうと、
そのソロボーカルは「要らないじゃない?」と私は思ってしまいます。

ここでのコード進行は Am→FMaj7→Am→FMaj7→Dm→F→E7→Am 。
それ自体は定番に近いものですが、正直言うと、FMaj7かただのFか、
何度聴いても判然としなくて…どう思います?


もうひとつ。
間奏が、やけにカッコいいんですね。
ギターとストリングスのフーガっぽい演奏に続いて、全楽器が裏打ちを繰り返し、
終わり近くで隙間にドラムスが…。
2番を歌い始めるタイミングを誤りそうですが、そうなりそうな感じさえカッコいい。
この曲、いったいどれほどパワーが入っているのだろう…?

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この曲で使われている楽器は:

左: エレキギター クラビネット トロンボーン

中央: ドラムス ベースギター エレキギター(ディストーション)

右: エレキギター コンガ トランペット

そしてオーケストラ配置のストリングスが左右に大きく広がって定位。
ほぼ典型的な70年代歌謡曲のパターンです。

「薔薇とピストル」はミックスが2種類あります(両方とも同じCDに収められています)。
シングル盤バージョンと、1978年4月に発売されたアルバム「ギャルのスペース・オペラ」
に収録されたバージョンです。

両方とも楽器の定位はほぼ同じながら、
シングル盤バージョンは各楽器にコンプレッサーをかけて輪郭を強調したサウンド
と言った印象で、パワーはあるがハイファイ感に乏しいややラジオ的な音なのに対し、
アルバムバージョンはコンプレッサーを取っ払って自然で伸びのあるハイファイな音、
その代わり各楽器のインパクトが弱まっている…と言った感じです
(コンプレッサー云々はあくまでも個人的な印象、ですが)。

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アレンジは典型的なロックのリズムをベースにして歌謡曲らしさをふんだんに採り入れた、
馬飼野康二氏の最も得意とすると思われるパターンです。

イントロはディストーションを効かせたオクターブユニゾンのギターで始まり、
それを囲むように両側からホーン隊が盛り上げ、ストリングスが絶妙に絡みます。
そのあたり、やはり馬飼野康二氏が作・編曲した「古い日記」(和田アキ子)と
共通点が多いのがわかります。

特にサビでのストリングスは力強く、ピタッと着地するようなキメ方をしていて、
演奏者の技量の高さを感じます。
イントロでの、怪しさを感じさせるもやもやした演奏もユニークですね。

Cメロ部だけで聴かれる、アルペジオ奏法でクリーンな音のギターも何とも歌メロとよく合い、
雰囲気を盛り上げてくれています。

しかし何と言っても、先述もしましたが、楽曲全体に物凄い熱量を感じるんですね。
なぜそう感じるのかは自分でも分かりません。
アレンジの力かも知れないし、スタッフ・歌手の「いい曲を作ろう」と言った勢いかも知れない。
発売から46年近く経ったそんな曲に再会したことにささやかな幸せを感じるワタシです(^^)

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今から8年ほど前、私の住居から少し離れた所にあるイオンで、ミッツ・マングローブさん率いる
「星屑スキャット」がミニライブ(実質キャンペーンかな)を行ったので、観に行きました。
その時に歌われた1曲がギャルのシングル2作目「マグネット・ジョーに気をつけろ」でした。
実は自分、それがギャルの曲と言うことをそれまで知らなかったんです(^^;)
「何だー、この曲!すごく洒落てる」とびっくりした私は、すぐにAmazonでギャルのCD(既記)
を購入し、聴き入ってしまったワケです(あ!星屑スキャットのCDでなくてスミマセン)。

CDを通して聴くと、当時(1977年前後)の歌謡ポップスの、私が好きなサウンドの要素、
例えば派手なストリングスやシンセサイザーと生オケの融合、そして厚いコーラスなど、
ほぼ全部の要素が過不足なく入っているんです。

CDにその全曲が収められているオリジナルアルバム「ギャルのスペース・オペラ」は、
シングル曲以外ほとんどの曲のアレンジをあかのたちお氏が担当しており、
まさに当時の歌謡ポップスの真骨頂とも言えるサウンドを堪能できるのですが、
1曲だけ深町純さんがアレンジした楽曲「宇宙船GAL」はまさに歌謡曲離れした、
当時流行する兆しを見せていたフュージョン系に近いサウンドであり、
宇宙人のつもり…と思しきテープ倍速音声SEが突然飛び出したりと、
あの頃の商業音楽の制作ってどれほど創造的だったのだろうと、
機材には不自由しないはずなのに中味が貧困な作品ばかりの現代と比較して感心するやら、
羨ましくなるやら。

ギャルは弱冠17歳、18歳であれほどの技術を身につけ生歌でもその力を発揮していたのに、
今では歌手自らレコーディングで「さっきの歌、ピッチを修正しておいてね」などと言うことも
あるらしい。
そんな心掛けの人間がろくな作品、作れるはずはないのですけどね。


さて、そのギャル。
「マグネット・ジョーに気をつけろ」を最後に石江理世さんが引退してしまったのは、
今思うと本当に残念でした。
キャリア的にもギャルのリーダー的存在だったはずですし、コーラスのバランスでも
もう二人をしっかりと支える役割を果たしていたので、その損失は大きかったと思います。
石江理世さんの後継に中世古明代さんが加入し、それからまた半年以上の
トレーニングがあったそうです。

私もギャルはデビューしたばかりの頃はテレビで観た記憶がありますが、
少しするともうその姿を見ることがなかった。
そのまま、私の記憶からも消え去っていました。

ギャルはアイドルグループではなく、ミュージシャン。
作品を聴く限り、作家もアレンジャーもそのつもりだったのではと、今は思えます。
それが続いてくれていたら、また繰り返すようですが、
今頃は女性コーラスのレジェンドになれていたかも…。
勿体ない。
そう思えてならないのです。

それはともかく、CD「薔薇とピストル~コンプリート・コレクション」は、
私の生涯の愛聴盤の一つになりそうです。
未体験の方、ぜひご一聴をおすすめします。


「薔薇とピストル」
作詞: 阿久悠
作曲: 川口真
編曲: 馬飼野康二
レーベル: キングレコード
レコード番号: GK-143
初発売: 1977年(昭和52年)10月21日
オリコン最高位 53位
オリコン登場週数 13週

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nuko222

ぽぽんたさん、こんばんは。

ぽぽんたさんや当方の地域では、暑さがこの時期としては尋常じゃない気温になっていますが、ほかの地域では洪水が発生するなど異常気象が原因なのか?それともたまたま発生した事象なのか判りませんが、今後どこでも発生する事象かもしれません。

今回の注目曲の選択が新鮮ですね。
当方も当時にTV,ラジオで流れていた事を知っています。
歌ウマグループで、コーラスのハーモニーが完璧だったと思います。
他にもこの時期にちょっとジャンルは異なりますが、「ソープ」(敬称略)がCBSソニーから出ていて歌ウマコーラスグループだったと記憶しています。

ギャルさんの場合、活動期間が短くて世の中に知れ渡る前に消滅してしまった印象があります。
今回取り上げている楽曲に関しては、シングルVerしか知りませんが
サビの「好きになればー・・・」のコーラスが素晴らしかったと記憶しています。
こういったヒットチャート上位とは言えない楽曲にも大いなる魅力があって、当方はそういうものも気にかけています。




by nuko222 (2023-07-18 00:58) 

ぽぽんた

nuko222さん、こんばんは! お久しぶりです。

「線状降水帯」とか、昔の天気予報では耳にした事のないものが発生して大水害が起きたり、昨日今日のような体温並みの最高気温が出たり、何だか過ごしにくい夏ですね。
自分が子供だった頃の夏は最高気温が30℃くらいで夜はそれなりに涼しかったような気がします。
私は温暖化の原因は、CO2などよりもアスファルトとコンクリートの蓄熱効果のほうが大きいのではと思っています。

もう私は今、今回の曲とギャルは本当に好きで、なぜこれまで注目して来なかったのだろうと後悔しています。
CDはかなり前に買っていたのに…。
私もギャルのデビュー当時「なんて凄いコーラスなんだろう」と思ったのは憶えています。
ただ当時はキャンディーズやピンク・レディーの方にどうしても注目してしまっていて(高1のミーハーでした)、ちゃんと聴いてなかったんですね。 後悔です。

ぜひ、私も持っているCD「薔薇とピストル コンプリート・コレクション」を聴いて下さい。
nuko222さんがお好きな要素がたっぷり詰まっていると思います!
私はこれから、各メンバーのソロ時代の音源にも注目していきたいと思っています。

by ぽぽんた (2023-07-18 21:27) 

TAK

ぽぽんたさん、暑中お見舞い申し上げます。
当時、レコードリリース前日にこのレコードを購入しました。それほど私にはインパクトがあった曲です。例のフルコーラスの「生歌」を見て感激しちゃいました。本当に貴重な映像ですね?
もちろん2枚目の「マグネット・ジョーに気をつけろ」も買いました。でも売れなかった…。
「楽曲が良くて唄が上手くても売れない」ってことを実感した曲です。
目黒ひとみさん(ソロ活)の「スター誕生!」でのシーン、全く記憶に無いんですけど…。
by TAK (2023-07-23 13:59) 

ぽぽんた

TAKさん、こんにちは! 私からも暑中お見舞い申し上げます。

発売前日にレコードを購入されたとはすごい!
テレビかラジオで歌を聴いて音楽そのものを気に入られたんですね。
恐らく「スター誕生!」あたりでデビュー前に出演したのかな?
2作目も購入されたということはかなりのファンであったのでは、と推察いたします。

許可を得ていないのでリンクは貼らなかったのですが、フルコーラスで歌う動画、
あれは実に素晴らしいですよね。 振り付けもミスなくこなしながらの生歌、
ソロボーカルの何倍も難しいと思いますし、プロだなぁと感じます。

目黒ひとみさんについては、私も同じなんです。 石江理世さんについては
デビュー曲が好きだったくらいですし、黒木真由美さんは「スター誕生!」に
初めて登場した時から注目していたほどだったのですが…。
しかし今も現役で歌手を続けているのは目黒ひとみさんだけなんですね。
応援していきたいです!

by ぽぽんた (2023-07-23 14:43) 

sjghd

こんばんは。
ギャルは、よく覚えています。

石江理世さんのデビュー曲「目かくし」
黒木真由美さんのデビュー曲「好奇心」
をよく覚えています。
ギャルでは、石江理世さん推しでした。
1974年の『スター誕生!』では、黒木真由美さんに、人気が集まり
一番の注目でしたね。

先日の
7月22日のGAL Re-Born(目黒ひとみさんがメンバーの一員) Summer Liveに
黒木真由美さんがかけつけたようですね。
by sjghd (2023-07-27 19:03) 

ぽぽんた

sjghdさん、こちらでもこんばんは!

私も本文に書いたように、石江理世さんの「目かくし」は今でもソラで歌えるほど、
よく憶えています。
そうでうね、黒木真由美さんの時は会場での人気が既に高くて、決戦大会までの注目度が
それまでとは違っていたのを憶えています。

え!あのGAL Re-bornのライブに黒木真由美さん!?
それはぜひ観たかったなぁ。
目黒ひとみさんは本当に頑張っていますね!

by ぽぽんた (2023-07-27 23:54) 

青大将

ぽぽんたさん、こんにちは! いやぁ?、此処にコメント入れたくてウズウズして居りました。[ウッシッシ]

GALは大好きで、俺は3人のソロ時代のシングル盤全部持ってるぐらいです!
77年の秋の或る放送時の「スター誕生!」を観ていた時、番組中盤で司会の欽ちゃんによりソデから呼ばれた3人組、《あれ?!黒木真由美と目黒ひとみ?もう一人誰?》これがギャルの最初の印象でした。
番組からデビューした3人がグループでこの度再デビューするといった内容の説明にビックリしました。少なくともその時点では石江理世が謎の人だったんです。いつデビューして、デビュー曲は何だったんだ?って感じ。勿論、あとの二人はよ?く存じてました。俺が本腰入れてスタ誕を真剣に観始めたのはピンク・レディーがデビューした辺りだと以前何処かで書いたかと思うんですが、黒木真由美と目黒ひとみはその頃ソロですっかりお馴染みでしたから。
黒木真由美はデビュー曲より2曲目の「♪乱れているー乱れているー感情線がー」の「感情線」が印象深く、ウチはカラーテレビの購入が他人(ひと)ン家よりも随分遅く(と、いうより白黒テレビがなかなか壊れんかった)、実はやっとカラーテレビがウチに来た日は75年の秋で、日曜日の午前11時台でした。その画面に初めて映し出された映像は、スタ誕でこの「感情線」を歌う黒木真由美だったんですね。バックの色は黄緑色、持ってるマイクのスポンジ・キャップも黄緑色。何か全体的に黄緑色が鮮やかに印象に残ってるんです。

そして目黒ひとみ。デビュー曲の「わたしのシュガー・ボーイ」はウチの姉が好きで口ずさんでましたが、本人が歌ってる音は聴いた事がありませんでした。ソロ時代ラストの「スイートポテト42キロ」はサッポロポテト・おさつクッキー(現?おさつスナック)の本人出演のCMソングで、よく放映されてましたよね。或る日のスタ誕の中盤でゲストだった彼女がこの曲歌った後CMに入り、そのCMがそれだった事があったのを凄く憶えてます。

一方、石江理世の記憶・・・・実は在ったんですよ。
親戚の家から勝手に持って来た明星の74年年末辺りの歌本に石江理世が小さい扱いで載っており、そこに掲載されてた歌詞を目で追うと、小学3年の時にテレビで好きだったずっと気になってた曲でした。 当時、腎臓炎を患い長期休学して自宅休養中だった頃、大好きだった「恋の大予言」聴きたさに毎週土曜日の昼1時に観て居たフィンガー5の看板番組「時間だよ!アイドル登場」という日本テレビの30分番組。その中盤に今月の歌みたいなコーナーがあり、そこで毎回「♪私の彼は 3時の彼よ いつでもここで待っているー」と、全身黒か赤のレザーのジャンプスーツにブーツカットという出で立ちで格好良く歌う長身の女性歌手。これこそがGALの謎の人物・石江理世だったと後々判明したんです。《あー、あの人かぁー!》気付いた時は驚きと同時に嬉しかったです。
ちなみにその曲は、ソロ2曲目でラストの「放課後」という曲です。
ずいぶん後になって聴いたデビュー曲の「目かくし」も聴き覚えがありました。「♪危ないことだと言われるけれども私は恋してるゥーだからいいのぉー 」このフレーズは当時聴いた記憶が滅茶苦茶あって、石江理世が一段と近く感じられました。
翌年の75年1月にスタ誕ゲストの記録が残されてるので、この辺りを最後に一旦、デビューから一年にも充たないまま恐らくは学業専念か何かの理由で引退してるみたいな状態になってますね。


「薔薇とピストル」(阿久悠氏は自著本で「バラと拳銃」表記だった)を最初に聴いた感想はまさにカッコいい!の一語に尽きます。
そして、これを歌う3人のコーラス、ビジュアル、振り付け、どれも完璧でした。レコード入手する迄、「♪両手を上げなさい こちらを向くのです・・・」はずっと黒木真由美のソロ・パートだと思ってました。当初は3人にソロ箇所が在った事、初めて知りました。
おそらく、黒木真由美をイメージ・リーダーに据えて真ん中に置き、目立つ様にあとの二人をコーラスに回したのでしょう。

余談ですが、スタ誕BOX収録のDVDに74年11月14日放送の「木曜スペシャル・激録・スター誕生!」に黒木真由美が福岡テレビ予選で合格した映像で、エンディングで番組テーマ曲を全員で歌い盛り上げるシーンの背後におそらくデビュー・コーナーに出演したと思われる赤いタンクトップ&ホットパンツ姿の石江理世が一瞬映ってます。

正直、「薔薇とピストル」はヒットする予感がありました。
ピンク・レディーの「ウォンテッド(指名手配)」とジュリーが支配してた当時のヒット・チャートでは壁が厚すぎましたかね・・・・。

翌年、小学校卒業目前の1月?2月頃、日曜の遅い時間帯にラジオで放送してたキングレコードの新譜紹介の15分番組に、ギャルの新曲「マグネット・ジョーに気をつけろ」が流され、またまた魅了され
、この曲聴きたさに毎週ラジオを聴いてました。
同時期に紹介されてた新譜は、「金魚鉢の中のアメリカ」(みなみらんぼう)、「銀河系まで飛んで行け!」(梓みちよ)、「今夜は気取って」(布施明)等でした。

「薔薇とピストル」以上に期待度が高かった「マグネット・ジョーに気をつけろ」も不発に終わり、本当に残念無念感が焦れったかったのを憶えてます。テレビでは2度ほど歌唱シーンを観ました。
レコード買ったのはその一年後ぐらいで、ジャケットも見事なそれぞれオレンジ、?、黄緑の三色ドレスでフワッとウェーブがかかった黒木真由美の髪型に対し、切り過ぎ感のある石江理世のショートヘアーが微妙・・・今見ると蓮舫みたい。

ところで、石江理世が脱退する時、アフタヌーン・ショーで石江引退セレモニーやりました。最後は薔薇の花束をメンバーから受け取り、皆涙、涙、でした。

その後のギャルは桑名正博提供の「誘惑されて」とかありましたけど、いちばん好きだった石江理世が抜けた新メンバー加入は何か急激にパワー・ダウンが否めませんでした。

記事に書かれてたCDは、以前アマゾンで見て、購入を検討しましたが、未だ買わず仕舞いです。ただ、石江理世が唯一出したアルバム(出てるのだ、アルバムが!)「放課後」のCDは持ってて、ボーナストラックにギャル在席中シングル4曲が収録されてます。
黒木真由美もソロ時代のベストCDのボーナストラックにギャル時代のシングル曲を入れているようです。

「薔薇とピストル」「マグネット・ジョーに気をつけろ」共々、各B面曲「グループ」「珈琲をいれましょう」も名曲ですね。

「珈琲をいれましょう」は、岩崎宏美のアルバム「思秋期から・・・男と女 」収録曲「煙草の匂いがする」と歌詞のシチュエーションと、ゆったりとした、時に眠気を誘うな癒される感じの曲調が共通してて、個人的には姉妹曲なんですよ。

ところで最近、ちょっと気になる事がありました。数ヶ月前になりますが、ネット記事のオススメに黒木真由美の最新インタビュー記事が出て来て、そこにギャルの事にも触れられて居たのですが、目黒ひとみの事は名前で書かれてたのに対し、「あとのもう一方はどうしているのか知りません」みたいな言い方だったんですね。軋轢みたいなものが在ったんでしょうか。

今は普通に見聞きする「ギャル」という単語、当然スター誕生!出身者である石江理世、黒木真由美、目黒ひとみの3人ユニットで初めて知り得た言葉でした。

前出のスター誕生!BOXの全卒業生デビュー曲収録CDで、せめて最後にボーナストラックとしてギャルの「薔薇とピストル」、挿れて欲しかったです。


by 青大将 (2023-08-14 18:16) 

青大将

今、一応自分の書いたコメント文を読み返してみましたが、どうも何から何までを意味する波状の記号が「?」で表記されてしまうみたいです。
あと、マグネット・ジョーの衣裳の色を書いてる箇所でオレンジ、黄色、黄緑色、と書いたところ、黄色は色を抜かして書いたら「?」表記になってました。そして、おさつクッキー(現?おさつスナック)の「?」は、よく区分けに用いる、縦にドット2個の記号です。


御了承下さいね。>.<
by 青大将 (2023-08-14 18:37) 

青大将

追加であと一つ、書き忘れてたので付け加えます。[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]
目黒ひとみのソロCD、うっかりしてました。単独ではなく、ビクターからデビューしたスター誕生!出身アイドルを3人まとめて収録した商品で、アマゾンで見つけた時衝動買いしてしまいました。

内容は、しのづかまゆみ(篠塚満由美)、目黒ひとみ、北村優子のそれぞれの全シングルAB面をデビュー順、発売順に収録というもので、ボーナストラックに3人それぞれのデビュー曲(「パパはもうれつ」(篠塚)、「わたしのシュガー・ボーイ」(目黒)、「若草のデート」(北村))のオリジナル・カラオケが収録されてます。

You Tubeでのギャル動画(「薔薇とピストル」「マグネット・ジョーに気をつけろ」)は一時期俺もハマってて、何回もリピート再生して観てました。^_^
by 青大将 (2023-08-15 00:01) 

ぽぽんた

青大将さん、こんにちは! お久しぶりです(^^)

私もこの記事を書いてからずっと待ってましたよ。 きっと読んでくれるだろうな、と
思っていました。
私は逆に目黒ひとみさんを知りませんでした。 1977年には自分は高1で、その前の年
あたりからスタ誕は以前ほど観なくなっていたのではないかな…記憶が曖昧ですが。
おさつクッキー!そのCMならうっすら憶えています。 それに出てた人か!
石江理世さんはその3年前にデビューしていたようで、「目かくし」は記憶にしっかり
残っていました。

黒木真由美さんは結果的には大成功ではなかったですが、知名度は3人の中ではピカ1でしたね。
相変わらず青大将さん、当時のお気持ちを昨日のように憶えておられて、凄い。
今聴き返すと意外と(失礼!)歌唱力もあるのですが、どうもイメージが先行していて
期待され過ぎて、あるいはファンが黒木さんに期待し過ぎて、ビッグネームになる前に
疲弊してしまった感じがします。
私は「神さまお願い」がとても印象に残っています。 でもこんな軽いメロディー、
あっけらかんとした歌では神様はそっぽ向くだろうな、とも思いましたが(^^;)

3人の中では石江理世さんはパワー歌唱的な歌手だったかな…バラードもありますが。
私はテレビに出演している場面は全然憶えていないのですが、ここでも青大将さん、
凄い記憶力ですね。 もしかしてアカシックレコードに常にアクセスしてるのでは(^^)
そう言えば3人の中では飛び抜けて長身ですね。 それはソロだとなかなかわからない
特徴だったりします。

そうですね、やはりルックス的に最も華があったのが黒木真由美さんだったので、
中心にしてアイドル的な要素を高める目的だったのかも知れませんね。
キャンディーズの初期の曲のように、レコードをステレオで聴いた時に
3人が左、中央、右と分かれて聞こえていれば♪両手を挙げなさい…♪の部分も
より楽しく聴けただろうと思います。

「薔薇とピストル」は本当に良い曲でヒット性もとても高いと思うのですが、
当時はとにかくスターが多かったので、また女性3人組はキャンディーズだけで
大衆もお腹いっぱいでほかは求めていなかった…と言う事も考えられますね。

えー!アフタヌーン・ショーで石江理世引退セレモニー!?
それは凄い!本当によく憶えておられますね。
観たかったなー、テレ朝にまさかビデオは残ってないだろうな…。

CD、ぜひ購入して下さい。 解説も充実していますし、シングルB面曲も網羅されてます。
歌謡ポップスのエッセンスが全部入っていると言って良いほど、サウンドも充実しています。
オリジナル・カラオケが入っていればもっと良かったのですが…あ、でももし、
このCDがオリカラ付きで再発されたらぜったい買うなぁ(^^)

黒木真由美さんのその発言、本当だとしたら残念ですね。
女性3人がずっと仲良くと言うのは非常に難しいそうで…軋轢、きっとあっただろうな…。
「スター誕生」のDVD、買っておけばよかった…

もっと書きたい事があるのですが…しかたなく編集しました(^^;)
青大将さんがお近くにお住まいだったら絶対、お訪ねしたいですー!

by ぽぽんた (2023-08-15 15:00) 

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