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50年前のベスト10 & 恋する夏の日part2

暑い。 暑すぎる夏ですね。
私はこの季節になると頭の中で何度もかけてしまう曲が「恋する夏の日」。
天地真理さんがオリコンで1位を獲得した最後のこの曲が発売されて、今年はちょうど50年。
そう、50年前の今頃は日本中でこの曲が流れていたものでした。

このブログでも過去に一度この曲について書かせて頂きましたが、
私にとって一際愛着の強いこの曲について、50周年記念と言うことでもう一度振り返ってみようかと。

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まず、50年前、1973年8月13日付けのオリコンシングルチャートのトップ10です:

1位 恋する夏の日 …天地真理
2位 わたしの彼は左きき …麻丘めぐみ
3位 心の旅 …チューリップ
4位 裸のビーナス …郷ひろみ
5位 君が美しすぎて …野口五郎
6位 イエスタデイ・ワンス・モア …カーペンターズ
7位 てんとう虫のサンバ …チェリッシュ
8位 他人の関係 …金井克子
9位 君の誕生日 …ガロ
10位 ひとりっ子甘えっ子 …浅田美代子

そして参考までに、同じ時期のFM東京歌謡ベスト10(8月11日放送)は:

1位 恋する夏の日 …天地真理
2位 他人の関係 …金井克子
3位 君の誕生日 …ガロ
4位 恋にゆれて …小柳ルミ子
5位 紙風船 …赤い鳥
6位 情熱の嵐 …西城秀樹
7位 コーヒーショップで …あべ静江
8位 心の旅 …チューリップ
9位 避暑地の恋 …チェリッシュ
10位 わたしの彼は左きき …麻丘めぐみ

オリコンの集計とラジオへのリクエストでは少々時間差があるようですが(半月近く?)、
それを考慮してもラジオには独自のランキングが感じられて面白いものです。
きっとレコードを買いたいけどお小遣いが足りないからラジオにリクエストする…とか、
レコードを買うほどではないのだけど聴いてみたいからリクエスト…って感じだったのかな。

しかしその両方とも、1位は同じ「恋する夏の日」だったんですね。
天地真理さんは、アイドル歌手と言われる中でもアルバムの売り上げが突出して良かったのですが、
それは楽曲と歌に大衆、特に若い年齢層に「もっと聴きたい」と思わせる魅力があったから、
と私は思っています。
また、レコードを買って持っているけど、ラジオでも流れるとやっぱり嬉しい!
と言った心理も、当時の自分を振り返っても確かにあった気がします。

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♪アナターを待つの テニスコート…♪
この4小節のパワーは凄まじいものがありましたね。
「天地真理の真似をして」と言われると、迷わずこのフレーズを歌い出す人の何と多いこと。
その約半年前にヒットした「ひなげしの花」(アグネス・チャン)の歌い出しにも似ていますが、
これはその両方を作曲した森田公一氏の作戦だったのでしょうか。

天地真理さんのヒット曲(1974年までに限らせて頂きますね)って、
いわゆる「頭サビ」の曲が無いんです。

「頭サビ」とは、例えば「ペッパー警部」(ピンク・レディー)のように、
サビと言われるフレーズを最初に持ってきて、次にAメロ、Bメロ…とつながる曲の構成の事です。

しかし天地真理さんは、サビとは違うのだけど歌い出しにインパクトのある曲がいくつかあって、
「水色の恋」「若葉のささやき」「恋人たちの港」、そして「続・恋する夏の日」とも言える
「恋と海とTシャツと」あたりはそうですよね。

そして、歌い出しが高い音から始まる曲が少なくて、その数少ない曲が
「恋する夏の日」と「恋と海とTシャツと」なんです。

「サビ」とは曲の中で盛り上がる部分という意味が一般的だと思うのですが、
最もインパクトのある所、あるいは象徴する部分こそがサビとするならば、
「恋する夏の日」「恋人たちの港」「恋と海とTシャツと」、ついでに「ひなげしの花」などは、
歌い出しこそがサビと思って良いのかも知れません。

メロディーはもうコマーシャルそのものと言った感じで、
キャッチーなフレーズがいくつもあり、その殆どが1コーラス中で反復使用されているものだから、
初めて聴く人でも一度で憶えてしまうのでは、と思えるほどです。
特に ♪木立ちの中のこる白い…♪ などで使われている レソソソラソ レソソソラド
のメロディーは、マリンバの音色と共にガッチリ頭に残りますね(^^)

かと思うとBメロの ♪愛することを はじめて知った♪ では、
ピチカート奏法のストリングス+マリンバと歌メロとで対位法の作りとなっている…と、
クラシックを基本とする作曲家、編曲家である事が垣間見えたりします。

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実は私は近年知った事なのですが、
「恋する夏の日」のオケの、イントロから印象的な音で入って来るディストーションのかかった
エレキギターは、著名なスタジオミュージシャンである矢島賢さんの演奏だったんですね。

矢島賢さんの演奏で有名なのは「少女A」(中森明菜)、「傷だらけのローラ」(西城秀樹)、
「プレイバック Part2」(山口百恵)などなど、本当に多数です。

矢島賢さんは1973年あたりですでに「男の子女の子」「小さな体験」「裸のビーナス」(郷ひろみ)や
「傷つく世代」(南沙織)などの、主に筒美京平作品で多くの演奏を残しているのですが、
「恋する夏の日」などの馬飼野俊一編曲作品でも演奏していたとは意外に思いました。
それは、実弟の馬飼野康二氏がロックっぽく先進的でアグレッシブな作風が多いのに対し、
俊一氏の作品はジャズがベースの、歌謡曲の王道のような音作りが多い印象があったからです。

因みにですが、
「恋する夏の日」の音源(CDかカセット、あるいはサブスク・配信)を聴いていると、
そのエレキギターの定位が、イントロでは右、Bメロ(♪今年の夏 忘れない…♪)の手前では中央、
そして2コーラス目が終わってハーフに入る直前ではまた右に戻っているんです。
意外と気づきにくいでしょ?
それはオリジナルカラオケでも同じです。

この曲のシングルレコードは、SQ4チャンネルでミックスされています。
CDやカセットではそれを2チャンネルにしているわけですが(多分、左の前後、右の前後を
単純にミックスしているだけでしょう)、
当時は4チャンネル効果のデモンストレーションとして、そのようにエレキギターの定位を動かし
(どのように動かしているかは検証していないのでわかりませんが)、
それが2チャンネルステレオでは上記のような定位の移動に聞こえるのだろうと思います。

…と知ったような事を書きましたが、念のため後日レコードをもう一度引っ張り出して聴いてみて、
違っていたら追記しますね。*1


この50年間、私もこの曲をきっと何百回となく聴いているので慣れてしまっているのですが、
改めて聴き返すと、きっと当時はとても新鮮なサウンドに聞こえただろうな、と思うんです。

Aメロではマリンバと同時に、同じようにピアノもトレモロで演奏されているんですね。
追い立てるような、その先の展開が楽しみになる演出を感じます。
そしてリズムがブレークして♪木立ちの中のこる白い朝もや♪で歌メロをマリンバが単音でフォロー。
マリンバが歌にユニゾンと言うパターンは非常に珍しい。

そしてトランペット、トロンボーンによると思われるホーンセクション。
天地真理さんのヒット曲でホーン隊が活躍する曲は、「恋する夏の日」までは少なくて、
「ひとりじゃないの」でミュートをつけたトランペット、
「ふたりの日曜日」でエコーをつけたトランペット、そのくらいでした。
なので、「恋する夏の日」での派手なホーンサウンドは異例に近いものでした。

リズムセクションとベースの動きが派手めで、特にBメロではツイストでも踊らせたいのか!?
と思わせるような楽しい演奏です。

EQでかなり音を加工したと思われるストリングスは駆け上がりやピチカート奏法が多用され、
またかなり高い音域まで使われて空間の広がりまで感じさせます。

そしてやはり天地真理さんのボーカル。
声にまとわりつくような、恐らく150ms前後のリピートなしのフィードバックエコーで、
何ともムンムンした夏の空気を思わせるんですね…って、これは前にも書いた気が(^^;)
声を伸ばす時に、ビブラートがかかるとややフラット気味(音程が微妙に低くなる)のが、
この時期の天地真理さんの特徴かな(もしかして、多忙で疲れていた?)。

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「ひとりじゃないの」「恋する夏の日」「恋と海とTシャツと」と、夏ソングは3年続けてA♭、
「若葉のささやき」「想い出のセレナーデ」の春秋ソングはそれぞれB♭mとE♭m。
冬ソングの「木枯らしの舗道」もB♭mと、天地真理さんの曲は難しいキーであるものが多いのですが、
コード進行そのものはシンプルなものばかりです。

例えば「恋する夏の日」も、C調に書き換えると
Aメロが C→Am→G7→C… 
Bメロが F→C→Dm→G7…

「想い出のセレナーデ」は短調なので、Am調に書き換えると
Aメロが Am→Em→F→Am F→G→F→E7…
Bメロが Dm→Am→Dm→Am Dm→G7→C→Am Dm→E7…

と言った感じで、それこそフォークソングでよく使われるような平易なコード進行なのですが、
天地真理さんの楽曲が広く親しまれたのは、そのあたりにも一因がありそうです。
その分、編曲にほどほどに趣向を凝らして新鮮味を付加する事で、
レコードの売り上げを大きくしたのではないでしょうか。

しかしやはり、天地真理さん自身の魅力が人気の最大理由ですね、きっと。

そんな50年前を思い出しながら、今日もこの曲を部屋で流す私です。

恋する夏の日2.jpg

「ゴールデン☆ベスト」(2013年版)のブックレットに載っている真理さんへのインタビューで、
一度完成した「恋する夏の日」を聴いた渡辺晋社長が「作り直せ!」と言い出したので、
別のスタジオでレコーディングし直した…とあり、ならば我々が知っている音源は録り直ししたもの、と言う事ですよね。
最初のバージョンは残っているのかな? ぜひ聴いてみたいですね!


「恋する夏の日」
作詞 : 山上路夫
作曲 : 森田公一
編曲 : 馬飼野俊一
レーベル : CBSソニー
レコード番号 : SOLB45
初発売 : 1973年(昭和48年)7月1日


*1 追記(2023/8/21)

レコードを引っ張り出して聴いてみました:
レコード01.jpg

音(ミックス)はCDに収められた音源と同じで、よってエレキギターの定位も
右→中央→右 と遷移していました。

久しぶりにレコードで聴いてみてちょっとびっくりしたことが2点。
一つは、針を落として演奏が始まる前にプリエコー(レコードに刻む音が入ったテープは重なって
巻かれているために転写が起こり、イントロがうっすらと聞こえる現象)がごく短い時間ながら
かなりハッキリ認められること。
もう一つは、最後の ♪消えないでねどうかずっと♪ の「き」と同時にクリックノイズのような音が
聞こえること。
プリエコーは同じレコードを持っている人ならばどなたでも確認できると思いますが、
ノイズの方は自分のレコード特有の可能性が高いです。

きれいにまとまったCDの音は素晴らしいですが、こうやってレコードで聴いてみるとどこか、
CDにはない生々しさが感じられるのがとても楽しいです(^^)

以上、レコード試聴報告でした。

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widol

ぽぽんたさん、こんにちは。

そうです!「恋する夏の日」は1973年7月1日に発売されて50年が経ちました。
小学生ながらリアルタイムでテレビを見ていたので、自分が歳をとるわけだと思ってしまいます。

50周年ということで、こんな動画をアップしています。
https://www.youtube.com/watch?v=vG4jqvZsZO4
真理ちゃんシリーズで新曲として最初に披露された時のものです。
もともと真理さんはとなりの真理ちゃんで歌う時にはリップシンクでレコード音源を当てていますが、この動画ではテレビで放送された音ではなく、CDの音源を当てています。この曲を聴き込んだぽぽんたさんならすぐに気づくかもしれませんが、ほんの少しこの曲のスピード遅くしてます。映像に合わせてみたら曲だけがどんどん先にいってしまったので、仕方なく曲の方を遅くしてみたところぴったりでした。放送で使われた音源も少し遅いということになります。「空いっぱいの幸せ」などは最初に披露した回から、2コーラス目からどんどんスピードが遅くなって、最後はびっくりするような声になってしまっています。放送でも、その後DVD化されたもので同様なので、最初から劣化した音源を使っていたと思われます。

同時にEPの再生動画もアップしています。
https://www.youtube.com/watch?v=wRKVDyA3R0Q
これを改めて聴くと、ぽぽんたさんのおっしゃるように、最後の ♪消えないでねどうかずっと♪ の「き」と同時にクリックノイズのような音がはっきりと入っています。念のため、動画で使ったレコード以外の2枚を確認しましたが、入っていました。これは驚きでした。レコード固有のノイズかと思っていました。
ちなみに、最新マスターを使った昨年発売されたレコードベストではそのノイズは確認できませんでした。また、1975年のベスト「天地真理デラックス」でもノイズはありませんでした。
シングル盤のマスターに乗ってしまっていたのでしょうか。

やはりレコードの音は素晴らしいなと思います。何よりもレコーディングされた音がすぐにレコードになっているので、その新鮮さのようなものが伝わってくる感じがします。おっしゃる通り「生々しさ」というのがぴったりくる表現ですね。


「恋する夏の日」はぽぽんたさんが以前の記事で書いているように、この曲があまりにも完璧すぎてその後これを超える曲に恵まれなかったのは確かだと思います。
6週連続でチャート1位となり、ほぼ1973年の夏を制覇した曲で、最後のNo.1曲、最後の50万枚超え作品で、まさに真理さんのピークを迎えた曲であったわけですね。

アルバムに収録されたバージョンは少しシンプルになりすぎていて、夏の暑さを感じるようなシングルの方がこの曲には合ってるなと感じます。
私も夏はこの曲と「恋と海とTシャツと」と合わせてヘビロテしています。猛暑はまだまだ続いていますが、もうすぐ夏も終わってしまいますね。。。

by widol (2023-08-22 11:56) 

ゴロちゃん

ぽぽんたさん、こんばんは。すっかりご無沙汰してしまいました。
そして、ぽぽんたさん、本日はお誕生日おめでとうございます。ぽぽんたさんにとって、充実した一年になりますように。私もちょっとくたびれてはおりますが、まだまだバリバリの60代前半です。お互い元気で過ごしましょうね。

さて、ここのところのギャル「薔薇とピストル」、「夢スター春・秋」のレポート、そして今回の1973年大ヒットの「恋する夏の日」の記事、楽しく読ませていただきました。
ギャルの3人は、黒木さんと石江さんは私と同い年、目黒さんは1つ下ということで、スタ誕のデビューの頃からよく見ていました。やはり黒木さんの歌がいちばん覚えていて(「感情線」が大好きです)、目黒さんの「わたしのシュガー・ボーイ」と石江さんの「目かくし」はタイトルだけは覚えているのに、肝心の歌をすっかり忘れてしまっています。ギャルとして登場した時には、正直「(今の言葉で言うと)ケバい!」と思ったものです。化粧とか衣装とか。でも、歌はとてもかっこよくて素晴らしいコーラスだなあと思いました。6年ほど前、日本歌手協会の歌謡祭がBSジャパンで放送されて、なんとなく観ていたら、なんと!目黒ひとみさんが出て「わたしのシュガー・ボーイ」を歌うではありませんか。びっくりしました。デビューしたての頃の面影が残っていました。

夢グループのコンサートは、9年ほど前、「同窓会コンサート」に行ったことをコメントし、私は思いっきりネタバレしてしまいましたが、9年前のことを思い出しながら読ませていただきました。また聴きたくなりました。

そして真理ちゃん。「恋する夏の日」大好きです。今日は久しぶりに車の中で何回も聴きました。この歌は7月から8月上旬くらいまでのキラキラな夏のイメージで、8月下旬の歌ではないけれど、とても暑くて快晴な日にはぴったりです。

まとめてコメント書いてしまったけれど、また、いろんな歌を聴きたくなってしまいました。これからは夏の終わりの歌になるかな。季節を感じられる歌っていいですね。


by ゴロちゃん (2023-08-22 21:00) 

ゴロちゃん

それからもう一つ。
私はこの歌のB面の「花ひらくとき」も大好きです。アコーディオンの音色、ありましたよね。
森田公一さんは、特に天地真理さんと桜田淳子さんの歌が大ヒットしましたが、私は真理ちゃんの歌のメロディーの方が好きです。
by ゴロちゃん (2023-08-22 22:09) 

ぽぽんた

widolさん、こんばんは!

まず、動画を拝見しました。 確かに音声のピッチがやや低くなっていますが、気になるほどでは
ないですよね。
私は経験がないのですが、動画に正確に音声を当てるのは大変ではないですか?
widolさんがアップしている他の動画も拝見しているところですが、どれも作りがとても丁寧で、
愛情が感じられます。 レコードの演奏の動画にしても、画像の切り替えや解説など、
本当に曲がお好きなんだな、と伝わってきます。
チャンネル登録もさせて頂きました(^^)

あ、あのノイズは私のレコードだけでは無かったんですね。
カッティング用のテープはやはり事前に音のチェックはされていると思いますし、
アナログのベスト盤にはノイズが入っていないと言うことは、シングル盤の製造するための
ラッカー盤かスタンパーのどれかで、その部分に小さいキズか微細なゴミが付着していて
そのままプレスされたとも考えられます。
因みに私が持っている「恋する夏の日」の、A面の送り溝部分の番号はSOLB45A1とあり、
ネット情報によるとAがA面のラッカー盤で1がスタンパーの番号と言う意味らしいです。
ということは初盤の可能性が高いと思うのですが、widolさんがお持ちのレコードも
良かったらご確認下さい。
もし最後の番号が1以外だったら、ラッカー盤に問題があった事になると思います。

仰る通り、シングル盤に使われるマスターテープって、最も新鮮な状態なんですよね。
それが50年経っても伝わるなんて、レコードのポテンシャルって凄いものがありますよね。
これからもお互い、大切にしましょう。

来月からは「もの想う季節」が似合うようになっていきますね(^^)

by ぽぽんた (2023-08-22 23:51) 

ぽぽんた

ゴロちゃん、こんばんは! お久しぶりです。
そして…ありがとうございます! そのお言葉、今年は初めて言われた気がします。
60歳代なんて、今の時代ではまだ本当に若いですよね。
とにかく健康にだけは気を付けて、これからも良い日々を重ねていきましょう!

そうですね、確かにギャルが登場した時には、まだ十代だったのにやや色物を感じさせるものが
あった気がします。 恐らくアイドルを脱して、ターゲットの年齢層を上げていたのだろうな、
と今となっては思います。
しかし当時はピンク・レディーでさえ、次第に子供のアイドルになっていった時代ですから、
大人向けに仕立てると売れにくかったのかも知れません。
しかしギャルの記事にも書きましたが、音楽的には本当に素晴らしく、今の大人でも
十分鑑賞に耐える、いや今の時代にはほぼほぼいないレベルのグループなんですよね。
本当に、本当にもったいないことをしたものです…。
目黒ひとみさんは新生ギャルの中心メンバーとしても、現在も頑張っていますね。
声がかなり太くなってしまいましたが、お顔には十分、十代の頃の面影があるので
嬉しくなります(^^)

コンサートに行ったのも、早いものでもうすぐ1ヶ月経ちます。
出演者が若かった頃はとても遠い存在だったのに、半世紀経ってあのような形で
また歌を聴くなんて、不思議な気持ちがしてなりません。
でも、自分の中ではそれでも皆、昔のままなんですよ。

天地真理さんの事を考えると、人間には「勢い」ってものが本当にあるんだな、
と思ったりします。
あの頃の真理さん、アイドルとして無敵と言って良いくらいの人気でしたよね。
その象徴が「恋する夏の日」だと、私はずっと思っています。

「花ひらくとき」は私も、「恋する夏の日」のレコードを買った日から大好きです。
この時代の真理さんにしか歌えない曲だったかも知れません。
あの頃の歌謡曲は季節にリンクしていたから、これほど我々の思い出に深く残って
いるのかも知れませんね。

by ぽぽんた (2023-08-23 00:15) 

widol

ぽぽんたさん、動画を見ていただいてありがとうございます。チャンネル登録も恐縮です。

真理さん動画だけではないのですが、やはり真理さんファンは非常に熱い方たちが多く、視聴回数も真理さんの動画が圧倒的に多いです。
レコード再生の動画はほとんどが自分の好きな曲、という感じになってしまっていますが、曲の良さももちろんレコードの良さも改めて知ってもらいたいなと思ってアップしています。

「恋する夏の日」のレコードですが、なんと3枚ともA1でした。当時の真理さんの人気を考えると初回で相当な枚数をプレスしたのではないかとも思います。なので、ラッカー盤、スタンパー、どちらの原因なのかわからない感じです。

虫の音も聞こえてくるようになって、「もの想う季節」が似合うようになってきますね。季節は確実に進んでいますね。
by widol (2023-08-23 19:45) 

ぽぽんた

widolさん、こんばんは!

YouTubeを見ていても、真理さんのファンが熱心なのはよくわかりますね。
そのようなファンの方々が真理さんの苦境の頃に多くいたら、真理さんのその後もきっと、
全く変わっていたでしょう…。

「恋する夏の日」のシングル、3枚もお持ちとは凄い!
一つのスタンパーからは数千枚プレスするのが限度らしいので、3枚ともA1、
私のシングルも含めるとA1ばかりというのは珍しい事かも知れません。
もしA1以外のレコードをお持ちの方がいたら、ぜひノイズの有無を確認して頂きたいところですね。

さっきふと聴いた「あなたの故郷」も秋らしい雰囲気を感じました(^^)

by ぽぽんた (2023-08-24 19:03) 

ちっちゃい私

あなたを待つのテニスコート
でも、真理ちゃんがテニスルックで歌ってる
「恋する夏の日」以外と少ないんですね。

横じまTシャツ・・・
横じまのTシャツで歌う
「恋と海とTシャツと」も少ないんですね。

9月になりましたね。
真理ちゃんの秋の歌
「もの想う季節」いいですねぇ
80年代に東南アジアの何処の国だったか
何故かこの曲がよく歌われていました。
「あなたの故郷」もいいですね

「誰もいない海」がラジオから流れてくると
私は、「夏を忘れた海」を聞きたくなります。
非売品のシングルカットもありました。


by ちっちゃい私 (2023-09-01 07:30) 

ぽぽんた

ちっちゃい私さん、こんばんは!

そうでしたっけ?私はテニスルックでのシーンばかりが頭に残っていました(^^;)
「恋と海とTシャツと」は正直、テレビでの歌唱シーンが記憶にないんです。
この頃からテレビ出演の減少が始まっていたのかな? 私の通っていた中学で、
真理さんの悪い噂が広まってきたのがその歌の頃でした。

海外旅行すると、そのように思いもよらぬ曲が歌われている事ってありますね。
私はハワイに行った時、クリスマスシーズンだった事もあるのですが、
カーペンターズの「メリー・クリスマス・ダーリン」をそこの住民らしきグループが
広場で歌っていて、びっくりしたことがあります。

「夏を忘れた海」は、その寂しげな雰囲気がとても好きです。
新録版は声量がオリジナルの倍くらい出ていて、それもとてもいいですね。

by ぽぽんた (2023-09-06 19:02) 

もっふん

みなさんお久しぶりです もっふんです

暑さも峠を過ぎつつありますがお元気でしょうか


「恋する夏の日」の頃は音楽的な素養が全く無かったので、ぽぽんたさんも触れられているようにイントロからいきなりブラスがけたたましい(レコードを聴く環境が無かったのでブラス主体の伴奏が当たり前のテレビの歌番組で聴いていたから尚更です)ことと、サビ後からそれまでの真理さんに無かった「あざとい」振り付けがなされていた事のインパクトが大きかったです。

本曲が彼女のピークと言われるとすれば、音楽的な出来栄えと言うよりも方向性として「売れ線」に徹した事なのかな、と個人的には思います。

当時は全く耳が出来ていなかったのでイントロのブラスの音階が良く分からなかったのですが、中学生から楽器を始めてもそれなりに耳は出来るようで、今聴き直してみると「なあんだ」と感じられた事が感慨深かったです。

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話は変わりますが、sleepfreaksと言うサイトに「エンジニアが変わると楽曲サウンドにどのくらい違いが出るのか?」と題し、吉田保氏と森元浩二氏が同じ楽曲を録音からミックスまで行って出来上がったものを比較すると言う、猛烈に贅沢な企画が掲載されています。

吉田保氏をリスペクトしたのか楽曲そのものが'80年代風味ではあるのですが、森元氏のミックスを流していた時には聞き流していた家内が、吉田氏版を聴いた瞬間「80年代だ~」と言うくらいには違います。

吉田氏ご自身が「僕は変われないので」と仰ってますが、確かに最初の一小節を聴いた瞬間から「達郎サウンド」なのは流石と言うべきかと思います。

お二方が語られるご自身のミックスの作法も随分と異なっており、興味のある方にはなかなか見応えのある動画と記事になっていますので、関心のある方は是非どうぞ。
_
by もっふん (2023-09-18 15:31) 

もっふん

すみません、URL忘れました(汗

https://sleepfreaks-dtm.com/dtm-mix-technique/mixing-engineer/

_
by もっふん (2023-09-18 15:33) 

ぽぽんた

もっふんさん、お久しぶりです。
まだ湿度は高いですが、やっと秋が始まったような気候になりホッとしてます。

そう言えば天地真理さんの曲で、振りが付いたのは「恋する夏の日」が最初でしたね。
言われて(書かれて)やっと気づきました。
楽曲の作りは四七抜きのペンタトニックが基本で、本文にも書きましたが同じメロディーを
繰り返す事で印象を強く…確かに売れ線をめちゃ意識してますね(^^)

動画、観ました! 私は以前からsleepfreaksはLogic Proを使い始めてから教科書的な動画として
よく観ていたのですが、その動画は観ていませんでした。
ありがとうございます!
内容は、私にとってはこれ以上ないほど贅沢なもので、ミュージシャンの調達やスタジオの確保、
現役エンジニアお二人のブッキング等、かなり手間とお金が掛かったものとわかりますね。
お二人の手法がまるで違うのにはかなり驚きましたし、なるほどーととても勉強になりました。
出来上がったミックスを聴いた私の感想は、森元さんの方は自身の性格を反映したような
繊細な音、吉田さんの方は売れる事を強く意識したキャッチーな音、と言う感じでしょうか。
作業で印象に残ったのがボーカルの扱いで、リズムを組み立てたらすぐ歌を乗せる森元さん、
オケが完全に出来たら初めて歌を出す吉田さんと、極端と言って良いほどの違いですね。
どちらの作業により共感できるかと言うと、私はやはり吉田さんの方です。
最初にある程度かけ録りをしておくと言うのも、ミックスの時にある程度ラフにセッティング
しても完成により近い音になっているはずで、楽器(トラック)一つ一つに過大な神経を
遣う事なく、ミックスそのものに集中できるような気がするんです。
吉田さんは長いキャリアの中、大半がテープの時代であり、使用できるトラックも
現在のDAWと比べると遥かに少なく、また制作する楽曲数も現代よりもずっと多かったために
1曲に掛けられる時間も多く取れなかった事と思うので、最初からそれぞれのトラックの音を
ある程度完成させておくようにしていたのでしょう。

また記事を書きますので、これからもよろしくお願い致します。

by ぽぽんた (2023-09-22 17:10) 

青大将

先程、毎週土曜日夕刻に聴いてる「タブレット純の音楽の黄金時代」(ラジオ日本)にて、番組中盤で天地真理からの番組宛てにメッセージ音声が紹介されました。 内容は、来たる10月15日に池袋の映画館にて天地真理の映画が二本上映されるイベントで、森田健作と共に登場される予定だそうです。 その森田健作と共演した映画と虹をわたっての二本立てで、タブレット純も出演という関係でのメッセージみたいでした。 音声の声は笑顔を連想させない、何処か覇気の無い感じ乍らも、それでもハッキリとした口調でしたよ。

6,000均一乍らも残り席があと僅からしいです。 この辺りが流石天地真理ですね。

記事へのコメントは後日という事で、取り敢えずお知らせという事で。(^^)

尚、そのメッセージで、近況を語ってましたが、楽しい毎日を送って居るそうです。

では、また。
by 青大将 (2023-09-30 22:01) 

ぽぽんた

青大将さん、こんばんは!

おお、それは大きなニュースですね!
お知らせをありがとうございます。
このコメント欄をより多くの方が見て下さる事を願います。

AM放送って、今も侮れないですね。
自分ももっと聴くようにします(^.^)

by ぽぽんた (2023-09-30 23:35) 

青大将

早速の御返信ありがとうございます、 今、自分のコメント読み返してみると、またやらかしてましたので訂正します。
6,000均一とは、入場料金の事で、全席¥6,000均一が正確な表記になります。=_=
by 青大将 (2023-10-01 10:16) 

ぽぽんた

青大将さん、こんばんは!

いいんですよ、意味がわかれば(^^)
私も記事をアップしてから読み直してみると凡ミスがあちこちにあって
訂正してはまた見つけ訂正して…なんて事ばかりです(^^;)

またのコメントを楽しみにお待ちしてます!
…って、私も早く次の記事をアップせな(^^*)

by ぽぽんた (2023-10-02 00:08) 

もっふん

青大将さん、ぽぽんたさん、皆さん、こんばんは

「タブレット純の音楽の黄金時代」は放送後一週間radikoで聞き逃し配信が聴けまして、たぶん9/7までかと思います

 https://radiko.jp/#!/ts/JORF/20230930180000

2時間番組ですが真理さんの話題は01:11:30付近から始まります

笑顔が感じられない、と言うよりも、何だか録音慣れしていない緊張した一般人のようで、芸能界にいた時間とは比べ物にならないほど長く「その辺のおばちゃん」として生きて来られたのだから仕方が無いのかも知れないと感じました。

最近ネット経由で音楽演奏仲間を増やしている事は過去にご報告していますが、昭和の歌謡曲を好む人がいる一方、やはりリアルタイムで流行している音楽もフォローアップして行かないと着いて行けない側面もありまして、それは曲作りにおいても気にせざるを得ません。

今の若い人が歌いたがる曲って、作品そのものが6分ほどと長いところに早口の歌詞を詰め込むスタイルなので、いわゆる歌謡曲に換算すると4倍くらいの長さの歌詞が書けないと難しく、メロディが少ないモチーフの繰り返しであったり少々単調であっても、使われるコードが部分転調も含めてえげつなく言葉のリズムが風変わりであれば受け入れられるようです。

なかなか大変ですが、歌謡曲のサウンドやお作法が嫌われているわけではないので、自分の出来る事の幅を広げる努力をしています。

ほぼ雑談ですが、上のURLがお役に立てば幸いです。
_
by もっふん (2023-10-02 02:17) 

ぽぽんた

もっふんさん、こんばんは!

青大将さんが知らせて下さった番組、radikoで聴けるんですね!
ありがとうございます(^^)
タブレット純さんは話し声と歌声のギャップが大好きです。
で、聴いてみました。 この番組、次々に色々な曲が掛かるのでびっくりです。
天地真理さんはやはり、緊張していたのかな。 原稿を懸命に読んでいるのが目に浮かびます。
最初の声は笑顔で話しているようにも感じましたよ!
真理さんって、アイドルの頃から話し声はわりとハスキーでしたね。

やはりいつの時代も、「売れる」事を前提にするならばその時代で最も求められる曲作りを
意識する事は必要ですね。
ただ、昔と今とでは人が曲を知る媒体や場所、シチュエーションなどすべてが違いますし、
好きな曲を共有しようとする意識が希薄で個人主義になっているとも言えるので、
誰にでも好かれる曲を書こうとする事自体が成り立たない時代なんですね。
ま、私からしたら何でこんな曲がウケるの?と思う音楽も非常に多く、
聴いていると気分が悪くなってくる曲まであって(特に歌詞)、
もうそうなると自分が好きな方向で作るしかないな、と結論が出てしまうんです。

やや横道ですが、それとよく思うのが「バンド」として出てくるグループってなぜ皆、
同じような構成なのかな、と。
世間で多様性がどうのとか言われているわりには、バンドと言えばベース、ギター、
ドラムス、ボーカル、良くてプラスキーボード。
それが悪いわけでは全然ありませんが、時にはたまとかYMOとか女子十二楽坊とか、
楽器の構成から冒険してくるようなグループが殆ど見られないのはかえって不思議です。

…とか言いながら、耳コピでのカラオケ音源作りも頑張ってるワタシです(^^)

by ぽぽんた (2023-10-03 23:37) 

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