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晩冬の随想

皆さま、お久しぶりです。
もう2月半ばと言うのに寒いですね…。
なかなか記事を書くペースに戻れなくて自分自身がもどかしいのですが、
もうすぐ春!と言う事で、今日は助走的に最近の自分の考えなどを少々書かせて下さい。

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思えばもう1年くらい前から、PCの具合が悪かったんです。
一番困ったのが、ハングアップ。
こうやって記事を書いているような時に、突然マウスポインターが消えて、
キーボードも反応しなくなったり。
画面はそのまま固まっていたりしてね。
そうなったら何をしてもダメで、電源を強制的に切って、しばらくしてまた立ち上げる。
そうそう、突然勝手に再起動を始める事もよくありました。

でも思えば、そのPCを買ったのは2014年の春。
途中でメインドライブをHDDからSSDに替えたりメモリを増やしたり、
あれこれやって延命をしてきたけれど、
やはり9年は長かったかな。
その間に2回引っ越ししたし。

なので、PCを新しくしました。
やっと自分も、Windows11デビューを果たしました!
でもね、PCを替えると以前の環境を移すのに、かなり手間取るんですよね。
時々「こんな事になんでこんなに時間が掛かるんだ?」と思うような事もあったり。
ここ半月ほど、時間があればそんな作業ばかりしていました。

で、ようやく昨日、落ち着いたところです(^^)

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最近は落ち着いてきたようですが、
一時期、編曲家やレコーディングエンジニア等、
これまでかなり専門的で一般にはあまり馴染みのない方々の本が多数発売されましたよね。

私も「えー!こんな人のものまで!」と狂喜乱舞して購入し、何冊か買って読んだものです。
やっと自分のような、やや特殊な部分に興味のある人間向きの本が出てきたんだ!と。
確かに興味深いものばかりでしたし、面白いのですが、ね…。

いくつか読んでいるうちに、「所詮、売りたいための本なのね」と思う気持ちが強くなってきて。
そう思い始めた一番大きな理由は、どれを見てもサクセスストーリーばかりである事。

名を成した音楽家、エンジニアであっても、成功した仕事ばかりではない。
むしろ失敗作の方が多いと思いますし、沢山失敗してきたからこその成功もあると思うんです。
そのあたりが、どれを読んでもほぼ欠落している。

例えばミュージシャンの選定にしても、時代によってどの作品にも同じような人が選ばれていて、
それはその人達の演奏能力が抜群だったのが理由であるのは勿論なのでしょうが、
その陰で切り捨てられたミュージシャンだって沢山いるだろうと思うんですね。

確かに70年代の歌謡曲などを聴いていて、素晴らしい演奏だと思う事は多いです。
ただ、色々聞いているうちに、これとこれってレコード会社も違うし違う歌手の曲なのに、
何だか似たような演奏、音色だな…と思った事、ありませんか?

以前、船山先生と面談させて頂いた時に、先生が「この業界は限られた人間で動いている」
と何度か仰ったのがずっと頭に残っていて、
その弊害と言えるものも確かにあったのかも知れない…などと思ったりもします。

エンジニアにしても、特に70年代、80年代は機材や環境などがめまぐるしく変わった時代
ですから、何かが変わるたびに様々な失敗だってあったはずです。
別にその全部を語る必要などありませんが、成功話と同じくらいの比率で失敗話も
公開してくれれば、その時代の音楽やサウンドそのものがよりリアルに感じられる、
そんな書になるだろうと思うんですね。

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ついでに、もう一つ(ひとりごと、と思ってください)。

ここ数年「シティ・ポップ」なんて言葉が使われるようになりましたよね。
誰が言い出したのかは知りませんが… ダサい。 語感的に、ダサい。
私が中学生くらいの時に「ニュー・ミュージック」なる言葉が出てきて、
その時も「??」と思ったものですが、まだその方がマシな気がする。

「Jポップ」なんて言葉もここ20年くらい平気で使われているけど、
ん~、なんで「歌謡曲」じゃだめなの?

「シティ・ポップ」にしても、結局は歌謡曲だと思うんですね。
リズムやコード進行、はたまた歌唱が小洒落ているのは確かだけど、
大昔、服部良一氏等が作っていた歌謡曲にもそれに負けないほどの楽曲は沢山ある。
知らない人にはぜひ「三味線ブギウギ」(市丸)なんて曲も聴いてもらいたい。

個人的には西洋かぶれの凝ったジャンル名をつけるより、
何でもありな音楽「歌謡曲」を日本発の音楽として発展させる方がカッコいい、と思います。
賛同してくれる人は少ないでしょうが(^^;)


ぽぽんた

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nuko222

ぽぽんたさん、こんばんは。
お久しぶりです。
このサイトがバナー広告で埋め尽くされてきて、どうしているのか心配でしたが、PCの不調とのこと。

当方のWin8.1機もコントロールキーとWinキーを起動時に押さないとGoogleマップで不具合が出るようになってきて、「そろそろWin11の導入かな」と思っていた所です。

シティー・ポップという言い方はここ数年なのでしょうか?
80~90年代の歌謡曲の中の一部分について言われているようですが、オシャレ感のあるものですかね。
誰とは特定しがたいのは、線引きの基準が判らないので。

こういったものが再流行したキッカケは数年前から活動する韓国のDJの方の影響でしょう。
歌謡曲を1曲まるごとサンプリングして、音程(ピッチ)は原曲通りでテンポ(BPM)をそろえてダンスミュージックとしてメドレーにすることが今の若者に受け入れられたようです。
曲自体はDJさんも踊っている若者もリアルタイムで知っていないハズなのに、昭和歌謡が今頃再認識されるとは・・・。
昭和歌謡は「昔の曲だから」と切り捨てられがちですが、こういった活動?で再度 日の目を見ることは、作者や歌手にはとても喜ばしいことと思います。
洋楽も同様に~90年代に名曲がたくさんあります。
これからも大いに聞いて、「心の栄養」にしたいと思います。

by nuko222 (2023-02-17 00:09) 

ゆうのすけ

ぽぽんたさん PC大変でしたね。
体調崩されているのかななんて思っちゃってたんですが
お元気そうで良かったです。^^
最近は いろんな言葉で流行歌のことを表現されることが多いの
ですが 私もなんかしっくりこないような気がしちゃっているのは
ジェネレーション・ギャップでしょうかね。^^;
↑ nuko222さんの仰られる通り あのD.J.の方の影響はかなり
大きいんですよね。でも普段から聴いている方としては なんか
その雰囲気を残しておいてほしい(リアルタイムで聴いた時の
感情や染みついた生理感)のに なんか煽られちゃって残念に
思うんですよ。(これは個人的な我儘ですが!^^;大切な
思い出が逃げてしまうようで。)しかし商業的に成功している
ことに時代は巡るのかなと。それを私がやりたかったと やや
嫉妬しちゃったりするんですね。^^;
最近は無理して言葉を使うこともあるんですが 上手く纏まらなくて
後で自分のブログなんか読み返すと あれ?ってことが多いんですよ。^^
先日某歌番組で 神野美伽(この字で良かったのかな?)が かなり
強烈な雰囲気で 笠置シズ子さんの「ジャングル・ブギ」を歌って
おられて久しぶりに なんとも言えない(見ている側の強烈な恥ず
かしさも!)感動を覚えました。
「買い物ブギ」は まだいいんですけれど
うわ~ぉ わお~っ!ってやられたら降参したくなっちゃいます。
そういう所に 歌謡曲の面白さってあるんだよね!って思ったの
でした。(毎度のことながら脱線脱線で ちゃんとコメントに
なっていなくてごめんなさい。^^ぺこり。)
by ゆうのすけ (2023-02-17 14:31) 

ぽぽんた

nuko222さん、こんにちは! そしてお久しぶりです。
仕方ないのかも知れませんが、しばらく更新しないとバナーが付けられてしまうのは
嫌なものですね…。

私の旧マシンも最初はWindows8.1機として購入した製品でした。
PCって自分が思っている以上に普段から複雑な処理をしているのだな、だからいずれ
トラブルが起きるものなのだな…と思うようになりました。
9年間も役に立ってくれて感謝、です(^^)

感覚的には「シティー・ポップ」なる言葉もわかる気はするのですが、何だか無理やり
「都会的センスだぜぃw」と押し売りされているみたいに思えてしまって(^^;)

私もそのDJについては、確かNHKだったかな?テレビで観て知りました。
やはり我々のように、その大部分の曲をリアルタイムで体験した世代としては、
あの頃の音楽が今の若い人達にも強くアピールできる事を知るのは嬉しいですね。
技術的にも、今は音質を殆ど変化させずにテンポを変える事も出来るようになって、
昔には想像もしなかった楽しみ方が可能になったのは感慨深いものがあります。
洋楽もいいですよね! ただ私自身は、80年代のマドンナで殆ど止まってしまって
ます…サブスクで摂り入れ直そうかな。

個人的には、風呂タイムにソニーの防湿型スピーカーを持ち込んで、
Spotifyで音楽を流すのにハマっているところです(^^)

by ぽぽんた (2023-02-17 17:31) 

ぽぽんた

ゆうのすけさん、こんにちは! ご無沙汰してしまいました。
おかげ様で元気です! ちょっと太りましたが(^^;)

我々の若い頃は「歌謡曲」が主で、他に「演歌」「歌謡ポップス」「ニューミュージック」
と言った分け方、でしたっけ。
洋楽は「ポピュラー」とか…。 ちょっと大雑把過ぎる気はしますが。

そうですね、やはり当時の音楽をリアルタイムで経験していると、どうしても当時の
思い出とリンクしてしまいますから、音源に手を加えられると、表現はどうかと思いますが
乱される、汚されると言った感覚は湧いてしまいがちだと思います。
若い人たちにとっては単に未体験の新しい音楽と言う感覚なのでしょうから、
どう操作されても抵抗は覚えない、むしろうまくノれて好ましく感じられるかも知れません。

私はどうも、何でもかんでもカタカナ言葉にされるのに嫌悪感があるようで、
音楽のジャンル以外では「アーティスト」なんて単語にも抵抗があったり…。
日本語そのままで何が悪いんだ!と言いたくなる事、しょっちゅうです(^^;)

ウチらの子供の頃って、歌謡曲って「禁断の」音楽だったじゃないですか。
それだからこそ、かえってワクワクしたり親の顔をうかがって「でも聴きたい」と
あれこれ画策したり…。
ゆうのすけさんがお聴きになった神野美伽さんの「ジャングル・ブギ」にしても、
恐らくお聴きになっていた最中にそういった感覚が呼び起こされたのではないでしょうか。

そういう意味でも、我々の年代って情緒的にも幸せだったな、と思います。

by ぽぽんた (2023-02-17 17:31) 

ちっちゃい私

WIN8.1
使っています。
昨年の秋頃から
アップデートのたびに動きが悪くなる?
ネットに繋がらない事も何度も起こる
まだ、新しいパソコン購入していません。
パソコンって、家電製品より寿命短いですねぇ

歌謡曲って、響きが私の音楽青春時代?
ニューミュージックってのが何かイヤな感じでした。
地元のラジオ関西
歌番組での分類?
月曜日→J・ポップ
火曜日→歌謡曲
水曜日→フォーク&ニューミュージック
木曜日→映画音楽
金曜日→洋楽
歌謡曲って、使っていますね。

クイズは、わかりません?




by ちっちゃい私 (2023-02-24 05:18) 

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