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若き獅子たち / 西城秀樹

このジャケ写、カッコいい(^^)
若き獅子たち.jpg

チャートアクション

「若き獅子たち」は西城秀樹さんの18枚目のシングルとして1976年9月に発売され、
オリコンシングルチャート最高4位(同年9月27日付)、同100位内に21週ランクインし
23.0万枚の売り上げを記録しました。

発売後、間もなく最高位となりわりとすぐに順位が落ちていきましたが、
それでも100位内に20週以上もとどまったのは、時間をかけて秀樹ファン以外にも広くアピールし、
浸透していったからでしょう。


作家について

作詞は阿久悠氏、作曲・編曲は三木たかし氏で、
西城秀樹さんの1976年のシングルはすべて同コンビによって作られています。

翌年3月発売の「ブーメラン・ストリート」は、編曲のみ萩田光雄氏に交代し、
新しいサウンドの模索を始めたようです。


歌詞について

阿久悠氏は、西城秀樹さんの能動的な面をより強調する方向にこだわっていたようで、
その頂点が、前作の「ジャガー」ですね。
「若き獅子たち」は「ジャガー」より少し大人になった主人公の男性が相手の女性を諭し、
お互い新しい道を歩こう…と言った内容で、
阿久悠氏は1976年の1年をかけて、西城秀樹さんに一人の男の成長を表現させよう
としていたように思います。

「風よ嬲(なぶ)るな 獅子の鬣(たてがみ)を」とは「風よライオンのたてがみを揺らすな」
と言う意味だそうですが、それで作者が何を伝えたかったかは聴き手の判断に任せるとして、
そのような文学的な表現が歌詞に普通に登場のは聴く側の充実感にもつながると思うんです。
現代に多い独り言のような歌詞にも、それはそれで良さがあるのですが、
作品の重要な要素の一つが「深み」であったとしたら、現代の歌に深みが欠けると感じるのは、
意味を調べたくなるような言葉が殆ど使われない事が大きいかも知れません。


楽曲について

私は常々、三木たかし氏の作風は筒美京平氏のそれと共通点が多いように感じていますが、
今回の「若き獅子たち」は、恐らく筒美氏の作品にはないタイプの1曲です。
それを最も感じるのがメロディーの力強さです。

筒美氏は歌メロとオケのアレンジとが合体して成立している曲が多いように思うのですが、
三木たかし氏の楽曲は、まず歌メロ自体が自立かつ完成していて、
オケのサウンドがそれを盛り立てる事に徹する、と言ったパターンが多いように思うんです。

メロ譜を作りましたので、それを確認してみて下さい(2コーラス目は端折ってます)。
オケがなくても十分に音楽として感じる事ができるのがわかって頂けると思います:
若き獅子たちscore.jpg

基本はリズムが8ビート、キーがB♭メジャーで最後のサビで半音上に転調…なのですが、
厚みのあるストリングス、派手なシンコペーションでビッグバンドのようにも聞こえるブラス、
そこに壮大な男性コーラスが加わり、
結果、ヒット狙いの歌謡曲とは思えない、スケールの大きなサウンドとなっています。

コード進行はやや複雑で、分数コードが多用され、歌謡曲らしからぬ表情のサウンドが
随所に出てきます。
特にイントロとエンディングのカッコ良さは出色ですね(^^)

サビ前で4小節だけD♭メジャーに転調しているのも、次の展開を大いに期待させるような
効果を感じさせます。

聴く人によっては全体にくどさを感じる場合もありそうですが(^^;)

サビでは小太鼓(実際にはドラムスに組まれたスネアと思いますが)が前面に登場し、
マーチのリズムを刻むのは、他ではまず聴けない、大胆で効果的かつ印象的で、
歌詞の内容の切なさをそのリズムで昇華し前向きなものに変えているのが、
この曲の最大の持ち味と言えるかも知れません。
のどかな感じも受けるのは、昔の西部劇で登場人物が馬に乗ってゆっくり移動している
ようなイメージが湧くからかな(って私だけですか(^^;))

さらに、転調してからのサビ繰り返しで次第にテンポを上げているのも珍しい手法で、
それが奇異でないのは、エンディングに向かっての高揚感としっかりリンクし、
必然性さえ感じさせるからでしょう。

余談ですが、西城秀樹さんのシングル曲ではそれまでにもテンポを操作している曲がありましたね。
最初が「ちぎれた愛」、次の「愛の十字架」、そして「傷だらけのローラ」ですが、
「若き獅子たち」のようなテンポ操作は初めてでした。
他の歌手の曲では、天地真理さんの「初恋のニコラ」(1980年)が同じ手法ですね。


歌メロは大変起伏が激しく、特にサビの ♪…獅子のたて髪を 涙をかざれない…♪
などの部分では一気に短7度も上がったりしていますが、西城秀樹さんは難なくこなしています。

歌メロの音域は下のDから上のF#までの10度で、特に広いわけではないのですが、
歌唱のダイナミックレンジが広いので、音域以上にドラマ性を感じます。


サウンドについて

使われている楽器は決して種類は多くないのですが、
ストリングスやブラス、コーラスは通常の歌謡曲よりも人数感じのある、
それぞれが厚めのサウンドになっています。

この時代の歌謡曲ではまだあまり例がないほど、ドラムスのスネアが張り出していて、
勇ましさを感じさせるサウンドに西城秀樹さんの歌唱が最高に合っています。

コードバッキングは左右に広がって聞こえるアコースティックピアノ、
そして右から聞こえるエレキギターが担当しています。
このギターは音色自体はディストーションもなくストレートですが、
軽くフェイズシフター(あるいはフランジャー)がかけられているようです。

ドラムス以外のパーカッション類が聞こえて来ないのは珍しい事かも知れません。


使われている楽器とその定位は:

左-中央: ブラス(トロンボーン)

中央: ベース ドラムス 

中央-右: ブラス(トランペット)

右: ブラス(トランペット) エレキギター

左-右: 男性コーラス ピアノ ストリングス(左からバイオリン、ビオラ、チェロ)


歌唱について

この曲は西城秀樹さんが21歳の時に発売されましたが、
すでに円熟味のようなものが感じられる事に驚かされます。
特にAメロでややため気味に歌うパートでは、1コーラス目と2コーラス目との歌い分けの効果もあり、
歌詞の内容がひしひしと伝わってくるような、語りかけるような歌唱です。

それに対してサビでの、声量たっぷりの歌い上げには快感さえ覚えます。
転調して最後のサビに入る部分では西城秀樹さんならではのつぶし声も入り、
リズムの乗り方も完璧で、非の打ち所がないプロ歌手の歌唱、ですね。

…しかし何より声質が素晴らしいですね。
様々な音程や歌詞に柔軟に対応できる音色を持っているので、一本調子にならない。
それは歌手にとっては最大の武器、と思います。


付記

西城秀樹さんの全盛期は1973年から1980年まであたりですが、
その間の楽曲の充実ぶりは大変なもので、ならべて聴いていくだけでその凄さがわかります。
制作費が潤沢にかけられている事もわかりますし(^^)

特に実験的な要素が多く、西城秀樹さんが歌手として戦っていたのが、
阿久悠氏と三木たかし氏が作品作りを担当していた時代だと思われます。
その中でも「若き獅子たち」は、歌詞、メロディー、編曲のどれをとっても最高と言えるでしょう。
作・編曲者は違いますが、「ブルースカイ ブルー」は「若き…」の成功があっての
企画・制作であったように思えてなりません。

西城秀樹さんの楽曲に限らず、その時代に生まれた曲の多くは、
耳元をさわやかの通り過ぎる…のではなく、
聴いた後に心に何か余韻を残す、それが何なのかを確認したくなる…
そんな曲が多かった、だから今も心に残っている…と言えないでしょうか。
私はそれはいつも感じています。
だからきっと、40年前以上の曲も、全然飽きないんですね(^^)


西城秀樹さんの話に戻りますが、もの凄い勢いで70年代を走ってきた西城秀樹さんに、
初めてブレーキをかけたのが1980年3月発売の「愛の園」だったと思います。

前年(1979年)の国際児童年を受けて制作されたと思われるスティービー・ワンダーの
バージョンがすでに知られており(曲の後半に日本語の歌詞が出てきます)、
彼と同じようにヤマハGX-1(世界最高峰のエレクトーンとされ、「ドリームマシン」と呼ばれた
大型の鍵盤楽器です)を駆使して作られた話題のカバー曲でしたが、
西城秀樹さんが歌う必然性が感じられない事が失点だったように思います。
しかしそれによってアイドル的な勢いが収まり、安定期に入ったと言えるかも知れませんね。

私は個人的にGX-1のサウンドが大好きなので(私が超が付くほど大好きなアルバム、
アバの「SUPER TROUPER」でも派手に使われています)、「愛の園」も当然、好きです(^^)


「若き獅子たち」
作詞 : 阿久悠
作曲 : 三木たかし
編曲 : 三木たかし
レコード会社 : RCAビクター
レコード番号 : RVS-1032
初発売 : 1976年(昭和51年)9月5日

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widol

ぽぽんたさん、こんばんは。
秀樹さんの「若き獅子たち」、本当に好きな曲です。
訃報を受けてのぽぽんたさんのブログのコメントでも書きましたが、「君よ抱かれて熱くなれ」「この愛のときめき」とともに自分にとってTop3と言える曲です。

スケールが大きく流行歌という枠に収まりきらない感じがします。歌詞に季節感はないですが、発売が秋でサウンド的にも空気が澄んで天高くというイメージなので今の季節に聴きたくなります。

スケールが大きい曲というと、伊藤咲子「乙女のワルツ」を思い出しますが、作詞、作曲・アレンジが同じコンビなのですね。岩崎宏美「思秋期」も同じコンビということで、もともと歌の上手い歌手をステップアップさせるのが上手いコンビなのかもしれませんね。

「若き獅子たち」、ブログを読んでコメントを書きながら、何度も聴き入ってしまいました。

by widol (2018-10-14 21:00) 

青大将

ぽぽんたさん、こんばんわ! お元気でおいででしょうか?

久々にコメント入れさせて頂きます。(^-^)/

秀樹の訃報時期に「ブルースカイブルー」共々よく聴いた楽曲です。
同時に、当時の歌唱シーンが思い起こされます。 直ぐに過るのは、年末のレコード大賞金賞で黒のタキシードの胸に薄紫色のコサージュを付けた出で立ちで、様になる長髪(セミロング)をしなやかに振り乱し乍ら丸めた賞状を片手に歌う姿。 (このコサージュは、受賞者全員付けて居た)

♪甘いくちづけだけに ~ さらば あなた♪(ここ好きだった)
更に此所から盛り上がるサビのカッコ良さと完成度。

記事のジャケット掲載処にも、ぽぽんたさんが書かれて居る様に、ホントこのジャケット、カッコ良いですよね。 秀樹のジャケット写真には、カッコいいショットが数多く使われてますけど、このジャケットは特に、ちょっと神掛かってる気がします。

「パールカラーにゆれて」「赤いハイヒール」「あばよ」「ねえ!気がついてよ」「霧のめぐり逢い」「ハート泥棒」「針葉樹」etc・・・ 同時期にヒットしてた曲も瞬時に出て来ますね。


此処でちょっと話は逸れますが、先月9月23日、岩崎宏美のコンサートに初めて行って来ました!
「私たち」で、此れまで散々過去のライヴ映像で観てきた会場と一体にる振り付けを案の定、やらされました!(^^; (ちょっと恥ずかしかった)

「想い出の樹の下で」「未来」「センチメンタル」「ドリーム」・・・歌って欲しいと思ってた曲を次々に歌ってくれて、ホント、感激しました。
ニュー・アルバム中心のプログラムの中、メドレーでたくさんの初期ナンバーを取り入れて呉れた事に嬉しい限りです。


終了後、握手会で言葉を交わしたのですが、緊張した~~、笑顔が素晴らしい人でした!\(^^)/

処で、今日ネットで「シンデレラ・ハネムーン」が書かれた記事を偶然見たのですが、そこには2分50秒ぐらいの箇所で音がプツッと切れる、歪みの部分が在り、ヘッドホンで聴くと判るとありました。
早速レコードで聴いてみたのですが、(ヘッドホンで)ちょっと判りませんでした。

そこで、このブログで以前ぽぽんたさんが書かれた記事を開いてみましたが、この事は見当たりませんでした。ぽぽんたさんはこれに気付いて居られましたか?


現在のリリースものでは、この部分は解消されてるらしいのですが、当時のレコードではこんな部分が在りながら、そのまま世に出してしまった、という事みたいです。

さて、秀樹ですが、「若き獅子たち」は一昨年の暮れに悪い身体を引き摺り乍らも立ったステージの勇姿で歌ったナンバーの一つでもありました。 そう、俺はこの歌を生で聴いてるんですよ。秀樹を生で観た最後でもありましたけど、本当にかけがえの無い、良い想い出になりました。

改めて合掌。
by 青大将 (2018-10-14 23:17) 

青大将

今、書いたコメントを取り敢えず読み返してみましたが、岩崎宏美の話に切り替わって、『私たち』を会場と一体にる振り付け、と、脱字で書いてた様です。
正しくは、「一体になる」で、「な」が抜けてたので訂正します。m(__)m
by 青大将 (2018-10-14 23:30) 

ゆうのすけ

「愛の園(AI NO SONO)」は 話題性はかなりありましたが 違和感ありましたね。Y.M.O.の歌謡界への台頭と影響はやはり影響力が大きかった!(正直この作品は 凄い実験的で後の”わらべ”にもつながるのでしょうが 唱歌的なイメージがちらついてしまって 多感になり始めていた私は 嫌いだったんですよね。子供だましっぽくて!^^;)4Wあとの「眠れぬ夜」も当初は違和感を覚えました。
1980年は 6Wのリリースで80年代の幕開けと共に(「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」のイメージからの一新)新しい路線を模索していたのではないかと推測するのですが どうもパッとしたイメージが無くて 西城秀樹さんの作品の中でも 特に好きな部類の一曲に思う「エンドレス・サマー」が何故に売れないかな(あの当時のニューミュージック勢と80年代新人の台頭 更に70~80年代の入れ替わり的ヒット曲の多様化に巻き込まれた。。。)?と感じた暑い夏でした。(個人的に 晩夏の翳りを感じさせるような あのマイナーでAORっぽいアレンジは凄く好きなんですが。いまだに評価が低いのは残念なところ。。。^^)
3部作である「君よ抱かれて熱くなれ」「ジャガー」「若き獅子たち」も アイドルからアーティストへのイメージの一新を図ろうとしていた頃でしたよね。1976年の4作は どうも記憶にあまり無いんですよね。後に「ラストシーン」は 好きな一曲になるのですが 阿久悠/三木たかし 作品は難しさを感じるイメージがまだまだ子供だった私には判らなかったのですね。同コンビの作品では「ボタンを外せ」のアレンジがまた凄く好きなんですよね。^^;
西城秀樹さんの功績を 簡単に表現するのは いやはやすごく難しいです!^^♪
by ゆうのすけ (2018-10-15 05:53) 

ぽぽんた

widolさん、こんばんは!

私の方はつい最近、オリジナルカラオケばかりいくつも入っている旧式のウォークマンで
シャッフル再生していた時にたまたまこの曲のカラオケが出てきて、「あれ~この曲って凄いな」
と改めて気づいて歌入りを聴き直したんです。 で、調べると発売日が9月5日だったので、
時期的にもちょうどいい!と思って記事にさせてもらったんですよ(^^)

仰るように歌詞には季節に関わる言葉が出て来ないのに、この大らかな雰囲気がどことなく
秋を思わせますね。 夏の暑い時期に聴くのは確かに、ちょっと違う気がします。
阿久悠・三木たかしコンビは他にも名曲が沢山ありますが、その多くの曲で、
三木氏の音楽性と阿久悠氏独特の文学的な感覚が高いレベルで調和しているように思います。
私は「若き獅子たち」を聴いていると、何となく高尚な気持ちになるんです(^^)
カラオケで気楽に歌うより、秀樹さんの歌唱をじっくり楽しみたいタイプの曲ですね。

by ぽぽんた (2018-10-15 18:46) 

ぽぽんた

青大将さん、こんばんは! おお、お久しぶりです!私は極めて元気です。 青さんは?

私も西城秀樹さんと言うとすぐに思い出すのが「ブルースカイ ブルー」「ちぎれた愛」
そしてこの曲です。 …と言っても長い間、この曲の良さを忘れていたのが恥ずかしい(>_<)
私はこの曲で印象的だったのが、サビの後半の ♪涙をかざれない♪ の部分で、テレビでは
なみだぁ…と急に甘えるような声になっていたのをなぜか、よく憶えていたりします。

思わず「カッコいい」と書いてしまったのですが、このジャケ写の良さは今でも十分、
通用しますよね。
私は古い人間ですから、基本的に芸能人は身近な存在などではなく、遠くにいて
憧れるような存在であってほしい方なんです。
その点、この時代の西城秀樹さんは歌やルックスなど、何をとっても優れていて、
今では死語になりつつありますが、本当のスターだったように思います。

私はこの歌の頃は中3で来年高校受験!と言う時期だったのですが、
歌番組はしっかり観ていたので、どの曲もよ~く憶えています。
単純に「昭和は良かった」と盛るのは私は大嫌いですが(実際には大気汚染が大問題だったり、
大人の男性はタバコを吸うのが当たり前だったり等々、嫌な事も多かったですし)、
音楽に関して言えば、やはりあの頃は良い時代でした。

いいですね(^^)ヒロリンのコンサートに行かれたんですね。
「私たち」は今のライブでも披露されているんですか! この曲、大昔「ロマンス」の
シングルを兄に買わされた時(その時私は「二重唱」のシングルが欲しかった)、
B面もついでに…と聴いてみたら大感動してしまった曲なんです(って、確かこのブログで
記事を書いたような気も…)。
振り付けですか~、私は結構そういうの苦手で(^^;)とは言ってもつい最近、
B'zのライブで「Wonderful Opportunity」と「恋心」の振り付けをやってきましたが(^^;)
ヒロリンのアイドル時代の曲は、もう本当に何年経っても名曲ばかりですね。

「シンデレラ・ハネムーン」のその箇所、私もこれまで全然気づかなかったので、
レコードはすぐ出ないためCDで検証すると…うん、CDでも確かにそういう部分があります。
2分50秒くらいの♪シャンプーした髪を…♪の「み」の直後がわずかにドロップアウト
していて、それは中央よりやや左側に現れます。
私がCDで持っているのが「パンドラの小箱」(VICL-18205)と「The Complete Singles」
(VICL-40110~2)ですが、その両方で同じ症状が出ているので、恐らく大元の
マスターテープのトラブルなのでしょう。
最新のCDでは修正してあるのかな? アナログ時代では波形を出して修正…ってわけに
いかなったので、直しようがなかったのでしょう。

私も2014年に同窓会コンサートで西城秀樹さんの歌を聴きましたが、その時には
残念ながら「若き獅子たち」はありませんでした。
その代わり「この愛のときめき」が聴けたのは財産かも知れません。

by ぽぽんた (2018-10-15 18:46) 

ぽぽんた

ゆうのすけさん、こんばんは! いつも「nice!」をありがとうございます(^^)

そうですね、私も「愛の園」については、どうして秀樹?とは思っていました。
終始子供のコーラスとのユニゾンなので、聴かせどころもなく…
恐らく西城さん本人もストレスがたまっていたりして(^^;)
「眠れぬ夜」はオフコース版は前もって知っていましたが、今では秀樹ver.の方が好きです。
以前も書きましたが、その歌の頃、声を二重唱風にするためのハーモナイザーを
テレビ局などに持参している、と語っていたのが印象的でした。

そうそう!私も「エンドレス・サマー」は大人っぽくも開放的なサウンドで大好きなのですが、
ベスト盤にも組み込まれない事が多いんですよね。 今でも評価が高くないんですか?
前年にアイドルとして頂点を極めてしまって、松田聖子さんや田原俊彦さん等との世代交代
が始まっていた、のかも知れませんね。

1976年に発売された秀樹さんの楽曲は、当時は人気も高く安定していたので、
音楽的に冒険してもきっと大丈夫…と、そんな曲が揃ったのではないかと思います。
「ジャガー」のセリフの部分は聴いている方が恥ずかしくなったりしますが(^^;)
しかし同じ作家が続いたのに、どれも個性的な作りなのがやはり、凄いと思います。
翌年の「ブーメラン・ストリート」が、もし三木たかし氏のアレンジだったら
どんな感じになったのだろう?と興味もあります(^^)

やはり…西城秀樹さんは大物歌手でした。

by ぽぽんた (2018-10-15 18:47) 

Massan

ぽぽんたさん、こんばんわ。
当時、私はどうしても西城秀樹さんというと絶唱型の楽曲に興味を惹かれ、この「若き獅子たち」や「ラスト・シーン」のような楽曲が続くとちょっと意外な感じがしたものです。その次に「ブーメランストリート」が発表されて安心しましたが、たぶんこのあたりが、高校生になったばかりの私の幼い感覚だったのでしょうね。特にぽぽんたさんが「スケールの大きなサウンド」と表現されたものが、当時の私にはずいぶん大袈裟に感じたものです。それでも十分大人になってから改めて聴いてみると、この「若き獅子たち」や「ラストシーン」、そして後年の「ブルースカイブルー」など、情景や心象風景が頭に思い浮かぶ楽曲を聴いてしみじみとするのが心地良かったりします。その心地良さが、たぶんぽぽんたさんがおっしゃる「心の余韻」なのでしょうね。
それでは。次回を楽しみにしております。

by Massan (2018-10-16 23:18) 

ぽぽんた

Massanさん、こんばんは!

そうですね、やはり「傷だらけのローラ」など、秀樹さんにしかあり得ないような歌唱は
インパクトが強くて、やはりイメージもできてしまいますよね。
私の場合は「情熱の嵐」の一つ前の「青春に賭けよう」がすごく好きだったので、
「ちぎれた愛」が出てあの歌唱を聴いた時には「あの穏やかな秀樹が…」と言った感じで
驚いてしまったのを憶えています。
「スケールが大きい」と表現するのは簡単なのですが、その実体が何なのかは、
正直なところよくわからなかったりします(^^;)
Massanさんが仰るように、ただただ大袈裟に感じてしまう人もきっと多いと思うんですね。
結局のところ、歌詞の理解度によるものが大きいのかも知れません。
かく言う私も、中3だった頃に「若き獅子たち」を耳にした時には、
何だか時代劇のタイトルみたいで大袈裟!と思っていた気がします。
それにしても西城秀樹さんのヒット曲は情緒の豊かなものが多いですね。
それが、何十年も経っても心を打つのですね(^^)

次回も頑張りますので、ぜひまたおいで下さい!

by ぽぽんた (2018-10-18 23:04) 

もとまろ

ぽぽんたさん、こんにちは。

秀樹さんのお話を書こうと思ったら、ジュリーの騒動が大きな話題になっています。
球場コンサートや「ヤングマン」など、聴く人と一緒にみんなで楽しめる歌を求めてきた秀樹さんご逝去の年に、ジュリーがああいった騒動を起こしなんとも言えない思いがあります。ジュリーにとって歌とは何か。ステージとは何か。輝かしい実績を持つジュリーが、若い人から「老害」として見られるのはとても惜しいです。

「若き獅子たち」は、就職活動とか受験勉強とか大きな大会とか、彼女と離れて目標達成目指して集中したい男子の意気込みの歌に聞こえます。
アイドルの枠を超えて、人生について考えさせてくれる歌だと思って聴いています。年末にかけてのヒットで賞レースや紅白でも歌われ、秋らしさも年末らしさも感じる歌です。五郎さんの「針葉樹」とレコード大賞歌唱賞ダブル受賞を果たしたエピソードが改めて語られていますね。
改めて不思議に思うのが、秀樹さんは歌手じゃなくドラマー志望だったということ。ドラムに打ち込んできた少年の歌声の良さを見出した人は、よくぞそこに目をつけてくださったと。本当にすごいですね。いきいきとのびのびと歌う「若き獅子たち」を聴くと、それをすごく思います。

最後に、昭和51年12月の毎日新聞テレビ欄に載っていたランキングをご紹介します。大学生のときにキャンディーズとピンク・レディーの新聞記事を探していたら見つけました。

昭和51年7月NNSR(正式名称不明)調べ
「全国の小学3~6年生 好きなタレント」
男性
1位 萩本欽一 2位 加藤茶 3位 志村けん
4位 フィンガー5 5位 ずうとるび 6位 西城秀樹
7位 いかりや長介 8位 野口五郎
9位 ダウンタウンブギウギバンド 10位 坂上二郎

55号とドリフが人気あったようです。それと笑点出身のずうとるび。高学年には宇崎竜童さんみたいな男性がかっこよかったのかな。フィンガー5は晃くんが声変わりしても渡米しても人気あったのが意外でした。新御三家からはひろみさんが入ってないんですね。
女性タレントの順位は、キャンディーズが1位でした。キャンディーズの歌でベストテン書けたらと思います。
by もとまろ (2018-10-19 11:30) 

ぽぽんた

もとまろさん、こんばんは!

沢田研二さんは若い頃から度々騒動を起こしてきましたが、今回もらしいと言えばらしい、
と言うべきなのか…。 しかし本人の意志とファンの気持ちは別物ですし、
ファンあっての自分である事を自覚するべきと思います。 開演の1時間前に中止、なんて
プロのする事ではないですね。 払い戻しは当然としても、来場したファンにそこまでの
往復の交通費も出すのが当然と思いますが、そこまではしてませんよね。
沢田さんの会見にはあれこれ意見がありますが、私としては、かばう必要は一切ないと思うし、
芸能界とか歌手とか以前に社会人としてどうかと思います(ちょっとキツイですか)。

「若き獅子たち」は、なるほど、そういう解釈ができるんですね。
私は正直なところ、この主人公はなぜ相手と別れる必要があるのかわからなくて、
しかしそこに至るまでの過程を自分で推測する事もしていなかったので、
何だか目を開かせて頂いたような気持ちです。
思えば、阿久悠氏の歌詞って、結構「それって、なぜ?」って思わせる事がありますよね。

確か「8時だよ!全員集合」か何かだと思いますが、加藤茶さんと西城秀樹さんが
ドラムスで競演した事があったんですよね。
ファンの間では、西城秀樹さんがバンドでドラムス担当だったと言う事は知られていますが、
仰るように、歌声に将来性を見出した人は実に素晴らしいですね。
聴けば聴くほど、似たタイプの歌手って他には全くいない、と知らされます。

昭和51年のランキング、興味深いですね。 小学生が好きなタレントと言う事で、
ドリフのメンバーが入っているのは納得ですが、仰るようにフィンガー5が入っているのは
意外でした。 昭和50年にはすでに人気が落ちていたような気がしていました。
坂上二郎さんが入っているのは何となく嬉しいような。 当時、すでに完璧におじさん、
でしたしね(^^)
楽しい情報をありがとうございます!

by ぽぽんた (2018-10-20 23:18) 

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