SSブログ

笑って許して / 和田アキ子

和田アキ子さんと言えばこの曲を思い出す人も多いのでは:

笑って許して.jpg

「笑って許して」は和田アキ子さんの4枚目のシングルとして1970年3月に発売され、
オリコン最高11位、同100位内に24週ランクされ19.7万枚の売り上げを記録し、
今までのところ翌年夏の「天使になれない」に次ぐヒットとなっています。
しかし楽曲としての知名度はこの「笑って許して」の方が高いかな(^^)


作詞は阿久悠氏、作曲は羽根田武邦氏、編曲は馬飼野俊一氏です。

「笑って許して」は1970年度日本レコード大賞の編曲賞を受賞し、
同年大晦日の本放送では和田アキ子さんの同曲歌唱の際に
馬飼野俊一氏がインタビューされる、かなり貴重な場面があります。


阿久悠氏は和田アキ子さんのデビュー時から関わり、デビュー曲の「星空の孤独」を
作詞していたのですが、大きな話題にはなったもののヒットには至りませんでした。

そしてその次に発売され和田アキ子さん初のヒットとなった「どしゃぶりの雨の中で」が
他者の作品であったため悔しい思いをしたそうで、
それまでまず作品の質ありきで「売れる事」をあまり重視していなかったが、
やはりある程度は売れなければならない事もある…と考えを修正した、
と述べています。


個人的に疑問なのは2コーラス目の歌詞の「いじめても 許すと言ってよ」の部分で、
この歌詞の中の二人、力関係はどうなってるの?と
初めて聴いてから40年以上経った今も解決できてません(^^;)

****************************************

「笑って許して」はシンプルな2コーラス構成で、
各コーラスは次のように分ける事ができます:

Aメロ: ♪笑って許して ちいさなことと…許すと言ってよ いまは♪
Bメロ: ♪あなたひとり…信じてほしい♪
A'メロ: ♪笑って許して…おねがいよ♪

各コーラスに「笑って許して」が4回ずつ、合計8回も埋め込まれ、
何よりもまずインパクトを!と言った作りですね(^^)

♪い・ま・は…♪ でテンポを少し落とし念押しするような所は、
ありそうでなかなか見られない演出ですね(^^)
ただ、テレビなどで演奏される時にはわざわざ4拍2小節に伸ばして
(1拍休み)い~ま~は~ とする事が多くて、
何だか違うなぁ…などと変にこだわってしまいます(>_<)


全体のリズムと雰囲気は3連のブルースと言えるもので、
3連のリズムが終始支配しているのですが、
ブルーノートもテンションも複雑なコードも一切なく、
憶えやすさや親しみやすさを最優先に作られている事がわかります。

ステージで ♪笑って許して…♪ と歌うとリズムに合わせて
アッコ~!と観客が声をかける…
そのような掛け合いが出てきたのはこの曲が初めてだそうで、
後に西城秀樹さんの「情熱の嵐」などにその流れが受け継がれる事になります。


Bメロ以外で4分3連で鳴り続くピアノや歌に絡むブラスなどは
ブルースと言うよりもジャズに近いかも知れません。
そしてストリングスが歌謡曲らしさを維持する事に貢献しています。


キーは Gマイナーで、転調はありません。

コード進行は…特に面白味がないので今回はパスしますね(^^;)
1箇所、押さえておきたいのは Bメロのコード進行で、
♪今はあなたひとり あなたひとり♪ と ♪命ときめ 命ときめ♪ とが
同じメロディーなのに、コードはそれぞれ B♭、G7 となっている点くらいです。
全体として単純なコード進行に定石通りの音が並んでいると言って良いでしょう。

なのに楽曲を聴くと豊かに感じられるジャズやブルースの雰囲気は、
歌手と演奏者のセンスが醸し出すもの、としか思えません(^^)

****************************************


「笑って許して」で使われている楽器とその定位は:

左: ブラス(トランペット、トロンボーン)

左右: ストリングス

中央: ドラムス ベース ピアノ ヴィブラスラップ

右: エレキ・ギター

…と極めてシンプルな構成になっています。
その分、各楽器に要所要所で大きな役割が与えられているとも言えます。

特にBメロ以外で1小節おきに鳴るヴィブラスラップの「カーッ」と聞こえる音は、
この曲にコミカルな印象さえ与えていますね(^^)


和田アキ子さんのヴォーカルがあまりに強烈なので気付きにくいのですが、
オリジナル・カラオケを聴いてみると、
ストリングスが効果的に雰囲気を作っている事がわかります。

ストリングスならではの駆け上がりなどの目立つ演奏があるわけではないのですが、
Bメロにおいて白玉で鳴り続く高音部、
チェロによる地をはうような低音部、
音量としては小さいがそれらの音域を支えるビオラと、
歌が入ると目立たない音が実は楽曲全体を盛り上げるためにいかに重要かが
わかるんです。


この曲の大きな特徴でもある、右から聞こえるワウギターは、
馬飼野俊一氏によると歌謡曲としては初の試みだったそうです。


私がこの曲を聴く度にいつも感心してしまうのと同時に
「痛い…」と思ってしまうのが既述したピアノの演奏で、
Bメロ以外で4分3連で延々と鍵盤を叩き続けているんですよね。
この曲の雰囲気作りに欠かせない音なのですが、
実際に弾くのはかなりの重労働です(>_<)


この曲のレコーディングは明らかに、オケが2チャンネルの同時録音で、
ヴォーカルのみを後でダビングしたものと思われます。
何度か書いた事ですが、1970年当時だとすでに機材としては存在したものの
歌謡曲がマルチ・トラックでレコーディングされる事はまだ少なかったようです。


また、当時のレコーディング風景の画像を見ると、
歌のダビングの時にヘッドホンを使わず、歌手の前にスピーカーを置き、
そこからカラオケを流して歌手が歌っているものがあります。

そうすればスピーカーの音を歌手用のマイクが拾ってしまうはずですが、
それが最小限に抑えられるようなセッティングがされていたのは当然として、
多少オケの音を拾ってステレオとしてのセパレーションが害されても、
実際にはほとんど問題にならないとされていたのでしょう。

その後、歌ダビではヘッドホンを着けて歌うのが当たり前になっていきましたが、
マルチ・トラックで録音されたヴォーカルのトラックだけを検証すると、
ヘッドホンから音洩れしてそれを拾ってしまっている事が結構あるようです(^^;)

****************************************

私が小学3年生の3学期頃(1971年)からしばらく和田アキ子さんの大ファンで、
そのきっかけが父が買ってきてくれたコンパクト盤だった…
と言うお話はいつか書いたと思うのですが、これには後日談があります。

そのレコードを買ってもらって間もない頃にそれを持って友達の家に遊びに行き、
ポータブル電蓄でかけていると、友達の母親がとんで来て
「こんな歌のレコードを持ってきたの、だれ?」と、
怒るような感じで言われてしまったんです(>_<)

↓ このレコードです(^^)
さすらいのブルース・笑って許して.jpg

やはり、歌詞の内容が完全に大人向け(特に「さすらいのブルース」は、
その内容がほぼ任侠ものです)であったため、
大人からすると「こんなものは子供に聴かせられない」代物だったのでしょう。

今ではそれが当然と思いますが、子供にしてみればそのような事はわからず、
また歌詞はどうでも良くて、
和田アキ子さんの歌声とキャラクターが大好きだった…に過ぎないんですね。
なので、なぜ怒られるんだろう…と不思議でした。
今思うと非は完全に私にあるのですが(^^;)

しかし今思うと、何につけ野放図な現代と較べて当時は何と健全だったんだろう、
と懐かしく感じます。


「笑って許して」
作詞 : 阿久悠
作曲 : 羽根田武邦
編曲 : 馬飼野俊一
レコード会社 : RCAビクター
初発売 : 1970年3月25日

*******************************************

新作です(^^)

かもめが翔んだ日(渡辺真知子)・オリカラで歌&コーラス
http://youtu.be/B0Ah3TrNiIg

nice!(1)  コメント(19)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 19

nuko222

ぽぽんたさん、こんばんは。
この曲は知ってますがじっくりと聞いたことがないのですが、和田アキ子さんと言えばこの曲と「あの鐘を鳴らすのはあなた」、「この愛届きますか」が代表曲のように思われているのではないでしょうか?

「笑って許して」はものまねの定番曲になっているから知名度があるように思います。
ぽぽんたさんの説明のように隙間のある昭和な曲作りで、これがまた味を出していると勝手に思っています。

和田さんは歌の録音時までにキッチリと稽古をして臨まれ、数テイクで完了するほど本番までに完成度を上げてくるタイプ(当方の知る限り)なので、この時代でもしっかりとした歌い上げ方をしているのではないでしょうか。
by nuko222 (2013-04-15 02:00) 

nuko222

「かもめが翔んだ」も聞かせていただきました。
コーラスや歌のダビングが立派になってきて、ここまで来ると本格的に3声のコーラスが欲しくなります。
木戸さん、檜山さん、水谷さんのような。
by nuko222 (2013-04-15 02:12) 

ぽぽんた

nuko222さん、こんばんは!

私も、実際には「あの鐘を鳴らすのはあなた」あたりを思い出す人が多いかな、とは
思っていたので、最初の1行は「…を思い出す人も…」と書いたんです(^^)
私は「あの鐘を…」以前からのファンで、当時の「笑って許して」の影響力を見ていたので、
nuko222さんを初め皆さんとちょっと感覚がズレてしまっているかも知れません(^^;)

和田アキ子さんのレコーディングに関わった事がおありなんですね。 和田さんの
初期のレコードを聴いても、確かにきちんとしている印象を受けます。 しかし
その頃は本人よりも、ディレクター(ロビー和田さん、だったかな)が厳しかったのかも知れません(^^)

「かもめが翔んだ日」を聴いて下さってありがとうございます。 
私のレベルでそのお三方とは、恐れ多すぎます(^^;) しかしコーラスをアレンジしたり
録音していくのはとても面白いので、そのような方々と作業がするのが大きな夢です。

by ぽぽんた (2013-04-15 23:40) 

nuko222

ぽぽんたさん、お返事ありがとうございます。
和田さんの録音には1シングルだけしか関わって(そこまでのレベルじゃないんですが・・・)いないのですが、後にディレクター氏と雑談している中で和田さんのプロ意識を聞いて、そう思った次第です。
最近、携帯会社のCM「あの頃はー ハッ!」でお馴染みの「古い日記」もこれだけ出稿量が多いとオリコンランキングに入ったりして?!
by nuko222 (2013-04-16 00:35) 

ぽぽんた

nuko222さん、こんばんは!

やはりファンとして眺めている立場ではなく、nuko222さんのようなプロの方から
そのようなお話を伺うと説得力が違いますね。 貴重なお話をありがとうございます。

「古い日記」は「うわさのチャンネル!」で新曲として歌われた頃から知っていますが、
今、元々とてもカッコいい曲なので、オリジナル音源でCDを発売すればリバイバルヒットが
望めるかも知れません(^^)

by ぽぽんた (2013-04-16 23:10) 

マコジ

「いじめても」のいじめる主語は男の方ですよ。
そう解釈すればすっきるするんじゃないでしょか。

この曲は浜っ子吉村のネタでしたね。
大丸の屋上が懐かしいです。
by マコジ (2013-04-16 23:29) 

青大将

こんばんは。
今宵も、貴方の青大将、参上致しました。m(_ _)m

(大笑い)

由紀さおりの「生きがい」、聴いて来ましたよ。(^^)

いや~、実に心地良かったです!まるでポール・モーリアの演奏聴いてる様な素晴らしさでした!明日は、また聴き乍ら、挽きたての珈琲飲ませて頂きますよ、癒されます!(^^)v


さて、和田アキ子・・・・・・・。
「笑って許して」は、当時4~5才児の俺の耳にも、連日連夜の様にテレビの歌謡番組に依り、へばり付く、『覚え易い』歌でした。

イントロの♪ホワッホワッ~ン♪とした、何処かズッコケた感のあるメロディー&楽器音 は、一度聴いたら忘れられません。
そこへ♪笑はってぇー 許してぇー(アッコ!)♪ですから。(笑)
記事中にも出て来る、 ♪いじめても~許すと云ってよ~♪ は、ご多分に洩れず、俺も、ずっと不思議なものを感じてました!
阿久 悠さんは、一応、歌手本人のキャラを念頭に置いて居た、という事なのでしょうか?
近年、若手お笑い達に依って暴かれる和田アキ子の実態・暴露話の数々は、とても笑って許されるものでは有りません。(笑)
それはさておき、他に、印象的なフレーズとして、♪命ときめ 命ときめ ♪ を挙げます。 当時の、所謂、大人の歌謡曲の中には、この『命』という言葉が、まるでキーワードの如く登場するパターンが多いですね。 (ま、他にも在るけどね。)

当時、若いだけあって、甘えるような表現で歌ってるんですよね、現在だと、ただ野太い声オンリーだけど。(多少は強弱付ける?)

処で、ぽぽんたさんの友人宅でのエピソード、解ります。 昔は、親達が、子供の枠からハミ出る物に対して目くじらを立てる速度が速かったですもんね、すぐタッグを組んで一斉に非難の狼煙を上げるし。PTAは、その絶好の集会でした。(ウチの場合だと、「青い果実・ひと夏の経験」の歌詞や、「ど根性ガエル」のひろしの言葉使いの悪さ等。それじゃ、「恋の季節」を全国の子供達が口ずさむ現象はどうだったんだろう?)

歌の途中に観客やファンが掛け声を入れる件ですが、桜田淳子「天使のくちびる」の♪あなったぁにぃ~(淳子!淳子!)きめているぅ~♪も印象深いです。(^^)


(つづく)
by 青大将 (2013-04-17 00:42) 

青大将

ところで、この「笑って許して」を下敷きにした、74年発売の歌謡曲を知ってますが、(念の為に書いときますが、この曲は、まったくヒットせず)やはり、カッコイイ仕上がりなんですよ。 途中からリズムが変わる箇所はあるものの、歌手本人がダミ声なので、和田アキ子のリズム・パターンがしっくり来るのかも知れません。

これを踏まえると、「笑って許して」は色々と活用法がある楽曲と言えそうですね。


最後に、この曲をカラオケで歌うと、自身の地声で歌い切れる人、どれだけ居るんだろうか? 桑田佳祐同様、必然性を持って(?)物真似に転じてしまうパターンが殆どではないでしょうか。俺も、あのイントロが流れたら、絶対そうなります。自分を維持しながら歌い通せる自信はありません。(^^;
by 青大将 (2013-04-17 00:43) 

ぽぽんた

マコジさん、こんばんは!

え(*_*) いじめるのが男の方とすると「許すと言ってよ」と女性が言うのは変じゃないでしょか(^^;)

吉村さん、昔はよく和田さんとテレビに出て本人の前でものまねしてましたね。
最近とんと見かけませんが、どうしているんだろう?

by ぽぽんた (2013-04-17 23:41) 

まこじ

私のことをいじめてもいいから、許すと言ってよ、という意味ですよ。
春おぼろの「ぶってもいいのよ」と同じような意味ですね。

私をいじめるかいじめないかなどは些細なことであって、私にとって、あなたが許してくれるかどうか、が大切なわけです。
わかっていただけたでしょうか。

ちなみに1番の歌詞のその部分も、主語は男性ですよ。
by まこじ (2013-04-17 23:57) 

ぽぽんた

青大将さん…もとい師匠、こんばんは!

「生きがい」の演奏を聴いて下さってありがとうございます。 息抜きのつもりで作った動画ですし、
そんなに言って下さると照れます(*^_^*) 気楽に演奏したのが良かったのかな(^^)

変な表現ですが、青大将さんは私の記事に対して真正面ではなく直角に突っ込んで
下さる気がしているんです。 青大将のコメントを読むといつも「あ、この事書き忘れた」
「こういう事も書けば良かった」と毎回思うんですよ。 とてもありがたいです(^^)

イントロのギターからしてコミカル路線のようですよね。 阿久悠氏は「和田アキ子には
大きな歌を歌わせて成功したかったが、うまくいかなかったから試しに小さな歌を書いたら
ヒットした」などと述べていましたが、その意図を汲んだようなサウンド作りと言えるかも知れません。
和田アキ子さんは、いつも阿久悠氏に「ヒットする曲を書いて!」と頼んでいたそうです(^^)

確かに同時、「命」が入る歌って多かった気がします。 ヤクザ映画が流行していた事も
関係あるでしょうし、歌の重さが今とは違っていたからかも知れません。
「命」と聞くと藤圭子さんの「命預けます」をとっさに思い出す私は…古い人間でございます(^^;)

PTAなどと言う単語(?)、すっかり忘れてました。 あの頃はPTAは厄介者の代名詞でしたね(^^;)
当時を過ごした者の一人からすると、例えば運動会で平気で流行歌を使ったりするのも
信じられない感じです。 がんじがらめは良くないけど、節度は必要だと思ったりします。

「恋の季節」は私が小学1年の頃の大ヒットで、ご多分にもれず私も毎日大声で歌っていましたが(^^;)、
大人になってから改めて歌詞を読んでちょっとびっくりでした。 「夜明けのコーヒー
二人で飲もうと…」って、ねぇ(^^;) 多分、やはり当時の大人達はピリピリしてたかも…。

その74年の曲って、何だろう? 青大将さん、よくご存知ですね。 気が向いたら
直メールでも良いのでその曲、教えて下さい(^^)

確かに「笑って許して」や「どしゃぶりの雨の中で」などは、歌うと必ず歌詞の発音が
和田さんの物まねになってしまいますね(^^;) 「あの鐘…」以降は次第に普通の発音に
変わっていったのですが、「笑って許して」の頃の強烈な個性がいつまでもひとり歩きしていて、
それが和田さんにとっては良かったのか悪かったのか…(^^;)
今夜はB面の「愛に証拠はいらない」を含め、もう一度当時の様子を思い浮かべながら
楽しんでみようと思います(^^)

by ぽぽんた (2013-04-18 00:14) 

ぽぽんた

マコジさん、こんばんは!

おお、なるほど! あなたが私をいじめてもいいから許して、と言う事ですね(^^)
そう考えると確かに筋が通りますね。 私はずっと、女性の方が男性に「いじめるけど、許して」と
言っているものと思ってました。 1番の方は特に疑問に思った事はなかったのですが…(^^;)

教えて下さってありがとうございます。 私の解釈力もまだまだです(>_<)

by ぽぽんた (2013-04-18 00:21) 

青大将

ふたたびこんばんは!
74年のその曲は、また《マニアックですねェ~(^^;》防止に敢えて伏せてたんだけど、(^^; ンじゃ、リクエストにお応えして・・・・・・・・。

73年夏、スタ誕から「別れのブラック・コーヒー」という曲で17番目にデビューした、おがた愛の第2弾シングル「恋は魔物」という曲です。 74年に入って直ぐ辺りにリリースされてて、一昨年かその前ぐらいに偶然、中古レコードフェアで見付けて即買いしました。(^^)

何時ぞや、高 護氏の記事で触れた、『リメンバー』という雑誌でこのレコードが紹介されてて、そこで「笑って許して」のノリだと書かれてたので、既に86年の段階で知識としては有ったものの、実際聴いてみて、その通りだな、と実感した訳で・・・・・・・。(^^;
ちなみに、B面もカッコイイ複雑な歌謡ロックで、わりかし気に入ってます。

「恋は魔物」は、少し前にYouTubeにも上がってましたが、現在は削除されてしまって居る様で残念です。


「愛に証拠はいらない」、今日久々針を落として聴いてみましたが、雰囲気良い曲ですよねー。 「笑って許して」とはまた、ガラッと違う楽曲で好感持てます。


こうして書いてると、いつまでもキリなく必要無い事まで書き連ねそうなので、今日は置きますけど、その都度その都度、いつでも出没させて頂きます。(^^)v

by 青大将 (2013-04-18 00:59) 

カピバラ

ぽぽんたさん、お早うございます。

私も和田アキ子さんのファンなのでこの『笑って許して』は当然知っていましたし彼女の持ち歌の中でも好きな方です。オリジナル・カラオケは持っていませんが歌入りで聴いてみた感想はというと・・・
チャンネルセパレーションがすごく良いなと感じました。左のブラスははっきり左にいますし、右のワウギターもそうです。そしてピアノやドラムスはきっちりセンターにいますよね。一つ一つの楽器の音がそれぞれに際立っている感じです。またストリングスについては、ぽぽんたさんの仰る通り音量は控えめながら大切な存在ですね。
和田アキ子さんの曲で他には、「コーラスガール」、「抱かれ上手」が好きです。
以前「妻たちの課外授業Ⅱ」という日本テレビ系のドラマで和田アキ子さんにお会いした事がありますが、とても丁寧にご挨拶して下さった事を憶えています。
明日から気温が下がるそうです。お身体、健康にご注意ください。では!

by カピバラ (2013-04-18 08:15) 

カピバラ

追伸です。
かもめが翔んだ日(渡辺真知子)・オリカラで歌&コーラスを拝聴させていただきました。
凝ってますね~。そしてぽぽんたさんの声質にちょっとびっくりさせられました。失礼ながら、ブログのお写真からもっと太くてかたい感じのお声を想像していたので、あのソフトなお声に驚きました。


by カピバラ (2013-04-18 08:43) 

ぽぽんた

青大将さん、こんばんは!

う~ん、マニアックだ(^^) おがた愛と言う名前は憶えていなかったのですが、
「別れのブラック・コーヒー」との曲名はなぜか憶えていました。 きっとこの頃は
毎週スタ誕を観ていたんだろうと思います。 「恋は魔物」に至っては、やはり全く
知りませんでした。 いわゆるB級アイドルとか、当時には売れなかった歌手のレコードを
収集する人は少なからずいるようですが、単にレアだからではなく、音楽として
面白かったり、制作時の背景などが見え隠れするのが魅力なんですね、きっと。
後に秘かにリメイクされて大ヒットしたり、リメイクではないが元ネタだったりする事も
よくあるようですし、まだまだ知られざる音源が存在している事でしょう。
今回のような情報はとても貴重なお話ですので、これからも気付いた事を色々と教えて下さいね。
ありがとうございました!

これまでも何度か書いてしまったのですが、初期の和田アキ子さんのシングルは
B面も(曲によっては「が」)良いんです。 それとアルバム! 私が気に入っているのは
「卒業させてよ」のLPで、ちょっとベスト盤っぽい選曲なのですが、シングル曲以外こそ
当時の和田アキ子さんのキャラクターが発揮されていて楽しいんです。 特に
最後の2曲「ひとめ惚れ」「強烈だったわ」は青大将に超お薦めです(^^)

…いかん。 つい熱が入ってしまった(^^;)

by ぽぽんた (2013-04-18 23:00) 

ぽぽんた

カピバラさん、こんばんは!

1970年当時だと、まだ「これがステレオだ!」的な音作りがされていて、楽器を左右に
極端に分かれて定位させているものが多かったんですね。 さらに「笑って許して」の場合、
オケと言うよりもバンド的な音作りで、臨場感を出すためか左にドラムスの返りの音を
大きく入れてあったり、ストリングスは極力目立たないようにしていたりと、かなり
苦労したのだろうな、と推測できます(^^)

和田アキ子さんにお会いになったとは! カピバラさんはどのようなお仕事をされていたのですか?
興味津々です(^^)

「かもめが翔んだ日」聴いて下さってありがとうございます。 私の声は太さに乏しくて、
音程が低くても軽い声なんですよ(^^;) コーラスはきちんと楽譜を作って、
1パートずつ丁寧に歌っていくのですが、最後にミックスする時が最高に楽しいんです(^^)
しかし当然ながら常に自分の声を聞かなければならないわけで、慣れるのに時間が掛かりました。

by ぽぽんた (2013-04-18 23:18) 

ゴロちゃん

ぽぽんたさん、こんばんは!

この当時、小学生だった私には、「どしゃぶりの雨の中で」や「笑って許して」などの歌と、髪を外側にカールさせていた和田アキ子さんの姿が、やはり強く印象に残っていました。(好きというわけではありませんでしたが。)
大人になってから聴くと、初期の頃のアッコさんの歌はパンチがあってかっこいいなあと思います。前にも書きましたが、特に好きなのは「古い日記」「雨のサタデー」「あの鐘を鳴らすのはあなた」「あなたにありがとう」です。

さて、「笑って許して」ですが、イントロがやはり、昭和44~45年頃のサウンドという感じがします。歌詞の内容は、この女性が、彼氏がいるのに浮気をしたということなのでしょう。「お願いだから、笑って許して」なんて、男性にとってはちょっと虫がよすぎますね。「笑って許して」というタイトルからして、何かコミカルというか滑稽な感じがします。

ぽぽんたさんの記事の中にひとつ、間違いを発見しました。「笑って許して」という歌詞は、1コーラス目には4回出ていますが、2コーラス目は最後の2回だけです。ですから計6回です。それでも、インパクトはすごいですね。

レンタルショップで借りた「和田アキ子ベスト」を聴いていますが、初期の頃のアッコさんの歌声は、声量はあるんだけど、ちょっと不安定な感じがします。特に低音が・・・高音は迫力があるんですけどね。「古い日記」「雨のサタデー」あたりは、スピード感があって曲自体が盛り上がりがあるためか、声がとても安定しているようで安心して?聴けます。この2曲は、疲れている時でも私を鼓舞してくれます。今週はとても忙しく、ようやく金曜日の夜になってやれやれというところなのですが、朝からこの2曲を聴いて乗り切りました。「笑って許して」も、ぽぽんたさんが書かれたことを意識しながら聴き、いろいろな発見がありました。「い・ま・は」のところの昨今のテレビでの歌い方との違い、私も妙にこだわっちゃいます。

「かもめが翔んだ日」のコーラス、心地よくてすばらしかったです。一人であんなにやっちゃうなんてすごいです。ミックスしてバッチリ決まった時は楽しいでしょうね。それにしてもこの歌はスピード感があって、気分が高揚しますね。私もカラオケでたまに歌います。音程が不安定でへたですが、歌うのが気持ちいい歌です。
by ゴロちゃん (2013-04-19 22:17) 

ぽぽんた

ゴロちゃん、こんばんは! お返事が遅くなり申し訳ありません。

私は父にレコードを買ってもらって以来、その歌声と独特のルックスで和田アキ子さんの
大ファンになりました(^^) あの髪型は今もインパクト十分ですよね。 1973年になって
髪型が変わった時には少なからずガッカリしたものです。 好きなタレントの髪型が変わると、
嬉しい事よりもガッカリする事の方が多くないですか(^^;)?

70年代のアコ(当時はアッコではなくてアコ、だったんですよ)さんの歌声は
もう、今聴いても震えが来るほど凄いです。 私はたまたま2003年に発売された
30周年記念アルバム「Haaah!」を持っていて、それはデビューからそれまでの
シングルを両面、すべて収めたものなのですが、初期はB面にも素晴らしい曲が
沢山あります。 特に「あなたにありがとう」のB面の「失恋列車」や、「あの鐘を鳴らすのはあなた」
のB面の「誰もいない朝」、「孤独」のB面の「心に灯をつけて」などはぜひ、ゴロちゃんにも
聴いてもらいたいものです。 機会があったらぜひ!

私は「笑って許して」は完全に女性上位カップルの曲と思っていました。 なので
マコジさんへのお返事に書いたように「いじめても」の解釈に割り切れないものを
感じていたりしたんですね。

そして、訂正してお詫びします! その通りです。 2コーラス目だと前半で「笑って許して」
ではなく「たったひとこと」になっているんですね。 大変失礼しました。 コメントを
下さる事がとてもありがたく思えます。

アコさん2曲目の「どしゃぶり…」のレコーディングの時には、風邪をひいていただか
前の日に飲んだだかで喉の調子が悪かったそうです。 だから3コーラス目で
明らかに声がかすれてますし、そうでなくても仰るように初期は歌声がやや不安定で、
特にビブラートがあまり巧くないんですね。 「笑って許して」あたりから急激に
上達してきたように感じます。

「雨のサタデー」は「夜ヒット」でもよく歌われていました。 リズミカルで聴いていて
楽しくなる曲ですね(^^) 1980年に発売された「Shut up!」は全然違う意味で
刺激の強い1曲で、私は結構好きです。

「かもめが翔んだ日」を聴いて下さってありがとうございます。 音に関しては
できる事は何でもやってしまいたくなるんです(^^;) この曲も、聴いていて(歌詞の内容は
やや悲しいものですが)元気になってきますね。

今日、1曲ピアノソロをアップしました。 リンクは明日、記事に書くつもりですが、
良かったら聴いて見て下さい(^^)

by ぽぽんた (2013-04-20 22:13) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0