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恋のダイヤル6700 / フィンガー5

先週はお休みしてごめんなさいm(_ _)m
やっぱりあのヒントだと今日の曲、バレバレですよね(^^;)

恋のダイヤル6700.jpg

「恋のダイヤル6700」は1973年12月に発売された、フィンガー5としては3枚目のシングルで、
オリコンでは翌1974年1月7日付から同21日付までの3週に渡って1位となり、
100位内に30週も留まる大ヒットとなりました。

前作「個人授業」がオリコンで首位になったのが1973年12月3日付で、「6700」はその
わずか2日後の発売であったので、その頃のフィンガー5の勢いをもってすれば
どんな曲が出たとしても必ず大ヒットになったであろうと思われるのですが、
作・編曲に井上忠夫氏(故・井上大輔氏)を起用する事によって、フィンガー5の
本来の持ち味であったモータウンっぽい感覚を全開させる事に成功したんですね。


曲としては「個人授業」にも通ずる、ブルーノートを多用したロックンロールで、
♪リンリン…♪ の部分のハーモニーの付け方やヴォーカルとブラスのかけ合いの
ようなアレンジは、それまでの和製ポップスにはほとんど例を見ないものですし、
それに加え間奏ではダンスパーティーのようなノリのベースとサックスに
フィンガー5のメンバーのスキャットが乗ると言う、洋楽をあまり知らない
歌謡曲ファンにとっては斬新なサウンドだったんです(^^)

しかし全篇にわたって洋楽っぽくすると日本人には親しみやすさが薄れる
との配慮からか、♪あなたが好き…ときめいて言えない♪ では
ストリングスが登場していったんロックンロール色を薄め、
またコード進行とメロディーもごくストレートな歌謡曲になるんですね。


阿久悠氏による歌詞も、あの時代の子供(学生、かな)の抱きそうな気持ちを
「卒業式」をキーワードにしてストレートに表現していますね(^^)

でもこの曲の主人公は意中の女性に電話をかけ、その後どうなったのかは
全くわからないんですよねぇ(^^;)
それはリスナーがこの曲を聴き終えても想像の中でその先にも進行する事を狙った
作りであるようで、同じ手法が数年後にピンク・レディーの「サウスポー」でも
使われる事になります(^^)


リードヴォーカルの晃君(私は彼と同い年・同学年なので、あえて敬称を「君」
にさせて頂きます(^^))の声も絶好調で、一体どこまで高い声が出るんだろう、
と思えるほどの伸びの良さがあります。
子供とは言え、音域的に上のEまで楽に出せる歌手は滅多にいないので、
作曲家としてはその点でも曲の書きがいのあるアーティストであった事でしょう。


ただ、フィンガー5の成功はその晃君によるところが大きかったわけですが、
当時小学6年だった彼が変声期を迎えるのは間近であるのは明らかで、
そうなるとどうなるか…とどこか悲愴感があったのも、私は憶えているんです。
でも活躍した期間が短かったからこそ、当時のファンの印象にも
強く残っているのかも知れませんね(^^)


1974年3月オンエア。


「恋のダイヤル6700」
作詞 : 阿久悠
作曲 : 井上忠夫
編曲 : 井上忠夫
レコード会社 : フィリップス
初発売 : 1973年12月5日

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Nori

先日『解禁!マル秘ストーリー』最終回を見たばっかりですので、タイムリーな感じで聞かせて頂きました。^^

一つ年上の晃のサングラスに憧れましたが、まさか買ってもらえる訳もなく、友達になった晃に貰う“夢”を見たのを未だに覚えてます。^^;

随分長い間、ジャクソン5をパクッて、当時物珍しかった沖縄出身の5人兄弟で即興で作られたグループかと思ってましたが、相当苦労されてたようで、またここで時代に翻弄された大輪の仇花を見たように思います。

又、解散後も長男さんが御病気で半身不随とか、晃が職を転々とか、寂しい話ばかりでしたが、ここに来て「やっぱり音楽」と思われたのか、地道ながらも活動されている情報に、何故かホッとさせられます。
by Nori (2011-03-07 01:31) 

Mr.M

こんばんは、お久しぶりです。この曲もサウンド・イン・ナウでオンエアされていたのですね。たいていのオンエア曲は覚えているのですが、この曲に関しては全然記憶になかったので驚きでした。当時の音作りは、左右の音像がはっきり分れて聴こえてくるものが多く、音の広がりをしっかりと感じさせてくれます。またこの曲は、ベースにフランジのような効果をかけてグルグルと動いて聴こえて、楽しい音作りとなっています。ストリングスもとてもきれいに表現されています。当時の音作りは、シンプルな機材の割には本当に凝ったつくりになっていると改めて関心させられました。今週も素晴らしい曲を有難うございました。
by Mr.M (2011-03-07 01:40) 

ぽぽんた

Noriさん、こんばんは!

晃君にメガネをもらうとか、全く同じメガネを手に入れると言った夢を見た子供は当時、
多かったのではないかな(^^)

当時、たまに月刊明星や月刊平凡を買った事があって、フィンガー5も常連だった
のですが、その中に南沙織さんとの対談記事があったんですね。 印象的だった
のが、晃君が鏡の前で髪をいじっていたら、彼の父親がそれを見て「男のくせに」と
激怒して、坊主頭にさせられてしまった…という下りでした(^^)

時代的な事、年齢的な事などいろいろと絡んでフィンガー5の面々は色々と苦労
したようですが、音楽が好きで、それで早いうちに成功できたのは幸せだっただろうと
思いますし、そういう意味では彼らはきっと満足していると思います(^^)

by ぽぽんた (2011-03-07 22:34) 

ぽぽんた

Mr.Mさん、こんばんは!

私は見過ごした曲が多くて、今も後悔しています。 因みに「6700」は次の「学園天国」
が発売された後の1974年3月30日に放送されました(^^)

当時は、レコード会社によって音作りに明確な個性があった気がします。 フィリップスは
その中でもレンジが広くてクリアな音の曲が多かったのですが、「6700」はレンジは
あまり広くないものの各楽器がとてもクリアですね(^^) ベースには確かにそんな
効果が薄くかかっている感じがします。 そして、晃君が近年語ったように、この頃は
コンピューターなどなく、すべて人間が演奏しているので、音に暖かみや深みが
ありますよね(^^)

by ぽぽんた (2011-03-07 22:46) 

ぽぽんた

卓さん、こんばんは!

私は変声期の前は晃君ほど高い声ではなくて、「個人授業」の ♪ハハハハ~ハ♪ が
どうしてもうまく歌えなかったのをよく憶えています。 因みに今は低めの声です(^^)

フィンガー5は「個人授業」でヒットを出す前には、沖縄の米軍基地などで演奏活動をして
しっかり稼いでいたそうで、ジャクソン5のまねっ子とはくくれないほどの実力が
あったそうなんです。 それを思うと、ひょっとしてアイドルとして売れてしまったのが
かえって、その後の音楽活動の障害になったのかも、という気がします。
しかしインパクトの強かったアーティストとして、今後も音楽ファンの記憶に残る
グループだと思います(^^)

by ぽぽんた (2011-03-07 23:02) 

青大将

こんばんは(゚▽゚)/ 。 「ハロー、ダーリン」の後に来る、♪ジャーン!ドゥン ドゥン ドゥン・・・・・という、ベース音が何故か昔っから好きです。 二番目歌詞の「これは一生忘れない」は、或る時期迄、ずっと「声は一生忘れない」だと勘違いしてました。 (^^; 当時は、兎に角 晃の顔が、いつもビールを買いにお使いに行かされた近所の酒屋のおばあちゃんの顔とオーバーラップして仕方ありませんでした。(笑) フィンガー5の楽曲は、「恋のアメリカン・フットボール」の「♪今日こそキメちまえ」~「今度のゲームで・・・・」 の間に来る、コンピュータで打った様な音が不思議に好きで、今でも聴くと、この部分に耳を集中させたりしてます。(^^)当時大好きだったのは「恋の大予言」でしたが、(晃と妙子がクロスさせる赤と黒のステッキ・ライトが何故か無性に欲しかった!) 「名犬ラッシー」「華麗なうわさ」も未だ口笛が思わず出て来る程好きでしたねぇ~。 先日の『解禁!マル秘ストーリー』で「華麗なうわさ」が晃の変声期対策だった事を知って意外でした。 晃の声の変化は具体的に、どのシングル位からだったのでしょうか。また、晃のソロで「恋のハート・ビート」という曲が(たぶんオリジナルは洋楽)ありますが、これはホントにハマりましたよ。 声も変わる前で、高い音迄頭のてっぺんからよく出る出る。 前出の番組での、《落ちた》その後は結構悲惨というか、壮絶ですら有りましたよね。 いつか、何か一発当てて、挽回して頂きたいものです。(^O^)
by 青大将 (2011-03-08 22:00) 

ぽぽんた

青大将さん、こんばんは!

あ、あの…私は今の今まで「声は一生忘れない」だと思ってました(^^;) 今、
歌詞カードを確認してびっくりでした(*_*) 知らせて下さってありがとうございます!

「恋のアメリカン・フットボール」のその音は、ドラムスのスネアにフェイズ・シフターか
フランジャーいうエフェクターをかけたものと思います。
私は「恋の大予言」のB面で当初はA面だった「上級生」が好きでした。
オクターブユニゾンの高い方を歌う晃君の声が、すごく切なく聞こえるんですね。

これは推測なんですが、晃君は1974年の夏頃には変声期を迎えてたと思うんです。
で、「恋のアメリカン・フットボール」「上級生」「恋の大予言」あたりは
変声期の前の、声が絶好調だった頃に録音してあってストックにしていたのでは、
と思うんです。 「フットボール」が新曲だった頃、テレビでレコードと同じキーで
歌ったのを、私は聴いた事が全くないんですね。 いつも何だか苦しそうだな、
と感じた印象が強いんです。 あの状態で「上級生」の声は絶対に出ないと
思うし…なので、変声期は「フットボール」の頃だと思います。 「ハート・ビート」は
私は聴いた事がないのですが、それも恐らくストックだったのでしょう。
「マル秘ストーリー」では語られなかったようですが、高い声を保つために
女性ホルモン注射を打たれそうになったというエピソードも壮絶ですね。 もしそれを
実行していたら体を壊してしまったかも知れませんし、回避して本当に良かった(^^)

今、メンバーが集まってコーラスグループとなったら…と想像すると楽しいですね(^^)

by ぽぽんた (2011-03-08 23:08) 

青大将

こんばんは! ぽぽんたさんも あの箇所ずっと勘違いされてたんですね! (◎o◎)!! 驚いたと同時に何だか嬉しくなりました。 (^^) ヨッ!!御同輩! ・・・・って事は、我々と同じく「これは」と「声は」を勘違ってる人達、結構居るんじゃないんですかね?! 独唱だと聴き取れる言葉も、複数だと其々の声が被り、紛らわしく聞こえてたんですね、きっと。 「上級生/恋の大予言」のシングル盤は2種類のジャケットが在りましたが、「恋の~」のステージ衣装で写した方が好きでした。(^^) 「恋のアメリカン・フットボール」の時期に訪れた変声期説、納得です。 日本歌謡大賞での歌唱映像は此迄も何度かテレビで観ましたけど、確かに高音部が辛そうな感じしますもんね。 この曲は、《♪恋していると~震えているよ》のバックに流れるトランペットが格好良く思えて好きですねェ~。 全く吹けないんですが、聴いてると、何故か吹ける様な気になって来るんですよ。 これ、吹けたら気持ち良いだろうなぁー(^O^)/・・・と、つくづく思います。 中山美穂「派手!!!」のイントロ&エンディングの トランペットも格好良く、及び 心地良く大好きなんですが、こちらは難易度が高く、素人が吹きたい!などと考える事自体、おこがましいんでしょうね、きっと。(^^;
by 青大将 (2011-03-09 21:49) 

ぽぽんた

青大将さん、こんばんは!

ほんなこつ、恥ずかしい事で(^^;) 歌詞の流れからしても、「声は」の方が
自然にも思えるんですよね、言い訳ですが(^^;) 「これは」だと何が?
と思ってしまうんです。 恐らく6700という電話番号の事でしょうが、
電話番号なんて引っ越しすれば変わるし、一生憶えていてもあまり
役に立たないのではないかな <負け犬の遠吠えです(T_T)

トランペットと言えば、私は平浩二さんの「バス・ストップ」の間奏が
すごく伸びやかな演奏で好きです。 私はブラスバンド部にいたので
若干なら吹けるのですが、金管楽器は音がまともに出るまでが大変
なんですよね(^^;) しかし楽器は何でも、演奏できるのは本当に
素晴らしい事なので、機会があったらぜひ挑戦してみて下さい!
練習次第で必ず上達すると思いますよ(^_^)v

by ぽぽんた (2011-03-09 23:54) 

青大将

ぽぽんたさん、並びに東北・関東圏内にお住まいの皆さん、御無事でしょうか? テレビで千葉県 市原市のコンビナートが燃え続ける様子が生々しく映し出され、どのチャンネルも一様に緊迫した尋常では無い事態を報道しており、とても不安で心配です。 其れ処では無い事は重々承知して居りますが、もし、落ち着く時があれば、近況をお知らせ下さい。 お願いします。
by 青大将 (2011-03-11 18:50) 

Nori

都内、無事報告1号です。
今日はたまたま家にいて、『金八先生』の再放送を見ていたら、ユ~ラユ~ラ大きく揺れて、その後グラグラと長時間。部屋の荷物が散乱しましたが、人的被害は私を含めて近所でもゼロのようです。
いまだに余震が続いています。
他、皆さんご無事でしょうか?
by Nori (2011-03-11 23:01) 

ゆうのすけ

ぽぽんたさ~ん 大丈夫ですか?
未だ余震が続いてるんですが 焦らず張りつめず 少し気を楽にして
上手く乗り越えて行きましょ!

頑張ろうCHIBA!☆
by ゆうのすけ (2011-03-12 00:41) 

卓

自分も含めて家族、友達に何ら被害はありませんでした。ただし、昨夜は電車が止まってしまったので会社で夜明かしして、これから帰るトコです。
ぽぽんたさんを含め、コメントを寄せる方々がご無事であることを、先にコメントをお載せになったこのブログファンの方々と祈っております。
by (2011-03-12 07:58) 

ぽぽんた

青大将さん、Noriさん、ゆうのすけさん、卓さん、その後お変わりありませんか?

おかげさまで、私も住居も大きな被害を受ける事なく、元気に過ごさせて頂いてます。
私はたまたま昨日は休みで部屋にいたため、交通機関の麻痺の影響を受ける事も
ありませんでした。 ただ、自宅から直線距離で3㎞ほどのところに青大将さんが
書いて下さったコスモ石油の製油所があり、そこが何度か爆発しその度に外が
オレンジ色に明るくなり、大きな爆発音が聞こえそれはかなりの恐怖でした。
避難勧告も出ていたようですが、この近所で避難所に向かった人はほとんどいなかった
ようで、私もずっと自宅におりました。
余震は今日になっても時々感じられますが、昨日よりはずっと少なく、また震度も
落ち着いてきたようです。

50年近く生きてきて、間違いなく一番大きな震災となってしまいました。 大きな
揺れの後、ずっとテレビで様子を見ていましたが、津波の被害に遭われた方々、
交通機関がストップし駅や施設などでじっと待つしかない方々を見ていてとても心が痛む
思いでした。 卓さんもその中のお一人だったのですね。

皆さんそれぞれ大変な思いをされている時にこのブログにコメントを寄せて下さった事、
心から感謝致します。 本当にありがとうございました。

そしてこの場を借り、今回の震災で被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。


まだ余震等は続きそうです。  青大将さん、Noriさん、ゆうのすけさん、卓さん、
そしてこれを読んで下さっている皆さん、くれぐれも怪我をされたりなどなさらぬよう、
くれぐれもお気をつけ下さい。

by ぽぽんた (2011-03-12 14:10) 

青大将

おはようございます! 皆さん御無事で何よりです。 テレビで映し出される映像は信じ難い地獄絵巻で、普段と変わらない日常を過ごさせて貰ってる 此方側からすれば、本当に、この同じ日本で起こっている事態なのか、と、不思議な錯覚すら覚えてしまいます。しかし、此方 東海地方も昨年辺りから特に、近々襲来するであろう、『東海大地震』の危惧が頻繁に叫ばれてますし、《明日は我が身!!》という意識は決して片時も外してはならないんです。Noriさんの第一報はホント、心が救われました。散らかった部屋の片付け、さぞや大変な事と察します。 なかやまさん、卓さんも共に御無事で何よりです。 でも、交通機関のストップは容易に行動出来ない、家へも帰れないという不具合を孕む事、文面を拝見して改めて実感致しました。 ぽぽんたさんの、あのコンビナートの位置から僅か3kmという実状と、その時の実況の描写は、まるで戦地に近く、まさに脅威で心底身震いのする思いでした。 よく御無事で・・・・。
東北地方はまるで空襲でも受けたかの様な悲惨さ! ショックで言葉も出ません・・・・。 皆さん、どうか御無事で、と、願うばかりです。
by 青大将 (2011-03-13 10:40) 

ぽぽんた

青大将さん、こんばんは!

ありがとうございます。 私は幸運なことに被害らしい被害は受けずに済みましたが、
今も尚、被害を受けた方々は地震から丸2日以上経った今もずっと苦しみ続けている
事を思うと、今すぐにでも援助に向かいたい気持ちになります。 また、家族が
行方不明になっていると言う人が映し出されると、胸が締め付けられる思いがします。

何よりも大切なのは、これが決して他人事と捉えず、いつ自分に起きても不思議でない
事を自覚する事、そして何らかの形で復興の力になる事だと思います。

被害者には、いつもこのブログを読んで下さっている方もおられるかも知れません。 
私も心から、皆さんがご無事である事を願っています。

by ぽぽんた (2011-03-13 22:20) 

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