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ボカロ版・月明かり(オリジナル楽曲)

ぽぽんたです。 今回はスペシャルプログラムです(^^)


3年ほど前に私が作曲して本ブログに発表した「月明かり」。
この夏に、本ブログの読者でおられるもっふんさんとWhite Autumnさんが、
続けて作詞して下さいました。

その二つの歌詞でもっふんさんがボーカロイドでボーカルを生成し、
私が作った音源に乗せ、歌として完成させて下さいました。
ぜひ聴いてみて下さい。

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月明かり (作詞:もっふんさん、2017.8.12)

1.真夜中に忍び込む この気持ち何でしょう?
  優しくて懐かしい 私には分かるの

  きっと今溜息で あなたも眠れない
  離れても寄り添える 思いがあるから

    遠回りしたけれど もどかしい日々 今は宝物

  行先も分からない 恋だけど良いのよ
  月明かり照らし出す 白い道行くだけ


2.あなたから夢の国 チケットが届いた
  その扉開くのに もう言葉は要らない

  満月の光には 魔法がかかってる
  酔わされて構わない こんなに幸せ

    街灯り下に見て 二人を乗せた 舟が滑り出す

  降り注ぐ星屑は 祝福のカーテン
  私から言う前に 口づけでふさいで

    あなたが好きと 風に乗せてみる

  また明日逢えるのに この気持ちなんでしょう?
  切なくて暖かい 恋はみな同じね

  ガラス越し月影に 白い花揺れてる
  窓を開け肘をつく 眠れない夏の夜

  おやすみのキスよりも 惑わす月明かり

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月明かり (作詞:White Autumnさん、2017.8.16)

1.真夜中ね 気がつけば
  うたたねを したのね
  窓明かり 月明かり
  寝顔に Kissされた

  打ち明けた あの言葉
  後悔は しないわ
  戸惑いが ほほえみに
  ささやかな 魔法よ

    まわり道 傷ついて
    それも想い出 きっと結ばれる

  窓明かり 月明かり
  これからは ふたりね
  はつ秋の 白い風
  服のすそ さらうの


2.あのひとの 声がして
  はっとして 振り向く
  窓明かり 月明かり
  夜汽車の 空耳ね

  しあわせが 形なら
  この今が そうなの?
  溶けるかも 消えるかも
  でもいいわ わたしは

    街あかり 海までも
    それも想い出 きっと結ばれる

  窓明かり 月明かり
  ため息の わたしに
  はつ秋の 白い風
  迷う背を 押したの

    ”シアワセニナル”
     月に誓うのよ

  窓明かり 月明かり
  もう少し このまま
  明日には 青い海
  あのひとに 抱かれる

  窓明かり 月明かり
  もう少し 眠ろう
  明日には あのひとの
  腕の中 飛び込む

  明日には あのひとの
  腕の中 飛び込む

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いかがでしたか?

この曲は元はワンハーフ構成でしたが、
もっふんさんが歌詞に合わせて音源を編集して2ハーフ構成にして下さいました。

私はボーカロイドソフトは全く使った事がないのですが、
これほど細かく打ち込む事、そしてボーカルに表情を出す事には
大変な手間が掛かったはずと思います。
以前にも「秋なのに」など、読者の方に歌詞を考えて頂いた楽曲がいくつかあります。
今後も良かったら、ぜひご協力をお願いします!>もっふんさん

改めまして、もっふんさん、White Autumnさん、ありがとうございました!


(歌詞は本ブログ2017年4月24日アップロードの記事「緊急のお知らせ&More」
 のコメント欄より転載しました。)

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お知らせ(11月5日)

皆さま、いつも私のブログを読んで下さってありがとうございます。
今日は更新日でしたが、先週から個人的に忙しくしており、
記事を書けませんでした。
落ち着くまでもう少しかかりそうですので、
来週まで更新はストップ致しますm(__)m

次回用の楽譜だけはほぼ書き終わっているので、一応ここに出しておきますね。
実はこれ、1973年秋にヒットした、ある女性歌手の楽曲のB面で、
私が今くらいの季節にはどうしても聴きたくなる曲なんです。
限りなくカーペンターズフレーバーな歌謡曲です(^^)
gogo.jpg
では、また次回に(^^)/

(題材曲は変更する場合もあります)

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もっふん

★何故こんなものを作ったか★

皆さんコメントしづらそうなので、作った当人が語るのもどうかと思いつつ(苦笑

まずは WHITE AUTUMN さんには勝手に音声を作ってしまった事を、逆に まるいちさんと KOJIKEMAN さんには最初の発表時に既に詞をつけておられた事を見落としていて今回手が回らなかった事をそれぞれお詫び致します。


で、本題ですが。

このブログで扱われているような音楽を作る時、それが「楽曲」として完成するためには、詞とメロディとアレンジと、最終的には歌い手の声を乗せる事(厳密にはアレンジが編曲家のイメージ通りに演奏されているかも多分に演奏者の属人的な要素として問われます)が必要だと思っています。

詞だけ、では、それは「詩」です。

メロディとアレンジ(オケ)だけ、では「イージーリスニング」です。

メロディと詞があればそれは「歌」と言えますが、これもまだ「楽曲」(歌謡曲と呼ぶか、今の時代に合わせて J-POP と呼ぶかは別にして)として完成したとは言えません。

※「メロディだけ」の解釈は難しいです。およそメロディが作られる時は漠然とコードの感覚もあるもので、そういう「不完全なオケ」が脳内に存在しているものですが(これは聴かされた人も多かれ少なかれ感じると思います)、それがどの程度のものかは人によっても違いますし、同じ人でも個々の曲で変わって来ます。

純粋にブログを読ませて頂いている立場からすれば「いろいろな人がいろいろな可能性を示してくれるのが楽しいね」で済むのですが、クリエーターとしてのぽぽんたさんがそれで満足なのかと推し量った時、やはり「曲としての完成を望む事」が作り手として自然な欲求である、個人的には一歩進んで「あるべき」であると考えました。

簡単に書いてしまいましたが、完成させちゃうと言う事は、たくさんある選択肢の中から一つに決めて、冷たい言い方をすれば「他のものは捨てる」と言う決断を迫られるわけです。それはブログ主と読者の関係を考えるととても難しい事で、ブログ上では「どれも素晴らしいです!」としか書きようが無いこともご理解頂けるでしょう。

しかし、別にブログ上で公表しなくても、少なくとも「ウラ」では(それが暫定レベルの物であっても)どれか一つを選んで作品として完成させた形にしない事には、制作活動としては不完全燃焼のままになるだろうと思いました。

そこで、取り敢えず自分と、たまたま同時期に投稿して下さった WHITE AUTUMUN さんの詞で、「完成させると言うのはこういう事」(出来の良し悪しは別として)であり「歌詞と歌声(この曲で想定されている河合奈保子さんを含め、昭和のアイドル歌手は今はいないわけですし)によって楽曲は別物になる」と言う事例をぽぽんたさんに知って頂き、他人から詞を提供された時にそうした「完成形」をイメージする一助になればと思ったのです。


・・・と、まあ、そういう理由でお渡しした物とは言え、この辺りは純粋に「作る側の論理」に過ぎませんので、読者の皆様には少々お耳汚しだったかも知れませんが「ふーん、こうなるんだ」と言う感じでお気軽に聴いて頂ければ幸いです。


>ぽぽんたさん

今後、についてはスタミナと相談させて下さいませ(笑

自分が付けた詞であれば節回しや譜割が自分の中にあるので作業し易いのですが、他の方の詞は「これで良いのかな?」と迷いながらの部分がとても大きい事を今回痛感しましたので(モチベの問題もありますけどね・笑)。

_
by もっふん (2017-11-02 20:23) 

もっふん

-追記 1-

WHITE AUTUMN さんの歌詞を一か所勘違いしてました!><;

一番の最後の「服のすそ さらうの」を何故か「はらうの」で作ってしまいました。あれ、でも、ここって最初に読んだ時に「はらう」と読んで「独特な表現だなあ」って感心したところなのに、なんでそう思ったんだろう?(^o^;

WHITE AUTUMN さん、どうもすみませんでした m(_ _)m


-追記 2-

メロディを聴いて、自分が書きたいと思った事が1ハーフに収まらなかったので2ハーフにした結果、この手の曲としてはあり得ない5分の「大作」になってしまいましたが、これがプロならもっとシェイプアップ出来ないと話にならんのでしょうねえ。

でも転調してるところは1ハーフでは勿体ないし。うーん。

私に関して言えば「長くても聴いていて飽きさせないのであればアリ?」と思って詞を書きましたが、その辺は皆さまのご感想を頂けたらとも思います。オケに関しては1番をコピペして伸ばしただけなので、同じ伴奏が繰り返されるのはぽぽんたさんの責任ではありません(苦笑

今はもうそういう制約はありませんが、形作りとしてドーナツ盤の最大収録時間である5分に収めようとイントロのライドシンバルを勝手に切った結果、浜田省吾の「センチメンタル・クリスマス」みたいになってしまったのも私のせいです(爆


-追記 3-

音声を作ってからそれなりに時間をおいて改めて聴いてみると、息継ぎ多過ぎだし、ライブでもないのに変に張り切り過ぎだし、自分でもいろいろとアラが見えてしまうものですねえ。

もっと修行しなければ・・・(^o^;

_
by もっふん (2017-11-02 21:13) 

ぽぽんた

もっふんさん、こんばんは! 相変わらず反応が遅く申し訳ありません。

う~んコメントがもらえませんねぇ…。 このブログの主目的とは外れているからかな、
とも思いますし、作り手と聴き手の温度差、作品自体のクオリティ… オリジナルを
発表するには、色々と考えなければならない事が山積だな、と改めて思い知らされています。
とは言っても出してみないと自分では良し悪しさえ判りませんからね(^^)
しかしこのブログを読んで下さる方は本当に音楽が好きである事はつくづく感じます
ので、曲が出来たら試金石としてここで発表するスタンスは保ちたいと考えています。

ボーカロイドで作って下さったボーカルを仮歌として聴き、実際に歌ってみたい、
歌入れしたいと言う人が現れると素晴らしいな…とは私個人の気持ちです。
今はちょっとバタバタしていて創作は難しいのですが、これを過ぎたら…
楽しみです(^^)

by ぽぽんた (2017-11-05 23:19) 

もっふん

ぽぽんたさん、毎度です。

まるで反応が無いと言う事は、詞が投稿された時点で読者の皆様が想定した範囲から一歩も出ていない、と言う事なのかも知れません。(^o^;

加えて、昭和の歌謡曲ファンの方にはボカロに対する拒否感、とまでは行かなくても「何あれ?」みたいな「自分の好きなモノでは無い感」がおありかも知れないですしねえ。

私が使っているのは、いわゆる「ヤマハの登録商標である所のボーカロイド」ではなくて、世間では非常にマイナーな存在だけれど「本家より人間に近い」(と私が勝手に思ってる)音声合成ソフトなんですが、「ボカロなんて、ケッ!」と思っている方の印象を変える所まで作れていないと言うことなのでしょう。

一般論として、人間の歌える歌を歌わせている限りは、ソフトは人間には敵わないです。

バンドで自分で歌っていた頃は自分の音域や声質に乗せた時にイイ感じになる曲作りをしていれば良かったのですが、今となってはオヤジがアイドル歌謡を歌うわけにも行きませんので(笑)、ぽぽんたさんの曲に詞を書く時も、自分で作詞作曲する時も、今のご時世であれば、聴いた人に「この歌のカラオケがあったら歌ってみたい」と思って貰える事を目指しているのですが・・・。

実際、今って自作曲のカラオケを全国のカラオケ店に配信出来るサービスもあるんですよね。一年や半年なら無料で流して貰えますし、1万円くらい払うとチェーンは限られますが無期限で「自分の曲が全国のカラオケボックスで歌える」ようになります。

読者の方から「歌いに行くから是非配信してくれ」と言われるくらいにならんといかんと言う事なのかも知れません。

「良し悪しが分からない」と非常に謙虚な書き方をされていますが、およそ作っている人間は「これが良いのよー。自分、最高!」くらいに思っているのが通常運転であって(笑)、こうしたブログなどで皆さんに聴いて頂く事の意味は「イヤイヤ、これはダメでしょ」と言われたり、自分ではイマイチであると思っていた部分が実は好評であったと言うような「計算違い」が無いかの確認作業にあると思います。

「スイートメモリーズ」との比較、歌わせるにふさわしい歌い手(昭和でも現在でも)、文字無しで歌声だけで聴いた時に脳内に広がる風景、どんな切り口でも良いので、是非「リスナーさんの感覚」を伺ってみたいところではありますね。

歌声の声質が悠木碧(声優)演じるロリータっぽい(更に言えば、アニメ「幼女戦記」のデグレチャフ少佐っぽい)、悪く言えばカエルっぽい(爆)のは、私のサジ加減の問題ですので、「もっと正統派の歌声で聴きたかった」と言うご意見もまた参考にさせて頂けるかと思います。

ぽぽんたさんは年末に向かって大変お忙しいようですが、是非ともご自愛下さい。

_
by もっふん (2017-11-06 17:39) 

卓

こんばんは!

楽譜の曲は、南沙織さんの「秋の午後」でしょうか?

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ボカロ版・月明かり(オリジナル楽曲)についてですが、これまでのブログのように、オリジナルのイントロやカラオケで曲名を当ててて、その楽曲に対しての思いなどを綴るというレベルの内容ではなかったので、投稿を控えさせていただきました。
ボーカロイドとはいえ、こうして1つの曲(2パターンですが)を完成させるには、相当の力量がないとできないことですし、リスナー側の立場にいる方が、本当に楽だなと今回のブログで感じたしだいです。



by (2017-11-06 23:35) 

ぽぽんた

もっふんさん、こんばんは!

そうですねぇ、この現状は考えるほどに色々な事が頭に浮かんできて、
何だか良い勉強をさせてもらっているな、と感謝さえ覚えます。
曲作りを含め芸術一般って、元々は自己満足から始まると思うんですよ。
私も「月明かり」を書いていた時は、「けんかをやめて」と同じような
3連のメロディーで、いかに演歌っぽくならずに(3連って不思議と油断すると
演歌っぽくなりますよね)カラッと河合奈保子さんが歌ってくれるか…
などと夢想していました。
で、それだけだとやはり自己満足だけで終わってしまうので、その曲に
第三者が歌詞を付けて下さる事で自己満足を脱却して共同作業に転じる事ができた、
それが私にとってはとても大きな事なんですね。
さらにこの曲は歌にするつもりで書いたものですから、生であろうが
コンピューターボイスであろうが、歌で表現された事でようやく人の耳に
届けられる価値が生まれた、そんな気がするんです。
それに対して評価が得られなければ、まだ人の気持ちを動かす事ができていない、
と素直に捉える方がいいと思いますし、ならば次の手を…などと新たに
意欲を燃やす事が次につながっていく、と考えています。
だから考え方のベクトルとしては、もっふんさんが仰る「カラオケで
配信を希望されるほどにならないといけない」と言う事と同じでは、
と思います。
私としては「このままでは終わらないぞ~」と次の手を考えているところです(^^)

あ、でも私はこのボーカル入り「月明かり」、自信はありますよ。 
作り込む価値がある曲だと思っていますし、そういう方向でグレードアップ
したいと思ってます。
これからもよろしくお願い致します!

by ぽぽんた (2017-11-06 23:58) 

ぽぽんた

卓さん、こんばんは!

クイズではありませんが、正解です! 判って頂けて嬉しいです(^^)

オリジナル楽曲についてのご意見をありがとうございます。
仰るように、ブログの主旨とは違う事柄(内容)ですので、通常の記事と
同列でご意見を頂く事は難しいですよね。
しかしこれからも、折をみてオリジナルを発表し評価を頂けるようになりたい、
と思っています。 そんな時には良かったら、また聴いて下さいね。

by ぽぽんた (2017-11-07 00:08) 

White Autumn

ぽぽんたさん、もっふんさんごぶさたしております。
この展開は予想外で、コメントを差し上げてよいものかどうか、何を書けばよいのかすぐに思いつかず、しかも数日間どなたも反応なさらない。さすがに不安になりかけましたが思案するよりも、そのうちもっふんさんが詳しくご説明なされるでしょうと他力本願を決め込んでいました。申し訳ございません。

★まずお礼から★

遅くなりましたが、貴重なお時間を割いて拙い作品を「歌」の形にしてくださったもっふんさんに、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
その昔、MDに収録したデモ音源やMIDIの音源に詞もどき?をつけた経験はありますが、本当に歌にする段階まで進めるあては全くなく、詞をつけられただけで満足していただけに、ことのほか嬉しく存じます。

★人工ボーカルについて★

再生するまでは正直不安で、押すまで少々の勇気もいりましたが、思っていたほど不自然ではありませんでした。Aメロは、結構よいふんいきが出ています。一方サビ前は、やはり作った声のように聞こえるかな?という感触でした。
ロボット工学や心理学で時折話題になる「不気味の谷」を、まずはクリアしていると思われます。

土曜日の夜にテレビで「バナナゼロ・ミュージック」という音楽バラエティ番組が放送されています。結構好きで毎回見ています。先日は、タブレット端末の楽器アプリ(ギター、キーボード、ベース、ドラム)だけを使い、指一本でバンド演奏にチャレンジという企画を取り上げていました。結構それなりに聴かせることができます。しかしボーカルはどうしても人間の声(番組ではバナナマン日村さん)でないと音楽として完成できないと感じました。もっふんさんのおっしゃる通り、人間の声の様々な機微、音の波形には現れないニュアンスはまだまだコンピューターや人工知能の及ぶところではないと思われます。

このブログの読者さんも、作者のぽぽんたさんも、1970年代から1980年代のアナログの音と人間くさい声が好きだからこそ音楽や歌に魅力を感じているのでしょうから、戸惑うのもある意味当然のことではないかしら?と考えています。


★これからも作りこんでいきたい★

改めて聴いてみて、おふたりのコメントを拝読したら、河合さんというよりも石川ひとみさんが休養前のキャリア後半でアルバムに収録していた曲をいくつか思い出しました。その頃ディレクター長岡和弘さんは「ひとみちゃん、詞を書いてみて。」とよく宿題を出していたそうです。最初石川さんがしりごみしていると、「何でもいいから思いついたことを書いて。」石川さんが原稿を持っていくと、「あなた、という言葉が多すぎるから少し削ろうか。」などと具体的に指導して、だんだん歌の形ができあがっていったそうです。その経験を通じて、ひとみちゃんに歌うことに対する意欲をもっと持ってほしかった、と長岡さんは後年語っていました。この「月明かり」にも多分同じことが言えるでしょう。

石川さんはもちろんプロのシンガーですが、与えられた歌を歌いこなす能力には長けていても、どういう歌を歌っていきたいか考える力に関しては、当時はファン(聴き手)とそう変わらない立場でした。長岡さんはそのギャップを埋めることで、次のヒットにつなげていきたいという意図を持っていたのでしょう。
河合さんも自分で作曲する頃には、吉元由美さんから「詞も書かなきゃだめ」と、かなりしごかれていたみたいです。

お二人とも多分、最初に作った時は「やった!何とか形にできたわ!」と自己満足していたでしょう。ところがそれを持っていくといろいろつつかれる一方、自分では予想もしていなかったところをほめられる、その繰り返しだったと思われます。

以上考えていくと、「売る」すなわち「人の耳に届く」ことを目的として詞や曲を作り、何年にもわたって大量に発表していった阿久悠さん、筒美京平さん、松本隆さん、大瀧詠一さん、さらには萩田さんや大村さん、船山さん、井上鑑さんなどのプロフェッショナルは想像を絶するほどの才能をお持ちということが改めてよくわかります。だからこそ褒章にも値するのです。

その松本さんは最近、かつての自分のヒット作品を朗読させて、曲を取り払い「詩」としても成立しうるかと考えていらっしゃるご様子です。

最後になりますが、私も「月あかり」については素直によい曲だと思っています。アレンジも含めて、これからのぽぽんたさんの作りこみに期待しています。

by White Autumn (2017-11-07 09:21) 

もっふん

WHITE AUTUMN さん、お久しぶりな気が致します。

暑いさなかにはストレスを抱えて往生されていたようですが、その後ご機嫌いかがでしょうか。

メロディを作ってアレンジまで形にするぽぽんたさんは一般人からするとかなり「ディープな」制作をされているわけで、経験の無い立場だとあれこれ言いにくいのは当然でもありますので、よりハードルの低い(感性と国語力があれば専門知識が必要無いと言う意味で)詞作をした「ライトな」制作者からコメントが始まるのは、皆さんにご発言頂くための段取りとしては正しいのかなと思いました。感謝致します。

★昭和世代のアマチュアの音楽制作★

ご了解も得ずに勝手に乗せた音声ではありますが、ひどくご気分を害されたと言う事も無かったようでなによりです。

我々の世代でぽぽんたさんのような音楽制作をされる方は限られた人であり(クラシックの素養がある友人はたくさんいましたが、彼らは「譜面通りに弾く」訓練に特化しているので、「好きなように演奏する」「無い物を作る」と言うのは、そういう発想自体がまるで無い場合が殆どでした)、素人がオリジナルソングを作るもっともポピュラーなスタイルは、敢えて言ってしまえばギターの弾き語りだったのではないかと思います。

そこに詞があってメロディがあったら、取り敢えず自分で歌ってみるのが普通だろうと思っていましたので、WHITE AUTUMN さんのように「詞は付けたけれど歌にはなっていなかった」と言う関わり方をされていた方の方が、私には珍しいような気が致しました。

昭和のフォークシンガーの歌唱力が高かったとはお世辞にも言えませんので(上手いシンガーはむしろ例外的存在でしたね)、他人の前で歌うのでもなければ、曲を作ったり詞を付けた時点で自分の歌を仮歌と考える事で、大体は「理想的に完成したらこんな感じ」と言うイメージは持ちながら作っていた人が多かったように思っていました。

そう思ってしまうのは私が元ボーカリストであると言う、むしろこちらが特殊な事情によるのかも知れませんが、詞が投稿された時点で「河合奈保子の声で脳内再生余裕だろう」と思っていただけに、ぽぽんたさんが「実際に声が乗らないと判断できない」と言われた(この発言は正しくは「春のマリーナ」の時にされたものですが)ことも私には意外な事でした。

音源を作るまでもなくイメージして貰えて評価コメントも頂ける、とは限らない。

その辺はリスナー専業の人は勿論、同じ「作る人」でも得手不得手がある領域なのだな、と勉強になった次第です。

私もぽぽんたさんも「過去の歌手」、すなわち「現在はいない歌い手」のイメージで歌を書いているので、音源として聴いて頂けるものを作るとなるとこれはなかなか困難なものがあります。

私が方便で採用したのは音声合成ソフトでしたが、ぽぽんたさんが言われるように「生身の人間」の歌い手さんにお任せ出来るのが理想ではあります。

Youtube が「歌ってみた」と言う素人カラオケだらけになっている事からも、それなりのコミュニティで募集を掛ければ上手な歌い手さんはいくらでもいると思うのですが、実際にオファーを出せるかと言うと厳しいのが現状かも知れません。

いまの世に我々がまだ学生であったならば、同じ校内で声を掛けるだけで一人や二人はカラオケキング、カラオケクイーンが見つかるのでしょうがねえ。

★いわゆる「ボカロミュージック」との違い★

Youtube やニコ動で発表されている、そして人気曲は CD として発売もされているような人工音声の楽曲は9割方が「ボーカロイド」作品ですので、「厳密に言うと~」とか固い事を抜きにすれば私が使っているソフトも「ボカロ」と見られるのでしょう。

ただ、私が自分自身の楽曲で目指しているのも、ぽぽんたさんの作品に音声データを付ける時に考えているのも、いかにして「不気味の谷」をクリアして、人間が歌っている、不自然に聴こえるところも「人間の声になんらかの加工(エフェクト)を施したように聴こえる」と言うところなのです。

ボカロミュージックの大半は、むしろ機械である事を強調して「谷を越えて人間に近づこうとしない」ことを売りにして確立されているジャンルであるとも思います。

逆に、昨今では「ポリリズム」などの楽曲で有名な Perfume などがそうですが、人間の声をあえて機械的な音声に加工すると言う試みは昭和の時代にもあって、ボコーダーであったりトーキングモジュレーターであったりメロトロンであったり、生身と機械の境界線を追及する音楽と言うのも続いて行くのでしょう。

しかし、繰り返しになりますが、私は、そしてたぶんぽぽんたさんも、人の声で歌う歌を作ろうと思っていますし、だからこそ作った楽曲に対して「これをカラオケで歌ってみたい」と言われる事を嬉しく思うのです。

私がボーカル現役で、自分で歌えるような曲であればそれが一番幸せなんですけどね(笑

★「バナナゼロ・ミュージック」★

私も大好きな番組です。音楽は「音を楽しむ」ことである、と言うコンセプトが非常に強く感じられますし、私は作られた楽曲や歌唱を含めた演奏技術などの巧拙と言うのは「音を楽しんだ」その先で取り沙汰されるべきで、多くの人が「音で遊ぶ」と言うことを楽しんでくれれば良いなと常々考えています。

時間帯が少し遅いですが、ご覧になった事が無い方は是非一見をお勧め致します。

★タブレット端末の楽器アプリ★

それは Apple の「Garage Band」ですね。勿論、Mac の上でも動作するのですが、iPhone や iPad と言ったスマホを含めた iOS 端末に無償でプリインストール(一時期数百円の値段を付けていた時期もありますがタダ同然である事に変わりはありません)した事で、いま爆発的にユーザーが増えている音楽ソフトです。

PC を使った音楽制作(DTM)と言うのは、PC の外に鍵盤であったり、シンセサイザー音源であったり、高品質の音声データを入出力するためのインターフェースであったり、さまざまな周辺機器が使われるのですが、ここ2年ほどで「iPhone や iPad でも使える」と言う方向にどんどん変化しています。

Sony が「Acid」と言う「出来合いの演奏を切り貼りするだけで音楽を作る」ソフトを開発したのは 1998年の事ですが(ラップやヒップホップなど、さほど和声やメロディが展開しないジャンルでは今も重用されています)、今はマイクで拾った鼻歌を楽譜演奏情報に変換した上で自動的に伴奏を付けてくれたり、行きつくところまで行ったものではジャンルと曲調を指定すると勝手に作曲するソフトまで出て来ています。

私自身が利用したいとは思いませんが、そのようにハードルが下がる事で音楽を楽しめる人が増える事自体は良い事であると思っています。

歌は・・・出来れば上手い下手を無視してでも、自分で歌って欲しいなあ、と思ってしまうのは、元・歌い手のサガかも知れませんが(苦笑

★音声合成ソフトの実力★

人間の声の表現力と言うのは底知れないほどのものがあって、同じ「あぁ~♪」と言う一節を切り取って来ても、それを笑顔で歌っているのか、困った顔なのか、苦しそうなのか、ドヤ顔なのか、さまざまなニュアンスを伝える事が可能です。

残念ながら合成ソフトの歌い方は基本的にワンパターンで、声楽的に正しくソルフェージュを歌っているような「棒歌い」にしかなりません(※)。

歌手の GACKT さんの音声データを使った「がくっぽいど」と言う、これはヤマハのライセンスを受けた正真正銘のボーカロイドですが、この製品では通常の発声データの他に「シャウト」と「ウィスパー」と言うデータがそれぞれ別製品としてラインナップされています。

女声ボーカロイドの一つである「めぐっぽいど」では日本語データ5製品+英語の6製品のラインナップがあり、本格的に表現をしたいのであればこれらを全部買って巧く使い分けてくれ、詰まるところ、一つの音声データ(7千円~1万円、編集ソフト別)で表現できる幅は非常に狭いのだ、と開発側も認識している事がお分かり頂けるかと思います。

最新のボーカロイドではこれらのニュアンスの異なる音声データをブレンドする事で従来よりも細かく声質を調整できるようになっていますが、それでも思った通りの声を作るのは大変なことです(なによりも一式そろえるのに先立つモノが・苦笑)。

(※基本的に「棒歌い」ではあるのですが、たとえば母音と子音の発音タイミング、細かい音程の揺れ、音量変化、裏ワザ的にたとえば母音を省略して子音「r」を重複させることで巻き舌の雰囲気を出すなど、「非常に直感的ではない」テクニックである程度の起伏を持たせることは可能です。私が使っているソフトの場合、母音一つの発声が発音の開始から終了までの間に5段階で変化していくので、そのどこを強調するか、と言うような事が調整作業の中に入って来ます)

★今後は・・・★

正直、自分にこの声質があるのなら歌ってしまった方が千倍早いのに、と思いつつも、そういうわけにもいかないのが現実ですし、よしんばこの先男声向けの楽曲が出て来たとしても、生歌を録音するには環境(内からと外から両方の騒音対策)から準備しなければなりませんから、やはり当面は「シンセのプログラマだってミュージシャンだし」と言う心境で合成音声を作って行く事になるでしょう。

ただ私の場合、詞作をすると言う事は楽曲のコンセプトを自分なりに考えて、脳内では歌手の声が乗った完成形までの「プロデュース」をやってしまっているので、それがぽぽんたさんの意図通りにハマれば良いのですが、認識に埋めがたいズレがあった時にどうするのかと言うことは考えて行かなければならないと思っています。

歌詞もまた、なにかしら自分ならではの情景や心象風景、ストーリーを「表現したい」と思って作っていますから、どこまでがクリエーターとしてのスタンスで、どこから先はただの作業請負なのか、その線引きはきちんとしておきたいと思うのです。

それは作り手としてのエゴでもありプライドと言っても良いと思いますが、およそ芸術なんて言うのは「自己主張してナンボ」のものであるとも考えているからでもあります。

_
by もっふん (2017-11-07 20:05) 

シノピー

ぽぽんたさん、こんばんは。コメント投稿いたします。
自分も詞を作るのが好きなんですが、それは学生時代にあります。
今回、もっふんさんたちが詞を作って、ぽぽんたさんの作曲によるオリジナル曲、これ、CDシングルとして出したとすれば、売れたのではないのでしょうか?

また、楽譜の曲は、シンシア「南沙織さん」のヒットシングル「色づく街」のB面曲「秋の午後」でしょう。初期作品の中で一番好きな曲でもありますが、やはり、カーペンターズルーツの曲であってます。

また、シノピーからも歌詞を作りました。後にコメント投稿で公開いたします。しばらくお待ちください。

by シノピー (2017-11-08 14:08) 

ぼたもち

ぽぽんたさん、こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。
ボカロ版『月明かり』、聴かせていただいていました。
コメントを楽しみにされていた制作者のぽぽんたさん、もっふんさん、White Autumnさんには、感想をお伝えしておらず申し訳ありませんでした。

ぽぽんたさんの部屋は、テレビやラジオにかじりついてワクワク聴いていた当時に戻れる“どこでもドア”の向こうにある楽園で、昭和歌謡大好きという気持ちだけで楽しませていただいています。

音楽は好きだけど専門知識のない私が、みなさんが作り上げた作品に的を得た感想はお伝えできないという理由から、コメントを控えていました。


ぽぽんたさんの『月明かり』、好きな曲調です。Y◯u T◯beでも何度か聴かせていただいてます(他の演奏も♪)。
昭和歌謡とはまた別の世界ですね。私の感覚では80年代のイメージ。
80年代はリチャード・クレイダーマンから始まりSQUARE、ハートカクテルの松岡直也などのインストゥルメンタルも好んで聴いていたので、私の中ではそれと重なり 何とも心地よい曲でした。

もっふんさん、White Autumnさんはロマンチストなんですね。
女性より男性の方がやわらかい世界を表現するのは上手いのでしょう。松本隆氏がそうですもんね。
お二人の何を知ってるわけではないですけど(笑) 別の一面を見た気がして、驚きの方が先でした。
ボカロを聴いてすぐに浮かんだのは、初期の松田聖子さんです。
(アルバムに入ってたっけ?)と思わせるような乙女チック加減でした。

ボカロは正直なところピンとこないのです。
どうしても機械的な声に違和感があります。
やわらかい曲と詞であるのに、感情なく平坦に音符をたどっているように私は聴こえてしまいました。
高い技術を駆使して作り上げてくださったもっふんさんを否定するものでは決してありません。誤解のないようにお願いします。
一素人の耳にはそう感じたという意見もあった方がよいのかなと思い、あえてお伝えするものです。

拙い感想をお許しくださいませm(_ _)m


南沙織さんのB面曲(他の方のコメントを拝見しました)ですか。
南沙織さんのシングル曲はどれも好きで、引退後はベストアルバム(? カセットテープです)を買ってすり切れるまで聴きましたが、B面は未知の世界です。
『秋の午後』某所で聴きました。難しい曲ですね〜。
記事を楽しみにしています♪
by ぼたもち (2017-11-11 14:12) 

ぽぽんた

White Autumnさん、もっふんさん、シノピーさん、ぼたもちさん、
心のこもったコメントを本当にありがとうございます。
私の考えが及ばなかったようなご感想、ご意見等、私の心を温かくして下さるお言葉に
あふれていて、「このブログを持って良かった」とつくづく感じています。

今、個人的に忙しくしていてなかなかお返事が書けませんが、近日中に
必ずお一人ずつ書かせて頂きますので、よろしくお願い致します。

今の私、モチベーション↑↑です(^o^)

by ぽぽんた (2017-11-11 23:55) 

ぽぽんた

White Autumnさん、こんばんは! お返事が大変遅れて申し訳ありません。

今回の音源公開はもっふんさんからはGoサインを頂いたものの、White Autumnさんには
何もお伺いする事なく行ってしまった事を、遅まきながらお詫び致します。
ありがたい事にご機嫌を損ねてしまった事はなかったようで、感謝致します。

私にとっても、このような形でボーカルを乗せてもらう事が初めてであり、
以前から興味はあったものの機会がなかった事だったので、それがボカロであっても
生歌だったとしても、とても良い経験となりました

「バナナゼロ・ミュージック」なる番組は、私は知りませんでした。
コメントを読ませて頂いた以後も、引越しでバタバタしていて、これまでろくにテレビを
観られていなくて、今週末こそ観ようと思っています。
NHKって時々、サラッとそのような興味深い番組を作るので困ってしまいます(^^;)

私は年代的に、レコードは本当に実力のあるミュージシャンが結集して作っている
生身の音楽と思っているので、デジタル技術が出てきて、ループなどで誰でも
そこそこの音楽が作れてしまうのは面白いと思う反面、そんなの音楽じゃないよな、
なんて気持ちもあったりします。
しかしデジタル技術は、かつて素人がやりたくてもできなかった事、例えば多くのトラックを
使って録音したりきれいに響き渡るようなリバーブを作ったり等々を簡単に実現してくれた
のは大きい事でした。 1988年頃デジリバを初めて買って使った時に、その音質の良さ、
レコードと同じようなリバーブが出てきた事に心から感動しました。
しかし私にとっては、音質さえ満足できればアナログでもデジタルでもいいわけで
私は自分が音楽を作る時は、とにかく手弾きで、と言う事にこだわっていて、
それはそれなりに効果が出ていると思います。

「月明かり」は、聴いて頂いた音源は音数が少なく、今ではデモとしても通用しない
ほどの出来です。 しかし気に入ってくれる方が何人も居て下さるので、
やはりできる範囲で立派なオケにしたいと思っているんです。
今はお二人が作って下さった歌詞があるので、よりイメージが浮かびやすく、
色々な音を追加できそうです。

良い曲とのお言葉、本当に嬉しいです。 もう少しで音楽制作の環境も整うので、
早いうちに曲のイメージが広がるようなアレンジで作り直してみたいと考えています。
応援して下さって、ありがとうございます!

by ぽぽんた (2017-11-14 23:44) 

ぽぽんた

シノビーさん、こんばんは! お返事が大変遅れて申し訳ありません。

ありがとうございます(^^) CDで出すなんて夢の夢ですが、そうなれるよう、
これからも作ってみたいと思います。 完成したらまた聴いて下さいね。

楽譜の曲はその通りです。 歌詞をお作りになったとの事ですが、それは
「月明かり」の、ですか? 楽しみにしています!

by ぽぽんた (2017-11-14 23:49) 

ぽぽんた

ぼたもちさん、こんばんは! お返事が遅くなり申し訳ありません。

このブログについてとても素敵な表現をして下さって、そのように受け入れて頂いているんだ、
と思うと「長年書いてきて良かったな…」と嬉しくなりました。 ありがとうございます!

「月明かり」、聴いて下さってありがとうございます。 私も曲を書く時は技術的な事を含め
あれこれ考えたり工夫したりしていますが、音楽って自分ではなく第三者が聴いてどう感じるか
が最も大切ですので、それを率直に言って頂くのが最も嬉しいですし、参考になります。
自分ではボサノバ風に書いたつもりなのに、誰かに聴かせたら「演歌だねぇ」と言われる、
なんて事もあるわけで、そんな経験を積んでいって、書く側と聴く側の差異が縮んで
いくのが進歩なのかな、とも思います。 なので、今後も曲を発表する機会があれば、
遠慮なく良い事も悪い事も、感想として知らせて下さると嬉しいです(^^)

YouTubeの方も聴いて下さっているんですね! 嬉しいです。 そしてそんな錚々たる
ミュージシャンと同列で聴いて下さるなんて、本当に光栄です。
では…今後もご期待下さい(^^)

「月明かり」につけてもらった歌詞は、私にはとても出来ない世界です。
そのような歌詞を書ける方がこのブログの読者でいて下さる事は、財産ですね。
ボーカロイドは、かつてはいかにもコンピューターボイスで表情に乏しいと言った
イメージが先行していて、実際そのようなものが多かったと記憶しますが、
もっふんさんが作って下さったボーカルは人間のそれと感じられる工夫を
色々と行っておられるようです。 私もそのソフトは使った事がないので詳しい事は
わからないのですが、きっと大変なプロセスだったであろうと思います。
とてもありがたい、感謝したい気持ちです。

次回の選曲、まだ決定ではないのですが、譜面も用意したので、書いてみようと
思っています。 B面曲で知名度は高くないので、ちょっとまだ迷うところではありますが…。
しかし頑張りますので、またぜひお読み下さい(^^)

by ぽぽんた (2017-11-15 23:23) 

シノピー

ぽぽんたさん、こんにちは。
コメント返信、ありがとうございました。

まずはその返信から。

こちらこそです。
最近は様々な有名音楽家が相次いで天国へ旅立たれるという悲しいニュースに暮れるこの頃ですが、今年の作詞家の訃報はこのブログでは挙げられていますでしょうか、山川啓介さんが目に付きます。

そして、作曲家は平尾昌晃先生、そして船村徹先生ですけど、平尾先生の場合はこのブログで何度か挙げられていますよね?ルミ子さん、アグネスの初期作品には多くも関わっているようで、ブログには取り上げていない作品もありますが、いつかは取り上げてほしいです。

まだ先がありますから、焦らずに曲作り、頑張ってください。

いいえ。今回、取り上げてくれた月明り~とは関係ないのですが、自分が気になっている歌詞作りの中の英詩があります。曲は愛唱歌である「とうき山に火は落ちて」です。良かったら、お願いいたします。

日本語詞対訳

私は今、悩んでいます
辛いことだけど、悩んでいます

学園に私は帰りたくて
学園に帰りたくて
先生、それに友達・・・
早く、学園に戻りたくて ★

楽しいこと、嬉しいこと 
よくあった
そんな思い出は心に寄せ
残したい

★ 繰り返し

先生はこう言いました
「待っています」と

友達はこう言いました
「一緒に遊びましょう」と

誰もが記憶を失うのは
この世にはいない
誰もが世界を救うのは
あなたでしかいない

学園は楽しいところ
私は学園が大好きで
先生、それに友達・・・
学園に私は帰りたくて
私は学園に戻りたくて・・・

英詩

I am suffering now.
It is painful but I am suffering

I want to go back to the school
I want to return to the school
Teacher, and a friend ...
Early, and I want to go back to school ★

Fun things, happy things
Well there.
Such memories are borne in mind
I would like to retain

★ Repeat

The teacher said,
"I am waiting"

My friend said that
"Let's play together"

Everyone loses memory
It is not in this world
Everyone saves the world
I only have you

Gakuen is a fun place
I love the school
Teacher, and a friend ...
I want to go back to the school
I want to go back to the school ...

by シノピー (2017-11-16 15:46) 

もっふん

★リスナーは舞台裏なんか知ったこっちゃない★

※おもに、ぼたもちさんへの感謝とともに。

ぽぽんたさんが超絶技巧を凝らしたメロディやアレンジを捻り出そうが、作詞者が三日三晩寝ないで考えようが、私がボカロ(で良い事にします・笑)の声を全ての音符について一つ一つ目を腫らして調整しようが、そう言ったことは全て作り手の自己満足に過ぎず、作品の出来と言うのは出来上がったものを聴いたリスナーの印象が全てなのです。

ただ、自己満足がまるで無駄かと言うとそうではなくて、何かモノを作る時の出来上がり見極め指標にしても、作業するためのモチベーションにしても、それが仮に独りよがりなものであっても自分なりの満足を求める事は大事な事なんですけどね。

作詞者としては松田聖子さんのようなビッグネームを想起して頂けただけで充分過ぎるほど報われる一方、ボカロに関しては私自身が先のコメントで「人間に敵わない」と書いた弱点がそのまま評価に結びついていると言う事だと思います。

リスナーに舞台裏の苦労は関係ありません。

ソレデイイノダ(笑

★そうは言ってもボーカルをどうするかは難しい★

「やっぱり人間が歌ってないと曲の良さが分からないよ」となった時。

ぽぽんたさんがカラオケボックスの通路に張り込んで「これは!」と言う歌の上手い女の子をナンパ、じゃない(ばき)、スカウト出来たとします。いやまあ、知り合いの娘さんとかその友人とか、もっと現実的な方法はあるんでしょうけど。実際にやったら通報案件になってしまう可能性の方が大きいですからね(爆

とことん「もしも」の話をするのであれば、いっそ全盛期の聖子ちゃんや宏美ちゃんや奈保子ちゃんが転生したような素晴らしい歌い手を現時点で囲い込めたと考えても良いです。

でも、そうなると、協力を取り付けたその歌い手さんに合わせた楽曲しか作れなくなると言う大きな罠が待っています。歌い手に個性があると言うのはまさにそう言う事だからです。

ぽぽんたさんは「昔こんな曲があったら売れたかもねえ」と言う曲を作りたいのではなくて、ペラペラの(そう聴こえてしまう)音楽しか選択肢に無い今の音楽シーンに昭和の歌謡曲のような濃密さを持った楽曲を提示して世に問いたいと言うところまでお考えだと思いますし、私もそういう前提で詞作に臨み、「懐メロもどきではなく今の世でも通用するクオリティの曲を作りたい」と言うスタンスで意見を述べ協力もさせて頂いています。

個性のある巧い歌い手が現れる事で、逆に創作の巾が制約されてしまうくらいだったら、技量はソコソコでも器用な人に「これは〇〇風」「こっちは××風」と歌い分けて貰える方が良いわけです。しかし、そういう人は歌手としてオンリーワンの個性は持っていないので、そのまま商業音源に起用する事は難しいでしょう。

それはちょうど、昭和の収録現場で重用された「仮歌」歌手と言う位置づけになるかと思います。ぽぽんたさんにとってはコンペに出せるレベルのものを制作する事が喫緊の課題であると思われますから、それ以降の事はその時考えれば良いでしょう。

今回聴いて頂いたボカロも「仮歌」であって、「この歌ならあの人(現在活動中のアーチストである事が望ましいですが)に歌わせるとぴったりだ」とイメージするための材料と見て頂いても構いません。もちろん、作っている本人は「ボカロミュージック」と言うジャンルの CD が発売されたりもしていますので、あわよくばと言う志で作ってはいますが、先ほど書いたようにそれは聴く人には関係の無い話です。

「私(ないしは親しい関係者)に歌わせた方が生きた歌になるから、カラオケが欲しい」と言われることが、ボカロを使っている限りにおいて最大限求め得る賛辞レベルであろうと言う認識でもあります。

★ボカロの可能性★

・・・って、たぶん昭和歌謡曲的な楽曲にはあまり無いのだろうと思っています。

人間に比べて得意音域が高すぎる、人間なら苦しいはずの音域でも苦しそうにしてくれないので「色気」が出ない、そもそも感情や表情を入れる事が難しい。

ただ、小室哲哉以降、そういう「クールな」歌い方の楽曲でもセールスに繋がるケースが生まれて来ていて、ファンの方のお怒りや反論を承知で敢えて挙げれば ZARD や岡本真夜、ELT あたりは「歌詞の内容にかかわらずボーカルが動じない」ことが、「ウリ」と言って良いのかどうかは微妙ですが、個性の一部になっていたと思います。

ボカロ「だけ」で出来る方向と言うのは、そういう方面の楽曲なのかも知れません。

★ロマンティストが止まらない★

現実的な女より男の方がロマンティストであるとか、いくつになっても子供であるとか良く言われますが、実際は男も女も抱えてるモノはあまり変わらないのではないかなと思ってもいます。

ただ、心の中に同じ量のロマンティシズムを抱えているとしたなら、日常を戦闘モードで過ごす事の多い男性の方が、いざ「さあ、書くぞ」となった時の反動や落差が大きいからクリアに表現できる、そんな事じゃないのかなあ、と。

ことに今回のように女性アイドル前提の楽曲であれば、想定すべきメインのファン層は男性であると考えられますから、男の中で理想化された女性像や願望みたいなものをストレートに書けば良いと言う部分もありますし。

逆に、そういう歌詞は女性作詞家からすればムズ痒いフレーズの塊でしょうから「そうは言われても、女もツライのよ?」と言うトーンで書きたくなるのもまた、自然な事かと思います。

一方、読者の方には分からないかも知れませんが、同じ「乙女チック世界」を書いていても、いや、書いてみたからこそ、White Autumn さんは私とは違うタイプの詞作をされるのだな、と「同業者(笑)」の本能で感じました。

喩えて言うのであれば、White Autumn さんは歌い手に憑依する事でご自分の思われている事や感じている事を語らせるタイプであり、私は自分の考える主人公像に合致した架空の女性キャラクターをイタコのように自分の中に降ろして「彼女」に任せる感じ、と言えば良いのでしょうか。

White Autumn さんは思い描くシーンが実体験に基づいておられる事が多く、ご自分の中に無い言葉や考え方を書く事はしない、非常に繊細で正直な書き手であられると思います。一方の私は面白い考え方やあり得ない経験や興味深い環境にいる主人公像を作り込む作業の方が詞作のキモなものですから、時として書き手である自分の制御が及ばない方向に筆が走って行ってしまう事があります(笑

これはどちらが良いとか言う話ではなくて、White Autumn さんの作詞マナーはフォークに代表されるシンガーソングライターのお作法に近いように感じます。阿久悠氏が井上陽水を評して「殆どの男が失ってしまう少女の感性を持ったままのアーチスト」と語ったように、それが「持ち味」であり個性に繋がるのだと思います。

★汗を掻かなきゃ音楽じゃない?★

私もバンド経験がありますから、ぽぽんたさんが手弾きにこだわられるお気持ちは良く分かります。

しかし、DTM 的な手法を排除されてしまうと、そこは本業がボーカルでしかなかった悲しさで、寄る年波で若い頃の声を失った今の私には、他人様に聴いて頂けるほど巧く演奏出来る楽器がありません。いくら実際に才能が乏しいからだとは言え、自分のやっている事が音楽とは言えないと思うのは辛い事です。

一人ででも取り敢えず手弾きでオケを作れると言うのはキーボーディストの特権なんですよね。

今時は流行らないのかも知れませんがギターもベースも、果てはドラムも、マイナスワンテープが練習で重宝した時代がありました。あれって楽器のためのカラオケに過ぎないわけで、私が「まず音で遊んで楽しむ」事を良かれと思っているのは、その人の技術や環境に応じたレベルなりに「参加する事に意義がある」と思うからでもあります。

★「自動作曲」★

これは何と言うか、音楽的素養がゼロだけど「自分だけの音楽が欲しい」と言う人が結構おられるようで、ざっと商用ソフトだけ見ても 10 や 20 はありそうだと言う事に驚きました。しかし、これらを利用する人達はミュージシャン指向と言うよりも、あくまでリスナーの側から出るつもりの無い人達なのだと思います。

全く興味が無かったので現状を知らなかったのですが、

 https://www.youtube.com/watch?v=YSAdzP35OzE

こういうのを聴いてしまうと、想像していたよりも早い時代に「凡庸な才能は追い抜かれる日が来るのかな」と思わなくもありません。コンピューターでは絶対に人間に勝てないと信じられてきた囲碁ですら昨年には世界最強棋士がソフト(グーグルが数の暴力で作り上げた「AlphaGo」)に完敗した事ですし。

※「AlphaGo」は可能な打ち筋を全て計算しているわけではなく、人間の棋譜を大量に学習する事で勝てそうな手を選ぶ、いわば直感(センス)を持ったソフトです。と言う事は音楽についても大量の名曲を学習する事で人間にとって気持ち良さそうなフレーズを持って来る「センスのあるソフト」を作れる可能性があります。

この動画の曲を作った「Orpheus」は東大で開発された(現在は明治大学で運用)「歌詞を入れると曲と伴奏を生成するプログラム」で、2007年から WEB で「無料で」(要登録)利用でき、既に20万曲(!)近い作曲実績があるそうです。ついでに自動で作詞する機能もあるようなので、完璧に完成した暁には人間の出来る事は実演だけになってしまいますね(苦笑

CASIO のスマホアプリ「Chordana Composer」は2小節分の鼻歌やタッチ鍵盤入力をモチーフとして元のフレーズと全く異なるメロディのサビまで揃った2分程度の楽曲を作ってくれて、お値段¥600(発売特価は¥300 でした)。

私が生きている間は、値段ではなくて質的に「安い」音楽を量産するレベルに留まると思っていますが、そういうペラペラの音楽が蔓延する時代だからこそ、ぽぽんたさんが目指されているように昭和的な濃密さを持った音楽を作って行く事の意義があるのだと信じています。


>シノピーさん

過去のコメントを拝見して、軽々しく触れる事が出来ない困難をお抱えになりながらも前向きに生きておられるのだと拝察し頭が下がる思いでおります。

投稿された詞からは今直面している現実に折れそうな心と戦う葛藤が感じられます。
「学園」はシノピーさんにとってのふるさとなのですね。
ジョン・デンバーの「カントリーロード」のようなテイストでしょうか。

一般人にとって一度出た学校は二度と戻れない場所ですが、先生が「待っています」と言うのは、それが事実であってもリスナーは混乱するかも知れません。歌詞の場合は、往々にして現実を正確に書く事よりも聴いた人の心にストンと収まる表現を優先した方が良い場合もあります。

英語としては、ちょいちょい冠詞が抜けているとか(ネイティブの人には大問題です)、和英辞典的には正しくても英和辞典で用例を確認すると怪しそうな単語があったりとか、わざわざ英語で作るなら韻も踏みたいとか、ここからもっと磨けると思いますし、磨けば磨くだけ良いものになると思いますよ。

_
by もっふん (2017-11-17 03:12) 

シノピー

もっふんさん、初めまして。シノピーです。

>過去のコメントを拝見して、軽々しく触れる事が出来ない困難をお抱えになりながらも前向きに生きておられるのだと拝察し頭が下がる思いでおります。

それは、どの記事のコメントをおっしゃっているのですか?
自分は33年生きて、苦情等の経験をしていますから、前向きな面は大きいところでは思い出したくない苦情を忘れることすらありません。

>投稿された詞からは今直面している現実に折れそうな心と戦う葛藤が感じられます。
「学園」はシノピーさんにとってのふるさとなのですね。
ジョン・デンバーの「カントリーロード」のようなテイストでしょうか。

作成した詞は、自ら学生時代の時に作った詞です。
この詞は小生時代から成人式を迎えるまで、休みの時に実家に帰省しておりました。学園というのは、自分が今、活している自立支援センターの旧名でありますが、実家生活の期間が少し長かったこと、また学園「センター」とは趣の違う雰囲気で恋しい感じがした、また、祖父母とは犬猿仲「天敵関係」でもあり、その厳しさに耐えてきたということで、センター「学園」に戻りたい、帰りたいという思いを詞にしながらも、地元の5時のBGM時報としている愛唱歌「とおき山に火は落ちて」をカバーして作成いたしました。

まあ、ふるさとというわけでもありませんが、当時はセンター「学園」に帰りたいという思いがございました。でも、以降は祖父母の高齢化、もしくは祖父の体調不良から、帰省がなくなってしまいした。

>一般人にとって一度出た学校は二度と戻れない場所ですが、先生が「待っています」と言うのは、それが事実であってもリスナーは混乱するかも知れません。歌詞の場合は、往々にして現実を正確に書く事よりも聴いた人の心にストンと収まる表現を優先した方が良い場合もあります。

>英語としては、ちょいちょい冠詞が抜けているとか(ネイティブの人には大問題です)、和英辞典的には正しくても英和辞典で用例を確認すると怪しそうな単語があったりとか、わざわざ英語で作るなら韻も踏みたいとか、ここからもっと磨けると思いますし、磨けば磨くだけ良いものになると思いますよ。

少し理解しづらい文面が多いなか、英詩自体はヤフー翻訳から採ったもので、日本語対訳さえも若干一致していない文面がございますが、何卒、ご了承願います。

また、自分自体に翻訳にも興味を持っていましたので、作った詞を英詩として翻訳したこともあったし、大好きなカーペンターズの楽曲の歌詞の日本語対訳にもかなり気にしていましたから。

by シノピー (2017-11-17 03:52) 

White Autumn

「月明かり」の作詞にたくさんのご意見ご感想をいただきありがとうございました。この作品を通じて皆さまのイメージの中で作り上げられた私の人物像を、とても面白く拝見しています。
今回は私事の多いコメントで失礼ですが、目にとまったところについてお返事をさしあげます。

★ 「詞はつけたけれど歌にはなっていなかった」

もっふんさんはもちろんご存じありませんから、責める意図は全くないことをあらかじめお断りいたします。

私事ですが、幼い頃から鼻炎や喘息を患い、その上に今ならば暴行認定されかねないような、周囲の人々の芳しくない言動や態度に怯えさせられ続けたことによる心理的ストレスなどを抱えているため、事実上声が不自由な状態です。障害者認定されるほどではないため、社会に出て不便を辛抱しつつ暮らしています。小学校の頃は合唱部経験もありましたし、若い頃はカラオケも好きでしたが、年を取ってくると喉が頻繁にむせかえるようになりました。気持ちよく歌っている最中に突然喉に刺激が走りケホケホ、食事でおいしいおつゆを飲んでいるときもふとした加減で液体が喉を刺激して、激しくむせて慌てて口を押さえる、などはごく日常です。カラオケには10年以上出向いていません。

それゆえに、美しい声の持ち主には人一倍強い憧れを抱いています。岩崎さん、石川ひとみさん、河合さん、最近では公共放送局のアナウンサーさんなどに対しても、このような声で話せる、歌える人生がほしかったなあと、いつもしんみりしながら見聞きしています。

さらに、作曲という行為は自分が手をふれてはいけない分野と思い込んでいました。幼少の頃はクラシックピアノを一時期習っていて(すぐに飽きて放り出し、親にそれはそれは怒られましたが)、自分で作るなんて何とおこがましい!という感覚でした。

★ ぼたもちさん

はじめまして、でしょうか。
男性に見えましたか? うふふ、それは何よりでした。
他の記事であまりにもマニアなコメントを書いているからでしょうね。

再び私事ですが、乱暴な男性からの怖い思いも結構しているがゆえに、歌になりえる詞を書く時くらいはロマンを大切にしたいと考えています。

松本隆さんは最近のインタビューで、「日常ってつまらないでしょ?だから、せめて歌の中でも夢を見せて心地よくさせてあげようよ。」とよくおっしゃっていますが、その心境に近いですね。

加えて、私は言葉の持つ“品”を大切にしたいと考えています。相手のプライドを毀損するような言葉や、受け手をからかうようなセンスのない言葉に対しては強い拒絶反応を示します。そのあたり、やはり人並みはずれて繊細なのでしょうね。売野雅勇さんの作品を受け付けづらいのも、多分そのあたりが原因のひとつでしょう。

★ ロマンチストが止まらない

「歌い手に憑依することで自分の思っていることや感じていることを語らせるタイプ」にはドキリとしました。まさしく図星をついております。それもやはり、自分自身が実質上、つんく♂さんのような病気でないにもかかわらず“声のない”人生を歩んでいるがゆえでしょう。いくら人工知能や人工ボーカルの技術が進んでも、トラウマや喉トラブルで声の醜くなった人間がその意図を伝えるために発する声の代替や、美しく響かせることは決してできないと思います。それゆえに詩作で仮託したいのでしょう。

「フォーク系シンガーソングライターの作法に近い」というご指摘は、自分における歌詞のルーツが岩谷時子さん(加山さん)、有馬さん(南沙織さん)、北山修さんで、そこから熱心な風街信者に発展していったという歩みと見事に符合しています。陽水さんがブレイクした頃は小学生で、まだ理解に難しい存在でした。
by White Autumn (2017-11-17 09:54) 

もっふん

★昭和の歌謡曲がテーマのブログなので★

・あの頃を振り返って当時の自分の思い出や印象を語り合う
・楽曲そのものやそれを取り巻く状況に関してウンチクを披露し合う

そして今回あらたに提示された

・今の世に昭和歌謡的楽曲を作ってみるとどうなるか考えてみる

と言ったあたりが、あくまで議論に参加する姿勢の「本筋」ではありますが、人が集まる以上は

・同じ昭和歌謡ファンとして親睦を深め交流する

と言う要素も勿論あるでしょう。

そうは言っても匿名性のあるネットの上での交流ですから、ご本人が開示されない限りはその人の個人的な事情については詮索しないと言う事も大事だと思っています。

ですので、

>シノピーさん

「この記事へのコメントであなたはこう書いたので、これこれに違いない」と言うような名探偵コナンのような真似は、私は差し控えるべきなのだと思います。ただ全体を通じて、現在置かれている状況を必ずしも肯定的に受け入れておられるわけではなく、何らかご自分の思うに任せない事情と常に隣り合わせでおられるのではないかと感じさせられたわけですが、それは漠然とした私個人の「印象」に過ぎませんから間違っているのかも知れませんし、決めつけるつもりもありません。

それを受けて、実際がどうであるかに関わらず「そんな事はありませんよー」と返されるのも「実は・・・」と語られるのも、はたまた完全にスルーするのもシノピーさんのお考え一つであって、もしそこから今まで知り得なかった人物像や状況が明らかになった場合は今後はそれを踏まえてやり取りさせて頂く事になると言うだけの事ですから、殊更に難しくお考えになる必要は無いかと思います。どうかお気楽に。(^-^)

>White Autumn さん

もし本当はお話しになりたくなかった事を話さざるを得ないように仕向けてしまったのであれば、それは申し訳なかったのかなとも思いますが、私の第一感としては「だからと言って変に気を遣って欲しくない」とお考えのように思われますので、下手に謝罪してしまうと「それは不幸な事ですね」と言う一種の傲慢に繋がるかと思い、敢えて「そういう事もあるんですね」と申し上げるに留めておきます。対応として不適切であったとしたらご叱責下さいませ。

★今回は創作活動がテーマの記事なので★

無理筋かとも思いつつ強弁させて頂くと(笑)、コンプレックスやら挫折体験やら人生レースにおけるハンディキャップであるとか、そうした一般的にはネガティブと思われる経験は、こと創作の局面、特に詞作においては「原動力」になり得るものだと思っています。

失恋経験の無い人が失恋の歌を作って、果たして聴く人の心に響くでしょうか。

「人は悲しみが多いほど人には優しく出来るのだから」と歌われたように、日常に疲れたり何らかの心の傷を負った人たちを勇気づけ、せめてその歌を聴いている時は救われた気持ちになって貰う事も、もし出口のない絶望的な状況であってもリスナーの気持ちに寄り添って「辛いのはあなただけじゃないよ」と語りかける事も、作り手自身の中に照らし合わせる事が出来るような苦しい思いの経験が無ければ、紡ぎ出される言葉もまた空疎なものにしかならないでしょう。

何よりも、順風満帆な人生ではない人ほど、自分自身を慰撫したり自分の存在価値を確認するために「何かを生み出したい」と考えるものです。かく言う私自身がそうであったりもします。

>シノピーさん

詞だけを読む人はシノピーさんの置かれている状況を知らないわけですから、その詞が一つの作品として成立するためには「共感して貰える形作り」が必要であると言う事です。「この人は何を悩んでいるんだ?」と思わせない工夫ですね。

徹底的に自分をさらけ出して解説してしまうのもやり方の一つですが、最終形を英語で考えておられるのであれば、読む人が自分に照らし合わせた時に「何となく」想像出来るようなメタファーを用いて抽象化すると「それっぽい」感じになるかも知れません。

私だったら「学園」を「cage」や「cocoon」、言葉の勢いによっては「sanctuary」と表現する事を考えたのではないかと思います。何の説明もなく「the school」と書かれた時に読み手が想像するのは、どこにでもある普通の学校でしかありませんから。 

あと、ネット翻訳は相当にアヤシイ結果しか返って来ませんので、むしろカーペンターズやビートルズなどの歌詞から似たような表現を探して来て拝借する方が、将来的にセンスの良い英語詩を書けるようになると思います。

>White Autumn さん

実は男性に見えていました。うふふ(ばき

それは女性アイドル作品への食い付きっぷりの良さと、詞作の方法論や垣間見えるご見識の持ち方が存外「理屈っぽい」と言うところにあったのですが、同時に「男性にしては少し線が細くてさぞかしナイーブな方なんだろうな」と言う思いもありましたので、今回のコメントでいろいろな事が一つに繋がって納得する事が出来ました。

その昔、テレビ東京で「人に歴史あり」と言う番組がありましたが、良きにつけ悪しきにつけその人の人生と言うのはその人だけのものであって、同じものを見て何を感じるか、同じテーマを与えられた時に何をどう表現しようとするかと言うのもまた、その人だけの非常に属人的なものなのでしょう。

創作と言うのは、現実と関係なく自分の心の翼を自由に羽ばたかせる作業ですから、自分が託したいと思うものを込めて作りますし、その思いが切実なものであるほど人の心を動かす力となるのかも知れません。

詞作に当たってご自分に課されている約束事が明確であると言う事は、職業作詞家として幅広いオーダーをある種「無節操に」こなして行く上では足枷となってしまうでしょうが、ご自分のポリシーを貫くと言うスタイルはやはり「非常にシンガーソングライター的」であるなあと思います。


・・・つか、ぽぽんたさん、隠れ女性ファン多過ぎ。妬ましいぞー(爆

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by もっふん (2017-11-18 22:46) 

White Autumn

もっふんさん

いつも丁寧なコメントありがとうございます。
「そういうこともあるのですね」最も適切なお返事と存じます。
カウンセリングの理論にもかなっています。

専門用語では来談者中心療法といいますが、まずは何でも好きに語ってもらい、何を言っても受容的に応じて、ある程度吐き出させたら、その上で自分はどのようにしていきたいかを促します。

インターネットが普及しはじめた頃は、声がなくても交流できる救世主のようにも感じて、さまざまなジャンルのサイトで数えきれないほどネガティブな自己開示を行いました。同感してくださる方、私と考え方が合いそうな方も現れましたが、最終的に解決できる、もしくは心的に納得のいくようにするのは自分自身の力しかないと悟りました。詩作はその間の自己表現のひとつでもありました。

その過程で、松本隆さんの「悲しいことがあっても、辛い別れに直面しても、泣いたら再び前を向こう」というメッセージは一番の救いになりました。今まで生きてこられたのも松本作品あってこそ、かもしれませんね。
だから、シンガーソングライター的というご意見はまさにその通りだと思います。

>女性アイドル作品への食いつきのよさ

周囲は確かに男性アイドルか、クラシックかという感じでした。
しかし私は威圧的な怒鳴り声が大の苦手で、幼い頃は毎日家庭内で聞かざるを得ない環境でした。女性アイドル作品は、ほっとできる「音」であったのです。母親は文部省唱歌世代で全然理解してくれませんでしたが。

ぽぽんたさんの場をお借りして、音楽とは関係ないお話になってしまいましたね。失礼いたしました。
by White Autumn (2017-11-19 13:55) 

シノピー

>もっふんさん、White Autumnさん。

ほっといてください。
自分の勝手ですし、分からず屋なものですから。
申し訳ございませんが、キツイ、難しいコメント返信もやめてほしいです。あなたの話には理解できません。もう関わらないでください。失礼いたします。

>ぽぽんたさん

シノピーです。ぽぽんたさんへのコメント返信にもっふんさん、White Autumnさんからの厳しい、キツイコメント返信が来て、どう対応すればいいかと困難ですし、自分自体にネットブログを5年ほどしていて、厳しい、キツイと思われるコメント返信は3件ほどありましたから。もうそれ以上にいいようがありません。心が痛みます。
大変、申し訳ございませんでした。

by シノピー (2017-11-19 14:32) 

White Autumn

シノピーさま

失礼します。
今回のお話について、私はシノピーさんについてはひと言も言及しておりません。初めから私が入っていけるお話ではありませんゆえ、関わらないように注意を払っておりました。
なぜ名指しされているのか大変驚き、正直困惑しております。

ぽぽんたさん、重ね重ねお騒がせしてしまい申し訳ございません。
これ以上荒れると本意ではないと思われますゆえ、必要に応じて削除等をお願いいたします。
by White Autumn (2017-11-19 14:54) 

もっふん

>取り急ぎ White Autumn さん

たぶんハンディキャップに関する話題自体が「地雷」だったのだと思います。
向き合うこと、認める事を拒否されている方には、私の発言のみならず、ここしばらくの全体の流れが、あたかも自分を責められているようでキツかったのでしょう。

存在自体をスルーする事は簡単だったのですが、どのような方であっても音楽を愛し何かを創作しようとしている人であれば、コメントとして公開されているものには思った所を誠実にお話しする事が礼儀であり、特別扱いしない事こそが「対等な同好の士」としてお付き合いする事だと思って見解をお返ししたのですが、ご自分が期待している返答以外は難癖と感じられるタイプの方だったようです。過去にも同じような経験をされていると言われていますから、そもそもネットでのコミュニケーションには不向きな方なのだろうと思います。

今回はモロに巻き込んでしまったようで申し訳ありませんでした。

ぽぽんたさんには必要に応じたコメント削除、状況によっては本記事への投稿を承認後表示に切り替えるなど、ご手数をお掛けしますがよろしくご対応頂ければ幸いです。。
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by もっふん (2017-11-19 17:23) 

ぽぽんた

ぽぽんたです。

先程PCを開いたところです。
気づくのが遅れ、不快な思いをされた方々にお詫び致します。
取り急ぎ、この記事のコメント欄は承認後表示とさせて頂きました。
削除等は後ほど検討させて頂きます。
ご了承下さい。

by ぽぽんた (2017-11-19 19:13) 

ぼたもち

ぽぽんたさん、みなさま、こんにちは。
私宛てにもお返事くださっていたので再度コメントを…と思いつつ、なかなか書けずに今になってしまいました。

[かわいい]?ぽぽんたさんへ

知識の深さは全然違いますが、同じ時に同じ曲に触れてきたぽぽんたさんから昭和歌謡のあれこれをうかがえるのは、同窓会で「あの頃さ?」と懐かし話で盛り上がるのと同じで、毎回楽しみ そして楽しいです♪
曲制作も陰ながら応援してます(私には応援しかできない)ので、無理のない範囲で頑張ってくださいね。

前コメントに「昭和歌謡とは違う…80年代のイメージ」と書きましたけど、正確には「70年代昭和歌謡とは違う…」です。
80年代も昭和歌謡でした?(^◇^;)


[かわいい]?もっふんさんへ

ボカロの知識がない私の声を受け入れてくださり、ありがとうございます。
レベルが高いところのご苦労は、一般人にはわかりかねる部分ではあります。
ですが、こうしたみなさんの日々の積み重ねが歌謡史の未来へと繋がるのだと思っています。


[かわいい]?White Autumnさんへ

わぁ?ゴメンなさい。
はい、男性の方とばかりσ(^_^;)
White AutumnさんのHNは北原白秋から取ったのかな?と。そこから勝手に男性と思い込んだのだと思います。

女性は「私ホントはそんなんじゃないの。もっと強いのよ、こわいのよ」のような詞の方が書きやすいんじゃないかと、これは私の持論ですがそう思ってました。

売野雅勇さんの詞…あぁたしかに。かわいい作品もありますけどね(^^)
このコメント欄で名前があがっていた河合奈保子ちゃんが、女の子から大人の女性にイメチェンを図ったのが売野さんの曲でしたね。
いろんな世界があってこそ聴き手は楽しめるので、自らの世界を築き上げてくださいね。
繊細でやわらかい世界も私は好きです。

お邪魔しました( ´ ▽ ` )ノ
by ぼたもち (2017-11-21 14:31) 

ぽぽんた

ぼたもちさん、こんばんは!

本当ですね!私も記事を書いて、ぼたもちさんのようにコメントを下さる方々が
あの曲その曲がヒットしていた頃に自分が何をしていたか、どんな時代だったかを
思い出したり感じたりしてもらえるのが何よりの喜びです。
それはノスタルジーだけではなくて、私が好きな言葉の一つですが、
温故知新、でもあるんです。
良い音楽は若い年代の人達にも絶対理解してもらえますから、これからも
もっともっと色々な曲を紹介していけたらと思います。
いつも応援して下さって、本当にありがとうございます。

追伸 私への心遣い、ありがとうございます。 これまでにも数回、
コメント欄に事件が起きた事はあったのですが、過ぎてみればそれほど
皆さんが当時の音楽を愛している、ご自分なりのこだわりがあると
言う事だと思うんです。
ご自分の時間を割いてこの欄にコメントを寄せて下さる事自体、
私にとって大きなの喜びです。
ぼたもちさんも、これからも色々なご意見などを聞かせて下さいね。
よろしくお願い致します!

by ぽぽんた (2017-11-22 23:35) 

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