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赤と黒 / 岩崎良美

実は私、Eテレ「おさるのジョージ」のファンだったりします(^^)

赤と黒.jpg

「赤と黒」は岩崎良美さんのデビュー曲として1980年2月に発売され、
オリコン最高19位、同100位内に14週で11.6万枚の売り上げでした。


岩崎良美さんは歌手デビュー前からドラマに出演していて、
特に「とり舵いっぱーい!」は私もよく観ていて、
その頃は「岩崎宏美の妹だ!」と注目していました。


そしてこの「赤と黒」が発売され、テレビからその歌声が聞こえるようになると、
声がお姉さんに似ているとか思う以前に楽曲自体をとても気に入って
すぐにシングルを買いに行ったのを憶えています(^^)


岩崎宏美さんとは確かに声質がとても似ていますが、歌唱法や楽曲の傾向が異なるので、
私は「似ている」と思いながら聴いた事は無いんです。

現在では、高音の伸びでは宏美さんよりも良美さんの方が上回ってますね(^^)

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この曲名は、フランス文学の「赤と黒」(スタンダール作)からの頂き物ですが、
それとこの曲の内容とどれほどのつながりがあるのかは、私はまだ理解できてません(^^;)


作詞は巨匠、なかにし礼氏なのですが、
「丑三つ時」と聞くと「時代劇!?」と思ってしまうし、
「お前が欲しい」と聞くとド演歌!?と思ってしまう…。
文学に精通していればそうは感じないのかな(^^;)


作曲は芳野藤丸氏、編曲は大谷和夫氏で、
両氏は共にロックグループ「SHOGUN」のメンバーでした。

「赤と黒」は曲調としてはバラードですが、
サウンドとリズムは完全にロックですね(^^)

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「赤と黒」は、これがデビュー曲!?と驚くほどの複雑な構成と和音進行で、
それを歌いこなす岩崎良美さんの音楽的な実力を大衆に知らしめる楽曲となりました。


キーは転調なしの Dm(ニ短調)、リズムは8ビートのロックで、
全体の構成は頭サビの変形2コーラスです。


歌メロを分割すると、1コーラス目が A・B・B'・C・D 、
2コーラス目が B'・C・D 、最後に A' のリピート&フェイドアウト、となっています。

Aメロ: ♪あー 赤と黒みたいな…しのび逢いです♪
Bメロ: ♪窓に小石を投げて…あなたの合図♪
B'メロ: ♪窓を静かに開けて…迎えます 私♪
Cメロ: ♪恋は秘密めいた…美しいの♪
Dメロ: ♪あせればあせるほどに…くちづけしたいと言えなくて♪
A'メロ: ♪あー 赤と黒みたいな あー 恋をしています♪


コード進行をチェックすると、これがいろいろとありまして(^^)

Aメロのコード進行は Gm9・C7・FM7・D7-9・Gm9・C7・FM7・D7-9 … と、
いきなり サブドミナント(Ⅳの和音)で始まります。
しかし Gm9 は、音の構成からすると Dm/G と考える事もできるので、
ベースが特殊だけどトニックで始まる…と言えない事もないかな(^^;)


私が他と違っていて面白いと思ったのがその中の D7-9 で、
通常だとベースラインを滑らかにする意味でも F#dim が入りそうな箇所なのですが、
F#dim であったとするとその構成音の一つの D#(コード名ではなく音名です)を、
ここではストリングスが引っ張っていて(それがD7-9 の -9 に該当する音なんですね)、
ベースは D ながらコード感としては F#dim なんです。


B、B'でのコード進行は Dm・Gm7・A7・Dm・B♭M7・A7sus4・A7…
とごくありきたりです。

そしてCメロ。 ここはリズムの違いでわかりにくいのですが、
その前半のコード進行は Aメロと全く同じなんですね(^^)

その後半、♪あせればあせるほどに 時間がムダに過ぎる♪ でのコード進行は
E7sus4・E7・Gm7・Am7・Dm・E7・A7sus4・A7 と、E7 の使い方がツボと言えます。


♪くちづけ くちづけ くちづけしたいと言えなくて♪ では
Dm・Dm/C・B♭M7・Am7・Gm7・Am7・Dm と、ベースを1ステップずつ下降させる
クリシェとなっています。

2コーラス目の同じ箇所では、そのコード進行の終わりに来ている Dm の代わりに
B♭M7 が入り F/C・A7/C#・Dm・D7 … と進行し、A'メロ繰り返しに突入します。


そしてそういったコード進行に乗る歌メロには、歌うにあたり
音を取りづらい部分がいくつかあります。

Aメロのっけの ♪あー…♪ はそこのコードのもろ 9th の音ですし、
Bメロの ♪うしみつ時のあなたの合図♪ の「たの」は B♭M7 の M7 に該当する音。

CメロはAメロと同じ理由で音が取りにくいのですが、ここはメロディーとしては
自然なので、メロディーが作られた後で Aメロと同じコード進行を使ってみたら
それなりにハマったのでそのまま採用した、と言った雰囲気ですね(^^;)

同じ Cメロの ♪あせれば…♪ では、E7sus4 が E7 に変わるための半音移動が
そのままメロディーになっているので、ここも歌いにくいはずです。

他にも 7th を踏んでいるフレーズなど、カラオケで気軽には歌えない要素が
満載の歌メロになっています(^^;)


全体的に、実姉であり先輩歌手の岩崎宏美さんがそれまでシングルでは
発売してこなかったタイプの楽曲を…と意識して作られた感が強いんですね。

当時は気にならなかったのですが、今改めて聴いてみると
力が入り過ぎてやや無理が感じられるコード進行やメロディー進行もあり、
制作の苦労が感じられます。


尚、今更ですが、このブログで記述しているコードや音名などは全部耳コピなので、
自分としては確認したつもりでも間違いなどがあるかも知れません。
この事に関しては「××ではそう書いてあった」なんて言い訳はしませんので(^^;)、
何か気付いた事がありましたらご指摘下さいm(_ _)m

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「赤と黒」で使われている楽器とその定位は:

左: ピアノ

中央: ベース シンセサイザー エレキギター1 アコースティックギター
    ブラスセクション シェイカー

中央-右: エレキギター2 エレキギター3

さらにドラムスとストリングスがステレオ収録で左右に広がっています。

ドラムスは右から左へ小さいタムから大きいタムまで並べてありますが、
キック、スネア、シンバル、ハイハットは中央にまとめて定位しています。


ストリングスはチェロ抜きの編成であるようで、左方にバイオリン、
右方にビオラと言った配置になっているようです。

またAメロが終わった後、2コーラス目のCメロでストリングスがやっと再登場し、
その存在感を高めると共に終盤に向かって盛り上げる効果も発揮していますね(^^)


ブラスセクションはトランペット×2~3+トロンボーン×2 ほどの編成と思われます。
間奏では気だるいジャズのようなサウンドが聴けます(^^)


イントロ、間奏、Cメロでシンセサイザーが使われています。
「赤と黒」ではその音色にわざとらしさがなく、品の良い印象を受けます。


Aメロ、A'メロでスー…シャッ!と聞こえる音があり、それはシェイカーだと思うのですが、
ちょっと自信がありません。 ご存知の方がおられたらご教示をお願いします。


作曲がギタリストの芳野藤丸氏だからか、ギターが多く使われています。
イントロで使われるディストーションの効いたエレキを始めとして
アルペジオでコードを弾いているアコースティックギター、
右方で飾り付けのようにアルペジオを、Cメロではカッティングに変わるエレキギター…
と、確認できるだけで4種類の音が使われています。

恐らく、ギターはすべて芳野氏自身の演奏でしょう。


ベースは全体におとなしめの演奏ですが、
DメロやエンディングのA'メロでは数箇所でスラッピングしていて
カッコよく、耳に残りますね。


音質的には、ヴォーカルを含めどの音にも厚みやふくよかさがあり、
アナログ録音の良さが表出しているサウンドです(^^)

****************************************

Eテレ「おさるのジョージ」のテーマソングやナレーションを聴いていると
岩崎良美さんの声は表情がとても豊かで楽しくなります(^^)

これまで何となく岩崎宏美さんの影に隠れてしまっていた印象がありますが、
岩崎良美さんにはコアなファンが多いそうですし、
私も同級として、これからの活動に期待しています(^^)


「赤と黒」
作詞 : なかにし礼
作曲 : 芳野藤丸
編曲 : 大谷和夫
レコード会社 : キャニオン
初発売 : 1980年2月21日

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コメント 23

ひろ

こんばんは。
タイトルがしゃれてます。
この歌はとても難しいと思います。
それを流石に上手い良美さん熟してます。
唄えるのは…♪あ~赤と黒みたいな~♪ところでしょうか(>_<)…Aメロ?
SHOGUN…懐かしい。

さて、このヨーロピアンロック聞けば聞くほど味わいが出てきます。
声は少し独特な感じでお姉さんとは違うけど、なんとなく似てる…複雑な姉妹の声。

お姉さんはちょっと病気?から歌い方が大変で声も出にくいらしく歌い方を変えてらっしゃるようですが良美さんは安定してるようです。もっと昔の感じで頑張ってもらいたいです。
by ひろ (2012-05-06 21:46) 

ゆうのすけ

良美さんは 「タッチ」が やはり売れたせいもあって 代表作になってしまって ちょっと残念なんですよね!
初期の作品は なかなか方向性がつかめなくて 葛藤している感がありましたが どれも名曲ぞろい!「赤と黒」以降 「涼風」 「あなた色のマノン」 「I THINK SO」 そしてかなり 好みが分かれる 難しい「四季」・・・この浮遊感が気だるくて 聴いていると良い意味で 別世界へ逃避出来ちゃうんです。^^

一時は CDが廃盤になって BEST盤さえ出ていない状態で いろんな所を探しまわりました。^^;中古市場でも高値続きで。。。
良美さんは お姉さんより 難しい作品が多いかもしれませんね!
「赤と黒」は発売されて スグ買いに行きました。まだ(80年組のトップを勝ち取った)松田聖子さんが 歌手デビューしてなかったので 久保田早紀、松原みき、大滝裕子・・・など 実力派新人の中でも かなりの期待が かかってましたよね!^^

一番好きなのは・・・「Vacance」(1982年)です!^^
「愛してモナムール」 「ごめんねDarling」 「どきどき旅行」 「
プリテンダー」・・・あ!引っ張り出して CD聴きたくなっちゃいました!^^
by ゆうのすけ (2012-05-06 22:32) 

ぽぽんた

ひろさん、こんばんは!

この曲、独特の雰囲気がありますよね。 歌詞が無くても「夜」を感じますし、とても難しい
メロディーを難なく歌ってしまっている岩崎良美さんの歌唱力は高く、それがなかなか
認められないのが気の毒です。

記事にも書きましたが、この曲をカラオケで歌うのはかなり大変です(^^;)
ご本人も、最初はきっと苦労したのではないかな。

声質は、高音域は確かに似ていて、それも良美さんのこの頃の声は宏美さんの
デビュー当時の声に似ているんですね。
宏美さんはもう、昔のような張りのある声に戻るのは無理でしょうから、それなりの
歌唱法で頑張ってもらい、良美さんにはいつまでも今のコンディションを保って欲しいものです(^^)

by ぽぽんた (2012-05-06 23:28) 

ぽぽんた

ゆうのすけさん、こんばんは!

そうなんです。 私の中では「タッチ」はランク外で、やはり「赤と黒」「涼風」「あなた色のマノン」
あたりの楽曲の方に食指が動きます。 そして「四季」! いつか青大将さんへのお返事に
書いた事がありますが、私は「四季」が一番好きなんです(^^) これも本当に難しい曲で、
ヒット性は残念ながら低いのですが、これほど色彩感の豊かな曲は珍しいと思うんです。

仰る通り、岩崎宏美さんよりも色々な意味(良い、悪いまぜこぜで)で難しい曲が多いと、
私も思います。
私も「赤と黒」は発売されてすぐ買いましたが、同じ時期に買ったのは鹿取洋子さんの
「ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ」です。 これも本当に大好きでした。 このレコード、
レーベルの周りがストロボみたいなギザギザになっているんですよ。

岩崎良美さんの曲で「四季」以外に好きなのは、私は「恋ほど素敵なショーはない」なんです(^^)
豆乳のCMで流れていて、レコードを買って聴いていると岩崎良美さんの声が切なくて、
忘れられない曲になりました。

by ぽぽんた (2012-05-06 23:38) 

青大将

こんばんは。 いつぞや書いた『岩崎良美オリジナルカラオケ』(カセットテープ)、久々聴いてみました。(^^)この記事を読み乍ら「赤と黒」のオリカラ聴きましたよ。 俺は、昔っからこの曲のトランペット・ストリングスが心地良くて、2番目のCメロからB’メロ、DメロからA’メロへ繋がるそれが特に好きなんです。(^^)
(1番目に登場しないのが不満でしたが、だからこそ2番目のメロが活きるのかな?とも思えて来ますが) 夜のイメージ・・・・確かにそうですが、俺は当初からこの曲に対し、平日の曇天の夕方の印象を持ってます。 中学3年の初め頃でしたが、当時は学校から帰ると、2階の自分の部屋へ上がり、すぐラジオを点けて、窓の外をぼんやり眺めるのが日課になってて、曇り空の夕方に、その雰囲気に合った曲に幾つか出会いました。 ナイターの前座的番組で、ミスター(長嶋茂雄)が好きな曲という事で、「Mr.サマー・タイム」が流れてから、それ以降この曲も、その雰囲気のナンバーになりましたし、「赤と黒」もたぶん、その雰囲気の中でラジオから聴いたのがきっかけだったと思います。 洋楽だと、「恋はリズムにのせて」(アンディー・ウィリアムス)、「イエスタデー・ワンスモア」(カーペンターズ)などがそうです。 ウチの岩崎良美オリカラは、「どきどき旅行」「あなた色のマノン」を除くと、どれもコーラスが入ってて、「Vacance」に至っては、もう満載といった感じですね。 「赤と黒」は、A、A’がそのまま岩崎良美本人の歌声で、レコード聴いてるのと変わりません。 (^^; ♪窓を~ロープをたらし♪・♪丑三つ時の~♪ 確かにアイドルのデビュー曲にしては、歌詞も異端ですよね。(^^;
テレビでは、朝のワイドショーの生歌で観たのが最初でした。
by 青大将 (2012-05-07 23:25) 

青大将

すみません、書き足します。(^^; 「恋ほど素敵なショーはない」は俺も大好きな曲です! 思わず『マイ・フェア・レディー』を連想したりします。 英語の歌詞の箇所、歌うと気持ちイイんですよ。(このあと♪日清サラダ油の豆乳~♪と流されがちになってしまいますが)あ、ついでに俺所有の岩崎良美オリカラの収録曲記載しておきます。 A:「ラストダンスには早過ぎる」

「恋ほど素敵なショーはない」

「どきどき旅行」
「愛してモナムール」
「赤と黒」
B:「ごめんねDarling」
「Vacance」
「l THINK SO」
「あなた色のマノン」 「涼風」

以上で、「四季」や「LA WOMAN」が含まれてないんですよね。 ちなみに「タッチ」以前に発売された商品で、色を付けられる前の時代のカラオケです。
by 青大将 (2012-05-07 23:57) 

ぽぽんた

青大将さん、こんばんは!

そのようにこのブログの記事を利用して下さるととても嬉しいです(^^) 文字だけだと
よくわからなくても、音を聴きながらだと「あ、そういう事ね」とわかってもらえるはずなので、
これを読んで下さっている方、ぜひ試してみて下さい(^^)

「赤と黒」で使われているブラス隊は音が厚くて豪華な感じがしますよね。
私が「夜のイメージ」と書いたのは、やはり歌詞の「丑三つ時」に大きく影響を受けている
ためかも知れません(^^;) どうも丑三つ時と聞くと、深い森で白装束の女が
頭に2本ろうそくをつけてわら人形に杭を打ち込んでいるシーンが…想像力が貧困ですね(^^;)
青大将さんの場合はこの曲が当時のご自分の生活に密接にリンクしているようで、きっと
そんな思い出も大切にされているのでしょうね(^^)

実は私、この曲のオリジナル・カラオケが市販されていたのは知っていたのですが、
自分では持っていないんです(T_T) なので記事も歌入りのバージョンを聴いて
書いたんです。 そのカセットテープ、いいですねぇ。 もしどこかで見つけたら
速攻で買います。 ただ、今カセットデッキが壊れていて聴けないので、近いうち
バラして修理せねば(>_<)

カラオケに本人の声が入っている曲が多いんですね。 数年前にポニー・キャニオンから
発売された「ぼくらのオリジナル・カラオケ」なるCDは、なるべくハモリやユニゾンが
残されているカラオケを採用したと何かに書いてありましたが、って事はそれが
入っていないバージョンも残されているはずなので、今後、岩崎良美さんのカラオケが
市販される事があれば、やはり本人の声がないバージョンを集めて欲しいものです。
勿論、「四季」「LA WOMAN」も入れて欲しいですね(^^)

by ぽぽんた (2012-05-08 22:38) 

Tetsuya

ぽぽんたさん、こんばんは。
青大将さんのカラオケ情報に便乗して(笑)、私からも。

すでにご存じだったかもしれませんが、岩崎良美さんのカラオケは、2004年に発売された「ぼくらのベスト3」のなかでCD化されています。ただ、限定盤のため、現在では入手困難かもしれませんが、ご参考まで。

試聴可能なサイトとして、こちらを貼っておきます。
http://www.7netshopping.jp/cd/detail/-/accd/1300273624

(追記)実は、私も「恋ほど素敵なショーはない」、大好きな曲です。当時、中学生だったこともあって、サビの英語の部分が特に印象的で、自分でも歌いたくて何度も練習した記憶があります。
by Tetsuya (2012-05-09 19:00) 

ぽぽんた

Tetsuyaさん、こんばんは!

いえいえ、そのボックスセットの事は、私は全く知りませんでした。 リンクまでつけて下さり、
ありがとうございました。 ボックスの1枚であるのが残念ですが、このCDがあれば
岩崎良美さんの主要なシングルのカラオケは揃ってしまいますね(^^) う~ん、
このカラオケCDはすごく欲しいです(T_T)

「恋より素敵なショーはない」、いいですよね(^^) 本文に書いたように私は
岩崎良美さんと同い年なので、英語の歌詞の部分もわりと難なく歌えるのですが、
当時は(今も、かな)これほど長い英語の歌詞が入る曲など他に無かったですし、
その部分にも何とも言えない情感があって、それは真似できないな…などと思ってました(^^;)

全くの余談ですが、岩崎良美さんが「赤と黒」を歌っていた頃に良美さんとお付き合い
している夢を見た事がありまして(*^_^*) よほど印象的だったのか、当時の日記に
しっかり残っていますw

by ぽぽんた (2012-05-09 23:51) 

まるいち

ぽぽんたさん、こんにちは!
この曲は何だか掴みどころがわかりにくい、難しい曲ですね。
最初の「あ~…」の部分は
直前のコード進行がⅣ→Ⅴなので
確かに何だかトニックのようにも聞こえますね…
でも二つ目以降の「あ~…」の部分からは
直前のコードがD7系(d7-9、F♯dim、D7)なので
ここはサブドミナントコードのGm9がしっくりはまりますよね。
ということは最初の「あ…」は
ちょっとトニックに行くと思わせてのサブドミナント…なんですかね?(なんかスッキリしませんが…)
それにしてもアイドル歌手のデビュー曲の第一声の部分にしてはやや変則的なアレンジで
しかもm9の音で「あ~…」って
その後の複雑な構成も含めて何とも歌いづらかったんじゃないかなあと想像します。
それをさらりと歌いこなしている岩崎良美さんという人は
確かにあまり目立たなかったのかもしれませんが
相当な実力者だったと思います。
詞も何だかすごいですね~。
「赤と黒みたいな恋をしています」と言われても…?
私は「赤と黒」と言うとつい「居酒屋の看板」を思い出してしまいます…(^^;)
全体的に詩も曲もどこかとっつきにくいというか(それを狙ったのかもしれませんが)
ちょっと作りすぎという感じもあって
なかなか浸透していきづらい路線だったような気がしました。
でもこの曲を聞いてから「タッチ」を聞くと
やっぱり「赤と黒」の方がずっと魅力的に感じますね(^^)




by まるいち (2012-05-12 17:55) 

ぽぽんた

まるいちさん、こんばんは!

確かにこの曲は難解で、デビュー曲にするのは酷ではないかと思ったほどです(^^;)

最初の ♪あー…♪ の直前のコードは B♭M7・Am7 なので ⅥM7・Ⅴm7、ですね。
ここはその前からベースが G→A→B♭→A…と動いているので、その成り行きで
♪あー♪ が Gm9、即ち サブドミナントから始まるようにしたと考えるのが自然ではないかな。

2回目以降の ♪あー…♪ の直前のコードは4小節前から見ると、記事にも書いた通り
B♭M7・F/C・A7/C#・Dm・D7 となっているはずです。 いずれにせよ、D7 から
Gm につながるのは自然な進行ですね(^^)

私の好きな(^^;)「おさるのジョージ」の主題歌を聴いてもわかるのですが、
岩崎良美さんはとても高度な歌唱力を持っています。 音域や表現力では岩崎宏美さんを
時に凌駕しているのでは、と思います。 もっと評価されて良い歌手ですよね。

「赤と黒」とはご存知のようにスタンダールの小説を模したものですが、「赤と黒みたいな恋」
とはその逢瀬の仕方を指しているのかな、とも思います。 小説の中では不倫の場面ですが(^^;)

私も「タッチ」よりも「赤と黒」「四季」「恋より素敵なショーはない」を歌う岩崎良美さんの方が
魅力的に思います(^^)

by ぽぽんた (2012-05-13 00:25) 

ぽぽんた

まるいちさん、今日もこんばんは!

さっきふと、私が昨日書いたコメントに勘違いがあった事がわかりました。
まるいちさんが仰っていた2回目の「あー」ですが、私は何を考えていたのかA' の事と
思ってしまってました。 まるいちさんが指していたのは、Aメロの中の2回目、という
意味だったんですよね。
なので、私のコメントの6行目「2回目以降の ♪あー…♪…」の部分は間違いで、
まるいちさんが書いて下さっていたコード進行が正しいです。
お詫びし、訂正します。 申し訳ありませんでした。

by ぽぽんた (2012-05-13 22:01) 

まるいち

ぽぽんたさん、こんにちは!
すみません、私の間違いや拙い表現のせいでかえって混乱させてしまいました…
こちらこそ謹んでお詫びいたします…
歌い出し直前のコードは
ご指摘の通りB♭M7・Am7ですよね。
私はGm7・Am7だと思ってしまったので
あんな風に書いてしまったのですが
ベースの動きやぽぽんたさんの解説をちゃんと確認しておけばすぐに気づいたはずなのに
お恥ずかしいです…
ぽぽんたさんの記事を拝見するようになってから
長年しまい込んでいたギターを最近引っぱり出してきて
ボロロンボロロンと再びやり始めたのですが
弦も腕も頭もサビついてしまっています…(^^;)
でもこれがまたやっぱり楽しいので
これからはもうずっと続けていこうと思っています(^^)
あと、2つ目以降の「あ~…」という書き方は本当にわかりにくかったですよね。
ぽぽんたさんが後でご理解いただいた通りのことです。
お手数をおかけしてすみませんでした…
「四季」いいですね~。印象に残る曲です。
抑制の効いたテーマ部分と力強いサビ部分のメリハリが聞き応えがあって
特にコンサートなんかでは映える曲だと思いました。
by まるいち (2012-05-14 18:52) 

ぽぽんた

まるいちさん、こんばんは!

いえいえ、私の理解力の低さが原因です。 まるいちさんはいつも私の記事を丁寧に
読んで下さって、その上でご自分の見解を書き込んで下さるので、いつもとても嬉しく思っています。

偶然ですが、実は私も最近ギターを再開したんです。 20年ほど前に友人からもらった
エレキがありまして、ライトゲージの弦が張ってあるのですが、やはりかなり錆びてしまってて、
今度少し固い弦に替えようかなと思っているところです。 やはりブランクが長いので、
やっているうちに「あ、やっぱりピアノの方がいい」なんて思ってしまうのですが、
ギターならではの音が欲しい事もあるので、ちょっと頑張ってみようかな、と(^^;)
まるいちさんもぜひぜひ、続けて下さい。 いつかセッションしましょう!

何度か書きましたが、「四季」はいい曲です。 これは松田聖子さんが「夏の扉」を
歌っていた頃と同時期の曲で、「夏の扉」と較べるとかなり地味なのですが、
スケールが大きくて、また抑揚が大きく印象に残る1曲なんですね。
岩崎良美さんの音楽は、ちょっととっつきにくいけど聴くほどに味が出るものが多いですね(^^)

by ぽぽんた (2012-05-14 23:51) 

マコジ

めったにシングルを買わなかった僕ですが、受験の帰りに新宿のレコード屋さんでサイン入りのやつを買ったのを覚えてます(^^。

80年組のトリオ(良美、聖子、奈保子)の中で、音楽を演奏するくらいのマニア受けがいちばん良かったのはたぶんヨシリンでしょうね。
某雑誌で、聖子はアーティスト、奈保子はミュージシャン、良美はプレイヤーなんて言われてました。
まあ当時僕は奈保子のファンだったわけですが(爆

大好きなこの曲の中でもいちばん好きな部分は、Aメロにかぶさってるエレキギターです。
ヨーロピアンな雰囲気は、この部分が負っているところが大きいんじゃないですかね。

ヨシリンの他の曲では「I THINK SO」がいちばん好き。
あとは赤と黒の世界をさらにエスカレートさせたような「あなた色のマノン」。これはベースがカッコいいですね。
「恋ほど素敵なショーはない」も、転調が天に昇るようで素敵ですね。
by マコジ (2012-05-15 03:01) 

まるいち

ぽぽんたさん、再びこんにちは!
セッション、いいですね~(^^)
今のところ10分位ですぐに泣きが入ってしまうので(^^;)
当分人様と合わせられるレベルではないのですが、いつの日か…(^^)
by まるいち (2012-05-15 17:52) 

ぽぽんた

マコジさん、こんばんは!

サイン入りですか! それは貴重ですね。
岩崎良美さんはプレイヤー…なるほど、きっとそれは自分では作品を創らないが
歌が音楽的と言う事かな。 聖子さんは歌だけではないし、奈保子さんは自分で
作品を創る方にシフトしていったし…。 因みに私も河合奈保子さんは大好きです(^^)

私はこの曲の、シンセサイザーの使い方がすごく品が良くて好きなんです。
この難解な曲がそこそこのヒットになったのは、シンセの音の力も大きいと思うんですよ。

今の時期になると2曲目の「涼風」を思い出します。 コロンのCMソングでしたね。
間奏の、ちょっとチープなシンセのリードが好きでした。 また ♪ついてゆくわ 心は…♪ の
部分がやはり、岩崎宏美さんの声にそっくりだ、と思ったものです。
「恋ほど素敵なショーはない」は仰る通り、転調がキモですね(^^) 全体に高度で
気楽に歌えるタイプではないですが…。

by ぽぽんた (2012-05-15 23:43) 

ぽぽんた

まるいちさん、こんばんは!

私もギターは15分くらいやっていると左手の指が痛くなってくるんですよね(^^;)
ピアノだと1時間でも2時間でも平気なのですが(^^;)

セッションする時は、ただ循環コードで適当にやるのも楽しいですが、ビートルズの
「イエスタデイ」「ミッシェル」なんかもいいですね(^^)

by ぽぽんた (2012-05-15 23:48) 

ひろ

宏美さんは確か、ご病気になられて高音が出しにくくなって…いろいろあったようです。昔みたいな歌い方が出来ないらしいです。

あと、ダックス2匹(?)とも一緒に暮らしていると思います。
by ひろ (2012-05-27 13:07) 

ぽぽんた

卓さん、こんばんは!

その番組は「ふたりのビッグショー」ではなかったかな(^^) 八神純子さんはどうにか
若かりし頃の音域を保っているので(やや苦しそうですが)、現在の岩崎宏美さんは
ちょっと残念ですね。 確かに今は岩崎良美さんの方が、高い音域は出ると思います。

やはり代表曲とは知名度が高い曲と言う事だと思うので、「タッチ」になってしまうんですね。
しかしそれでなければどの曲?と訊かれるとこれまた悩ましいという、ファンにとっては
痛し痒しですね(^^;)

岩崎良美さんは昨年だったかな?結婚したんですね。 何となく安心しました(?)。

by ぽぽんた (2012-05-27 20:14) 

ぽぽんた

ひろさん、こんばんは!

そうですね、2000年頃にポリープの手術をして、それ以降は喉にとても気を遣うようになって、
今は高い声が出ないと言うよりもセーブしているのでは、と思います。

岩崎宏美さんはデビュー当時からダックスフントを飼っていましたよね。 確かその頃は
ガンバロンと言う名前だったと思います(^^)

by ぽぽんた (2012-05-27 20:17) 

マコジ

ガンバロンの奥さんがミルミルですよね^^
アルバムLove Letterの曲に出てきます。
まだ2匹とも生きてるとしたら、相当な長寿犬ですね!

ヒロリンとヨシリンがハモるときは、やはりヨシリンが上のパートを担当してますね。
ヨウツベに2人で歌う泣けるほど姉妹愛の動画があったんだけど、削除されちゃったなー・・・。
by マコジ (2012-05-29 19:53) 

ぽぽんた

マコジさん、こんばんは!

おお、ミルミルとは懐かしい名前ですね。 すっかり忘れていました(^^;)
もし生きていたら相当な長寿どころか、ギネスものでしょう(^^)

岩崎良美さんは不思議なほど高音域の声が変わっていないので、やはりそのような
ハーモニー構成になりますよね。 その動画、私は観ていないんです。 再アップ
されるといいな(^^)

by ぽぽんた (2012-05-29 20:49) 

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