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迷い道 / 渡辺真知子

「ザ・ベストテン」では結構いじられキャラでしたよね(^^)

迷い道.jpg

「迷い道」は渡辺真知子さんのデビュー曲として1977年11月に発売され、
オリコン最高3位、同100位内に36週ランクインし61.3万枚の売り上げとなり、
渡辺真知子さんにとってこれまでで最大のヒット曲となっています。


私は当時高校1年だったのですが、しばらくの間この「迷い道」を
どんな歌手が歌っているのか、知らない状態が続いたんです。
今思うと、その堂々とした歌唱がまさか新人歌手であるとは
思えなかったから、かな(^^)


それまでピアノを前面に出したサウンドの場合、
曲調は流れるようなバラードが多かったように思うのですが、
「迷い道」は8ビートなのに4ビートのように1拍1拍にアクセントを持たせた
縦ノリを感じさせるリズムで、その威勢の良さが強く印象に残ったんですね。


楽曲全体を見てもまさに「インパクトの集合体」と言った感じで、
強いアタックで始まるイントロから切りのいいエンディングまで、
そして歌入りでは、歌詞の要所要所に一度聴くとすぐ憶えてしまうような
「現在・過去・未来」「まるで喜劇」「いかさま」「迷い道くねくね」
などのフレーズが詰め込まれています。


3番まであるのに演奏時間が約3分という進行の早さも
インパクトの強さの一因なんですね(^^)。

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全体の構成としてはシンプルな3コーラスで、各コーラスは
A・B・B'・C と分けて考える事ができます。


キーは Cm 。 音域が下の B♭から上の C までの1オクターブ+2度と、
意外と狭いんですね。


渡辺真知子さんがこの曲を書いた時、ひょっとしてキーは Am あたり
だったのでは、と言う気がしているんです。
そうすると、下の G から上の A までとなり、渡辺さんにとって
より楽に歌えるはずだからです。

しかし渡辺さんの地声の高音域にはいわゆる「泣き」が感じられて、
ヴォーカルとしてそれが魅力である事に気づき、アレンジの段階で
渡辺さんが当時地声で出せる限界ギリギリにキーが上げられた
…とは全くの推測ですが(^^;)

それは例えば、その数年前の麻丘めぐみさんの歌手デビューの際、
元々低い声である麻丘さんに「泣き声」目当てで高い音域の曲が書かれた
とのエピソードがあるほどなので、あり得ない話ではないと思います(^^)


そしてコード進行。

メロディーを追ってみると、フォークのように単純なコード進行にも
十分乗ってしまう事がわかります。


しかしニューミュージックの場合、メロディーにしてもオケのハーモニーにしても
3和音(トライアド)に対して 7th、M7th、9th、11thなどの音を強調する事によって
歌謡曲とは違った雰囲気を醸し出す作りである事が多く、
この「迷い道」の Aメロのコード進行をチェックしても

Cm・Gm7・Fm9・B♭7・E♭M7|Fm7・Gm7・A♭M7・Gm7・Fm7・G7sus4・G7…

…と言った具合で、ほとんどのコードに 7thや M7th などが付加されています。


もし同じメロディーを Cm・G7・Cm・E♭… と言った単純なコードに乗せても、
それなりには聴けてしまうんですね(音としてはつまらないですが(^^;))


他にもコード進行の美しさを楽しめる部分がいくつかあります。 例えば…

Bメロから B'メロに移行する部分、歌詞で ♪ ひとりでいい気になって 冷めかけた…♪
の部分では Fm7・ B♭7・E♭M7・G7/D…となり、その G7/D に来た時に
オケの#ソとヴォーカルのソ(注:移動ド表記です)がぶつかりそうになるスリルがあったり、

Cメロの ♪ひとつ曲がり角ひとつ間違えて 迷い道くねくね♪ では
A♭M7・G7・Cm・Cm/B♭・Cm/A・A♭M7・G7・Cm… とベースがここだけひとり歩きし、
そこに美しいストリングスが乗りクラシックのような響きを味わう事ができます(^^)

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「迷い道」で使われている楽器とその定位は:


左: アコースティックギター 女性コーラス

中央: ドラムス ベース チェンバロ タンバリン

右: ピアノ 女性コーラス エレキギター

これに左方向に第1・第2バイオリンとビオラ、
中央~やや右方向にチェロを配したストリングスが乗っています。


ギターはアコギがコードのカッティング、
エレキが Aメロではコードのストローク、B・B'メロでは裏メロ、
間奏ではピアノの補助のようなフレーズを担当しています。


ストリングスのフレージングがどことなくビゼー作曲の「カルメン」、
歌に入る直前に聴けるピアノの駆け上がりのようなフレーズが
ベートーベンのピアノ小曲「エリーゼのために」で4オクターブに渡って
ミを連打する部分を思い出させます(^^)


チェンバロはイントロと間奏、エンディングではピアノに合わせたフレーズ、
B・B'メロでは右のエレキギターと合わせたフレーズを演奏しているようです。
B'メロから Cメロに移行する時の8分音符4回は気持ちハシリ気味に演奏され、
チェンバロの持つ独特の雰囲気を強めているように感じます。


コード感はピアノとチェンバロ、ストリングスで保たれており、
また管楽器が全く使われていないので、
リズムセクションを消すとバロック音楽のように聞こえる事でしょう(^^)


やはり羽田健太郎氏演奏のピアノがひときわ存在感を放っていて、
極めて高度な演奏技術に裏付けされた豊かな音色が、
楽曲の魅力を高めているんですね。


3コーラスまであるので、やはり最後まで聴き飽きない工夫も必要であったようで、
間奏が1回目と2回目とでは長さも内容も全く異なる事、
また1コーラス目で ♪あの人に会ったなら♪ に続いて "Ha~"と女性コーラスが入る所を
2コーラス目と3コーラス目の同じ部分ではストリングスに入れ替えてあったりします。

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渡辺真知子さんと八神純子さんは、高校時代の私にとって、
また恐らく同年代のどの人にとっても忘れられない
女性シンガー・ソングライターなんですね。


現在の渡辺真知子さんは当時に較べ体格が立派になられて(^^;)、
声質も太くなったように思うのですが、
キャラクターが当時のままで何だか嬉しいんです。


由紀さおりさんの「生きがい」をカバーした事もありますし、もし
由紀さんに続いて日本語で世界に音楽を発信するミュージシャンとして
活動…となると、これからの音楽がまた楽しくなるかも知れません(^^)

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追記(2012/3/7)

少し前になりますが、このブログを読んで下さった船山基紀氏から
大変好意的な直メを頂きました。

氏によると、「迷い道」の速いテンポはハネケンさんの勢いに
ミュージシャン達が引っ張られてしまった結果だそうで、
現場でミュージシャン達が船山氏に「テンポ、速くないか??」と
何度もたずねたそうです(^^)


「迷い道」
作詞 : 渡辺真知子
作曲 : 渡辺真知子
編曲 : 船山基紀
レコード会社 : CBSソニー
初発売 : 1977年11月1日

…今年最初の通常更新と言う事で、力が入りすぎたかも知れません。
読みにくかったらごめんなさいm(_ _)m

今年もあれこれ悩みながら(^^;)毎週書きますので、どうぞよろしく(^^)/


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横浜のvafan

ぽぽんたさん、遅くなりましたが今年もよろしくお願いします。

迷い道はニューミュージック系では、これまで最も聴いた回数が
多い曲で、もちろん好きな曲です。昨日のお題の後の
皆さんのコメントを見ておらず、ノーヒントで訪問したので、
よけいにびっくりです。

真知子さんのコンサートは昨年10月に行ってきました。
確かに貫禄は出ましたし、声も変わってしまいましたが、でも
楽しめました。

昨夏、庄野真代さんにコンサートに行きましたし、今度の2月には
八神純子さんのコンサートに行く予定です。これで私の中では
3大シンガーソングライター制覇となります!

by 横浜のvafan (2012-01-09 20:34) 

一葉

こんばんは。前々回に続いて船山サウンドですね!ハネケンさん大活躍です。

船山氏が得意とする「クラシカルなのにポップス的な派手さがある」サウンドの典型ですよね。その「ポップス的な派手さ」に寄与しているのが、ご指摘のリズムでしょう。ちょっとマーチっぽいような堅いビートが独特のノリを生み出し、ハイハットがアクセントを作っています。また、コーラスの使用も最小限ですが効果的ですし、最初の間奏も意外性を与えています(「カルメン」とおっしゃるのはここのストリングスのことでしょうか?)。

私は先日コメントしたようにスピード感満点な「かもめが翔んだ日」がフェイバリットなのですが、「ブルー」のアレンジもとてもセンスが良いですし、「唇よ、熱く君を語れ」や「ホールド ミー タイト」の明るく突き抜けたサウンドも実に「1980年」という年らしくて良いですね(太田裕美さんの「南風」ともシンクロしているような)。

渡辺真知子さんはちょっとくぐもったような独特な声質で、透明感のある八神純子さんとは好対照ですね。どちらも本当に素晴らしいシンガーだと思います。

by 一葉 (2012-01-10 01:49) 

ひろ

「現在・過去・未来」とかインパクト大のWordが一杯(^_^)
すぐに覚えられる感じです。
イントロから好きでピアノの遊びがいいです。
カラオケも聴いてみたいですが…ピアノが前面に来るんでしょうね。

渡辺さんは確かに迫力が出ましたがその分歌唱にもいい影響がプラスされているような…(^_^;)
元気印いっぱい。


by ひろ (2012-01-10 20:54) 

ぽぽんた

横浜のvafanさん、あけましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願い致します。

コンサート、いいですね(^^) 最近八神純子さんも活動を再開したりと、かつての
ニューミュージックアーティストが復活してきているのは楽しいですね。 庄野真代さんと言うと、
初めての大ヒットが「飛んでイスタンブール」と、これも船山氏のアレンジだったので、
渡辺真知子さんとも共通点がありそうです(^^)

八神純子さんのコンサート、私も行きたいです! 去年テレビで久しぶりに歌声を聴きましたが、
あまりに昔と変わっていないのには本当に驚きました。 ぜひ楽しんで下さいね(^^)

by ぽぽんた (2012-01-10 23:26) 

ぽぽんた

一葉さん、こんばんは!

本文にも少し書いたのですが、この曲はピアノとストリングス、それにチェンバロだけでも
十分バッキングが成り立ってしまいそうなので、もし私にリミックスさせてもらえるなら、
2コーラス目だけリズム隊を消したミックスを作ってみたいなどと考えてしまいます(^^;)

私が「カルメン」を引き合いに出したのは間奏ではなくて、各コーラスの最後の
♪迷い道くねくね~♪ に続くストリングスのフレーズの事なんです。 実際「カルメン」に
同じフレーズが出てくるわけではないのですが、イメージが近いな、と思ったんですね。
余談ですが、私はクラシックの作曲家ではビゼーとチャイコフスキーがとにかく好きで、
特にビゼーの「アルルの女」は子供の頃から何度も聴いていて、私の中ではベストです。

渡辺真知子さんは何となく「迷い道」よりも「かもめが翔んだ日」の方が有名な感じですよね。
「ブルー」もいいのですが、何となく詞も曲も作り過ぎた感じがしてしまうんです。
スピード感という意味では「たとえば…たとえば」もイントロからしてカッコよくて私は好きなのですが、
故・宮川泰氏は著書でその曲は「高度すぎて音楽ではなく音学だ」と辛辣に書いていました(^^;)

「唇よ熱く君を語れ」は化粧品のCMソングでしたが、同時期のCMソングだった竹内まりやさんの
「不思議なピーチパイ」と並べてしまいます(^^;) 1980年は私は高校を卒業した年なので、
一葉さんと同じく時代そのものに明るいイメージを持っています(^^)

by ぽぽんた (2012-01-10 23:50) 

ぽぽんた

ひろさん、こんばんは!

私も「迷い道」を初めて聴いた時、それまでに無かった言葉選びが新鮮で、心に残ったんです。
長い間音楽を聴いてきていると、何年かに一度そのように「何だこれ!?」と新しさを発見する
事ってありますよね(^^)

現在の渡辺真知子さんは、そのルックスからかニューミュージックのアーティストと
言うよりも声楽家のようなイメージを持ってしまいます。 テレビ出演の時は大抵
「かもめが翔んだ日」しか歌わないので、ぜひ「迷い道」も今の声で聴きたいと思います(^^)

by ぽぽんた (2012-01-11 00:02) 

ハムスター

こんにちは。『迷い道』の発売当時、たまたま出かけた池袋のデパート(PARCOか西武百貨店)で「渡辺真知子歌唱ショー&握手会」のようなイベントをやっていて、曲を聴いた後その場でシングル盤を買い、握手をして頂いたことがありました。単純な私は、その後しばらく、渡辺真知子さんのファンでした(^^;)。

さて、今年も独自ワールドで感想などをコメントさせていただきます。
先ず、歌詞で言うと ♪わたしはいつまでも待ってると♪ の部分に独特の雰囲気を感じます。間違っているかも知れないのですが、ここでのベースと女性コーラス(2番と3番ではストリングス)のトップノートの関係が4度の和音になっているからなのでしょうか。
また、♪ひとつまちがえて迷い道くねくね♪ の部分でバイオリンは音階を昇って行くのに対してチェロは逆に降りていて、「迷い道に入りこんで、本来自分が行くべきだった道からどんどん遠ざかっていく感じ」に聴こえました。
そして、1番の後の短い間奏は、バイオリンの半音しゃくりあげるような演奏法のせいか、不安を感じさせる気がします。

今回は更新前に曲目が判明したので、予め聴いてみて、きっとぽぽんたさんの解説は盛り沢山になるだろうなと思っていました。イントロのインパクトの強さや歌詞のユニークさ、コードが複雑な点など、ちょっと考えただけでもコメント出来る要素がいっぱい詰まった曲ですね。

by ハムスター (2012-01-12 15:42) 

ぽぽんた

ハムスターさん、こんばんは! お返事が遅れて申し訳ありません。

渡辺真知子さんのデビュー曲キャンペーンをご覧になったんですね。 まだヒットする前かな?
いい経験をなさいましたね。 うらやましいです(^^)

えっと、♪わたしはいつまでも待ってると♪ の所はベースが F→G→A♭→G と動き、
その時の女性コーラスのトップノートは C→D→E♭→D と動いているので、それだけを見ると
5度ですね(実際には2オクターブ+5度)。

♪…迷い道くねくね♪ の部分は、バイオリンは主に歌メロに沿って、チェロはベースラインに沿って
動いていて、この曲の最も重要なテーマを補強している、とも解釈できますね(^^)

今回はちょっと自分の推測や細かい事を書き過ぎた、と反省してるんです。もっと
客観的に書かないといけませんね(^^;) 次回もどうぞよろしくですm(_ _)m

by ぽぽんた (2012-01-13 23:43) 

ハムスター

ぽぽんたさん、再びお邪魔します。

先ずは言い訳から・・・。
4度和音の件ですが、音楽の理論が全く分かっていないものですから、オクターブの事など頭になく、ベースのある一音(例えば F) が、同じ箇所での女性コーラスのトップノートの C からみて4度離れていると思ってしまいました。つまり、FGABC ではなく CDEF と考えてしまったのです(汗)。

ところで、貫禄が付いた渡辺真知子さんが歌う『迷い道』をYouTubeで発見し聴いてみました。キーはオリジナルのままで声量も衰えるどころか増しているようで歌手として素晴らしいという感じはしましたが、デビュー当時の(というか、レコードの)声が耳に馴染んでいるせいか、「ん~、何か違う~?」というのが私の感想です(^^;)。

by ハムスター (2012-01-14 10:20) 

青大将

おはようございます(゚▽゚)/ クイズを当てるだけで 当て逃げ状態(?)だったので、この辺でコメント打っときます。(^^; 渡辺真知子も何だかんだと、シングル&アルバム結構持ってるアーティストの一人ですねェ~、矢張り思い入れの有る楽曲が多い方なので。 いちばん好きで思い出深いのは、シングル5枚目の『別れて そして』なんですが、次が、この『迷い道』かな。(^^) 初めて観た(&聴いた)のは、放送開始時期の「ザ・ベストテン」《今週の11位から20位》のVTRででした。 毎週♪まるで喜劇じゃないの~♪からの一部だけで、此処だけ聴いた段階では、心は動かされませんでしたが、ラジオで全貌を聴き、その素晴らしさに惹かれましたね。 先ず、冒頭の♪現在・過去・未来~誰か伝えて♪の歌詞の斬新さとメロディに【新しいモノ】を覚えましたし、完全にノックアウトでした。 小学校卒業間近の時期です。 上記の短いVTRは《この人誰?》だけで留まってましたが、シンガーソングライターの匂いとオーラはしっかり放って居た様に思います。 イントロのピアノからインパクトの強い楽曲でした。 彼女はデビュー当時のインタビューで、良い曲が創れる条件として、[程良い疲労感とハッピーな気分が合わさった時]と応えて居たと思うのですが、何かこれって、すごくよく解るし、共感出来るんですよ。 曲に限らず絵でも書でも、創作物全般に当て嵌まる気がします。
渡辺真知子は、持ち味でもある声を張ったボーカルより、少しそれを抑えた歌唱法を用いた曲が不思議と好きです。 「たかが恋」「Espressoでお別れ」「真夜中のハイウェイ」等。「泣いてララバイ」、「哀愁トラベラー」、そしてB面曲の「港スコープ」も大好きですね。 今も時々聴きます。 他にもB面には結構良い曲が目白押しです。 「迷い道」B面の「愛情パズル」に出て来る《ペコペコサンド》って、どんな軽食だったんだろう? (^-^;
では、本日の更新も愉しみに期待して居ります。(^O^)/
by 青大将 (2012-01-15 04:30) 

ぽぽんた

卓さん、こんにちは!

渡辺真知子さんはその作風、歌唱から間違いなくニューミュージックだと思います(^^)
しかし歌詞の湿り気には確かにフォークっぽい感じも受けますね。

そうなんですね、近年の歌番組に出演される時は大抵「かもめ…」なんですね。
たまには「たとえば…たとえば」なども聴きたい、と思うのはわがままかな(^^;)

久米宏さんはきっと、歌手のキャラクターにご自分の好みをちょいと加味して
歌手を紹介していたのでしょうね。 そのバランスが絶妙だったから嫌味にとられなかった
のでしょう(^^)

by ぽぽんた (2012-01-15 11:52) 

ぽぽんた

ハムスターさん、こんにちは!

もしかしたらそうかな、とは思っていました(^^) しかし音楽用語もよくご存知ですし、
決して分かっていないわけではないと思います(^^) 私としては、記事で一方的に
音楽的な事を書き並べるだけでなく、そのように突っ込んで下さる方がおられるのは
とても嬉しいし、励みになります(^^)

私も2006年の「迷い道」を観ました。 昔からわりとハスキーな声でしたが、近年は
それに年季が加わっている感じがしますね。 やはり若い頃と歌い方、また解釈が
変わってくるのは仕方ないかも知れません。

by ぽぽんた (2012-01-15 11:59) 

ぽぽんた

青大将さん、こんにちは!

私もそうだったのですが、「ザ・ベストテン」で初めてその姿を見たと言う人は結構、
多いのではないかな(^^) 何となく、そのあたりは小坂明子さんの登場の仕方と
似ている感じがします。 ルックスとかでなく、まず曲で認知されるというのは
ミュージシャンにとっては嬉しい事なのではないかな。

「程良い疲労感とハッピーな気分が合わさった時」とは言い得て妙、ですね。
私は曲を作ったりはしない(数年に1回くらいはありますが)、例えば日記などを書いていて
「おっ!」と自分で感心するような言葉が書けるのがまさに、そんな時です。

八神純子さんとどうしても比較してしまうのですが、八神さんの歌唱法でもやはり
いつものガンガンに張った歌い方ではなく、力を抜いた歌い方の時に妙に説得力や
魅力を感じる事があります。 渡辺真知子さんについてもそれが言えるのはないでしょうか。
渡辺さんの場合、今の声だと正直、あまり張って歌われると私はちょっと聞き疲れするかな(^^;)

渡辺真知子さんはシングルよりアルバムアーティストとも言えると思うので、私も
今度またゆっくり昔のアルバムなど聴きたいと思ってます(^^)

by ぽぽんた (2012-01-15 12:12) 

KOSUKE

はい、それでは「真知子」に移らせて頂きます。
この歌を初めて聴いたのは、中1の晩秋。当時TBSラジオで夜9時台に流れていた「夜はともだち」(は覚えてますか?)の今週の歌ででした。やはり衝撃だったのは♪チャンチャラッチャチャチャチャチャで始まるイントロですね。流石船山氏、売れ線を狙っていた時期です(笑)。それで♪現在・過去・未来と来られたらこちらの負けですね(笑)。でサビメロの♪まるで喜劇じゃないの~への展開。天才かと思いました。11/1発売でしばらくは動きがなかったですが、年明けに夜ヒットでTV初出演(これがお初かどうか確かじゃないんですが)、シンガーソングライターが振りをつけるのに2度目の衝撃。あっという間にオリコンにチャートイン(この曲の推移は覚えてませんが)してベスト10入りでしたね。それにしてもジャケ、別人すぎですわ(笑)
by KOSUKE (2012-03-14 12:26) 

ぽぽんた

KOSUKEさん、こんばんは!

私は当時AMラジオはほとんど聴いていなかったので、その番組も残念ながら知りません。
前にも書きましたが、私はこの曲に関しては知るのがかなり遅かったので、
気付くと渡辺真知子さんがテレビで歌ってました(^^;)
私の記憶では、あまりニューミュージックと言う印象がなくて、松﨑しげるさんの
「愛のメモリー」系統の歌謡曲のように受け取っていた気がします。 渡辺真知子さんが
太田裕美さんのようにピアノを弾きながら歌っていたらきっと印象も違っていたと思います。

ジャケ写については同意見です(^^) 化粧品のポスターのような感じですよね(^^)

by ぽぽんた (2012-03-14 22:50) 

KOSUKE

先ほどの地震はすごかったですね。半年振りに携帯の警報が鳴りましたが。
とは年明けに初めて聴かれたと。そうですね、この頃は松崎さんのような実力派が多かったのも特徴ですね。レコ大が史上最高の視聴率を記録したのもわかる気がします。真知子さんはピアノで歌うという選択もあったんでしょうけど、この振りをつけるというのは作戦でしょうね。「すごくうまいアイドルが登場」みたいに錯覚させるという(笑)。年明けまでTVに出演させなかったのもソニーの作戦だったと思うんです。なにしろ当時は夜ヒットに出ることでオリコンのチャートが急上昇!という現象があったんですよ。アリスの「冬の稲妻」(買いました♪)なんか20位台をピークに下降していたのが、夜ヒットの出演でいきなりベスト10に入りましたからね。中島みゆきの「わかれうた」なんかもそのパターン。TVを拒否していたNMアーティストも夜ヒットだけは例外、みたいな面があったからでしょう。尤も78年の年明けの「ザ・ベストテン」の開始でNMアーティストもTV出演派が増えたのは確かです。

化粧品というと、やはり80春の「唇よ、熱く君を語れ」VS(竹内まりやの)「不思議なピーチパイ」がピークだった気がします。セールスだけでなく、ピンクを基調にしたポスターやCM、そして曲の出来栄え、いずれも甲乙つけ難いという気がします。しかし>今の声だと正直、あまり張って歌われると私はちょっと聞き疲れするかな これは全く同感です。歌にシャープさがなくなってしまったのが惜しまれます。
by KOSUKE (2012-03-14 23:12) 

ぽぽんた

KOSUKEさん、再びこんばんは!

私は今は、携帯の緊急地震速報は切っているんです。 寝ている時にけたたましく鳴って
えらく驚いた事があって、勿論有用なものであるのはわかっているのですが、
どうも心臓に良くないようで(^^;)

1977年から1978年にかけては実力派ミュージシャンが目白押しでしたね。
オーディオ的にも、この時代の音は最も優秀だった気がします。 ただCD化されると
つまらない音になってしまっている事が多くて、今もこの時代の音楽は
レコードで聴くほうがピンと来ます(^^)

夜ヒットに中島みゆきさんが出演した時には驚きました。 「わかれうた」はすでに
ヒットしていましたが、この頃は仰るようにニューミュージックのアーティストはテレビに出ない!と
宣言していた事が多かったですしね。 中島みゆきさんはルックスにはちょっと
問題がありましたが(^^;)、歌はレコードとほぼ同じでやはりすごい!と思ったものです。
「ザ・ベストテン」にニューミュージックのアーティストがぼちぼち出演するようになったのは、
やはりプロデューサーだった山田修爾氏の功績ですね。 氏が著した「ザ・ベストテン」を読むと
その真摯さがよく理解できます。

渡辺真知子さんは、当時とは発声が全く違うので単純に較べられないのですが、
今の発声法だとキーを少し下げた方が聞きやすいかな、とは確かに思います(^^;)
対して八神純子さんは全くと言って良いほど声質や音域が変わっていないので、
その違いは何なんだろ?とつい思ってしまいます。

by ぽぽんた (2012-03-14 23:47) 

KOSUKE

おはようございます。私も寝る時は携帯切りますよ。というか携帯をほとんど使わない人なんです。今ブログやSNSもスマホでやってる方が多いんでしょうけど、私はPC派です。

そうですね、音の違いというのはよくわかりませんが、レコードに比べてCDは音が「薄い」と感じることはあります。「つまらない音」とまでは感じないんですが、CDもPCで聴いてますから、昔のステレオとスピーカーの機能が違いますね。

だけど昨夜BS日テレで、70年代のNM系アーティストのお宝映像みたいな番組をやっていたんです。彼らはTVKには結構出ていたんですね。当時のみゆきさんも「時代」(いい歌・・・)で出ていましたが、私はルックスがどうのこうのは彼女に関して思ったことはないんです。ただザ・ベストテン、夜ヒットよりスタッフの質(TBSって全てのジャンルで劣化が激しいですね)がよかったらしいんですけど、結局サザンとか新人が中心で、オフコース・永ちゃん・ユーミン・そしてみゆきさんも出てくれませんでしたね。「う・ふ・ふ・ふ」のEPOなんか手紙まで書いて(笑)。姉貴分のまりやさんは出たのに・・・

真知子さんははっきり書きます、太りすぎ(失)。声帯に脂肪がついてるんじゃないかと思うんですが。八神さんは結構前にナツメロで見たとき、ビジュアルがケバくなりすぎててドン引き(笑)だったんですが、歌は変わってないということですか。それは期待大です。違いは体型が変わってないこと以外に考えられないんです。真知子さんもレッスンは積んでいるはずですので。ただなんか中島啓江とかオペラ歌手が歌ってるみたいなんですね(笑)
ちなみに八神さん、私は圧倒的に「ポーラースター」(アップ済み)がベストです☆
by KOSUKE (2012-03-15 09:52) 

ぽぽんた

KOSUKEさん、こんばんは! お返事が本当に遅くなってしまい、申し訳ありません。

私も最近はオーディオ装置のスピーカーでCDを聴く事がかなり減ってしまい、
ヘッドホンが多いんです。 ヘッドホンはいくつか持っているのですが、ソニーの
MDR-CD900STという、レコーディングスタジオでモニター用として広く使われている
ヘッドホンは細かい音までハッキリ聴き取れて、このブログを書く時の必需品です。

そうですね、テレビ神奈川にはニューミュージックのアーティストがよく出演して
いましたね。 当時ビデオデッキがあったらなぁ…とよく思います(^^;)

八神純子さんは昔からジャケ写などでは派手なメイクをしたりしてましたね。
つい最近もテレビで歌を聴きましたが、キーを若い頃と全く変える事なく、やや
高音できつい部分があるかな、とは思いましたが、声質自体が全く変わっていないのは驚異的です。

私は八神純子さんの曲で最も気に入っているのは「夏の日の恋」(「Mr.ブルー」B面)と
「Be My Best Friend」(初のベスト盤「JUNKO THE BEST」に収録)です。
「夏の日の恋」は河合奈保子さんがカバーしてます。 どことなく岩崎宏美さんの
「南南西の風の中で」を彷彿とさせるのですが、超ロングトーンも聴ける秀作です。
「Be My Best Friend」はボサノバっぽいイージーリスニングと言った趣で、
肩の力を抜いたようなヴォーカル、鈴木茂氏によるおしゃれなアレンジが楽しめます(^^)
シングルA面でなくてごめんなさいm(_ _)m

by ぽぽんた (2012-03-17 23:47) 

KOSUKE

おはようございます。あの、お返事の遅れとか気になさらないで下さいね。お仕事優先ですから(今Facebookとか流行ってて私も登録してるんですけど、忙しい場合更新なんてムリですよ)

やっぱりオーディオにはすごいこだわりをもってらっしゃるのですね。私はヘッドホンを使ったのは、まず航空会社の予約におりました時に、電話の際ヘッドホン使用なんですね。(電話を取りながら端末操作をしますので)次に真知子さんに関して実はエピソードがありまして、当時カラオケとかが地元に出来る前に、バンドさんが演奏してくれる店に(中学生なのにですよ)父が連れて行ったんです。そこでレコードを作ってくれるというので、何にしようかなぁと考えて「かもめが翔んだ日」を選んだんです。その時レコーディングの際にヘッドホンを使ったのが初体験?ですね。やっぱりレコード盤が出来上がった時は感激したものです。

八神さんは売れてる頃のメイクは全然気にならなかったんですけど、LAへ行ってからが。「素敵ダウンタウンジミー」とか覚えてらっしゃると思いますが、あの頃ですよ。で彼女のアルバム持ってなくてそれらの曲全部すみませんがわかりません。でも奈保子さんに書いてましたね、「コントロール」。これは印象に残ってます。彼女だとやはり「想い出は美しすぎて」と「思い出のスクリーン」が人気あるようですね。勿論一番売れた「パープルタウン」、これはJALのNYキャンペーンとタイアップでしたが、盗作と言われようが問題のサビメロは彼女のオリジナルですから問題なしと思ってます。これは「ザ・ベストテン」では首位になりましたし。でもキーと声質が変わってないってすごいですね。殆どの歌手がキーを変えてますから興ざめです。
by KOSUKE (2012-03-18 09:23) 

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