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木綿のハンカチーフ / 太田裕美

今や老若男女、誰でも知っている名曲、なんですね(^^):

木綿のハンカチーフ.jpg

「木綿のハンカチーフ」は太田裕美さんの4枚目のシングルとして1975年12月に発売され、
オリコン最高2位、同100位内に28週ランクインし、86.7万枚の売り上げを記録する
大ヒットとなりました。

首位になってもおかしくない勢いのヒットだったのですが、その頃には
「およげ!たいやきくん」の超特大ヒットがあってそれが壁になっていたんですね(^^;)


時は昭和50年12月、私は中2。 期末試験が終わってから何日か経ったある日、
親友だった同級生Fが「LP2枚買ったんだ。すごくいいから聴いてみない?」と貸してくれたのが、
発売されたばかりだった太田裕美さんの「心が風邪をひいた日」と「太田裕美ヒット全曲集」でした。


私は「雨だれ」は好きでしたし、TBSの「8時だヨ!全員集合!」に
太田裕美さんが度々ゲストで出演したのを観ていましたから、その存在は知っていました。
しかしきちんと音楽を聴いたのは、そのLPを借りた時が初めてだったんです。


「心が風邪をひいた日」… いっぺんで気に入ってしまいました。

「木綿のハンカチーフ」は置いておくとして、「銀河急行に乗って」には
すごくイメージをかき立てられました。 アルタイルとベガ… 
それが牽牛星と織女星の事と初めて知った曲でもあります。
A面5曲目の「THE MILKY WAY EXPRESS」と「銀河急行…」を
シームレスでカセットに録音し、よく聴いていました。


しかしそのLPを気に入った一番の要因はやはり「木綿のハンカチーフ」でした。

小説、なんですね。 4番まで歌詞がある事だけでも目を引いたのですが、
曲が終わってみると全然長い感じがしなくて、
しかし悲しい短編小説を読み終えたような切なさが残っていたんです。
これは中学2年という、感受性が強い時期だったせいもあるかも知れません。

そして、太田裕美さんの声が何とも優しいこと。
それまで太田さんの声には何となく「甘ったるい」ようなイメージを持っていて、
それが馴染めなかったのですが、
「木綿…」での声はそれがなくて、とにかく優しい、でも凛々しい。
そんな声で淡々と歌われると、切なさがかえって増すものなんですね。


そして「木綿のハンカチーフ」がシングルになると聞いて、
「やっぱり」と思ったのをよく憶えています。


親友Fがそのシングルも発売直後に買ったので、聴かせてもらました。


すごく期待してレコードに針を乗せたのですが、
出てきた音に「う~ん…」

アルバムに収録された「木綿…」と違って、ストリングスが派手になっていて、
シンセサイザーや女性コーラスも使われている。 そして、勿論歌唱も違う。

さらには3番の歌詞で♪君は素顔で~♪が♪今も素顔で~♪に変更されている。


いかにもシングル用に「作り直しました」という印象を受けたんです。

今では、元々LP用の曲であった「木綿…」をシングルとして通用するべく、
筒美京平氏が元のアレンジに手を加え、よりインパクトを強くした…
とわかるのですが、最初に聴いて好きになったのがLPのバージョンだったので、
違和感を持ってしまったんですね。

太田さんの歌唱も、LPバージョンのように淡々としたものではなくて、
やや芝居がかった、また声自体も少々「甘ったるさ」が復活したものだったので、
尚更抵抗を感じたのかも知れません。


しかし逆に考えると、最初にシングルを聴いて知ってからLPを聴いていたら
「物足りない」と思ったかも知れませんね。


ただ、歌詞の内容をより忠実に伝えてくれるのはやはりLP、即ちアルバムの方であると
今も思っています。 機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
今でも「CD選書」シリーズで手に入るようですし、「木綿…」以外も佳曲揃いです(^^)


かぐや姫の「神田川」あたりから徐々に「ニューミュージック」というジャンルが
台頭してきて、以後数年間は、歌詞が叙情的でメロディーがきれいで憶えやすく、
しかしどこか切なくて心に深く残る曲が数多く発表された時代でした。

「木綿…」もそんなニューミュージック寄りと思うのですが、日本人って基本的に
老若男女問わず、歌謡曲と共にこういった音楽を非常に好む民族だと思うんです。
だから、今の若い人達の中にも、その時代の音楽が大好きで、また非常に詳しい人もいる。
私はそれがとても嬉しいんです(^^)


1976年2月オンエア。


「木綿のハンカチーフ」
作詞 : 松本隆
作曲 : 筒美京平
編曲 : 萩田光雄、筒美京平
レコード会社 : CBSソニー
初発売 : 1975年12月21日

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uncle bear

 私は先にシングルを聴いて、アルバムが物足りないと思ったクチです。
(^^;) 正確にはシングルバージョンだと思って買った4曲入りコンパクトLPにがっかりしてシングルをあらためて買いました。
 南沙織のアルバム曲「ふるさとのように」がシングル「早春の港」に化けたパターンでは、アレンジがほとんど変わらなかったので違和感ありませんでしたが。
 こういうストーリーのある曲をテレビなどで一部しか歌えなかったりすると、曲の意味が半減するという見本のような曲でした。

by uncle bear (2009-12-13 19:46) 

ぽぽんた

uncle bearさん、こんばんは!

そのコンパクト盤って、シングル「夕焼け」と同じ画像が使われているものでは
ないですか!? それ、私も買ったんです。 友達からLPを借りて録音してあった
ので、シングルバージョンが欲しくて買ったのですが、「木綿…」と「袋小路」が
LPからそのまま使用されていて、これには私もガッカリしました(^^;)

「ふるさとのように」→「早春の港」だと私も全然違和感はありませんでした。
歌詞もかなり変わっていたのに…やはりアレンジのせいかな。

「木綿…」もテレビではまずフルサイズで聴かせてはくれなかったので、確かに
欲求不満になったものでした(^^;)

by ぽぽんた (2009-12-13 20:06) 

阿久臭&筒木兇平

毎週、楽しく拝見させていただいています。

ギターは、水谷公生さん。出しゃばらずに印象に残るのは、やはり、スタジオミュージシャンとしてのテクニックの高さによるものでしょう。

この曲は、松本隆さんの作詞家としての転機になった曲としても有名ですね。松本さんが「携帯電話のなかった時代だからできたヒット曲」といっていました。

筒美京平さんは、どんな方かよくわかりませんが、松本さんが、「京平さん」のことを語っているのを読むと「作詞家にはやさしい、と他の人は言うが、ぼくにはずいぶんときびしかった。」「(はじめて会いにいったとき)趣味で音楽できたらいいわね、と皮肉っぽくいわれた。」等々、おもしろいエピソードがあって楽しいです。

松本隆さんを育てたのは、筒美京平さんだったのかもしれません。

その筒美さんを育てたのは、すぎやまこういちさんだから、人のつながりというのは、たいしたものです。




by 阿久臭&筒木兇平 (2009-12-13 23:53) 

ぽぽんた

阿久臭&筒木兇平さん、こんばんは!

水谷公生さんだったんですか。 私は松本さんと「はっぴいえんど」つながりで
鈴木茂さんかな、と思っていました。 水谷さんと言えばスタジオミュージシャンと
して有名ですが、特に尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」やキャンディーズの
「春一番」などでのプレイはよく知られていますね。 村下孝蔵さんの「初恋」の
アレンジも素晴らしかったですね(^^)

筒美京平氏のインタビューを読むと、「松本君の詞が誰よりも曲を付けやすい」
などとも述べてます。 きっと根本的に相性が良かったのでしょうね(^^)

「サウンド・イン・ナウ」のカラオケ特番の時、ゲストだった東芝のミキサー、
行方洋一氏がすぎやま氏とトークをしていて、筒美氏の事を「筒美京平先生」
と呼んでいたんです。 すぎやま氏はそれをどう思っていたのかな、とふと
下世話な興味が湧いてしまいました(^^;)

by ぽぽんた (2009-12-14 00:46) 

阿久臭&筒木兇平

水谷さんは、アレンジャーやプロデューサーとしても、すばらしい活躍をされていますね。「春一番」のギターは、強烈なインパクトがありましたし、「初恋」のアレンジは、心にしみるものがあります。最近は、「フェアライフ」というレーベルを立ち上げて活動されていますが、まだまだ、活躍してほしいし、ギターも聴かせてほしいです。

そういえば、松本隆さんが、筒美京平さんのことを「年は離れているけれど、兄貴のような存在」と書いていたのを読んだことがあります。本当に相性がよかったのですね。

師匠の前で、その人の弟子のことを「先生」と呼んだら、冷や汗ものですね。私は、他人事なのに、あせってしまいました。
by 阿久臭&筒木兇平 (2009-12-14 22:31) 

なかやま

ぽぽんたさん、こんばんは!
太田裕美さんは埼玉県春日部市の出身で実家がお寿司屋さんだったと記憶しています。私も実は20歳の時まで埼玉県草加市に住んでいました(当時は東武線準急で草加から春日部まで3つ目で近い)。高校の頃偶然にも太田裕美さんに東武線電車内で偶然お会いしたんです。確か水曜日の2時頃だったかな。声をかけたところ本物の太田裕美さんで、心臓が爆発しそうでした。丁度TBS「ぎんざNOW」の収録にいく途中だったとか。まだ「木綿のハンカチーフ」でなく、確か「たんぽぽ」の頃でした。特に変装したりすることなく、本当に可愛らしい女性だなとの印象があります。「木綿のハンカチーフ」は軽快でいい歌ですけど歌詞は悲しい物語ですね。当時同じような経験をしたのでいい想い出として心のなかに残っています。「最後の一葉」も大好きな歌でした。いつかこのコーナーで取り上げられますように…。
by なかやま (2009-12-14 23:25) 

ぽぽんた

阿久臭&筒木兇平さん、こんばんは!

10数年前に、水谷公生さんがお書きになった「ロック・スタディ②編曲法」という
本を買って、今も時々読んでいるんです。 自由な発想で音楽を作ろう!という
感覚が大好きで、私が音楽と向き合う時のバイブルなんです(^^) 今年62歳に
なられるようなのですが、本当にもっとプレイしてもらいたいですね!

松本隆氏と筒美京平氏が組んだ曲、特に太田裕美さんの曲は傑作が多いんです
よね。 シングルA面も良いのですが、B面やアルバム曲にも「夏の扉」、「初恋ノスタルジー」「煉瓦荘」「ピッツァハウス22時」などなど、本当に素晴らしくて…少し暗めの曲が多いですが(^^;)

阿久さんも「サウンド・イン・ナウ」のその回をお聴きになっていたんですね(^^)
あの回はまるごと録音してあって、今もたまに聴いてるんです。 トークが中心で、
カラオケの曲数は少なかったのが残念でした(^^;)


by ぽぽんた (2009-12-15 00:19) 

ぽぽんた

なかやまさん、こんばんは!

それ、めちゃくちゃ凄い体験ですね! 超が3つくらい付くくらい羨ましいです(T_T)
ででで、サインなどはもらったんですか!?(カンペキにミーハーですみません)

「たんぽぽ」は「雨だれ」の続編のような感じでピアノを弾きながら歌っていた
曲ですよね。 テレビで観ていて、知的な印象を強く感じたのを憶えています。 
「ぎんざNOW」も懐かしいですね! 映像が殆ど残っていないようで残念です。

太田裕美さんのカラオケも「木綿…」以降は何曲か放送されましたね。 私も
「最後の一葉」は大好きです! やはり悲しい歌ですが…。 よくピアノの練習で
弾いてます(^^)

by ぽぽんた (2009-12-15 00:35) 

オリ25

アルバムバージョンがUPされていましたので
コピーしておきますね
http://www.youtube.com/watch?v=2FK0Tj1sXEQ

この作品がシングルカットで、筒美さんがアレンジを補強したと
聞いてはいたんですけど、初めてまともに聞きました
確かにシングルカット盤に比べてサラッと歌唱されてるんですね
萩田さんの編曲は、シングル盤を聞きつけた僕からすると
物足りないように感じますけど、飽きが来なくていいかなぁとも感じます
by オリ25 (2009-12-16 21:58) 

ぽぽんた

オリ25さん、こんばんは!

そうです、このバージョンです(^^) 当時、LPの方が半月くらい早く発売されたので
私はこちらの方を先に聴いていたんです。 LP全曲の中でも、やはりこの曲は
光っていました。

これとシングルのバージョンを聴き較べると、シングルがいかにコマーシャルな
メディアか分かる気がします。 太田裕美さんご自身も、この2つの違いについて
「歌う側の姿勢も違う」と述べていました。

私はやはり、今もこのアルバムバージョンが好きです(^o^)

by ぽぽんた (2009-12-16 23:58) 

シーサイド貝掛

この頃レコード会社がスポンサーになって、自社の曲ばかり流すラジオ番組がたくさんあって、CBSソニーも「ミュージックパートナー ブラボー歌謡曲」という60分番組を、なべおさみとソニー所属の水沢アキがDJで全国ネットされていました   郷ひろみ、山口百恵、岸田智史、バンバンなどと共に、デビュー直後の「雨だれ」太田裕美さんの歌は毎週かけられ、レコード会社の力の入れようは相当なものでした
by シーサイド貝掛 (2009-12-20 00:27) 

ぽぽんた

シーサイド貝掛さん、こんにちは!

そのような番組があったんですか! 全く知りませんでした。 学生の頃、もっと
ラジオを聴いておけばよかったなぁ、とつくづく思います(T_T)

「雨だれ」はテレビではよく観た(聴いた)気がします。 本文にも書きましたが、
裕美さんはよく「全員集合!」に出演されていて、それを一緒に観ていた私の親は
「歌がヘタだねぇ」と言うと思いきや、「この子は上手い」と言ったのには私はとても
驚きました。 当時中1だった私には、裕美さんの歌声が何となく力が無くて
頼りなく聞こえたからなのですが、今になると親の言葉が正しかったのがよく
分かります(^^)

by ぽぽんた (2009-12-20 11:07) 

Marco Polo

「木綿のハンカチーフ」シングルで最初聴きました。
アルバムを聴いた時イントロからさらりとしているので驚きました。
個人的には最初に聴いたシングルバージョンが好みです。
『心が風邪をひいた日』に限らずアルバムは
統一感があり完成度が高いです。
「銀河急行に乗って」も大好きです。
「THE MILKY WAY EXPRESS」の扱いが斬新です。
その後の岩崎宏美ちゃんのアルバム『パンドラの小箱』の
表題曲「パンドラの小箱」の使い方に通じるものがあります。

同期のヒロリンとはデビューから同じ筒美京平先生の作曲で
作詞家が松本隆先生と阿久悠先生という違いですが、
同じ「ひろみ」でもまったく違った歌の世界になっていますね。
当時ディスコサウンドの岩崎宏美ちゃんに対して
ニューミュージック系の太田裕美さんとでもいうべきでしょう。

「恋愛遊戯」「ドール」「青空の翳り」「南風-SOUTH WIND-」
「パパとあなたの影ぼうし」がシングルマイベストです。
『心が風邪をひいた日』『こけてぃっしゆ』
『ELEGANCE』がアルバムマイベストかな。

「パパとあなたの影ぼうし」だけが最近の曲ですが
子育てを経験した人が聴けは詩の内容にジーンときます。
思わず涙が出そうになるほどで心に染みてきました。

ところで「南風」は陳美齢(アグネス・チャン)が香港で
1981年にアルバム『痴戀・忘憂草』で
「再看蝴蝶」として広東語で歌っています。
当時同じナベプロだったから
気に入ってカバーしたのかも知れませんね。

by Marco Polo (2010-01-10 00:59) 

ぽぽんた

Marco Poloさん、こんにちは!

う~ん、やっぱりシングルから聴いた方々が多いんですね(^^;)
その視点で書けば良かった、とちょっと後悔してます(^^;)

太田裕美さんの曲は「心が風邪をひいた日」からずっと大好きで、その後に
デビューアルバム、セカンドアルバムを聴いてますます好きになりました。
シングルでは、あまり人気がないようなのですが「夕焼け」が大好きなんです。
思い出深いのは「しあわせ未満」で、ナンバー1をあげるとすると「ドール」かな。
B面曲で良いならば「初恋ノスタルジー」がとても好きです(^^)

「パパとあなたの影ぼうし」は聴いた事がないので、今度ぜひ聴いてみます。
私は独身で子育ての経験はないのですが、性格的にきっと感情移入しそうで
ちょっと怖いのですが(^^;)

「南風」はとにかく「ザ・ベストテン」の合間CMで聴いた印象がとても強いんです。
♪君は光のオレンジギャル~♪と流れると1980年頃の事をすごく思い出すんです。
確かにアグネス・チャンさんの声に向いているかも…機会があればぜひ聴いて
みたいと思います。  アグネス・チャンさんは「原野牧歌」もそうですが、中国語の
方が生き生きと歌っている感じがしますよね、当たり前かも知れませんが(^^;)
…それにしても香港で発売されたアルバムまでご存知とはすごいですね!
私も頑張らねば(^^)

by ぽぽんた (2010-01-10 13:18) 

Marco Polo

「パパとあなたの影ぼうし」ソニーのここで試聴できます。
http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=MHCL000020067

You Tubeでは2種類あります。
コンサート版
http://www.youtube.com/watch?v=CqCSRE9-Kng
みんなのうた版
http://www.youtube.com/watch?v=ZXYunIHtMU0

久しぶりに聴きましたが、
子供の頃を思い出しせつない気分
でも勇気が湧いてくる不思議な歌です。

詩の内容でいくとどちらかというと
パパよりも子供の立場の方が自分に近いです。
by Marco Polo (2010-01-15 00:36) 

ぽぽんた

Marco Poloさん、こんばんは!

「パパとあなたの影ぼうし」のリンク、ありがとうございました。 聴いていて、
不覚にも涙が出てしまいました。 私は小学生の頃は病弱で、学校は休むのが
普通のような子供だったんです。 なので、特に運動関係は本当に苦しんだ
思い出が多く、この歌に登場する男の子に当時の自分を投影してしまいました。

私はこの歳で独身ですので、今後父親になる事はまずないと思うのですが、
今の自分が小学生の頃の自分のところに行って助けてあげたい、などとも考えて
しまいました。

素敵な曲を教えて頂き、ありがとうございました。

by ぽぽんた (2010-01-16 00:12) 

widol

ぽぽんたさん

こんにちは。九月の雨でコメントさせてもらって以来です。
1年近く前にアップされた曲にコメントさせてもらう形ですみません。

太田裕美=「木綿のハンカチーフ」というほど代名詞になっている曲ですね。自分もこの曲からファンになりました。ということはぽぽんたさんのようにアルバムから入ってないので、ぽぽんたさんと逆で当時はアルバムバージョンの方に物足りなさを感じました。今は両方とも好きです。

この曲がラジオから流れて最初に聞いた時にあのイントロのストリングスでノックアウトされてしまったのです。当時はまだ天地真理さんのファンで「さよならこんにちわ」「夕陽のスケッチ」とどんどんセールスが落ちていっていましたので、ちょうど天地真理さんと入れ替わる形で太田裕美さんにどんどん惹かれていきました。

ところで、ここでアップしている音源はCD、、、ですか?
76年の「サウンド・イン・ナウ」でのオンエア音源が実は聞きたいと思っております。この「木綿のハンカチーフ」は初回プレスのイニシャルバージョンがあります。おそらくぽぽんたさんもお持ちなのではないでしょうか?全体にエコーが強くかかっていて、フワっとした感じになっています。現在聞くことができるのは歌入り、カラオケともにその後プレスされた音源になっています。
オンエアではそのフワっとした方のカラオケが放送されたと記憶しています。できましたら、そのフワっとバージョンの方が聞きたいと思っております。アップしていただけたら30年以上それを聞きたいと思っていた願いが叶います。ただ、記憶違いで、今聞けるバージョンと同じものである可能性もあるので、絶対ではないのですが、もし私の記憶通りのものであれば、いつでも構いません、ぜひ願いを叶えていただければ、と思います。勝手なお願いで申し訳ありません。

少し前にかなり嫌な思いをされて閉鎖まで考えたとのことですが、ぜひ今後も素敵な曲と詳細な解説を読ませていただきたいと思っております。



by widol (2010-11-03 06:48) 

ぽぽんた

widolさん、こんばんは!

う~ん、やはり私のようにアルバムが先、という人は少ないみたいですね。 自分
中心の書き方をしてしまって反省しています。

天地真理さんから太田裕美さんへ、とは今考えると自然な流れだったのかも知れない
ですね。 そのお二人が同じプロデューサーを介して仲良しだったと知ると少し
複雑な気持ちもしますが…。

とても申し上げにくいのですが… ここにアップしている「木綿…」のカラオケは
「サウンド・イン・ナウ」のオンエア音源です。 CDと比較してみましたが、やはり
楽器の定位、エコー(リバーブ)の量と感じ、バランスなどすべて同じでした。

シングルはイニシャルとそれ以降とでミックスが違うのはよくある話ですが、「木綿…」
はアルバム「心が風邪をひいた日」の中で出色の出来でシングル化が急遽
決定したので、恐らくミックスにまで十分な時間をかけらなかったのかも知れません。
しかし私はそのイニシャル盤は持っていないんです。 持っていたら貴重ですね(^^)

「木綿…」のカラオケのオンエアは1度きりか、それ以後もあったかどうかは不明
なのですが、私が録音した日がシングルがヒットしてあまり日が経っていない頃だった
ので、複数回オンエアされたとしても録音したのは最初の時のはずなんです。
「サウンド・イン・ナウ」ではたまに既放送の曲のバージョン違いをオンエアする事も
あったのですが、「木綿…」に関しては私が保有しているのはここにアップした
音源だけです。 どうぞご了承下さい。

因みに、この曲を含め太田裕美さんの初期の楽曲の多くでミックスを担当した
エンジニアは、東芝レコード(当時)の行方洋一氏です。 それは筒美京平氏からの
ご指名であったようです。

励ましのお言葉、ありがとうございます。 これからもどうぞよろしく!そしてまた、
コメントもお待ちしてます(^^)

by ぽぽんた (2010-11-03 23:56) 

widol

ぽぽんたさん、ご丁寧なレスありがとうございます。

アルバムかシングルか、に関してはぽぽんたさんの気持ちはよくわかります。
裕美さんの歌で言うと、「失恋魔術師」が自分にとってはやはり先行したアルバムの方が絶対的にいいと思っているので、ぽぽんたさんと同じですね。人それぞれの聞き方があるので、それでいいと思っています。

カラオケに関してはやはり「サウンド・イン・ナウ」のものだったんですね。自分の思い違いだったようでお手数おかけすみません。当時はこの番組を知らずに偶然ラジオから流れてきたこのカラオケをあわてて安いカセットレコーダーに録音したので最後のコーラスしか録音できませんでした。それでも大事にとっておいたのですが、いつしかなくなってしまってそれを聞くこともできません。

イニシャル盤は確実にミックスが違うもので実はやはりそれを最初に聞いているものですから、今CD等で聞けるものには多少の違和感を持ちます。持っているシングルはすり切れるほど聞いてしまったので、ノイズが多くなってしまいました。もちろんそれでも大切に保管していますが。。。その後何度か中古レコード店やオークションで「木綿のハンカチーフ」を買ってはみたものの、イニシャルバージョンに出会うことはできていません。

最初に世に出て、途中のプレスで変わる場合や、ベスト盤制作の際に差し替えるなどがありますね。桜田淳子さんの「天使のくちびる」はなぜか途中で差し替えられてしまったようです。イニシャル盤の方が可愛い感じで好きです。岩崎宏美さんの「二十前」は当初は鼻声バージョンなのは有名ですね。その後発売されたベスト盤から再歌入れ版が正式なものとなったようですね。最近再発されたアルバムにはそのイニシャル版が収録されましたね。現在誤ったシングルバージョンとして残されているものもあります。太田裕美さんの「恋愛遊戯」です。現在のベスト盤などで聞けるものは、シングルになったものや「こけてぃっしゅ」に収録されたものではない、別ものなんです。シングルとアルバム収録ものは全く同じものですので、「こけてぃっしゅ」で聞けるものがシングルバージョンなのですが、つまりはアルバムバージョンもシングルバージョンもないのです。

時間が経つといろいろありますが、正解を知っているのはファンの人たちだけ、ということもありそうですね。


by widol (2010-11-04 21:56) 

ぽぽんた

widolさん、こんばんは! お返事が遅れてごめんなさい。

ここにアップしたカラオケは録音したテープの特性なのか、CDよりもむしろシャッキリ
したサウンドなのですが、イントロのところで少々ドロップアウト(音飛び)がある
んです。 この頃はカセットデッキで録音していて、テープはフジのFXという銘柄
なんです。 そのテープで録音した曲はどれも今もきれいな音で残っていて、
日本のオーディオ技術は当時から高かったようです。

ご存知かも知れませんが、あるシングル盤がイニシャルプレスかそれ以降かは、
レコードの音溝よりも内周に必ずある刻印でわかるんですね。
例えば「木綿のハンカチーフ」のレコード番号は SOLB-352 ですが、レコードの
内周にロット番号の他に「SOLB-352A2」などと刻印されています。 それは
レコード番号、A/B面、バージョンの順で、イニシャルでは「SOLB-352A1」と
刻まれているはずです。 中古レコードを探す時、レコード本体を確認できるので
あれば、そのような刻印がある事を確認すれば良いと思います。 それは他の
レーベルのレコードでも同じと思います。 かく言う私もそのイニシャルバージョンは
聴いた事がないので、中古レコード店などに行って探してみたいと思います(^^)

「天使のくちびる」に関しては、3年前に発売されたオリジナルアルバムの復刻CDを
買うまで知りませんでした。 オケのイントロと間奏も違いましたね。

岩崎宏美さんの「二十才前」の鼻歌バージョンは確かに有名で、これも紙ジャケCD
に入っていましたが、これがどうも私にはオリジナルテープからではなく、レコード
からのコピーに聞こえて仕方ないんです。 テープからにしては音質が悪すぎる
んですね。 もしお持ちでしたら確かめてみて下さい。

by ぽぽんた (2010-11-05 23:45) 

KOSUKE

あまりムリされないで下さいね。9割方治られたとはよかったですが、インフルエンザは侮れませんね。私もうがいは励行していますが。

私はぽぽんたさんより学年では3つ下になります。つまり70年代の9年間に小・中を過ごしたわけですね。71年小学校に入学し、(それまでも母がTVで歌番組はガンガンかけてましたが(苦笑)もうご存知ですがその年に「17才」「また逢う日まで」「さらば恋人」の3曲に出会い、歌謡曲にめざめたというかハマってしまう人生になってしまいました(苦笑)。ただその時は、それらが同じ作曲家によって書かれたということは当然知りません。

その4年後。決定的な事件は起こりました。物をねだらない少年だった私が唯一ねだり続けたものは「ステレオ」。東京の従兄姉の家にあって、そこでシンシアとかのレコードを春・夏・冬休みに行って聴く習慣だったんです。ところがこの歌でそれは決定的になりました。それがこの「木綿のハンカチーフ」。別に当時太田裕美にも京平先生にも興味はなく、最初「君こそスターだ!」でこれを聴いた時も特に何とも思いませんでした。ところが当時文化放送でやっていた「全国歌謡ベストテン」(ってご存知ですか?土居まさるの)でこれが急上昇して10位に入り、翌週は4位。聴くごとに今までにない構成の歌謡曲であることに気がつきました。「ぎんざNOW!」のレギュラー出演で歌っていたことも左右し、「木綿」を買いたいのでステレオ買って」ってことでようやく決まったんですよ(笑)。11歳のバースデーでしたが、アイドルポップスが嫌いな父がこの歌を気に入ったことも大きかったです。

小説ですが、他にブログが2つあります(苦笑)。それが結構ヤバイ・・・木綿は現在ご紹介しているものにやはり入れてありますので、他の曲にコメントする時にしますが、内容が「少年と性」というエライ題材でして(苦笑)
by KOSUKE (2012-03-05 18:38) 

ぽぽんた

KOSUKEさん、こんにちは!

ご心配おかけしました。 私もうがいと手洗いは欠かさないのですが、スキがあったようです(^^;)

1971年に小学校入学とは、まさに70年代の音楽と学生時代が見事にリンクして
お育ちになったんですね(^^) 1971年は私にとっては、本格的にレコードを買い始めた年でした。

「木綿のハンカチーフ」はKOSUKEさんにとって運命の曲だったんですね。
「木綿…」を聴きたいためにステレオを買ってもらうと言ったくだりは、私もどこか
理解できるものがあります(^^) そのようにヒットの様子を克明に憶えておられるのは、
その後もっと聴き入って楽曲をより理解しようと努めたからではないかな。
私の両親も歌謡曲嫌いでしたが、「木綿…」は気に入っていたようです。

ほかにもブログをお持ちなんですか! ぜひ読みたいです。 実は私も「小節を書くぞ!」と
思ってポメラなど買って使っているのですが、現実には日記ばかりで(^^;)…
「少年と性」…う~ん、読まない事には想像もできません(^^;)

by ぽぽんた (2012-03-06 11:47) 

KOSUKE

かなり調子の方はよくなってきましたか?
昨日は自己紹介のような文章でしたが、それまでも採り上げられている「はじめての出来事」や「女の子なんだもん」の時もかなり思いました、勿論まずはシンシアの「17才」(最初に好きになった歌謡曲&アイドル)でしたけど。

もう散々紹介され尽くしていることですが、「木綿のハンカチーフ」のポイント、それはまず歌詞が男と女の掛け合いになっている。そして4番(これがまた当時のアイドルポップスでは珍しかったけど)に行くに従って男の気持ちが彼女&故郷から離れていく、という点ですね。だからTVサイズで2番をいつも飛ばすでしょ、これがすっごい不満で(笑)。「木綿」に関してはレコードを超えるものはないです。尤も『心が風邪をひいた日』のバージョンは聴いてないんで何とも言えません。しかしこういう体験をしている男性は多いはずですが、男に都合がいい歌ですねぇ(笑)。この歌を嫌いという男に会ったことがありません(笑)。女性には「九月の雨」の方が人気があるようです。

あと私はこの歌のアレンジに注目したんです。萩田氏と京平氏の共同とクレジットされていますが、この凝り方は京平氏が8割ぐらいやってるのではと推測しています。イントロからそれぞれの間奏、エンディングまで全て違う(まあ「17才」もそうなんですが)うえに、3コーラスのサビ(♪いいえ 草に 寝転ぶ あなたが好きだったの の次)に違う音を入れてみたりとか。したがってこの曲でアレンジにすごく興味を持つようになったんです。

結局オリコンでは首位を獲れなかったものの、ほとんどのチャート番組では「たいやきくん」との首位争いという感じでした。小学生でしょ、周囲は圧倒的にたい焼き派(でも5年だったから木綿派も結構いたのかも?)でしたけど(笑)。「全国歌謡ベストテン」でも首位を獲ったのに翌週は3位、しかしまた返り咲いたりと。オリコンでは28週と半年少しで87万枚弱ですから、いかに1週の売り上げが高かったかを物語っていますね。とにかくこの曲で、私は筒美京平という作曲家が作った歌なのかどうか、をチェックするようになり、尊敬する人にもなりました(笑)。あと松本氏にも注目するようになりました。実際彼もこの歌から真剣に歌謡曲の作詞を手がけるようになったそうです。

長くなりましたが、あと2つのブログは
http://blogs.yahoo.co.jp/mikazuki_reika (デビュー作)および
http://blogs.yahoo.co.jp/ki37731965 (第三弾) です。
お子様が小さい場合はくれぐれもお見せにならないように(笑)

by KOSUKE (2012-03-06 16:05) 

ぽぽんた

KOSUKEさん、こんばんは! おかげ様でだいぶ良いのですが、まだ疲れやすいみたいです(^^;)

確かにこの曲、当時テレビでフルコーラス歌われているのを観た記憶はありませんね。
ストーリー性の高い歌詞だから端折って欲しくはなかったけど、やはり時間的な問題で
短縮せざるを得なかったのでしょう。 しかしテレビで知ってレコードを買った人は
得した気分になったかも知れませんよね(^^)

本文にも書いたのですが、私は「木綿…」はアルバムを先に聴いたので、やはり
個人的にはそれがベストバージョンです。 すごく地味なんだけど、演出が薄い分
歌詞の内容がより伝わってくる気がするんです。  機会があれば、ぜひアルバムの
バージョンを聴いてみて下さい。 歌い方も声も全然、違いますよ。

アレンジに関しては、筒美京平氏は「『木綿のハンカチーフ』はほとんど萩田さんのアレンジで、
僕はシングルになるというので派手になるよう、ちょっと足しただけ」と語っています。
しかしストリングスなどのフレーズがコーラスごとに少しずつ変わったりなどは
アルバムバージョンにはなかったものなので、かなり手を加えている感じはします。
因みにアルバムバージョンは萩田光雄氏の単独アレンジです。

この曲の時代はニュー・ミュージックの時代でもあったので、特に中・高校生にとって
この曲の内容は極上であった気がします。 歌詞、メロディー、サウンドと、当時の
学生はものすごく刺激されたと思うんです。

松本隆氏については、前年の「ポケットいっぱいの秘密」(アグネス・チャン)から始まり
太田裕美さんにはデビュー当時から関わっていたので、「木綿…」から…と言う事では
ないのではないかな。 しかしその頃から作詞数が増えたのは確かである気がします。

では、これからブログを拝見させて頂きます! 私は独身なので大丈夫ですが(^^)

by ぽぽんた (2012-03-06 22:51) 

KOSUKE

何度も恐縮です。私は速レスなので書いてしまいます。

やっぱりほぼ萩田氏のアレンジでしたか、ご教示どうもありがとうございました。当時はまだ京平先生がアレンジも手がけるパターン(岩崎宏美はそうでした)が多かったにも関わらず、裕美さんの場合は木綿以外では「九月の雨」と「ドール」に関わったのみ。それだけ萩田氏の力量を信頼されていたんでしょうね。実際それから私は編曲家に注目するようになったんですよ。いろんな方がいらっしゃる中で、私が「四天王」と独断で挙げさせて頂くのは萩田氏・船山基紀氏・故大村雅朗氏・井上鑑氏なんです。それぞれ楽器の使い方がウマイんです。萩田氏はエレキを使ったアレンジが得意な感じですね。それは後に五十嵐夕紀「六年たったら」(70年代アイドルマイナーソングではマイベスト)・中森明菜「少女A」等に発展していきますが。

やっぱりこの曲の支持層は当時の中・高生でしたか。学園祭にも当時の裕美さんは相当出ていたので、大学生も含まれるでしょう。とにかく36年経った今なのに古さが全然ない。(この頃のヒット曲に共通の特徴なんですが)
NMの台頭も背景にあるでしょうね。ヒットチャートで同時期にランクインしていたのは、イルカの「なごり雪」・小椋佳「めまい」(小学校卒業の頃かなりハマリました)・中村雅俊「俺たちの旅」といったナンバーでした。アイドルポップスとNMの中間に位置した第一号と言っても過言ではないかもしれません。

松本氏は第一号がチューリップの「夏色のおもいで」とのことで、木綿までにもリリーズの「好きよキャプテン」等のヒットはあるんですが、そんなに真剣じゃなかったんですって。で(これも有名かもしれませんが)この歌は詞先で、「絶対こんな長い詞に曲はつけられないだろう」と思ったら京平先生が一晩であの名曲を書いたので「歌謡曲(の作詞)も真剣にやろうと思った」とコメントしていました。いずれにしてもこれが年末のレコード大賞のどの賞にも入らなかった時点で、賞レースに私は疑いを持ったんです。歌謡大賞もノミネート止まりでしたしね。

P.S. 私も「おひとり様」なんですよ。なんかブログを読まれるとその謎を知られそうで恐いです。最初に紹介したものよりずっと過激な内容ですので覚悟なさって下さいね(苦笑)
by KOSUKE (2012-03-06 23:21) 

KOSUKE

追伸です。今Youtubeでアルバムバージョンを聴いてみました。ウーン、やはりアレンジ一つで全く別の歌に聴こえるんですね。このバージョンでも30万枚は売れたかもしれませんが、肝心のイントロとエンディングが物足りないんですよ。それに裕美さんの情感が今ひとつという感想です。
by KOSUKE (2012-03-06 23:41) 

ぽぽんた

KOSUKEさん、こんばんは!

確かに仰る通りで、太田裕美さんの楽曲で筒美氏がアレンジまで担当したのは
その2曲だけなんですね。 これは当時、筒美氏が忙しくて手が回らなかったと言うよりも
作詞・松本隆 作曲・筒美京平 編曲・萩田光雄 ときっちり作業を分担するという
コンセプトのプロジェクトだったのだろう、と推測できますよね。

私の中では、萩田氏は弦関係、船山氏はキーボード関係のアレンジに長けているのでは、
という気がしているんです。 勿論それがすべてではありませんが、作品の傾向としては
そう思える要素が多分にあるんです。 大村雅朗氏のアレンジはどことなく
ジャズの影響が感じられるし、井上鑑氏は非常にアカデミック。 それぞれ
素晴らしい音楽家ですね。

今は人気があれば簡単にオリコン1位になってしまいますが、1970年代は
アーティストが人気者でも楽曲が大した事がなければ決してヒットしなかったんですね。
そしてそれはメロディーやサウンドは勿論、歌詞にも大きな比重があって、
当時のファンは本当によく「歌」を聴いていたものなんです。 なので「木綿の…」が
大ヒットする土壌はそんな時代によって完璧に用意されていた、という事かも知れません。

その松本氏のコメント、どこかで読んだのを思い出しました! 松本氏にとっても、
その後の作詞家生活において「木綿の…」は大きな曲だったんですね(^^)
松本氏としては「ドール」もとても気に入っているそうです(^^)

太田裕美さんは、アルバムの1曲として「木綿の…」をレコーディングした時には
特に思い入れもなかったようなので、確かにアルバムカットっぽい歌い方ではありますね。
その後の雑誌のインタビューでも、「同じ曲でもアルバム用とシングル用とでは
歌う側の姿勢も変わる」と述べていました。

by ぽぽんた (2012-03-07 23:53) 

KOSUKE

おはようございます。なるほど、そういうコンセプトがもう組まれていたと。
私は萩田=裕美コンビで他に好きなのが「しあわせ未満」&「南風」なんです。両方レコードを買いました。でも彼女のアレンジで傑出しているのは「九月の雨」だと思ってるんです、当時から。イントロでもう情景なり、ヒロインの心情がある程度浮かんでくる。これは流石京平氏だと思います。

私は楽器はそれほど詳しくはないんですが(小学校の部活で小太鼓のみ経験あり(苦笑))、その4人では井上氏が重厚、一方大村氏は楽器の使い方が非常にシンプル、そしてあとの2人がその中間という見方をしていたんです。でもそうご教示されると勉強になりますね。しかし京平氏・都倉氏・森田公一氏・三木たかし氏・そして川口真氏。この5人の作曲兼業でアレンジをなさる方々もレベルは相当に高いと感じます。

今ナニが流行ってるかは全然チェックしてなくて、先日TVでタレントを大勢呼んだイントロクイズをやってましたけど、今世紀で答えられた歌はありませんでした(笑)。70年代が一番競争が激しかった気がしますね。あの百恵さんですらオリコンでは4曲しか1位になっていない。そのうちの2曲がその後ほとんど歌われていない「冬の色」&「パールカラーにゆれて」というのもあまりにも意外です。詞が重要視されていたのは言うまでもありません。当時は職業作詞家というのが層が厚く、ちゃんと機能していましたから。今のAKBに代表される歌の詞を聴いてみても、日本人の国語力が相当低下しているとマジで思うのですよ。第一詞と曲が一致していない。これは70年代にはありえないことだったんです。

でも最後の段落のアルバムの件、考えてみたら当然ですよね。LPの1曲やB面ならディレクター自体が時間をかけないし、歌手の側にだってシングルカットされることを知らされていなければ思いいれも少ない。聴く人数が全然違うわけですからね。でも裕美さんってホンワカしてるようで、わりと当時からそういうことをはっきり言う人でしたね(笑)。ラジオでも「(今度の新曲の)「最後の一葉」は詞を重視して歌いたい」って「じゃあ今までのは何やねん?(笑)」とか思ってました。
by KOSUKE (2012-03-08 11:55) 

ぽぽんた

KOSUKEさん、こんにちは! お返事が遅れてしまい申し訳ありません。

「しあわせ未満」「南風」、私も大好きです。 「しあわせ未満」は「オリカラでピアノ」でも
使わせてもらいましたし、「南風」を聴くと1980年当時「ザ・ベストテン」の合間に流れてた
キリンレモンのCMを思い出します(^^)
「九月の雨」は筒美氏らしい超複雑なアレンジなのですが、聴いた印象がシンプルなんですね。
そんなところにプロの仕事を感じてしまいます。

私にとって井上鑑氏初体験が寺尾聰さんの大ヒットアルバム「REFLECTIONS」だったので、
とにかく手が届かないほど音楽的なレベルが高いな、と言うのが第一印象でした。 
大村雅朗氏初体験は八神純子さんの「みずいろの雨」で、サウンドが一貫して
さわやかな印象が強いんです。
筒美氏・都倉氏・森田氏・三木氏・川口氏については、真に歌謡曲の作・編曲家
と言うイメージがあります。 それぞれ引き出しが多くて、何より聴く人を楽しませる術に
長けた音楽家ばかりですね。

今の曲は喋り言葉をそのままメロディーにのせているだけのような気がします。
なので奥行きがないんですね。 内容もどれもがんばろう、応援してる、そんなものばかり。
長く残るものを作ろうという意識はまるで感じられないのですが、それは現代の
音楽の消費状況を反映しての事かも知れません。 しかし私は絶望はしてないんです。
そんな中にも「あれ?」と耳をひく作品が散見されるようになってきましたし、
皆がそろそろつまらない音楽に飽きてきたようにも見えます。 その一つの表れが
ここ数か月の、由紀さおりさんの活躍ではと思うんですね。

国語力に関しては、難しい問題ですねぇ(^^;) 言葉は常に変わる、とよく言われますが、
私には一部の人間がウケ狙いで勝手に変えて流布しているような気がしてならないんです。
それに乗っかって、いい大人が「テッパン、テッパン」などと声高に使っているのを耳にすると
ひじょ~に情けないものを感じますが(^^;)

近年、日本でも英語教育に力が入れられるようになり、それは良い事なのですが、
ろくに日本語も使えないうちに国語と同等に英語を教育しようとするのはちょっと、
どうなのかなと思います。 マスコミは良い面しか見せないが、教育を受けている子供の
一体何%が実際にそれについていけているのか、疑問なんです。
個人的には、英語教育などより自国の言葉、自国の歴史を徹底的に勉強させる方が
絶対に将来のために良いと思っているんです。

すみません!脱線しまくりました(^^;)

太田裕美さんには、同郷人を感じます(^^) 太田さんは生まれが東京で
育ちが埼玉だそうですね。 あの気質は完全に江戸っ子、です。 ハッキリ言って、
あまり深く考えてません(^^;) 「太田裕美白書」を読むと、物事にこだわらない
その性格がより明瞭にわかります。 もし未読でしたら、ぜひご一読をおすすめします(^^)

by ぽぽんた (2012-03-09 10:26) 

KOSUKE

こんにちは。お返事に関しては、急がれなくて結構ですよ。今は特にお身体の方が大事ですし、私も忙しくなりますと即レスはできなくなりますので。

「南風」は発売日に買ったんですよ。高校も決まってウキウキしてたこともありますが(笑)、その前年がなんかイマイチな歌&結果に終わったんで、「オールナイトニッポン」で初めて聴いた時「これはヒットする」と予感したんです。案の定オリコン初登場59位と前作を上回り、当時毎週聴いていたQR「決定!全日本歌謡選抜」では「ドール」以来1年半ぶりのベスト10入りで嬉しかったです。あれだけ「ザ・ベストテン」で流れていた(ちなみに♪オレンジギャルなので「キリンオレンジ」よく飲みました♪)ので、スポットライトに出ればオリコンでも10入りできたのではないかと「心のこり」です。
「しあわせ未満」は小学校を卒業する直前。「同棲」の描写でも「同棲時代」や「神田川」と大違いなこのライトさ(笑)。詞も完全に男歌(笑)でしたが、裕美さんが歌うと全然違和感がない。中性的ってわけでもないのに不思議ですね。77年は「恋愛遊戯」をはさんで「九月の雨」が30万枚超えでしたが、次の「恋人たちの100の偽り」で28位に急落が痛かったです。この歌悪くはないんだけど地味すぎたかも。そこで「失恋魔術師」では京平先生以外の作曲家(拓郎氏)を初めて起用したんでしょうね。これも好きでした。

私は井上氏というと、はっきり意識したのが一番好きなアーティスト・ハイファイセットの「素直になりたい」と稲垣潤一の「夏のクラクション」。この2枚を買った時にすごいと思いました。あと「みずいろの雨」が大村氏でしたか~これは不勉強でした。あの歌はアレンジの力がかなり大きかったもんですね。私は岸田智史の「きみの朝」、そしてばんばひろふみの「Sachiko」ですね。ピアノ中心のアレンジ(イントロと間奏)がすごいと。で船山氏に関しては早く、ジュリーの「コバルトの季節の中で」(彼の歌でベスト)&桜田淳子「気まぐれヴィーナス」の時でした。すごい人が現れたと思いました。

>今の曲は喋り言葉をそのままメロディーにのせているだけのような気がします。なので奥行きがないんですね。 内容もどれもがんばろう、応援してる、そんなものばかり 全く同感です。この流れは尾崎豊の影響がかなり大きいと思ってるんですけど、とにかく詞が抽象的なものばかりで歌に大事な「絵」が浮かんでこないんですよ。私は絶望してますね~結構Youtubeなんでも今のヤング(死語?)が昔の歌がいい、って声が多くて、由紀さんのブームもその流れではと思いますが、例えば「手紙」に至っても詞・曲・アレンジ全く無駄がなく一致していますものね。

私はその「手紙」を書く習慣がなくなったことが、国語力の低下につながっているような気がしてなりません。メールは昔の話し言葉を入力してるわけでしょ?(私なんかメールが手紙代わりですから携帯は使わ(え)ないんですけど)2ちゃんねるなんかをたまに見てもそれは如実に現れているわけです。大学のゼミの教授に言われたことなんですが、「日本語で文章を書けない人が英語で書けるわけがない」納得したんです。

私は日本語を使わずにそこで国際関係ぽいことを勉強してまして(そのわりに洋楽には疎い(苦笑))、航空会社を経て予備校で英語を教えてるんです。という経歴のわりには大して話せないんですが、やはり小学校での英語教育は大反対です。発音は幼児期に始めることにこしたことはないんですが、多少発音なんか悪くても内容があれば通じるものです。それよりも仰るように日本のことをしっかり勉強させることの方が重要ですよ。さもなければ外人にはバカにされます。特に国語・歴史・地理ですね。日本史なんか私もホントに疎くてお恥ずかしいのですが。東大の9月入学にしても、「グローバル化」が誤解されているような気がしてなりません。

歌謡曲から思わぬ脱線でこちらこそ長くなりまして恐縮です。「裕美白書」
、そんな本があるんですか。機会があれば。

by KOSUKE (2012-03-09 12:03) 

ぽぽんた

KOSUKEさん、こんばんは!

あ、「キリンオレンジ」だったんですね(^^;) 失礼しました。 「南風」は私は
レコードは買わず、
FMエアチェックで済ませてしまってました(^^;) 聴いてすぐに思ったのは、
「ヴォーカルが大きすぎないか?」と言う事でした。 オケに較べてヴォーカルの音量が
とても大きく感じたんですね。 うすくエコーがかかっている事もそう思った原因かも知れません。

1977年は太田裕美さんにとって確かに微妙な年でしたね。 夏には声を
つぶしてしまったり、仰るように「恋人たちの100の偽り」がコケてしまったり…
しかしそれを境にアイドル歌手からよりアーティスト寄りにシフトした、とも言えるかな。

「みずいろの雨」「きみの朝」「Sachiko」と、ピアノが前面に使われている曲ばかりですね(^^)
この時代にはリチャード・クレイダーマンのようにピアノを中心にしたイージーリスニングにも
人気があったので、その影響もあるかも知れません。

船山基紀氏については、私はやはり一番の衝撃は沢田研二さんの「勝手にしやがれ」と
続く「憎みきれないろくでなし」でした。 楽器の使い方などの細かい点もそうですが、
全体の雰囲気に独特なものを感じたんですね。 恐らくそれにはエンジニアリングも
深く関わっていると思うのですが、氏はきっと音楽的な部分とハード的な部分、
双方に造詣が深いのでは、と思うんです。 桜田淳子さんの「気まぐれヴィーナス」は
聴くほどにいろいろな仕掛けがわかってきて、とても面白いです(^^)

歌の中に絵が見えないと言うご指摘は、私もその通りと思います。 それは、歌詞に
使われている言葉がやはり話し言葉に近いために表現がストレート過ぎる傾向が
あるのが一つの理由ではないでしょうか。 絵が見えるためには、聴いた人が
自由に想像する余地が必要なんですね。 言葉がストレートだと、受け止めた
そのままの意味にしか解釈できないから、想像も出来ないと思うんです。

今は中高年も平気で乱れた言葉を使いますよね(^^;) 例を挙げると切りがないので
避けますが、私はその年代から鍛え直す必要があると思っています。

英語教育については全く同意見で、学童については前回書いた通りとして、
楽天のように社内で英語を公用語にする会社が増加している事に
危機感さえ覚えるんです。
日本人同士がなぜ英語で交流しなければならないのか、全く理解不能です。
日本マイクロソフトの元社長の成毛眞氏が著した「日本人の9割に英語はいらない」
を読み、その内容に全面的に同意するわけではないのですが、
「グローバル」の履き違えに気付く人が増えて欲しい、などと思ってしまいました。

また少し脱線しましたが、私はやはり、歌詞には情緒の感じられる
美しい言葉を多く使ってほしいと願っています。

by ぽぽんた (2012-03-10 23:43) 

KOSUKE

おはようございます。今Youtubeなんかでもヴォーカルを小さくしたりとか、音の調整をエコライザーとかでやったりしてアップしてる方がいますけど、私はそういうのに全く拘らない(=疎い)んですよ。「南風」についても全く気になったことはないんですが、聴き返してみましょう。でもビクター(淳子・宏美etc)はヴォーカルが大きいとは感じてます(笑)。77年の「裕美さん」は「恋愛遊戯」でまずコケましたからね。ヴォサノバ歌謡ってなかなか日本に根付きません。私は「恋人たち」はそう好きでもないんですが、「振り向けばイエスタディ」が50位に入れなかった時の方がショックが大きくて。これは名曲だったと思うんです、詞も含めて。

そのピアノが前面に使われてるというのは、R.クレーダーマンもですがビリージョエルの影響も大きいと思いますよ。「ストレンジャー」のあのピアノのイントロです。

船山氏はやっぱり「勝手にしやがれ」で名を上げたと言えそうですね。でも聞いた話なんですが、彼アレンジは独学らしいんですって。どういう人なんでしょう・・・??「気まぐれヴィーナス」は大ヒットはしなかったんですが、あれを真似する人多いでしょ?淳子さんがショートにしたことも大きいけど、あの振り付けを生かす色が見えるようなイントロで勝負がもうついた気がするんです。もう35年前ですが。

>歌詞に使われている言葉がやはり話し言葉に近いために表現がストレート過ぎる傾向があるのが一つの理由ではないでしょうか。 絵が見えるためには、聴いた人が自由に想像する余地が必要なんですね。 言葉がストレートだと、受け止めたそのままの意味にしか解釈できないから、
・・・流石です。私が言いたいことを一言で仰って下さいました。相当の国語力です。結局昔の歌謡曲はイメージできる余地が大きかったと言えそうですね。

中高年が乱れた言葉を使うというより、(私も含めて)中高年が若い人に媚びてる傾向はありますね。で社内で英語を公用語にするという件。例えば航空会社は世界中に支店があるでしょ?だから業連もメールも日英両方用意する必要があります。だから楽天が世界中で人を雇用していて、という状態になれば英語を公用語にするというのは一つのあり方なんです。まして日産&ルノーみたいに首脳陣が外国人になった場合はやむをえないでしょう。ただ日本人同士の英語の交流、これは今大学で教えているところも多いんですが、やはり外国人を入れなければ思うように進まないものです。

いずれにしても、歌詞には情緒の感じられる美しい言葉を多く使ってほしい。これは全く同感です。では次は情緒の感じられる美しい言葉が使われた典型の歌についてコメントさせて頂きます。(と来たらもうわかるでしょうか?私がこのブログに参加しようと決めたのは、この歌のタイトルを見たからです。ヒント:作詞は山上路夫氏)

P.S.昨日50歳をめでたく迎えられた聖子さんですが、『SQUALL』はシングルに先駆けてオリコン首位になっていますよ。



by KOSUKE (2012-03-11 10:10) 

KOSUKE

追伸:前文のP.S.無視して頂けますでしょうか。『SQUALL』やっぱり2位止まりですね、どこを検索しても。当時の記憶で書きました。大変申し訳ございません。
by KOSUKE (2012-03-11 10:27) 

ぽぽんた

KOSUKEさん、こんにちは!

そうですねぇ、YouTubeに特に最近、そのように音をいじったりしたものが多くアップロード
されていますが、あれって私からすると全く価値のない動画です。 自分だけで
楽しめば良いのであって、わざわざ人に聴かせる代物ではないですね。

「恋愛遊戯」は確かにコケましたが、それでも前作までの勢いが残っていたのか
オリコン13位まで上昇しましたし、レコード店でよく見かけたので、あまり負のイメージは
私にとってはないんですよ。 でも確かに、日本でボサノバは難しいですね(^^;)

ピアノとオケの組み合わせは、それ以前のカーペンターズ(私が最も敬愛する
アーティストです)あたりから日本でもポピュラーになっていましたよね。
ビリー・ジョエルの「ストレンジャー」がヒットする土壌は当時、すでに存在していたと思います。
余談ですが、「ストレンジャー」はシングルだとピアノはイントロだけなのですが、
アルバムバージョンだとエンディングにも登場し、いい雰囲気です(^^)

船山基紀氏はヤマハ音楽振興会に出入りしていた時代に、そこにあった資料や
クラシックのスコアなどによって独学で編曲をマスターしたそうです。
アレンジ法などは勉強でマスターできるものかも知れませんが、「売れるサウンド」となると
話が違う次元になってくるので、あのあたりはきっと素晴らしい才能をお持ちなのでしょう。
「気まぐれヴィーナス」のアレンジはカラフルですよね(^^) イントロもそうなのですが、
私は ♪去年のトマトは青くて…♪ に続いて聞こえてくるバックのピアノのフレーズが
すごい!と聴く度に驚いてしまうんです。 半音移動のコードが2回続くだけのもの
なのですが、色気のようなものをさりげなく演出しているんですね。

日本の企業における英語導入については、必要な人(部門)とそうでない所とを
分けるべきだと思うんですね。 日本人同士の交流に英語を使う必然性が、
私にはどうも理解できないんです。 これ以上は思想のレベルになってしまうので
避けますが、日本には英語圏に迎合するような国になって欲しくないと願ってます。

では「春のおとずれ」に移動します(^^)

by ぽぽんた (2012-03-12 15:48) 

KOSUKE

私はその音をいじったものは気になったことはないんですが、最近一斉に削除されてしまったようです。それよりも♪やめて~なのはカラオケです(怒)。本人のCD音源はすぐ削除され、カラオケばっかりになってる曲が多いこと。ナルシストもほどほどにしろよっ!って♪おじさんは怒っているんだぞ(古)です。

「恋愛遊戯」、一応13位でしたが前作の「しあわせ未満」が4位で30万超えですからね~その点「九月の雨」は裕美ファン以外にも浸透したようです。19→9位と2週目で10入りで最高7位でしたが、結構そのあたりを地味に粘ってたのを覚えてます。ボサノバも好きなんですが、歌謡曲でヒットした歌って丸山圭子の「どうぞこのまま」ぐらいしか思いつかないんですね。

カーペンターズは私も洋楽では一番聴くアーティストですよ。好みの問題で軽々しく書くことじゃないんですが、世界で一番ウマイ女性歌手はカレンだと思ってます。確かに言われてみれば、ピアノとオケの組み合わせのハシリだったんでしょうね。「ストレンジャー」はアルバム持ってないんです、これはご教示ありがとうございました。でも「オネスティ」にしろ「素顔のままで」にしろピアノがメーンになっていることは確かですね。

だけど船山氏は天才としか言いようがない。彼のアレンジで×と思った曲が1曲もないんです。それこそ色も含めて、絵が伝わってくるアレンジをなさいますよね。「気まぐれヴィーナス」、そこの部分わかります。でも目をつけるポイントが流石違う。私は♪指をはじきながら~の次のブリッジ(って言いましたっけ)、および1コーラスと2コーラスの間奏です。中学の入学式の直後にラジオで聴いたんですが、「それまでにないアレンジだ」と驚きました。

最後の部分ですが、結論は仰る通りですね。「みんなに、共通語」というのはコスト的にも無駄です。結局「グローバル化」=「アメリカに倣う」ってことでしょう、一時のMBAブームにしても。もっとアジアの企業に倣うとか、多様化がほしいですよね(なんか書いててすごく偉そうだとは思うんですけど)
by KOSUKE (2012-03-12 17:39) 

ぽぽんた

KOSUKEさん、こんにちは!

YouTubeにアップロードされている、カラオケボックスで歌っているものと思われる
動画の事、ですよね。 あれは論外というか公害です。 ごく稀には上手な人もいるのでしょうが、
大部分はとても鑑賞に耐えられる代物ではありません。 簡単にインターネット上に
アップロードできてしまう仕組み自体が問題なような気もしますが、うっかり聞かされてしまう
方の立場になってほしいものです(辛辣ですね(^^;))。

歌ではないのですが、面白かったのが有名なヒット曲を「耳コピでピアノを弾きました」
とあるので聴いてみると原曲と違うキーで「何をコピーしたの?」と不思議なモノだったり、
ミスがありますが…と書いてある演奏を聴いてみたら本当にミスだらけとか、
本当に世界中の人から見られる可能性があるとわかっているのかな、と首をかしげて
しまうようなものが多いのが現状のようです(^^;)

ボサノバと言えば、20年くらい前に小野リサさんのブームがありましたね。
それによって日本でもボサノバが親しまれるようになったと思うのですが、
根付いたかと言われるとやはり、そうではないようですね。
確かにオリコンの最高順位よりも売り上げ枚数の方が重要で、「恋愛遊戯」は
前作「しあわせ未満」の半分にも満たなかったのでやはり、失敗だったかな。

カーペンターズ、お好きですか! それは嬉しい(^^) テクニックという意味では
世界中に素晴らしい歌手は数多く存在しますが、声質や表現力など総合的に考えると
私もカレン・カーペンターは最高だと思います(^^) 私はカーペンターズについては
サウンドの面でかなり深く考察してますので、良かったらそのブログ(「春のおとずれ」に
下さったコメントのお返事にリンクを書きました)を読んでみて下さい。

私も船山氏は、アレンジャーとしてはもとより、サウンドクリエイターとして天才だと思います。
ご自身では、ピアノやギターなどコードを弾く楽器は一切演奏出来ない、との
事なんです。 信じられませんよね(^^;)
「気まぐれヴィーナス」はオリジナル・カラオケにピアノを乗せて演奏するのが
好きなのですが、シンコペーションだらけでスリルがあって飽きません(^^)

私は、日本がこれほど発展してきたのは、アメリカが手本になった事は否定できないのですが、
自国では日本語が持つ豊かなニュアンスを日本人同士がコミュニケーションにうまく利用し、
欧米人が気付かないような繊細な事象を大切に積み上げてきたからでは、と
思っているんです。 それに大体、付け焼き刃的に英語を身に付けて、それが
ビジネスに生かせると信じる方がどうかしてる。 英語はあくまでもツールの一つとして
使うべきだと思います(私も偉そうでごめんなさいm(_ _)m)

by ぽぽんた (2012-03-13 09:25) 

KOSUKE

そうです。カラオケボックスで歌っている画像です。だいたいはby かえで(例)とか書いてあるんでスルーできるんですが、巧妙に原曲のジャケだけが表示してあるのはうっかり再生しちゃいますよね(笑)。全然辛辣じゃないし、今何もかも簡単にアップロードできるのが問題ですよ。中国みたいになっても「困るのことよ」ですがね。

ボサノバ、確かに小野リサのブームがありました。私はその20年前は全く興味なかったんですけど、J-WAVEで日曜に「サウンド・サウダージ」というボサノバ専門の番組を聴いてCDとか買うようになりまして。でも好きという点では、歌謡曲の比ではありません(笑)。カーペンターズもベストを1枚持ってるだけなんです。そのブログ拝読しますね。だけど日本で兄妹のコンビはついに出ませんでしたね。ポップコーン(はご存知でしょうか?、スタ誕出身)なんか路線を間違えなければ和製カーペンターズになり得たのに・・・

で船山氏のその話が本当だとしたらちょっと信じられません、というかそれでどうやってアレンジできるのか謎です。だいたい楽器ができなければ普通は楽譜の読み書きはできないはずなんですよ。私も小太鼓をやってた小学生の頃は一応楽譜は読めましたので(苦笑)。作曲なら即興で作れたりすることもありえますが、アレンジはね・・・

で一番重要な最後の段落ですね。本当に仰る通りなんです。NOVAとかで付け焼刃にマスターするとか、TOEICで800を取ったからとかで国際ビジネスに通用するものではないんですよ。(業務上の)専門知識の方がずっと大事です。偉そうでも何でもなく、(他の言語も含めて)英語は手段です。有名大学でもそこを把握してる所としてない所がはっきり分かれてます。例えば英語で経営学を学んでみる。そのようなバックとなる専門性があって、初めて意味があると・・・私も偉そうですが☆
by KOSUKE (2012-03-13 10:50) 

ゴロちゃん

ぽぽんたさん、こちらでもこんばんは!

おととい、BSジャパンで「あの年この歌~時代が刻んだ名曲たち~スペシャル 今でも聴きたい!60~70年代フォーク&ニューミュージックベスト30」という番組をやっていました。
「あの年この歌~時代が刻んだ名曲たち」という番組は、毎週土曜日の18:00~18:30まで放送されています。
毎回、1960年代から2000年くらいまでのある年に、流行ったり静かに浸透していったような1曲にスポットをあてて、その時代背景なども掘り下げながら歌が生まれた背景などを紹介してくれる番組です。
司会はテレビ東京の佐々木明子アナ、音楽コメンテーターはアルフィーの坂崎さんと高見沢さん(3週ごとに交代しながら)、そして日本経済新聞編集委員の野瀬泰申さん。この3人で番組を進めています。

スペシャル版は、年に2回ほどあり、佐々木アナ、坂崎さん、高見沢さん、野瀬さんのレギュラー陣の他に、いつもゲストが3人ほどいるのです。そして、いろいろな歌にまつわる話などをしながら、間にアルフィーの2人のギターの演奏でゲストが歌ってくれるのです。

おとといのスペシャル版は、60~70年代のフォーク&ニューミュージックで、40代から70代の人1000人にアンケートをとり、どんな歌が支持されているのかをランキング形式にしたものでした。

この日のゲストは、ばんばひろふみさん、太田裕美さん、柴田淳さんでした。柴田さんという方は初めて知ったのですが、1976年生まれで、小さいころからお母さんに70年代の音楽をこれでもかといわんばかりに聴かされていて、この頃の歌が大好きなんだそうです。そして、カバーアルバムも出しているとききました。

前置きが長くなりましたが、裕美さんの「木綿のハンカチーフ」が7位に入っていたのです。そして、坂崎さんのアコースティックギターと高見沢さんのエレキギター(なのかな? 控え目で、とっても柔らかい音なのです。)の演奏で、裕美さんがこの歌を4番まで歌ってくれました。キーこそ少し下がっていましたが、とってもやわらかい優しい声で、そして笑顔がかわいらしく、すてきでした。アルフィーの2人の演奏もやさしくて、裕美さんのやさしい声を引き立てていました。

裕美さんは、この歌をもらった時の第一印象は、「長い!」だったそうです。松本隆さんが半分詞を書いて、筒美先生がそれに曲をつけて、また松本さんが続きの詩を書いて、交代交代しながらできたんですよ、と言っていました。
「松本隆さん・筒美京平さんのゴールデンコンビの歌ですね。」と言われた裕美さんが「アルフィーだってそうじゃないですか。」(アルフィーのデビュー曲「夏しぐれ」もゴールデンコンビの歌)と言いました。高見沢さんいわく「僕らは助走の段階。踏切り板だったから。」と言っていて、面白かったです。

ちなみに、ばんばさんの「いちご白書をもう一度」は17位。これも、アルフィーの演奏で歌ってくれて、途中、坂崎さんがハモり、一味違う素敵な歌を聴くことができました。
そして、またちなみに、3位は「神田川」、2位は「時代」、1位は「なごり雪」でした。

坂崎さんが最後に「僕は本当にいい時代に生まれたなと思います。こんな名曲がたくさんある時代に小学校、中学、高校と過ごせてよかったなと。あの当時、いい歌だなあと思っても、まさか40年後、50年後にこうやってテレビで何回も取り上げられるなんて思ってもいなかったよねえ。そういう歌は、やっぱり後世に残る名曲ですね。」と言っていました。
私も本当にそう思います。

長々と書いてしまいすみません。それに、この番組のことをご存知だったら、なおのことすみません。
坂崎さん、高見沢さんが出るからと観はじめた番組ですが、とてもおもしろいです。いろんな年代のいろんなジャンルの歌を採り上げてくれるのもうれしいですし、何より、坂崎さん、高見沢さんのお話はとってもおもしろいんですよ。もしご存知なかったら、ぜひご覧になってみてください。

ちなみに今度の土曜日は「1974年 襟裳岬」がテーマです。
by ゴロちゃん (2016-07-11 23:32) 

ぽぽんた

ゴロちゃん、こんばんは! お返事が遅れて申し訳ありません。

その番組は私も、好きな曲が採り上げられている時には観ています。
やはり当時をよく知る人の話は説得力がありますよね(^^)
残念ながらその特集番組は見逃しました(>_<)

「木綿のハンカチーフ」は仰るように4番まであって長いのですが、それをフルに
歌ってもらわないと良さが伝わらない事も確かですね。
当時の歌番組でフルコーラス聴けた事はまず無かったので、今は当時よりも
この曲が大切にされているような気がして嬉しくなります。

当時と今を比べると、確かに音楽自体が違う事もそうなのですが、音楽を聴く側の
音楽への接し方、感じ方の方が大きく変わった気がするんですね。
例えばかぐや姫の解散記念盤として発売されたアルバム「かぐや姫フォーエバー」は、
私の周りでも何人も持っている人がいました(当時中3でした)。
かぐや姫の音楽はノリが良いとかサウンドが面白いなどと言う類ではなく、
あくまでも歌詞とメロディーの良さで親しまれるタイプの音楽であると思うので
(コミカルな曲もありますが)、そういった音楽を受け入れていた若いファンって素晴らしいな、
と思うんですよ。
きっとかぐや姫や当時活躍していたニューミュージック系アーティストの音楽に、
文学を読んで感じるようなイメージ、抒情性などを感じていたのでしょう。
今の時代にもそのような音楽が親しまれる土壌が再びできるといいな、と思ったりします。

確かに当時、自分たちが好きな音楽が何十年も経っても聴かれているだろうなんて
考えたりしませんでしたねぇ。
当時の大人にしてみたらやはり、ただの若い人向け音楽だったわけで、
もしかするとAKBの曲なども、今の若い人が年配になった時に同じように感じるのかな。

「襟裳岬」の回も見逃してしまいました(>_<) 再放送があればぜひ観たいと思います。
知らせて下さってありがとうございます!

by ぽぽんた (2016-07-18 18:18) 

もとまろ

ぽぽんたさん、おはようございます。

では、年納めはこちらにお邪魔します。

まず、アルバムバージョンとの比較のお話があったので、ようつべで聴いてみました。
アルバムもシングルのもどちらもいいですね。
ただ、シングルバージョンの方が、私みたいな後世の者や裕美さんファンじゃない人々にも分かりやすくて、とっつきやすい、大ヒットが期待できると思いました。歌詞とか間奏やアウトロの長さとか裕美さんの歌い方、細かいところですけどね。飽きがこないのはアルバムバージョンかな。

この歌の新曲紹介の記事を、明星のヤンソン1976年2月号(内容は1975年の総決算。中古の本やおもちゃのお店で買いました)で読みました。
裕美さん最大の代表作ですが、マスコミからのひとこと採点では、3人とも星一つの「まあまあ」。
「ピアノという武器を何故外した?」
「メロディーはいいが、テーマへの突っ込みが弱い」
「平凡な感じの詩、すがすがしい歌い方で無難」
皆さん、こんなに大ヒットするとは思ってなかったんでしょうね。そのギャップが今となっては面白いです。
それと、3番の歌詞が「きみは素顔で」で載ってました。

最後に。
20年近く前に、ヤング101の再結成コンサートをNHKのBSで見ました。
裕美さんは、ヤング101の中ではかなりの後発メンバーでしたが、コンサートの中で「木綿のハンカチーフ」を歌っていました。
特に、4番の歌詞の歌声が印象に強いです。先輩方が男声合唱と女声合唱の掛け合いで歌い、裕美さんが「あなた最後の わがまま」以降を歌って締めていました。
いろんな先輩がいる中で、番組終わってデビューして、101コンサートでも映える歌を残せて、裕美さんはすごいなぁと思いました。

ぽぽんたさん、今年もお世話になりました。育児の合間に楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。
来年もご無理のないペースでの更新楽しみにしています。よろしくお願いします。
良いお年を…。
by もとまろ (2017-12-30 07:01) 

ぽぽんた

もとまろさん、こちらでもこんばんは!

恐らく、大多数の人はシングルバージョンの方が耳馴染みで好きだと言うと思います。
シングルの方は筒美さんが特にストリングスを派手にしていて、すぐに印象に残る
サウンドにしているんですよね。
私がアルバムバージョンが好きなのは、やはり最初に聴いたのがそれだったから、
と言う事だと思います。
3番目の歌詞で「君は素顔で」となっているのはアルバムバージョンですが、
やはり私はそちらの方が自然に聞こえてしまいます。

ヤング101はNHKの歌番組で何度も観ていたのは覚えているのですが、
どんな曲だったかがほとんど記憶になくて…残念です。
今の時代に、そんなまじめな(語弊がありそうですが)音楽グループがあってほしい、
と思うのはやはり年齢の関係かな… 音楽に意欲的な、しかし素人っぽいグループって
なかなかいないので、今の時代だと新鮮かも、です(^^)

こちらこそ、このブログを盛り立てて下さりありがとうございました。
来年がもとまろさんにとって、そして皆さまにとってより幸せな年でありますように。

by ぽぽんた (2017-12-31 21:47) 

widol

ぽぽんたさん、こんにちは。

最初に書かせていただきましたコメントにある、イニシャルバージョンと言われる初回プレスの音源をYouTubeにアップしました。
現在聞くことができるものと比較してどうでしょうか。明らかにリバーブとエコーが強くかかっています。私はこの音源をずっと聞き続けてきたので、セカンド以降のものはちょっと違うと思ってしまいます。
ぽぽんたさんはもともとアルバムバージョンがお好きだと書かれていますので、あまり興味がないかもしれませんが。。

https://www.youtube.com/watch?v=zU_Ro1mXtU0

ぜひ聞いてみてください。
by widol (2018-03-27 09:40) 

ぽぽんた

widolさん、こちらでもこんばんは!

YouTubeの音声を聴かせて頂きました。 初めて聴くミックスで、え、こういうバージョンが
あったんだ、と驚きました。 ありがとうございます!

仰るようにイニシャルver.ではオケとボーカルにやや多めにリバーブが掛かっていますね。
通常ver.ではオケのリバーブがうんと少なく、ボーカルにはリバーブはほとんど掛かって
いない代わりにフィードバックエコーが軽く掛かっているんですね。
またエレピの定位がイニシャルver.では中央付近、通常ver.では左寄りになっている事、
イニシャルver.では間奏に左からアコギが聞こえてくる事も大きな違いですね。

山口百恵さんの「夢先案内人」もイニシャルとセカンドプレス以降とでは別ミックスとの
事ですし、人知れずマスターを入れ替えている事は意外とよくあるのかな、と思いました。

YouTubeの動画の最後に出てくるのはwidolさんがお使いのレコードプレーヤーですか?
私も最近、レコードを聴く事が多いんです。 レコードの方が、何だか聴いていて
幸せな気分になれるんですよね(^^)

貴重な事を知らせて頂き、ありがとうございました。

by ぽぽんた (2018-03-27 23:58) 

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