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喝采 / ちあきなおみ

ここ数年、ちあきなおみさんへの再評価が非常に高まっていますね(^^)

喝采.jpg

「喝采」はちあきなおみさんの12枚目のシングルとして1972年9月に発売され、
オリコン最高2位、同100位内に33週ランクインし80.7万枚の売り上げを記録する
大ヒットとなりました。

発売後3ヶ月でその年のレコード大賞を獲得したためか、
翌年になっても売れ続けていたようです。


私が初めてちあきなおみさんを認識したのは1970年の「四つのお願い」でした。
小学生低学年だったので、数の数え方に敏感だったからかも知れません(^^;)


ちあきなおみさんは当時、テレビの歌番組にはほとんどと言って良いくらい出演していましたし、
当時私のアイドルだった和田アキ子さんと共にTBSのドラマ
「おかしな四つ児」にも出演されていましたので、
毎日のようにお顔を見ていた気がします。


私が好きだったのは、1971年に発売された「私という女」という曲で、
これもテレビでよく聞いた記憶があります。
今聴いても、とても洒落た感じのする曲です。 歌詞は少し恐いですが(^^;)


テレビに出演していた時はコミカルなイメージだったので、
「喝采」を歌っているちあきさんには当時、実はあまりピンと来なかったんですね。


しかし私の両親がとてもこの曲を気に入っていて、「黒い縁取りのある手紙」
の意味を教えてくれたり、「これは本人の体験に違いない」などと話していたのを思い出します。


キーはE。 歌詞の内容からするとマイナーキーにするのが常道ですが、
この曲では敢えてメジャーキーにする事によって湿っぽくならない、
しかしそれでかえって主人公の悲痛な気持ちがより伺えるという
高度な作曲法と思います。


オルガンの音は「教会」を意識しての事と思いますが、曲の雰囲気にぴったりですね(^^)


編曲は高田弘氏。 高田氏と言えば、この当時は麻丘めぐみさんや野口五郎さんなど、
ストリングスとリズムを前面に出した「ポップス最前線」的な楽曲を多く手掛けていたので、
そのイメージを持っていると、この「喝采」が氏の編曲なのがやや意外な感じがします。


制作過程ではもっと厚い音だったらしいのですが、作曲の中村泰士氏によると、
ギターやストリングスなどをかなり整理したそうです。
細かい記述ではなかったのですが、恐らくミックスダウンの時に、
録音はしてあったがフェーダー調整で消音した部分が多い、という意味でしょう。

確かに、このシンプルな演奏だと歌詞の内容が
ストレートに伝わって来るような気がします。

バックの音が厚すぎて歌詞がよく聞き取れず、
それでも音楽として成り立っている曲も多いのですが、
「喝采」は歌詞の内容が聴き手に伝わらないと価値が無くなってしまいますよね。


「喝采」の次は1973年春発表の「劇場」でした。
それは「喝采」の続編のような内容で、今では死語(差別用語?)の
ドサ回り歌手が描写されています。
その曲はマイナーキーで、暗い感じに終始しているせいか、
売り上げはあまり伸びませんでした。

しかしその歌は、本当にちあきさんご自身がかつてドサ回りを経験した歌手
だからか、聴いていて胸に迫る迫力は「喝采」以上では、とも思えるんです。


歌手活動を休止されてから17年経つそうで、もし今復帰されたら
どのような歌声を聴かせてくれるのか、とても興味があります。
しかし過去のヒット曲は、もう歌ってくれないかも知れませんね。


しかし私は昔のコミカルなちあきさんが大好きだったので、
あの頃のような明るさを取り戻していてほしいと願っています(^^)


1973年2月オンエア。


「喝采」
作詞 : 吉田旺
作曲 : 中村泰士
編曲 : 高田弘
初発売 : 1972年9月10日

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コメント 22

なかやま

ぽぽんたさん、こんばんは!
喝采、大好きな唄のひとつです。このカラオケがオンエアされたのは知りませんでした。ちあきなおみさんといえば「4つのお願い」という唄を母が好きで、よく鼻歌で歌っていたのを覚えています。またコミカルは役は全員集合でしたっけ?おもしろい人でしたね。最近では(最近といっても10年くたいですかね)コロッケさんの顔面描写ばかりでしかみられなくなりましたけどね((笑)。また来週を楽しみにしています。それでは!
by なかやま (2009-11-22 22:36) 

オリ25

この作品も良い!ホンとに何度聴いても素晴らしい
全編に流れる、オルガンのようなキーボードの音
プロコルハルム「青い影」を髣髴させますね

♪いつものように~ のあたりのメロディラインは
音域の上下のレンジが広く よくこんなメロ思いつくなぁ
流石プロフェッショナル 確かこの作品、詞先でしたよね
僕は♪暗い待合室~ からの歌詞が好きで
歌い手ならではのエピソードって気がします

ところでこのメロディ、メジャーなんですね
マイナーだとばかり思い込んでました
実はメジャー・マイナーの聞き分けすごく苦手で
メジャーと思っていた「大阪ラプソディ」や「チェリーブラッサム」が
マイナーキーと聞かされ驚いた次第です

喝采~劇場~夜間飛行 の3部作は素晴らしいんですけど
僕が一番好きなのは、デビュー作の「雨に濡れた慕情」です
69年とは思えない、おしゃれなメロディ・サウンドなんですよね

http://www.youtube.com/watch?v=4qLxCjXHk7A
↑ぽぽんたさん このyoutubeご存知ですか?
この「劇場」ちあきなおみの真骨頂 生歌はシングルとは別物
もし未聴でしたら、ご堪能ください
by オリ25 (2009-11-22 23:53) 

オリ25

連投申し訳ございません
「劇場」聴いていて、思ったんですが
♪サインもとめる の部分 どっかで聴いた事あると思ったんですが
五木ひろし「そしてめぐり逢い」!!!だ!!!
両方とも 中村泰士さん でした 
思い出せたんで思わず書いてしまいました

「喝采」と関係無くて申し訳ありません
by オリ25 (2009-11-23 00:05) 

ぽぽんた

なかやまさん、こんにちは!

ちあきさんは歌以外ではいつも3枚目っぽい感じでした(^^) 20年くらい前のCM
「タンスにゴン」も忘れられませんね(^o^)

でも今、当時の映像を見ると何だかミステリアスな雰囲気なんですね。

by ぽぽんた (2009-11-23 09:54) 

ぽぽんた

オリ25さん、こんにちは!

この頃はオルガンサウンドと言えばハモンドオルガンが多いと思います。
1970年前後の歌謡ポップスではよく聴く事が出来ますね。

メジャーかマイナーか判断するのは、実は簡単ではないんですよ。 私は
全体としては、という事で判断しますが、始めがメジャーで終わりがマイナー
などという曲もありますし… 「チェリー・ブラッサム」はメジャーキーです。
歌メロの最後にマイナーコードがかかるのでマイナーに聞こえてしまう
のかも、と思いますが、曲としてはメジャーなんです。

他にも、天地真理さんの「ちいさな恋」のようにAmで始まってサビでAメジャーに
なる、ようなパターンもありますし、一概に判断できない事は確かに多いんです。

Youtubeの「劇場」、観ました。 これ、本当に凄いですね。 同じ場面を
一昨日放送されたBSの番組でも観たのですが、こちらは歌の前のトークは無かったですし、字幕スーパーが入っていてやや見づらかったんです。
そのビデオで普段とは全く違う発声で歌う場面がありましたが、同じような声で
「朝日の当たる家(朝日楼)」の導入部を歌っている映像もその番組で流れて、
背筋が寒くなるほどの凄さを感じました。

「そして…めぐり逢い」の♪ふたり暮らした…♪の部分、階名で歌うと♪ラソミファ
ソラファ~♪ですね(^^) 良いメロディーだと使い回しするって事、結構ある
ようですよ(^^;)

by ぽぽんた (2009-11-23 10:27) 

オリ25

ぽぽんたさん いろいろ解説ありがとうございます
チェリーブラッサムはメジャーで良いんですね

貼り付けた「劇場」は77年なので
紅白で「夜へ急ぐ人」を披露した年ですね
ヘアスタイルも近いし 貼り付けた2コーラス目の「劇場」は
「夜へ急ぐ人」に劣らない迫力があります
by オリ25 (2009-11-23 12:52) 

ぽぽんた

オリ25さん、こんにちは!

「チェリー・ブラッサム」は間違いなくメジャーです。 というか、松田聖子さんの
シングルA面曲、特に結婚で活動を休止するまではマイナーキーの曲は1曲も
ありません。 「瞳はダイヤモンド」はマイナーっぽいですがメジャーですし(^^)

話題にしている「劇場」はNHKの「ビッグ・ショー」だそうですが、どうにも画質が
悪いのが気になります。 BSで放送されたものを観ても、家庭用ビデオで
録画しましたって感じです。 NHKってよく自慢しているわりには映像の管理が
あまり良くないようですね(>_<)

1977年頃だと、ちあきさんのパフォーマンスに観客・聴衆がついて行けてない
感じがします。

by ぽぽんた (2009-11-23 13:41) 

uncle bear

 このイントロ、絶対ポール・サイモンの「母と子の絆」に影響を受けていますよね。(^^) 私もちあきなおみは好きですが、最初に買ったシングルは「夜間飛行」でした。 あの曲もアレンジがなんとも微妙な感じで今では考えられないようなイントロですよね。(不協和音?)

私の一押しは「花吹雪」。 都倉俊一のバラードです。
by uncle bear (2009-11-24 01:36) 

ぽぽんた

uncle bearさん、こんばんは!

すみませ~ん、「母と子の絆」は聴いた事がないんです(>_<) Youtubeにも
なかったのですが、ぜひ機会を見つけ聴いてみたいと思います。

「夜間飛行」は私も大好きです。 詞の内容が朱里エイコさんの「北国行きで」
に似ている気がしますが、途中に入るフランス語の機内アナウンスで「あ、パリに
行くのね」とわかるんですね(^^)
イントロはストリングスやギターをSEのように使っていますね。 今ならシンセで
簡単に済ませるところですが、そんな演奏も趣があって私は好きです(^^)

「花吹雪」は多分聞いた事はあると思うのですが、今ひとつ記憶にないので
これも今度聴いてみます。 そのように紹介して下さるととても嬉しいです(^^)

by ぽぽんた (2009-11-24 23:21) 

mariminafan

母と子の絆は
http://www.youtube.com/watch?v=NJDdulFKDFg
私もSINで録音していたものですが,皆様のお話のレベルが高すぎて今までROMさせていただいていました.これからもROMさせてください.

by mariminafan (2009-11-24 23:55) 

ぽぽんた

mariminafanさん、初めまして! Youtubeのアドレスを教えて頂き、ありがとう
ございました!

早速聴いてみました。 「喝采」のイントロは確かにこの曲のイントロに似ています
ね(^^) しかし全くのコピーでなくて良かった(^^;)

どんな事でもよいので、ROMと仰らずどうぞコメントを入れて下さい。 私も
多分に見落としや勘違いがあると思いますが、このブログを知って頂けたのも
何かの縁と思ってご一緒に楽しんで下さい(^_^)v

by ぽぽんた (2009-11-25 00:11) 

Marco Polo

「喝采」心にしみる歌ですね。
歌謡大賞とレコード大賞が
いつも違うようになったのもこの頃ですね。

小柳ルミ子さんの「瀬戸の花嫁」が
本命といわれていて、
ちあきなおみさんが不利のような
週刊誌の予想でしたが
大逆転になりました。

発表直後に小柳ルミ子さんのアップもあり
ちょっと悔しそうな表情が映し出され
そんなことしなくてもと思ったものです。

その時の最優秀歌唱賞が
泣き崩れジュリーに手を引かれ
一緒に舞台に上がった和田アキ子さんの
「あの鐘を鳴らすのはあなた」でしたね。

最近一番疑問に感じるのはアッコさんの
「喝采」とレコード大賞を競ったというコメントです。
「喝采」と競ったのは「瀬戸の花嫁」で小柳ルミ子さんです。

この頃生まれた人も四十代で
当時を知る人が少なくなりましたが、
小柳ルミ子さんが聞いたら驚きます。
当事者ふたりとも現在テレビに出ないとはいえ
明らかに事実の捏造です。

この行為は「嘘も言い続ければ事実に変わる」という
中国や朝鮮と一緒です。
「あの鐘を鳴らすのはあなた」は
当時そんなにヒットした訳ではありませんが、
そんなことをいわなくても、
今では和田アキ子さんの代表曲のひとつで名曲です。
ヒットの大小に関係なく歌い継がれる歌はあります。

「喝采」以降では
「喝采」「円舞曲」「夜間飛行」
「かなしみ模様」「色は匂へど」がマイベストです。
演歌色を強めた曲以外はみんな好きです。

by Marco Polo (2010-01-18 20:28) 

ぽぽんた

Marco Poloさん、こんばんは! お返事が遅れて申し訳ありません。

そうですね、1972年は歌謡大賞は小柳ルミ子さんが獲りましたし、ヒットという
意味では「あの鐘を鳴らすのはあなた」は最高位53位で4万枚ほどの売り上げ
でしたから、レコード大賞の「大賞」を競った…というのは確かに間違っていると
思います。

ただ、レコード大賞において和田アキ子さんが獲った「最優秀歌唱賞」は、大賞の
次くらいに権威があると聞いた事があります。 ヒットの大きさを度外視して、
音楽の内容で獲得した賞というのであれば、その価値は大賞と比肩できるのでは
とは思います。

1973年の最優秀新人賞は桜田淳子さんの「わたしの青い鳥」でしたが、この曲は
最高位18位と、浅田美代子さんの「赤い風船」の最高1位、また山口百恵さんの
「青い果実」の最高9位にも劣る成績だったんですね。
その翌年、当時その審査員の一人だった荻昌弘氏が、「わたしの青い鳥」を評し
「優秀であると誰もが認める楽曲だった」という旨の記事を書いておられました。
それは、単に詞、曲、歌手が良かったというだけでなく、アレンジや録音・音質の
良さも加味しての事であったそうです。
今はどうかわかりませんが、当時はそのように売り上げよりも音楽自体の優劣を
重視するものであったようです。 勿論、もっと裏の事情もあったのでしょうが(^^;)

ちあきなおみさん、本当にもったいないですよね。 もうかなりの年齢になって
おられる筈ですが、ぜひまた歌ってほしいものです。

ちあきさんの楽曲では、私は「夜間飛行」、ジャズっぽい「雨に濡れた慕情」、
そして「私という女」がベスト3です(^^)

by ぽぽんた (2010-01-19 21:52) 

whiter shade

ぽぽんたさん。はじめまして!
かなり今更ですが、「喝采」のキーはC♯マイナーという捉え方もある気がします。
大学の軽音楽サークルでコピーすることになったので、今日ギターで弾いてみたところ、歌のメロディーはマイナーっぽいし2fにカポしたほうが断然弾きやすいです。でも頭のコードはEなので独特のふわっとした始まりになるのかもしれませんね。
どうでもいい事えらそうに長々と失礼しました。時代を超えた名曲だと思います。
by whiter shade (2010-03-11 09:55) 

ぽぽんた

whiter shadeさん、はじめまして!

大学生の方なんですね(^^) きっかけが何であれ、このようなかなり昔の楽曲に
興味を持って下さった事、とても嬉しく思います。 どの曲に対するコメントでも
大歓迎ですよ!

ほとんどのポピュラー音楽について言える事ですが、大抵1曲の中にメジャーと
マイナーが混在しているんですね。 で、どこを見て「この曲はメジャー(マイナー)」
と判断するか難しい場合も多々あります。 この「喝采」の場合、曲の構成を見ると
1番・2番とも 「ABA」 という単純なもので、「A」はEのコードと共にその主音のEで
完結して、「B」(サビ部分)はEのキーのドミナント(Ⅴ7の和音)のB7で次の「A」に
接続しています。 さらに「ABA」のどれもコードはEで始まっていますので、キーと
してはEメジャーと考えるのが最も妥当と思います。

ただ歌詞の内容やメロディー展開にマイナーを感じさせる要素が多分にあるので、
曲のイメージとしてマイナーと捉える事は決して誤りではないと思います。

しかしもし、この歌詞にマイナーキーの曲が付けられたら、もう死にたくなるくらい
暗くて重い曲になってしまったでしょう。 敢えてメジャーキーのメロディーを付けた
ために、曲調の軽さゆえに歌詞の悲しみが増幅されて聴き手に伝わるという効果が
発揮されている気がしますし、歌詞の主人公である女性の健気さが表現されて
いる、とも解釈できると思うんです。

私もやや深読みが過ぎると思いますが(^^;)、過去に大ヒットした曲はそれぞれ
いろいろな解釈ができるものなんですね。 これを機会に、他のヒット曲にもぜひ
目を向けてみて下さいね(^^)

by ぽぽんた (2010-03-11 23:07) 

大朝

 この曲は歌謡曲を聴かないはずの兄が珍しく気に入って、レコードを買って来ました。兄はカトリックなので、歌詞に「教会」とあるのが気に入ったようです。また内容は暗いのに曲は明るめであまり重苦しくないのも良かったようです。この曲はどちらかといえばやはり長調でしょう。

 私が歌謡曲を聴き出した頃はよく「夜間飛行」をやっていたので、そちらのほうが印象に残っています。当時のテレビの歌謡番組で、こしらえものの特大の やかん をロープウェイのように動かして「やかん飛行」だと言って笑わせてからこの曲を歌わせたことがありましたが、ちあきなおみさんはよく笑い転げずに歌い続けることができるなあ、と感心していました。プロのかたですからどうあっても仕事としてしっかり歌わなければなりませんが。
by 大朝 (2010-03-12 21:20) 

ぽぽんた

大朝さん、こんばんは!

この曲は、それまで「お色気路線」というイメージが強かったちあきなおみさんの、
そのイメージを変えてしまうような曲だったんですね。 そのために、それまであまり
ちあきさんの歌を聴かなかった人達にまで浸透して大ヒットになったようです。

ちあきさんのプロ根性のようなものは石田伸也さんという方が著した「ちあきなおみ
喝采、蘇る。」を読むとよくわかります。 やはり幼い頃からの芸歴で積み重ねた
ものが大きかったのでしょうね。

by ぽぽんた (2010-03-12 23:08) 

Hide Sano

ちあきさん。元気で居るのかな?久し振りに(赤とんぼ)を聴きました。いいねぇ。若い頃に無性に帰りたくなるよ。帰れないけどね。貴女が歌う船村演歌には過ぎた昔を思い出させて涙が出るよ。懐かしい友の顔やロケーシヨンが走馬灯の様に蘇えり思わず亡きお袋の名前を呼んで仕舞った。
ちあきさん。元気でいてよ。何時か又其の詩声を聞かせて欲しい。聞ける日まで元気で居たい僕も。
by Hide Sano (2010-03-13 21:23) 

青大将

こんにちは[手(パー)]! このサイト大好きなんで、図に乗ってコメしまくる腹を(?)括りました。 (^O^)宜しくです! 所で、2年前に買った「ちあきなおみ 喝采、蘇る。」という書籍(石田伸也著書/徳間書店)は結構、お勧めです。 彼女の生い立ちから活動休止迄を綴った、読み応えのある一冊で、第3章・喝采に、この曲のエピソードが満載です。 この本に刺激されて、ちあきなおみ の「しんぐるこれくしょん」という2枚組CDを購入しました。 コロムビア在籍時の全シングル盤A面曲+B面曲(B面はセレクトだけど、かなり充実) 改めて、ちあきなおみという歌手と、その作品に引き込まれます。 僕は、喝采B面曲/最后の電話 が、以前から気に入ってました。 (マンドリンの音色が印象的な喝采は、歌詞を含め、文句無しに大名曲なのは語る迄もなく) 上記の書籍の文中に、73年にテレビドラマ「恋は大吉」で共演を果たした麻丘めぐみのインタビューの、「俳優の方には申し訳ないが・・・70年代の芸能ビジネスは、歌手が主役だった」というコメントも頷けます。 喝采は、カラオケ丈でも聴く価値有りそうですね。
by 青大将 (2010-06-20 22:15) 

ぽぽんた

青大将さん、こんばんは!

大好きと言ってもらえて光栄です(^^) 内容について良く言って頂くのとは
違った嬉しさがあるものですね(^_^)v

その本は、私は図書館で見つけて何度か借りてます(^^) 私はちあきなおみ
さんのアルバムは持っていないのですが、シングルで好きな曲が多いんです。
デビュー曲の「雨に濡れた慕情」、「私という女」、「禁じられた恋の島」、「劇場」、
そして「夜間飛行」と言ったところは自分の中でスタンダードです。 

その本の中で、麻丘めぐみさんが自分の事を「なんちゃって歌手」と卑下してました
よね。 そこを読んだ時「そんな事ありません!」と心の中で叫びました(^^;)

by ぽぽんた (2010-06-20 23:49) 

もとまろ

ぽぽんたさん、おはようございます。

中村泰士先生については、こちらでお邪魔します。
まずは中村先生のご冥福をお祈り申し上げます。

「喝采」は家にシングルレコードがあります。母が買ったそうです。
光GENJI(私のリアルタイムのアイドルです)が昭和63年にレコード大賞を受賞したとき、私は小学5年生でビデオに録画して何度も見ました。受賞曲「パラダイス銀河」は、初めて買ったレコードでした。
番組冒頭、生中継スタートの前に歴代大賞受賞曲の映像が順に流れ、そこで大賞受賞曲を覚えました。
当時は、ちあきなおみさんは「紅とんぼ」で紅白に復帰した時期でしたがあまり印象になく、「瀬戸の花嫁」で最有力だったルミ子さんの方が常にテレビで見ていたのでよく知っていました。
「喝采」はレコードで覚えました。「黒いふちどり」「教会」「喪服」で大切な人が亡くなったと分かり、愛だの恋だの考えられない悲しみに浸っても、巷で流れる自分の歌で現実にかえる…という歌の意味が、子供心によく分かりました。
中村先生のメジャーコードのメロディーから、「困難を乗り越えることの難しさと大切さ」を教えていただきました。
かなりの方がそうだと思いますが、私にも思い出の歌です。

それと、B面の「最后の電話」もよく聴いていました。軽快な中の寂しさ…という印象があり、大人の世界だなぁと思って聴き入ってました。
by もとまろ (2020-12-27 10:21) 

ぽぽんた

もとまろさん、こんばんは!

「喝采」がヒットした頃は私は小学5年で、とても歌詞の内容を理解する年齢では
ありませんでした。
せいぜい「動き始めた汽車に飛び乗るなんて不可能でしょ」と思った程度だったり(^^;)

しかし「黒い縁取り」については、初めてその曲をテレビで耳にした時に、
一緒にいた両親がすぐにその意味を教えてくれたのはハッキリと憶えています。
今の歌は、悪く言うと毒にも薬にもならない曲ばかりですが(いや、どちらかと言うと
毒になっている事が多いかも…それは昔の曲でもありましたが)、
かつてはそのように、歌の中に使われている習慣などに関する表現などを
親から教わる、そんな事も確かにあったんですね。
「死んだ」と直接的な言葉を使わず、状況の描写でそれを聴く人に悟らせるのは
一つのテクニックなのでしょうが、それが歌謡曲の持つ情緒につながっていたのも、
きっと確かなのでしょうね。

次の「劇場」はメロディーも短調でかなり暗い曲に仕上がっていますが、
「喝采」は仰るように長調のメロディーで、曲全体も暗くはないんですね。
それがかえって悲しげに感じられるとは、人の感情って複雑なものです。
しかしそこには確かに、前向きさも共存しているんですね。
そんな奥深さが、歌謡曲の本質なのかも知れません。

by ぽぽんた (2020-12-27 18:10) 

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