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哀愁のシンフォニー / キャンディーズ

ファンには猛烈に人気がある曲ですね(^^):

哀愁のシンフォニー.jpg

「哀愁のシンフォニー」はキャンディーズの12枚目のシングルとして1976年11月に発売され、
オリコン最高12位、同100位内に18週ランクインし22.8万枚の売り上げとなる
ヒット曲となりました。


作曲が、シングルでは唯一である故・三木たかし氏なんですね。
三木たかし氏というと、私がまず思い浮かべるのがあべ静江さんの
「コーヒーショップで」「みずいろの手紙」で、
繊細さを前面に出した曲を多く書いていた気がします。

しかし、かと思うと西城秀樹さんの「若き獅子たち」「ブーメラン・ストリート」
「ボタンを外せ」などの非常にダイナミックな曲も書いていて、
さらに編曲も自身が手掛ける事が多く、実に幅広い作風と技術をお持ちだったのですね。


「哀愁のシンフォニー」は、全体のキーが Cm で、サビ前が A♭に転調しているという、
アイドルの楽曲らしからぬ高度で変則的な構成になっています。


私が所有しているCDセットには、未発表曲であった「霧のわかれ」が収録されていて、
それは「哀愁のシンフォニー」の制作過程でレコーディングされたものだそうです。

それを聴くと、やや厚ぼったい印象ながら歌曲っぽい仕上がりだな…と私は思うのですが、
当時の制作の現場でそのレコーディングがほぼ終了し、残すはミックスダウンだけ…
と言う時に渡辺プロ社長の渡辺晋氏がお聴きになって、
「う~ん、どうもくどいな。もっとスッキリさせろ」などと指示が出て、
作り直したのが現「哀愁のシンフォニー」と私は推測しているのですが…真相はいかに??


そんな、とても良い曲で大好きだったこの「哀愁のシンフォニー」なのですが…


当時、キャンディーズは「みごろ!たべごろ!笑いごろ!!」に出演していて、
中学生だった私も毎週観てはゲラゲラ笑ってました。

なので、キャンディーズがマジメに(?)「哀愁のシンフォニー」を歌っていた時にも
ギャグをやっている3人が頭から消えなくて、

♪こっちを向いてぇ~♪

と3人揃って片手を差し出されるとおかしくておかしくて、
なかなか歌の世界に入って行けないのでした(^∇^)

だって1人の男の人に、女性3人が同時に ♪こっちを向いてぇ~♪ なんてやれば、
それはギャグ以外の何物でもないですよ(^o^)


…さて。

この曲は2ハーフ構成になっています。

これまで何度か、オリジナル・カラオケにも複数のパターンが存在する事がある
という事をお話してきましたが、
この曲にも、カラオケは純カラオケと補強コーラス入りの2種類があります。
それをすべて聞かせてくれた「キャンディーズ・タイムカプセル」に感謝(^^)


「哀愁のシンフォニー」
作詞 : なかにし礼
作曲 : 三木たかし
編曲 : 馬飼野康二
レコード会社 : CBSソニー
初発売 : 1976年11月21日

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コメント 14

なかやま

ぽぽんたさん、
私の記憶ではこの曲はサウンドインナウでオンエアされたような気がします。歌詞の2番からキャンディーズ本人によるコーラス等を補強していただいていますが、この辺を聞かせていただいて聞き覚えがあるように思いました。この曲の冒頭にコーラスで「タバダー、タバダー、タバダー」と入っているといい感じですね! 私は何もないよりも本人によるコーラス等が入っているのが好きですね。とにかくすばらしい。ありがとうございました。それでは!
by なかやま (2009-11-21 00:03) 

オリ25

どわわ~ 今週も、どストライクです
少女漫画チックな歌詞、メロディアスな曲調
ブラスとストリングスのニギニギしいアレンジ
どれをとっても美しすぎます
オリコン最高12位が信じられませんね

それにしても素晴らしい編集です

by オリ25 (2009-11-21 18:35) 

ぽぽんた

なかやまさん、こんばんは!

あれ、これも放送されたんですか? 記憶にありませんでした。 この頃は
高校受験を控えていて聴いてなかったのかな… ♪ダバダ~♪のスキャットは
レコーディングの現場で急遽決まって入れられたそうです。
キャンディーズはいくつかCDセットが出ているのですが、「哀愁のシンフォニー」
に関しては私が所有している「キャンディーズ・タイムカプセル」の制作に当たり
コーラス無しのカラオケが新たに発見されたとの事だったので、それをメインに
編集しました。
歌うのは難しいですが本当に良い曲ですね(^^)

by ぽぽんた (2009-11-21 22:55) 

ぽぽんた

オリ25さん、こんばんは!

ありがとうございます(^^) 編集に関しては、私はオープンリールのテープの
切り貼り時代からやってます。 今はPCの画面上でグラフィカルに出来るので、
昔に較べるとずっと簡単で、しかし正確に処理できます。

私は特に♪涙うかべてた…♪の「涙」に次に出てくるハープとキーボードの
音に非常にドラマを感じるんです。

by ぽぽんた (2009-11-21 23:00) 

Mr.M

こんばんは、”キャンディーズ”待ってました~。当時のオンエアでは、コーラスがしっかりと入っておりましたので、逆にコーラスなしのバージョンは今回初めて聴かせていただきました。確かに貴重なオケで、何か新鮮な感じがします。キャンディーズのオリジナルカラオケは、年下の男の子をはじめ、春一番、ハートのエースが出てこない、暑中お見舞い申し上げます・・・など、いくつか紹介されたのを覚えています。特に、ハート泥棒ではモノラルバージョンしか放送されず、がっかりしたのを覚えています。
また、お手持ちのキャンディーズのオリジナル・カラオケ、いろいろと聴かせてください。よろしくお願いします。
by Mr.M (2009-11-23 22:39) 

ぽぽんた

Mr.Mさん、こんばんは!

本当に「キャンディーズ・タイムカプセル」に収録されているカラオケは凄くて、
「微笑がえし」で2パターン、「わな」に至っては3パターンものカラオケが
あるんです。 「やさしい悪魔」が「木魚バージョン」のカラオケしかないという
のがアンバランスですが(^^;) いつか、またご紹介しますね。

そう言えば、「サウンド・イン・ナウ」で放送された「春一番」のカラオケも
モノラルでしたね(^^;) 商品に入れるとなると、さすがにきちんとしたカラオケを
使うようです(^^)

by ぽぽんた (2009-11-23 23:57) 

なかやま

ぽぽんたさん、こんばんわ
Mr.Mさんのおっしゃるとおり、SINでオンエアされたものはコーラス入りで、「ダバダー、ダバダー…」も入っていました。当時はサビの部分に本人のコーラスが入っているのが不満でしたが、今となってはこれがいい感じですね。この頃のオリカラをきくと哀愁を覚えます。歌手がどういう気持ちでこの曲をレコーディングしたんだろうと。いやいやもうオヤジですね、でもいいものはいつまでもいいですね。理屈じゃない、と自分を慰めています(笑) それでは!

by なかやま (2009-11-25 23:09) 

ぽぽんた

なかやまさん、こんばんは!

私はやはり欲張りのせいか(^^;)、コーラス入り・無しなどのパターン違いがあれば
全部欲しいです(^^) 当時はミックスも手動でしたから、パターンが違うと
ミックスも微妙に違ったりして面白いんです。

私は当時のレコーディング風景を見てみたいといつも思ってます。 中森明菜さん
はデビュー曲「スローモーション」のレコーディング風景がビデオになっていました
が、あのような感じで麻丘めぐみさんや天地真理さん、浅田美代子さんたちの
そんなシーンが映像で残っていると凄く嬉しいのですが(^^)

本当に、良い曲はいつまで経っても良いです。 あの頃の曲の良さは今の
若い人達にもよくわかるようで、私はそれがとても嬉しいし、リアルタイムで
聴いていた事に対して誇りを感じるんです。

by ぽぽんた (2009-11-25 23:48) 

Marco Polo

「哀愁のシンフォニー」は大ヒットこそしませんでしたが、
コンサートでは一番盛り上がる曲として
ファンの間では有名でした。
この曲から大人の路線へ変更した記念すべき曲です。

名古屋でさよならコンサートに行きましたが
いつものようにこの曲では紙テープのカーテン状態でした。

いつかキャンディーズライブBOXが発売され
コンサートの完全収録版が聴けれたらこの上ないよろこびです。
Candies Final Carnivalの完全収録を映像で見てみたいものです。
70年代アイドルは残っている映像が少ないので
歌番組の貴重な映像のDVD化で耳だけでなく目も堪能したいです。

2006年10月25日キャンディーズの未公開ライブ映像と
テレビ番組出演時の超貴重お宝映像を
4枚のDVDに収めた『CANDIES TREASURE』が発売されましたが
2月17日にBlu-ray Discでも発売されますね。

「悲しきためいき」「哀愁のシンフォニー」「やさしい悪魔」
「暑中お見舞い申し上げます」「アン・ドウ・トロワ」がマイベストです。

by Marco Polo (2010-01-20 00:18) 

ぽぽんた

Marco Poloさん、こんばんは!

私は残念ながらキャンディーズのコンサートには行った事がないのですが、「哀愁の
シンフォニー」については聞いた事がありました。 ♪こっちを向いて~♪のところで
一斉に紙テープが飛ぶとか… う~ん、一度でいいから見たかったな(T_T)

私も持っている「キャンディーズ・タイムカプセル」にLPで発売されたライブ盤も全部
含まれていますし、残っているライブ音源を再編集して発売…というのは夢ですが
難しいかな… 確かに「ファイナル・カーニバル」のビデオはとても満足のいく代物
ではないので、それだけでも完全版が欲しいですね。 DVDなら3枚で十分収まる
はずですし。

「CANDIES TREASURE」は私も持っていますが、ソースの画質が優れている
とはあまり思えないので、ブルーレイで発売する事にどれほどのメリットがある
のかはやや疑問なんです。

キャンディーズは私も好きな曲が沢山あるのですが、「さよならバイバイ」「危い
土曜日」「迷える羊」などをよく聴いている気がします(^^)

by ぽぽんた (2010-01-20 23:27) 

コトブキ

「 -三木-馬飼野兄」の回から移動して参りましたがこの曲は、作詞の人が実は例えば黄門さまで、
黛兄馬飼野弟の二人が助さん格さんみたいな、そんな感じな曲と私は捉えております。
上のオリ25さんのコメントに爆笑できてる自分が逆に悲しいくらいなのですが、(笑
この曲はしかしホント実際、作家さんのキャラがそれぞれワラけるくらいに立っていると思われ、
とても楽しめる曲であります。佳曲ってのはそんな要素がどこかに実は大抵、あるモノだと思っています。

てか、大したことではないかもなのですが、冒頭のダバダとかが録音時に決まったらしい件です。
私はこの話を最初いつ読んだかは定かでないのですが、昔です。昭和かなとは思います。
雑誌だかに載っていた、誰だかが書いた短い文かと思います。
近年になってWebの情報で、あっさり出典が特定できたので嬉しいのですが、
'78年の多分2月1日初版の、新興さんの「キャンディーズ卒業アルバム」内の、
藤村さんの発言みたいですね。Web上のどっかからのそれを問題無いと思うので貼りますと、
「最初のスキャットの部分はレコーディングのその場で短時間に考えたものです。」とのことですか。


たぶんその後はこの文をフォローする手記や発言が出ていない、ってことが前提なのですが、
出てたら以下は意味が無くて悲しいのですがm(_)m、穂口氏が既にツイートしてたら最悪ですが、
まず、なんせスキャットを外した場合この曲の該当箇所は、あれで完成とはちょいと思えないので、
なんか声を入れることが前提なオケを作って持って行ったと考えたい、とは思うのです。
その入れるべき「声」の譜割りやらな内容が、具体的にはまだ決められてなかったと。
それがつまり、「その場で短時間に考えたものです。」の正しい意味かと。


もう一点は、「その場で~考えた」箇所って、どこからどこまでか、ですが、
オケと、藤村さんの文のみから推測すると、ダバダーとフッフーの両方と考えるのが妥当かと。
オケと縦が揃ったフッフーは正直、事前に概略は用意されていたかとも思えますけど、
まあ現場で練り直されてはいるだろうし、「短時間で考えた」部分におそらく含んで正しかろうと。


そんなんが私の見解なのですが、ぽぽんたさんはいかが考えられますでしょうか。
 
by コトブキ (2014-08-10 06:57) 

ぽぽんた

コトブキさん、ここでもこんばんは!

この曲のイントロ部分、私は「CANDIES TIME CAPSULE」の解説書で知りました(^^;)
仰るように、その部分はカラオケだと何だかスカスカで「これでは出せないでしょ」
ってレベルですよね。

コトブキさんが推測されている事の他のあるあるとしては、元は何らかの楽器で
ダバダ~に代わるメロディーが入っていたかも、と言う事でしょうか。
元はキーボードに続きブラスでずっとメロディーがあったものを、
今ひとつ冴えないな~って事で現場の思い付きでダバダコーラスを入れてみたら
ハマったからその部分のブラスはカットされた、とか。

もうひとつのあるあるは、その場で考えた…事自体が作り話、ですね。
そのエピソードが最初に語られたのはいつかはわかりませんが、
カリスマ性のようなものを感じさせるため、とも考えられます。

私個人としては、ダバダ~を含めイントロのコーラスは最初から決まっていた
ような気がします。
根拠はありませんが、全体8ビートの曲のアタマに16ビートの譜割りで…と
思い付きと言うよりは計算された感じがするから、なんです。
今となっては確かめようがありませんが…。

by ぽぽんた (2014-08-11 18:35) 

もとまろ

ぽぽんたさん、こんにちは。
今日はこちらにお邪魔します。

「サザエさん」の歌を作曲した筒美先生の記事を読ませていただいてたら、どうしても三木たかし先生の歌の記事を読みたくなりました。結局たどり着いたのが、記事を読みやすくコメントを書きやすいキャンディーズだったわけで…
もうすぐ4歳になる息子の母親をやってると、「アンパンマン」の歌を作曲した三木先生の方が、私には生活に根付いて思い入れが強いです。家にたくさんアンパンマンのおもちゃがあるんですが、中には「アンパンマンのマーチ」のメロディーが流れるものがかなりあります。息子がそういうおもちゃで遊ぶ度、「おもちゃで曲がいっぱい使われて、三木先生すごいな〜」と思います。

三木先生はいろんな曲を書いてますが、確かに「アンパンマンのマーチ」の作曲者が「コーヒーショップで」だなと、「勇気りんりん」の作曲者が「哀愁のシンフォニー」だなと、なんか通じる作風みたいなものを感じます。でも、妹さんに書いた「ブラック・ルーム」は三木先生の作曲なのが意外な、洋楽カバーみたいな歌で、幅広い歌をつくられるなぁと思います。
私はだいたいに子供嫌いで、子供と接する機会もあまりなく、親戚付き合いにはなく、仕事では避けてきたので、こんなにアンパンマンにとっぷり浸かる生活になろうとは、思いもしませんでした。

で、「哀愁のシンフォニー」は、キャンディーズには珍しく振り付けがほとんどない…最初しっかりついてたけどやがて削られた…そこが珍しい歌で、初めて映像を見たときはびっくりしました。でも映像が見られないときにコーラスの良さがすごく耳に残って、当時はそこが新境地みたいなもので良かったのかな、と思います。確かにお笑いやる姿とのギャップはありますけどね。
それと、「霧のわかれ」で世に出なくて良かったですね。ぽぽんたさんが書かれたとおりですが、特に気になるのが2番の歌い出しの歌詞。
♪男の子が泣いてるのを 見たの初めてよ♪
「あなた」にした方が、いろんな男性像を想像できて、もっと楽しく聴けると思います。男の子に限ると、ちょっとつまらなくなるかな…。
by もとまろ (2017-03-12 11:32) 

ぽぽんた

もとまろさん、こんにちは!

三木たかし氏の作風は本当に幅広くて「これも?」と驚く事がよくあります。
西城秀樹さんの「ジャガー」など、アレンジもとんでもなくカッコいい曲も多いんですね。
「哀愁のシンフォニー」はアレンジが馬飼野康二氏ですが、三木氏のメロディーラインの
美しさをとてもよく生かしていますね。
山口百恵さんの「白い約束」「愛に走って」も三木氏の作品ですが、三木氏にすれば
きっとアレンジまで担当したかったのでは、と思ったりします(両曲ともアレンジは
萩田光雄氏ですが、恐らくそれは制作側による人選でしょう)。
あと岩崎宏美さんの「あざやかな場面」のような、学校で習う唱歌のような楽曲まで
作れるのですから、やはり凄い作家だったな、と思います。

どこかで書いたかも知れないのですが、私はこの曲で3人揃って♪こっちを向いて…♪
と歌う場面を観るとどうしても可笑しくなってしまって(^^;)
当時放映されていた「みごろ!たべごろ!笑いごろ!!」で毎週キャンディーズのコントを
観ていたからだろうと思うのですが、そのせいで折角ドラマティックな曲のはずなのに、
一瞬でコントになってしまうんです。
なので私にとっては、この曲については聴くだけの方がその世界に入りやすくなります。

「霧のわかれ」ですが、やはりボツバージョンにはそれなりの理由があるものですね。
しかしオケも歌唱もしっかりと作り込まれているので、当時の曲作りにかける情熱、
そして制作予算(!)も今とは比べ物にならない事が想像できます。

お子さん、4歳なんですね。 きっととても手がかかって大変な事と思います。
でもお子さんにとっては、一生残る思い出を積み重ねている毎日なのだろうと思います。
良い音楽を沢山聴かせてあげて下さいね。

by ぽぽんた (2017-03-12 17:40) 

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