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危険なふたり / 沢田研二

第4回日本歌謡大賞の大賞曲です(^^):

危険なふたり.jpg

「危険なふたり」はソロ転向後6枚目のシングルとして1973年4月に発売され、
オリコン最高1位、同100位内に31週ランクインし65.1万枚の売り上げとなる
大ヒットでした。


それまで「君をのせて」「許されない愛」「あなただけでいい」
「死んでもいい」「あなたへの愛」とわりと渋めの曲が多かったので、
初めて「売れ線」を意識したような曲作りに思えます。

もっとも、それらの曲もオリコン最高位がそれぞれ23位、4位、5位、9位、6位
とヒットしていたのですが(^^;)


「危険なふたり」を検証してみると、リズム・ブレイクが多かったり、
♪年上の人、美しすぎる~♪ の箇所で部分転調(E→Fm)となっていたり、
♪…旅をしていたと♪ の箇所はシックス系コード(A6)を使って哀愁を醸し出していたり、
サビメロには各小節の頭に半拍休符を入れてつんのめるような感じでインパクトを強くしている…

…などなど、聞けば聞くほどいろいろな仕掛けが見えてきます(^^)


沢田研二さんはソロになってしばらく、テレビではバックで
井上尭之バンドが演奏しており、この曲の時もそうでした。


この時代の沢田さんの曲って、基本的にバンドのサウンドだと思うんです。
1974年の「恋は邪魔もの」などはまさにそうですね。


「危険なふたり」も基本はバンドサウンドで、ブラスやストリングスは
歌謡曲らしさを出すために仕方なく採り入れられたと言った感じで、
それほど重要でない気がするんです。 
恐らく渡辺晋氏(渡辺プロ社長)の指示だったのでしょう(^^;)


この曲で日本歌謡大賞を受賞した時、沢田さんは「責任重大やな」
と初めて思ったそうです。
で、これ以降次第に派手になっていくのですね(^^)


1973年6月オンエア。


「危険なふたり」
作詞 : 安井かずみ
作曲 : 加瀬邦彦
編曲 : 東海林修
レコード会社 : ポリドール
初発売 : 1973年4月21日

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コメント 4

オリ25 

この作品とか、キャンディーズ「春一番」のイントロのギターを
聞くと70年代だなぁ~ と、しみじみ感じてしまいます
by オリ25  (2009-08-12 09:50) 

ぽぽんた

オリ25さん、こんばんは。

「危険なふたり」のギターは井上尭之さん(多分)、「春一番」のギターは
水谷公生さんですね。 このお二方は70年代に多くのレコーディングに
参加しているので、ある意味70年代サウンドの顔とも言えるかも知れません。

by ぽぽんた (2009-08-12 23:36) 

ぬこ

通りすがりの者ですが、えええーーー!
なんでこれだけ音が違うんだーー!

ちなみに危険なふたり
http://www.youtube.com/watch?v=CXFUQMEkw6A

>この時代の沢田さんの曲って、基本的にバンドのサウンド
この時代に限らず、ジュリーはずっっっと、今でもバンドサウンドですよ。



by ぬこ (2009-08-21 01:05) 

ぽぽんた

ぬこさん、初めまして。 コメントをありがとうございます。

「音が違う」というのはミックスが違うという意味ですか? 確かにリード
ギターだけは歌入りが中央なのに対しカラオケでは左に定位してますが、
それ以外は大きな違いはありません。 歌入りとカラオケとでは、よく
そういう違いに遭遇します。

そうですね、確かに沢田さんは基本がバンドサウンドですよね。
「君をのせて」「追憶」「サムライ」などはレコードで聴く限りはバンドサウンド
と言うよりオーケストラサウンドですが。

by ぽぽんた (2009-08-22 00:34) 

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