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悲しみ2ヤング / 田原俊彦

聖子ちゃんと来れば次はトシちゃんかな、と(^^;)
季節違いで申し訳ござらぬm(_ _)m:

悲しみ2ヤング.jpg

「悲しみ2(TOO)ヤング」は田原俊彦さんの6枚目のシングルとして
1981年9月に発売され、オリコン最高2位、同100位内に13週ランクインし
38.0万枚の売り上げを記録するヒット曲となりました。


前作「キミに決定!」から満2ヶ月、次作で同名映画の主題曲となった
「グッドラックLOVE」まで1ヶ月半と、かなり中途半端なタイミングで
発売されたこの曲は、ジャケット写真に「Special Release」とあるように
臨時発売扱いだったようです。


その音楽の内容は田原俊彦さんのそれまでの作品とはかなり趣が違い、
本格的なロックバラードなんですね。

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作詞・作曲は網倉一也氏。
作家としては1980年から2年間ほどにヒット曲が集中していて、
郷ひろみさんの「How many いい顔」のようなロック調、
太田裕美さんの「南風」や石毛礼子さんの「旅の手帖」のようなほのぼの調など、
幅の広い作風の楽曲を生み出しています。

網倉氏は作曲のみ担当した楽曲が多いようですが、
「悲しみ2ヤング」では「南風」同様、作詞も担当しています。

アレンジは「ハッとして!Good」からシングル曲(「恋=Do!」を除く)
を担当してきた船山基紀氏です。
1作ごと、それぞれが個性的なサウンドですね(^^)

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全体の構成は序章付きの変形2ハーフで、
1コーラス目は A・A'・B・C 、2コーラス目はそれから A を除いた形で、
変化に富んだ展開です。

Aメロ: ♪浮かれ気分で砂浜…青い妖精♪
A'メロ: ♪波にかくれて浮かべた…結ばれたね♪
Bメロ: ♪Too Young…若さにまかせて 海に♪
Cメロ: ♪叫んでも愛は届かない…くちづけを♪


キーは基本 F#m で、サビ(Bメロ)で平行調の Aメジャーに移り、
Cメロの途中から再び F#m に戻る、と言ったものです。


ヴォーカルの音域は下の C# から上の F# までの
1オクターブと4度と、広すぎず狭すぎず…ですね。


曲のイメージ作りにベースの動きが大きな役割を持っているために、
表記として分数コードが多くなっています。

序章が ♪あの夏の日の約束は…♪ と終わったところでテンポが上がり
F#m・E7/G#・A・Bm・A/C#・Bm/D・E・C#7/F と言った具合に
ベース音を1ステップずつ上げそれにコードを合わせているんですね。

同じような動きが A から A'に移る時、A'から B に移る時、C から間奏に移る時、
間奏から A'に入る時、そしてエンディングに使われています。


また A・A'メロではそれとは逆に F#m・E・DM7・C#m・Bm…と言った具合に
ベース音を1ステップずつ下げてそれに追従したコードをつけてあり、
場面が変わる時のベース音の変化に対比させているようです。


Bメロ(サビ)の ♪Too Young Oh Too Young 愛を夢みただけさ~♪の部分では、
A・D/A とベースを A に固定してコードをⅠ→Ⅳに動かすと言った、
ロックでは常套的なコード進行を使っています。
実際に演奏してみるとわかりますが、ここはベースをそのように固定する方が
なぜか、はるかにカッコよく聞こえるんですよ(^^)

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かつてある音楽番組で、某ベテラン歌手が「トシちゃんの歌は難しくて歌えない」
と発言していたのを聞いた憶えがあるのですが、
それは冗談でもお世辞でもなくて本音に違いありません。

この「悲しみ2ヤング」にしても、コードとメロディーの関係が高度で、
理論通りに作られたメロディーに馴染みが深い人ほど歌いにくい曲だろうと思われます。
それほど従来の歌謡曲の型から外れたような作り、なんですね。


それが顕著なのがまずAメロの歌い始めで、
♪浮かれ気分で砂浜♪ は F#m に素直なメロディーなので良いとして、次の
♪愛をさがして誘えば♪ は ♪浮かれ…♪ とほぼ同じメロディーなのにコードはDM7。
「愛」と「ば」がそのコードの中のM7に当たる音のわけで、
これは洋楽に親しんでいないと使わない、また歌えない音と言えます。


他にも ♪海に叫んでも 愛は届かない♪ の「んで」や「かな」の部分では
そこのコードの7thや9th、♭9thに当たる音を平気で踏んづけていたりと、
メロディー作りとして凝っていると言えます。

ただ、作者としてはそのつもりではなく、アレンジの段階で
コードが差し替えられた可能性もありますが(^^;)

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「悲しみ2ヤング」で使われている楽器とその定位は:

左: エレキギター(右チャンネルのギターのディレイ音)

中央: シンセサイザー 電気ピアノ ドラムス ベース トランペット
    男性コーラス エレキギター(リード) アコースティックギター

右: ピアノ エレキギター

これに中央付近からやや広がっているストリングスが乗っています。


定番的なミックスだと中央に中・低音域の楽器、左右に高い音域の楽器を
配置する場合が多いのですが、
この曲に関しては音域に関係なく中央に主要な楽器を集め、
左右にはコード感を高める目的の音を配置しているようです。


左右・中央にそれぞれエレキギターがあるのは、前回の「SQUALL」と同じですね。
ただ「SQUALL」では左右それぞれ別々の演奏だったものが、
この「悲しみ2ヤング」では1本のギターをディレイによって左右に広げているようです。

そのギターにはエンディングの時にフィードバックがかけられてインパクトを強め、
間奏での中央のギターはイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」のエンディングを
意識したような2重奏になってますね(^^)


シンセサイザーのふわふわした音から序章に入ります。
1980年あたりから普及し始めた、アナログのポリフォニックシンセサイザーが
使われていると思われます。


全体を通してドラムス以外にパーカッション類が使われていなくて、
その代わりに中央に定位しているスチール弦のアコースティックギターと
右に定位しているピアノによる打楽器的な演奏によって
アクセントが付けられています。


田原俊彦さんの楽曲にはコーラスが使われている事が多いのですが、
この曲でも「ハッとして!Good」のようにハイトーンの男性コーラスが使われています。

船山氏のアレンジでは、男性アーティストには男性コーラス、
女性アーティストには女性コーラスが使われるパターンが多いように思います。


両サイドのギターが中・低音を仕切っているためか、
ストリングスはチェロ無しの3パートであるようです。


特筆すべきは何と言ってもトランペットですね(^^)

全体を通して小気味よいアクセントのように使われていますが、
Bメロでは大活躍しています。

♪…愛を夢みただけさ♪ に続くトランペットは非常に高い音で、
音名で表記すると D6 まで出ています。
通常、トランペット(B♭管)の音域の上限は C6 とされているので、
演奏者にとっては唇が切れそうな、大変な演奏だったと思われます。

その高い音によって、この曲の最大の聴かせどころである
Bメロ部分の悲愴感が最大限に盛り上がっていますね(^^)


トランペットが D6 まで出している例は、他には松田聖子さんの「夏服のイヴ」で
日野皓正さんによる間奏で聴く事ができ、そこでも最高音です。


船山氏によると、氏のアレンジではホーンセクションは
派手さを狙って他のアレンジャーと較べ高い音域を使う事が多く、
演奏者から「この譜面はあり得ない」とまで言われてしまう事があったそうです。


ハーフに入る直前の間奏では、鐘の音にも聞こえるピアノの速弾きアルペジオに
トランペットのような音のシンセサイザーの組み合わせで
切迫感を高めたようなサウンドになっていますね。

その部分のセリフ " Oh baby, I can't say good-by" は
"can't" にアクセントをつけ、とても適切な発音だと思います(^^)

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突然ですが、
船山基紀氏と都内のスタジオでお会いする事ができました(^^)

「ぜひお会いして色々なお話を伺いたい」とお願いしたところ、
船山氏は快く承諾して下さったんです。


当日、私は歌謡曲・ポップス好きの学生に戻った気分で緊張していたのですが、
約束の時間に訪問すると、船山氏は笑顔で出迎えて下さり、
その緊張も和らぎました。

そして船山氏が普段活動をされている作業場に招かれ、
お仕事中にもかかわらず2時間もの長きにわたり、
現在スタンダードなレコーディングツールとなっているPro Toolsで
制作中の楽曲を聴かせて下さったり、
歌謡ポップスが華やかだった時代の様子を始めとした興味深いエピソードを
次々に、そして実に気さくにお話して下さいました。

「悲しみ2ヤング」の記事中に触れたホーンセクションについてのお話も
その中の一つです(^^)


私が書物の中だけで知っていたエンジニアや作曲家、編曲家の名前、
山下達郎さんや坂本龍一さん、中島みゆきさんを始めとした
ミュージシャンや歌手の名前が次々に飛び出し、
それも実際にそういった方々と共に仕事をされているご本人からのお話ですので、
そのリアリティーはこれまで経験し得なかったものでした。

筒美京平氏について、また筒美氏との仕事の様子については、
まるでその現場にいるような気分になってしまうような深さ、
厳しさを感じるお話でした。


ICレコーダーなどは持っていなかったのですが、
どれも強烈に印象に残るお話だったので、ほとんどもれなく
私の脳にあるアナログレコーダーに収録できてしまいました(^^)
あ、バックアップとらないと(^^;)

厚かましいと知りつつ、撮影させて頂きたいのですが…と申し出ると
快く許可して下さいました(^^):
船山氏.jpg

船山氏から拝聴したエピソードの数々は、今後折に触れて
記事に組み入れていきたいと思っています。
勿論、その事も許可して頂いています。


船山氏は1970年代後半から1980年代前半にかけては
1日に2曲アレンジを書いてレコーディング…という毎日で、
あまりの曲数の多さにそれぞれがどのような内容だったか
忘れてしまっているものが多い…
と言うよりもむしろ、次の仕事に支障が出るのを防ぐために
済んだ仕事(曲)は意識的に忘れるようにしておられたそうです。

しかしこのブログで「迷い道」の記事を読んで下さった時に
色々な事を思い出した…との事ですので、
もっともっと思い出して頂くために、
微力ながら私も頑張りたいと思います(^_^)v


この場をお借りして…船山先生、先日は誠にありがとうございました。
今後もよろしくお願い致します。


「悲しみ2(TOO)ヤング」
作詞 : 網倉一也
作曲 : 網倉一也
編曲 : 船山基紀
レコード会社 : キャニオン
初発売 : 1981年9月2日

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コメント 26

ぽぽんた

卓さん、こんばんは!

私も田原俊彦さんが「哀愁でいと」で歌番組に出演し始めた頃、「何てヒドイ」と思ってました。
しかし徐々に、それは違うなと思うようになったんです。
田原さんには独特のリズム感があり、声に哀愁があり、音程の不安定さも個性にする
歌手としての強さを感じるようになったんです。
それがどんな曲にも合うか?と言われると?ですが、例えば「君に薔薇薔薇…という感じ」のような
むちゃくちゃ複雑なリズムを持つ曲にもしっかり乗り、かつ哀愁感も醸し出しているんです。
そんなところを生かそうと宮下智氏、筒美京平氏、網倉一也氏、さらにポール・アンカ氏までが
こぞって良い曲を提供したのだろうと思うんです。 「田原俊彦=歌がヘタ」というイメージを外すと、
楽しめる楽曲が沢山あるんですよ(^^)

船山氏は実に多くのヒット曲のアレンジを担当しています。 しかも守備範囲が広く、
この曲も?この曲も!?と驚く事しきりです。

by ぽぽんた (2012-03-20 18:58) 

ゆたこ

船山基紀さんに会われたとは!
読んでいる私が何故か興奮してしまいました(笑)
私は、船山氏というと真っ先にC-C-Bが浮かびます。
ぽぽんたさんが、いつも真剣にブログに取り組まれている結果ですね(^_^)

トシちゃんのこの歌は、小学5年生のときの移動教室へ向かうバスの中を思い出します。平凡や明星の歌本を持って、みんなで歌いました。

私が、田原俊彦さんのファンになったきっかけは、「3年B組金ハ先生」です。
寂しげなかっこいいお兄さんという感じでした。

テレビで歌うトシちゃんを見て、父が「なんだこりゃ、ひどいな」と言ったのを聞いて泣いた記憶があります(笑)

そんな私も「ブギ浮ぎI LOVE YOU」でいったん離れました。へらへらしている感じがして嫌だったんです(^_^;)
やっぱり、トシちゃんは寂しげな歌が似合います。
先週は聖子さんばかり聴いて通勤していたので、明日はトシちゃんを聴こう。
解説を読んでから聴くと、またとても面白くなるんです。
ここで知った曲で好きになった曲もたくさんありますよ。
このブログに影響されまくりです(^-^)/
by ゆたこ (2012-03-20 20:12) 

ゆたこ

「金ハ先生」→「金八先生」に訂正です! 申し訳ありませんm(_ _)m
by ゆたこ (2012-03-20 20:16) 

ひろ

わ~っ。
びっくり!!!鼻血出そうになりました!!
船山先生!!
興奮気味…。落ち着いてからまた後で…(@_@;)
by ひろ (2012-03-20 21:25) 

ぽぽんた

ゆたこさん、こんばんは!

船山氏はC-C-Bについてのエピソードも話して下さいました。 ちょっとシビアで、
しかし結果オーライなお話でした(ってよくわかりませんよね(^^;))。
私は船山氏のご厚意にただただ、感謝するばかりです。

「悲しみ2ヤング」はゆたこさんにとって思い出の曲だったんですね。 私は小6の
修学旅行のバスで、天地真理さんの「ふたりの日曜日」を皆で歌った記憶があります。

私の親も、田原さんの歌を聴いて「なんだこりゃ」と言ってました(^^;)
大正生まれの両親だったので、それは仕方ないなと思っていました。

私も田原さんには、「恋=Do!」や「ピエロ」のようなマイナー調の曲の方が
似合う気がします。
「ブギ浮ぎ I LOVE YOU」を歌っていた頃、田原さんが出演してその曲の替え歌を使った
何かの懸賞のCM「ブギ浮ぎスキッパ~」がひどく印象に残ってます(^^;)

このブログで好きになった曲があるとは、本当に嬉しいお言葉です。
これからもどうぞよろしく!(^^)

P.S.) 金ハと金八…じっと見ないと違いがわかりませんね(^_-)

by ぽぽんた (2012-03-20 23:38) 

ぽぽんた

ひろさん、こんばんは!

鼻血は大丈夫ですか(^^)?
落ち着いたらまたコメント、お待ちしてます(^^)

by ぽぽんた (2012-03-20 23:40) 

Tetsuya

ぽぽんたさん、おはようございます。
まさか、トシちゃん(やはりこの呼び方が一番しっくりきますね)の曲を採りあげてくださるとは思ってもみなかったので、驚きと感激でいっぱいです。トシちゃんの楽曲のなかでは、この曲がもっとも好きなものですから。
ぽぽんたさんの楽曲分析を読んで、あらためてこの曲の奥深さを知ることができました。
トシちゃんのオリジナル・カラオケは、「抱きしめてTONIGHT」前後の曲を集めた、歌とカラオケの2枚組CDは持っているのですが、初期の曲はカセットテープでしか発売されておらず、買いそびれたままなので悔しくてなりません。(当時、店頭に並んでいたのを確認していただけに。)

船山さんのエピソードも加わって、これからますます興味深いお話が登場するかと思うと、本当に楽しみです。
by Tetsuya (2012-03-21 06:00) 

KOSUKE

懐かしいですね~いろいろ言われていたトシちゃんですが、楽曲的にはレベルが高かったと思っていますよ。金八に出てきた時に売れる!と直感したものです。レコードを買ったのはこの「悲しみ2ヤング」と同じく、グリコのCMソングで初のオリコン首位に輝いた「ハッとして!Good」。よく休み時間に歌い踊っていたものです(苦笑)。このアレンジも船山氏でしたが、イントロから間奏・そしてサビの前のブリッジまで圧巻の一言でした。かなりジャズっぽかったですね。「悲しみ2ヤング」になるとややインパクトは正直落ちましたが、あの序章メロの次のドラムの連打?ですか。あれは印象的でした。
他に彼が手がけた曲の中では「ブギ浮ぎI LOVE YOU」と「抱きしめてTONIGHT」が印象的でした。ある種後期の代表作ともいえる後者は、京平氏ということもあって(特にトム・ジョーンズを連想させるイントロが)完璧だったと思います。でも個人的に「ハッとして!Good」に次いで好きなのは、限定なのでそれほど売れなかった?「ラブ・シュプール」。京平氏のジャニ歌謡でもベスト3に入るオシャレなメロに、大谷和夫氏のアレンジが秀逸の一言でした。今ジャニ歌謡にこんなレベルの高いものは期待できません。
ちなみに網倉氏(ナイアガラ・トライアングルに落選したことがその後の活躍を妨げたのでしょうか?すごい才能の持ち主だったので謎です)では、黛ジュン「男はみんな華になれ」もオススメです。
by KOSUKE (2012-03-21 13:30) 

まるいち

ぽぽんたさん、こんにちは!
この年になってトシちゃんの曲を真剣に聞く日がこようとは…我ながらビックリです(^^;)
でもよく聞くと楽曲は意外とカッコイイし
トシちゃんのヴォーカルもリアルタイムの時よりはずっと素直に聞けたのも
ぽぽんたさんの解説を読んでいたからこそだと思います。
曲はやはりベースラインの上げ下げが印象的ですね。
上げて、下げて、上げて、下げて
サビではビシッと固定してキメてみせる…
女心を揺さぶるアレンジテクニックがしっかり組み込まれていたんですね。
船山基紀さんとお会いしたとのことで、本当にびっくりしました!
ぽぽんたさんのプレーヤーならではの「理論や分析」と
ファンならではの「熱い思い」がプロの方たちにも伝わっているのだと思います。
私はまだ入門者団塊ですが、ぽぽんたさんのブログをガイドにして
あの頃の歌謡曲ポップス再発見の旅を楽しんでいけば間違いないんだと
改めて思いました。
これからも、楽しくてためになる話を期待してま~す!

by まるいち (2012-03-21 18:32) 

widol

ぽぽんたさん、こんにちは。

トシちゃんの名曲ですね。
トシちゃんのファンということではありませんが、この曲はとにかく文句なく好きです。哀愁をおびていて秋になると必ず聴きたくなります。

中途半端なリリースで、セールスが伸びなかった感じですが、きちんと発売して、もっと大ヒットにつなげて欲しかったと思います。

トシちゃんは皆さんも書いているようにマイナーコードの曲の方が似合いますね。マッチは一番好きな曲が「ヨコハマ・チーク」なのですが、この曲のように明るめの曲が似合うと思うですが。


by widol (2012-03-21 19:01) 

ひろ

ふぅふぁ~( ^)o(^ )
トシちゃん…「哀愁でいと」「悲しみ2ヤング」「ごめんよ涙」「チャールストンにはまだ早い」「ジャングルJungle」あたりが好きですね~。
哀愁~悲しみはよくカラオケで”まねた”ものでした(^_^;)
あれだけの人気だったのにBIGでころげてしまって…近頃また拝見する機会が増えたようでなにより。
トシちゃんのカラオケがあるとは(^_^;)
悲しみ~はメロディーラインがいいですね。ふと、口ずさんだりしますもん。

んで、どうしたら楽器ごとの音符が出来て重ねるとちゃんと編曲となるのでしょ?(アレンジとなせるのか?) 未だに納得できない(>_<)
一曲に要する時間…いろいろかぁ。

何だかまだドキドキする。
船山先生だもん(^_^;)
またそのお話もお聞かせくだいね。
by ひろ (2012-03-21 21:11) 

ぽぽんた

Tetsuyaさん、こんばんは!

この選曲を喜んで頂けて何よりです(^^) 田原俊彦さんの初期の曲は良い曲が多いのですが、
私もこの曲が一番好きで、カラオケでも歌います。
私のつたない解説も、そのように役に立っていると知ってとても嬉しいです!
田原俊彦さんの初期の楽曲のオリジナル・カラオケも、ぜひ良い音でCD
化してもらいたいですね。

今後もいろいろな情報を採り入れて記事を書きたいと思っていますので、
どうぞよろしくお願い致します!

by ぽぽんた (2012-03-22 00:17) 

ぽぽんた

KOSUKEさん、こんばんは!

そうですね、田原俊彦さんの楽曲は今聴いても間違いなく、レベルの高いものばかりです。
「ハッとして!Good」は私も大好きで、こちらも分析のし甲斐のある曲です(^^)
「ハッとして…」は元ネタがドナ・サマーが1977年にヒットさせた「I remember yesterday」で、
それは1940年代の雰囲気を出すように作られた曲だったんですね。

「ラブ・シュプール」は歌っていた期間が短かったと記憶しているのですが、
どこか大らかで良い曲でしたね。 私はシングル盤で持っています(^^)

「男はみんな華になれ」は確かCMソングではなかったかな? これも船山氏のアレンジですね(^^)

by ぽぽんた (2012-03-22 00:28) 

ぽぽんた

まるいちさん、こんばんは!

どうも男性アイドルは女性アイドルに較べて軽視されがちで、田原俊彦さんにしても
近藤真彦さんにしても、楽曲の良さがあまり認知されてないんですよね(^^;)
なので、このブログを読んで下さって曲の良さを感じて頂けるのは、私としては本当に幸せな事です。
女心を揺さぶるアレンジテクニック…素晴らしい表現ですね(^^)

船山先生とお会いできたのは幸運でした。 あれほどの凄い実績をお持ちなのに、
とても気さくで優しい方なんですよ。

ためになる記事を書ける自信はありませんが(^^;)、これからも色々な曲をご紹介したいと
思っていますので、また読んで下さいね!

by ぽぽんた (2012-03-22 00:43) 

マコジ

スゴイ!
スゴすぎるぅ~~~!!!!!!!

船山先生とお会いしたですか、そうですか!

ヒロリンのアレンジでも、脱ディスコしてからのアルバム中の船山先生のが僕はかなり好きですね。
京平先生のようなアクの強さではなく、都会的な洗練されたセンスの良さをすごく感じます。

ヒロリンの影響でディスコ通いしていた僕は、当然俊ちゃんのディスコ路線が大好きで、「恋=Do!」と「君に薔薇薔薇…という感じ(編曲:船山先生)」がむちゃむちゃお気に入りでした。
アルバム曲では「ウキウキ・セニョリータ」が大好きで、これも船山先生のアレンジなんですよね。エンディングのシンセのソロがむっちゃ気持ち良くて最高なんですけど、これってひょっとして弾いてるの船山先生なのかなあ。
当時は歌謡曲をかけてくれるディスコなんてなかったですから、こんな曲で踊れたらなあ、なんて夢想していました(^^;

そういえば、84年頃に大学の友人が、船山先生か岡田徹先生のどちらかに弟子入りしたって言ってました。そのまま大学辞めちゃったので音信不通。
う~ん、どっちだったかな、こんな大事なことが思い出せないっ(^^;

歳は取りたくない・・・
いや、歳を取ったからこそ、ぽぽんたさんからこんな貴重なお話が聞けるのかもしれませんね(^^)

あ、ごめんなさい、「悲しみ2ヤング」に全く触れてませんでした(爆)
by マコジ (2012-03-22 00:47) 

ぽぽんた

widolさん、こんばんは!

「悲しみ2ヤング」は確かにリリースが中途半端な感じだったのですが、テレビでは
意外と何度も観た記憶があるんです。 前作、前々作がかなり軽い感じだったので、
「悲しみ…」を初めて聴いた時はおや?と思ったものです。 そしてFMで何度も聴き、
私も大好きな曲になりました(^^)

近藤真彦さんの「ヨコハマ・チーク」もいいですね(^^) 私はそれと「情熱・熱風・セレナーデ」
が好きでした。

by ぽぽんた (2012-03-22 00:50) 

ぽぽんた

ひろさん、こんばんは!

田原俊彦さんの自叙伝を読んだ事があるのですが、「BIG」発言後の顛末は
誤解されまくった結果、だったそうですね。 立場が立場だけに、ちょっとした発言も
大変な事件になってしまうものなのですねぇ(^^;)

アレンジは勉強、売れるサウンド作りは才能、という感じではないかな。 音を組み立てる
だけならば、経験と実験である程度できるようにはなります。 そこから先は
プロとアマの違いとなってどんどん差が開いていくんですね(^^;)

船山先生から伺ったお話については、氏のアレンジ曲を採り上げた時に少しずつ
書いていきますね(^^)

by ぽぽんた (2012-03-22 01:01) 

KOSUKE

すごいですね、この返信スピードの速さにも驚かされました。
そもそも男性アイドル歌謡を扱うブログがまた少なすぎるし、ここまで詳細な分析をされる所も見たことがありません。過去に扱ってらっしゃる曲も名曲ばかりのようですし、少しずつコメはしていきたいのですが・・・

「ハッとして!Good」がドナ・サマーでしたか~典型的なスゥイングでしたね。この作詞・曲の宮下智女史。いつの間にか名前を聞かなくなりましたが、出だしのメロを聴いた時から唖然としたような。グリコのCMでもロング・バージョンはここから使われていましたし、CMと恐ろしく合っていたのが印象的。例えばその♪パステルに染まった 高原のテレフォンボックス の次のメロとか、イントロも含めてやたらセンスがいいのも船山氏の特徴でしょう。「哀愁でいと」がカバーだったのか印象がイマイチだったので、日曜発売では考えられなかった初登場首位にも納得でした。「ラブ・シュプール」はお持ちですか。私の元同僚の女性が初めて買ったレコードがこの歌だったそうで、23万枚の割には意外と人気あるんですね。このアレンジは満点でしょう。大谷氏は「火曜サスペンス劇場」も担当されていただけのことはあります。私はこの方のアレンジであと好きなのが、石川秀美「涙のペーパームーン」(どちらも大学受験追い込みの頃でしたので懐かしいです)とC-C-B「空想kiss」です。

それにしても!マッチで好きな2曲が全く一致したのにも驚きの一言。当時は「ギンギラギンにさりげなく」を相当歌っていたんですが、やはり好きなのを2つ選べといわれたら珍しくメジャー調の「ヨコハマ・チーク」&「情熱☆熱風☆せれな~で」です。あとは「夢絆」ですかね。彼はクラスでも男にも人気があったのが特徴。私彼と同い年なんですけど、(別に彼のファンじゃありませんでしたが)今よりはずーっと魅力がありましたね。カラオケで「スニーカーぶる~す」とか必ず歌う人もいますし(笑)

黛さん、この頃はまだ上手かったんですけどね~惜しいの一言です。ちなみにこれは「ダイエーの紳士服ブランド・ロベルタ」のCMソングでした。やっぱりイントロとサビ前のメロが印象的でしたね。
by KOSUKE (2012-03-22 05:15) 

ゆたこ

ぽぽんたさん、こんばんは。
「ラブ・シュプール」は、映画「ジェミニYとS」を友達数人で観にいって
とても気に入り、後日買いに行ったところ売り切れでした(^^;)
仕方なく「めだかの兄妹」を買って帰った記憶が・・・(笑)
手に入らないとなると、ものすごく欲しくなるもので、高校生のころに
中野サンプラザ近くの中古レコード店で購入しました。

地元のレコード屋さんはもう全部なくなってしまい寂しい限りです。
といいつつ、CDそのものをあまり買わなくなってしまい、買うとしても
大型店舗やamazonが多いので仕方ないといえば仕方ないか・・・。

トシちゃんのレコードといえば、「哀愁でいと」は600円で
「ハッとして!Good」から700円になったんですよね。
「ハッとして!Good」のB面「青春ひとりじめ」が好きでした。

by ゆたこ (2012-03-22 20:05) 

ぽぽんた

マコジさん、こんばんは!

ありがとうございます(^^) 船山氏にお会いし直接音楽のお話をするという、大きな念願が叶いました。
心から願っている事は実現するもの、なんですね。

私は残念ながらディスコに行った事は全くないのですが、きっとマコジさんの他にも
筒美京平氏の作品を始めとした和製ポップスをかけてほしいと思っていたお客が
沢山いたのでしょうね(^^)
田原俊彦さんのアルバムはノーチェックなので、私もぜひ聴こう!と楽しみにしてます。
船山氏はキーボードは演奏されないので、そのシンセソロは別のミュージシャンかと思いますが…。

大学を辞めて音楽家に弟子入りとは、凄い情熱ですね。 今ももしかしたら
何らかの活動をされているかも知れませんね。

私も50歳を過ぎて、これまで蓄積してきた話題などを皆さんにお話できて、
それに対していろいろなコメントを頂く事がとても嬉しいんです。
これからも楽しみにして下さい(^^)

by ぽぽんた (2012-03-22 23:24) 

ぽぽんた

KOSUKEさん、こんばんは!

コメントを頂戴した以上、礼儀として早い返信を心掛けているのですが、やはり
思うように時間が取れなくて遅れる事も多々あります。 皆さん、そんな時は大目に見て下さいm(_ _)m

宮下智氏については、数ヶ月前にテレビのバラエティ番組で採り上げられた事がありました。
才能あふれる自由人、というイメージを持ちました。

「ラブ・シュプール」のメロディーの気持ちよさは筒美氏ならでは、という感じがします。
勿論オリジナルのアレンジが素晴らしいのですが、船山基紀氏がアレンジしたら
どのようなサウンドになったか、興味ありますね(^^)

私、widolさんへのお返事で「情熱☆熱風・せれなーで」(う~ん月のマークが出ない)の表記、
めちゃくちゃ間違ってましたね(^^;) お恥ずかしい。
破竹の勢いのアイドルにそのような曲調の楽曲を歌わせる事自体、凄いと当時は思っていました。
私がカラオケで近藤真彦さんの曲を歌う時は大抵「ふられてBANZAI」ですが(^^;)

「男はみんな華になれ」はやはりCMソングでしたか。 わりとそのサビをよく耳にした
記憶がありました。 最近の黛ジュンさんは確かに声が不調のようですね…。
小柳ルミ子さんもかなり無理な歌唱法になってしまっているし、残念です。

by ぽぽんた (2012-03-22 23:41) 

ぽぽんた

ゆたこさん、こんばんは!

「ラブ・シュプール」のシングル盤は音楽もさることながら、ジャケットが映画のシーンの写真集
となっている大サービス品でしたね。 今さっきも改めて見ていたのですが、とても丁寧に作ってあって
当時のキャニオンレコードの田原さんへの力の入れようがわかる気がします。

本当にレコード店(CD店、かな)がずいぶんと減りましたね。 今は部屋でじっくり聴く事が少なく、
iPodやウォークマンでそれなりに聴ければいい、となってしまっていて、パッケージ自体に
興味がない人が多くなってしまったのがCDが売れなくなった理由の一つだと思います。

私が初めてシングル盤を買い始めた時、一枚400円でした。 そしてすぐに
500円となり、600円が長く続いてから700円になったと記憶してます。
当時の700円って、今思うと結構高価ですよね(^^;)

by ぽぽんた (2012-03-22 23:49) 

一葉

船山先生にお会いになったとは!こちらまで興奮してしまいました。船山先生の記憶を呼び起こすお仕事、歌謡曲研究にとって本当に貴重な資料を提供するはずですので、大いに期待しています!(「船山基紀研究」なんて本がいつか出版されることを夢想しつつ・・・)

トランペットの最高音のお話、勉強になりました。ギリギリの音なんですね。ご指摘のように、サビでメジャーに転調するのが独特のムードを作っていますね(石川ひとみさんの「くるみ割り人形」なんかもそうですね)。

網倉一也さんといえばやはり「南風」「How many いい顔」「男はみんな華になれ」がすぐに浮かびますが、太田裕美さんのアルバム「十二月の旅人」「ごきげんいかが」の曲も個人的には印象深いです。
by 一葉 (2012-03-23 00:06) 

ぽぽんた

一葉さん、こんばんは!

ありがとうございます(^^) 私もこのブログの記事で船山先生が色々な事を思い出して
下されば、と願いながら書いています。 もしもどこかの出版社で船山先生の
バイオグラフィが企画されたら、ぜひ参加したいです(ちょっと私、思い上がってますね(^^;))

トランペット奏者は大変ですよね(^^;) この曲、レコードでは良いのですが
テレビなどでの生演奏できちんと演奏されたのか、興味があります。

船山先生にこの曲の事を持ち出すと、とっさには思い出せないご様子だったのですが、
「誰の作品だっけ?」と聞かれ私が「網倉一也さんです」と答えると「網倉君かぁ!」と
感慨深げに仰ったのが印象的でした(^^)

by ぽぽんた (2012-03-24 00:17) 

オリ25

ぽぽんたさん!船山先生と対談できたんですか~!!
素晴らしすぎます

以前NHKで一つの作品にスポットを当てて掘り下げる番組が
あったんですけど(タイトル失念)五輪真弓さん「恋人よ」の回で
ご出演されコメントしていたのを思い出しました

トシちゃんと言えば、船山さんのアレンジ作品が多いですよね
「悲しみ2ヤング」は初期の傑作です
臨発で、次作がすぐに出てきたため、売上が思ったほど
伸びなかったくて残念でした 通常ローテーション発売なら
50万枚は固い?
くっさいセリフの後の、楽器総動員の壮大なアレンジが
大好きで、何度も巻き戻して聴いていたのを思い出します

船山先生と言えば、デジタルサウンドのアレンジも多く手掛けて
おられますが、その中では柏原芳恵さん「トレモロ」が最高です

網倉一也さんは、85年頃?から、パタッとお名前を見かけなくなって
しまいましたね~ アイドルに提供する哀愁路線を書かせたら
右に出る者はいない!って感じだったのですが・・・
郷ひろみさん「マイレディー」が一番好きです(編曲:萩田光雄さん)
トシちゃんへの提供では「悲しみ~」以外では「顔に書いた恋愛小説」が
お気に入りです(編曲:馬飼野康二さん、新田一郎さん)

ぽぽんたさん、ぜひ別の作品でも、船山先生との対談ネタを
楽しみにしております
by オリ25 (2012-04-02 00:05) 

ぽぽんた

オリ25さん、こんにちは! お久しぶりです(^^)

はい、船山先生のご厚意で貴重な時間を持つ事ができました(^^)
その番組、私は見逃してしまいました。 BSあたりでまた放送してくれるとありがたいのですが…(^^;)

「悲しみ2ヤング」は「ザ・ベストテン」でも2位まで上昇して、楽曲の人気は大きかった
ようなのですが、やはり次が早かったのが残念でした。 この曲と伊藤つかささんの
「少女人形」はほぼ同期なのですが、両方とも船山先生のアレンジというのも興味深いですね(^^)

「ト・レ・モ・ロ」とそれが含まれるアルバム「ラスター」は打ち込みのハシリと言って良い作品ですが、
その制作についても船山先生から面白い(いや、大変だった?)お話を伺っているので、
機会を見て記事にしますね(^^)

網倉一也氏がヒットチャートに名前を連ねた期間はあまり長くなかったようですね。
私はしつこいようですが、石毛礼子さんの「旅の手帖」(船山氏アレンジ)が最高に好きです。

最新の「飛んでイスタンブール」は渾身の力を込めて書きましたので、ぜひご一読下さい!

by ぽぽんた (2012-04-02 15:46) 

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