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ひなげしの花 /  アグネス・チャン

♪オッカの上…♪ 強烈なインパクトでしたね(^^):

ひなげしの花.jpg

「ひなげしの花」はアグネス・チャンさんのデビューシングルとして1972年11月に発売され、
オリコン最高5位、同100位内に26週ランクインし、32.8万枚の売り上げを記録する
ヒットとなりました。


あまりに有名で、アグネス・チャンさんの代名詞のようになっているこの曲ですが、
発売されてすぐに大ヒットになったという感じではなく、
1973年になって急にあちこちで聞こえるようになった、という感じであった記憶があります。

アグネス・チャンさんご本人は当初、この曲が大キライだったそうです。
ラッパのファンファーレのような出だしのメロディー、感情移入できない歌詞、etc…
のためだったそうで、それほどキライだった曲を毎日歌うのはさぞ辛かった事でしょう。


♪オッカの上~♪ の部分も、レコーディングの時ディレクターに何度も
「『オッカ』じゃなくて『オカ』!」と注意されたそうですが、強情なアグネスさんは
「私の歌い方はこれ!」という感じで結局そのままで突き通したそうです。


オリジナル・カラオケの中にはよくミックス違いなどがある、というお話は
これまでも度々してきましたが、この曲に関してはこれまでご紹介してきた
カラオケにはなかった点があります。

それは、歌入りではフェイド・アウトで曲が終わるのに対し、
カラオケでは短いながらきちんとエンディングがあるという事です。

これを聴いてしまうと、なぜ歌入りのミックスではフェイド・アウトを使ったのか
よくわからなくなってしまうんです。 長い繰り返しではないし、
エンディング付きの方がラジオやテレビでも使い易かったはずなのに…(^^;)


余談ですが、歌入りではフェイド・アウトで終わってもいいけど、
演奏と共に歌も一緒にフェイド・アウトするような曲では、カラオケではエンディングが
あろうがなかろうが最後まで同じ音量で残して欲しいものだ、と思ってしまいます。


同じように、太田裕美さんの「赤いハイヒール」、ピンク・レディーの「ウォンテッド」
のようにイントロのない曲では、始まる前のカウント(合図)を残して欲しい、と思ったりします。

そのような曲のレコーディングの時は、音合わせの為にコードがジャーンと弾かれ、
次にドラムスのハイハットやクロック音で「チッチッチッ…」「キコココ…」などとカウントが入り、
それを合図として歌い始めるという事が多いのですが、
そのような曲がCD化されても絶対と言って良いほどカウントは残されてないんです。

実際にそのカラオケを使って歌おうとすると勘を働かさなければならないわけで、
なぜそのように大切なカウントを入れないのか、ちょっと理解に苦しむところです。


話を戻しますね(^^)

「ひなげしの花」は憶えやすいのですが、正確に歌おうとするとかなり難しいんですね。

まず16ビートのリズムに乗るのが簡単でない事、音の上下が激しい事、
♪…街に行ったの~♪ などの部分は特に音程の取り方が難しい事などなど、
一聴の親しみやすさに反して、その実プロがプロのために書いた曲、という感じがします。


今年の更新は、これが最後です。
このブログを見て下さっている方がこの数ヶ月でとても多くなり、
大変嬉しく思っています。


ネタの数が限られているため未来永劫続ける事は出来ないのですが(^^;)、
これからも甘辛取り混ぜて、出来る限り書いてみたいと思っています。
ですので、これからもどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m


それでは皆様、今年はいろいろとありがとうございました。
どうぞ良い年をお迎え下さい(^^)/


1973年5月オンエア。


「ひなげしの花」
作詞 : 山上路夫
作曲 : 森田公一
編曲 : 馬飼野俊一
レコード会社 : ワーナーパイオニア
初発売 : 1972年11月25日

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コメント 27

オリ25

こちらこそ毎回楽しい選曲と
興味深い解説をありがとうございました

アグネスについては、歌謡曲を聞くようになってからも
差してはまらなかったので、あまり言及できなくてすみません

ネタが続く限り、来年も楽しみにしております
風邪など召されませんよう、よいお年をお迎えください
by オリ25 (2009-12-28 17:02) 

ぽぽんた

オリ25さん、こんばんは!

そのように言って頂くと本当に嬉しいです(^^)
オリさんのように積極的にコメントを下さって交流ができると、このブログを始めて
良かったな、と心から思います。

オリさんもお体は大切に! 奥様を口説いてぜひ「ザ・ベストテン」を手に入れて
下さいね(^_-) 来年もどうぞよろしくお願い致します!

by ぽぽんた (2009-12-28 23:29) 

なかやま

アグネス・チャンは可愛かったですね(今もモチロン可愛いデス)。ミニスカートがよく似合い、白い半ソックスがよく似合う女の子のイメージです。でも確かにこの詩はよくわからない詩ですね、感情移行ができないというのはよくわかります。とはいえ当時はそんなことはまったく気にもならなかったですけどね。しかしフェードアウトでないんですね、初めて聴きました。いやー違和感です。次回「妖精の詩」がきけたら最高デス!それでは!
by なかやま (2009-12-29 14:19) 

ぽぽんた

なかやまさん、こんばんは!

そうですね、当時のアグネス・チャンさんのイメージはロング・ヘア、ミニスカート、
白いハイソックスの3点セットで形成されてる、という感じでしたね(^^)
歌詞より声の力でヒットしたのかも知れません。

申し訳ないのですが「妖精の詩」のカラオケは持っていないんです(^^;)
アグネス・チャンさんのオリジナル・カラオケ集もLPで発売されていましたが、
これはメロディー入りだったようです。 アグネスさんのワーナー時代のシングル
のオリジナル・カラオケもぜひCD化してもらいたいものです。

来年もどうぞよろしくお願い致します!

by ぽぽんた (2009-12-30 00:43) 

大朝

 お邪魔して申し訳ありません。

 「ひなげしの花」は、歌詞は事実上無視して、アグネス・チャンさんの明るくて可愛らしい歌声を楽しんでもらおうとして作られたのだと思います。

 私が「妖精の詩」や「草原の輝き」等を試しにちょっと歌ってみると、アグネスさんのような子音(しいん)の強い発音になってしまいます。とにかく彼女の発音が独特なのですっかり耳についてしまって、他の歌い方はできなくなってしまいました。以前、下宿で、他の人たちと一緒に「草原の輝き」を歌ったら、隣の人からお世辞に「うまい」といわれましたが、歌そのものよりも発音が似ていたためだと思われます。逆に、アグネスさんの歌を「普通の発音」で歌うほうが難しいように思えるのですが、ぽぽんたさんはできますか?
 それでは、これからも興味深いブログをお願い致します。
by 大朝 (2009-12-31 00:22) 

ぽぽんた

大朝さん、こんばんは!

アグネスさんは香港育ちで英語も普通に使っていたそうなので、やはりどうしても
子音が強くなるようですね。 「ひなげしの花」のB面が「初恋」というマイナー調の
曲なのですが、それを聴いても「うち」が「ぅちっ」となったり、「きょう」のkyがやたら
強かったりと英語の発音の影響を感じます。 英語は単語単位でも子音だけを
発音する部分が多いのに対し、日本語は音のひとつひとつに母音を伴うので、
その違いは歴然ですよね。

あと、中国人であるために「だ行」の発音が極端に苦手であったり、声の高さを
移行する時に段階的でなく連続的になる「ポルタメント(グライド)」がかかるのも
大きな特徴で、それは平尾昌晃氏にかなり矯正されたそうです。

しかしそれらはある意味アグネス・チャンさんらしさにもなるためか、「ポケット
いっぱいの秘密」あたりでは意図的に子音を目立たせる歌詞になっていますね。
そうなると、普通に歌うのは確かに難しいです(^^;)

こちらこそ、来年もどうぞよろしくお願い致します!

by ぽぽんた (2009-12-31 00:53) 

大朝

 フェイド・アウトでない演奏のものをどうもありがとうございました。最近の歌唱ではこうした形(移動ド唱法(階名)でいうと ソラードー ソラードー)で終りにしているようです。
 カラオケというのは今まで全くやったことがなく、今ちょっと演奏を聴きながら歌ってみたのですが、伴奏だけ(主旋律なし)で歌うのはやはり大変で、演奏より歌のほうが早くなってしまいました。歌がしっかり頭に入っている場合でさえこうですから、歌手のかたがたは大変だと思います。
 「妖精の詩」の伴奏には殆どリズムだけという部分(「季節の扉の~」のあたり)がありますが、なかやまさんはうまく歌えますか?
 ちょっと思いついたのですが、アグネス・チャンさんの歌を普通の発音で歌うのには、天地真理さんの歌声を思い浮かべるとわりあい良いようです。しかし、やはりひと苦労します(日本人なのに変ですね)。

 「ポケットいっぱいの秘密」の欄にはどういうわけか今のところコメントがありませんが、「ちいちゃな胸の」「こぼれちゃいそうなの」等、「ちゃ」の音をわざと多くして、面白さが出るように仕組んであるようです。

 それにしても、アグネスさんには申し訳ないのですが、歌詞を聞き取るのが大変で、「草原の輝き」では、「指折り数えて 待てば」を「待ってた」、「こだま に呼ぶ」を「ことば に呼ぶ(意味は不明)」と長い間聞き違えていました。意味がわからないのに、とにかく覚えて歌わなければならないかたのほうは、もっと大変でしょうね。
by 大朝 (2010-01-04 23:23) 

ぽぽんた

大朝さん、あけましておめでとうございます!

カラオケに歌を乗せるのは、やはり慣れなんですよね。 私は小学生の頃から
カラオケに親しんでいたので、わりと大丈夫です(^^) 自分の声をオケの
楽器の一つと思えばいいのではないでしょうか。

「妖精の詩」のその部分は、16分音符でたたみかける感じなので確かに歌うのは
難しいと思います。

「ポケットいっぱいの秘密」の詞には仕掛けが多くて、1番目の♪あなたくさのうえ
ぐっすりねむってた ねがおやさしくて すきよってささやいたの♪のそれぞれの
頭の音をつなげると「アグネス」になったりするんですよ。 松本さんの歌詞には
時々、そんな遊びがあります。 大瀧詠一さんの曲にもそんな仕掛けの曲が
あります(「魔法の瞳」など)。

「草原の輝き」の頃、私は小学6年でしたが、アグネスさんの歌はあまり歌詞を
意識せず「音」として聴いていた気がします。 そうでないと気になる部分が
多かったから、かも知れません(^^;)

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

by ぽぽんた (2010-01-04 23:57) 

Marco Polo

中国人の子音の発音のこと面白いですね。
「な行」と「ら行」の発音の区別が香港人は苦手です。

「ひなげしの花」がフェイド・アウトでなく
しっかり終っているなんて以外でした。
当時歌番組ではどんな風に歌っていたか気になって
You Tubeで「ひなげしの花」を聴いてみました。
歌が終ったらリフレインなしのエンディングで
終わり方はこの最後と同じようですね。

推測ですが、生で歌う時に
生演奏でない場合も多いと思います。
その時にカラオケを使用するのですが
そのカラオケがフェイド・アウトでは
生演奏と違うので日本人は納得しません。
だからフェイド・アウトしている楽曲も
最後はみんなこれのようにしっかり終っているかもしれません。

かつて夜のヒットスタジオでノーランズがよく出演していました。
でも口パクで歌い、終る時にフェイド・アウトするので
いつもしらけた気分になりました。
生放送する意味がないといつも思っていました。
外タレは一番いいパホーマンスがレコーディングなので
それを使うのが常識と考えていつのでしょう。

You Tubeで香港や台湾の歌手がイベントで歌うのを時々見ますが
フェイド・アウトするカラオケで歌っていてもみんな平気のようです。
こんな時日本人の職人気質を感じますね。
カラオケはジャーンと終らないとすっきりしません。
カラオケボックスに行ってもフェイド・アウトする曲は最後が間延びして
歌っていても中途半端な気分になります。
by Marco Polo (2010-01-06 23:20) 

ぽぽんた

Marco Poloさん、こんにちは!

来日したアーティストがテレビに出演する時は、ごく稀な例外を除きほとんど全部
口パクですよね。 昨年、エンヤが現地から中継で日本のテレビに出演した時、
バックにストリングス隊まで配置して演奏・歌を披露しているのに、音はCDのまま
でかなり違和感を覚えました。 もっともあのサウンドは生で演奏する事など
不可能に近いとは思いますが(^^;)

日本のアーティストの場合もたまに、フェイド・アウトで終わるカラオケが使用
される事があって、気のせいかそんな時、そのアーティストがバツが悪そうに
してるように見えて気の毒になってしまうんです。 元々カラオケは観賞用では
なく実用の目的で作られているはずなので、フェイド・アウトになったり、イントロ
なしの曲なのにカウントがなくて始まるタイミングがつかめないような仕上がりに
するのは変じゃないか、と昔から思っていました。 ただ、以前にも書いた事
ですが、1曲につきカラオケは数パターン作るのが普通らしいので、カウントが
残してあったり、フェイド・アウトでない終わり方のバージョンがある曲も多数ある
可能性は高いと思います。

カラオケボックスでフェイド・アウトする曲を歌う時、私はモニターの字幕が終わると
さっさと「演奏中止」ボタンで切り上げちゃいます(^^)

by ぽぽんた (2010-01-07 17:28) 

大朝

 ついつられてお邪魔ばかりしてすみません。
 「ポケットいっぱいの秘密」の歌詞の「秘密の仕掛け」を初めて知りました。何と言ったらいいのやら ..... 。

 アーティストのかたがステージで歌うときにはフェイド・アウトなんてことはできず、強奏(つまり、ジャーン)で終るわけですから、カラオケならそういう演奏のものにしてほしいですね。フェイド・アウト対策としては、繰返しを1回だけにしてサッと切り上げるしかないようです。
 イントロなしでカウントもなしだと、歌い出せるわけがありませんよね。こうしたものは一種の欠陥商品でしょう。ところで、ぽぽんたさんのように、イントロなしの曲をそのまま(カラオケなら打楽器のカウントだけで)歌い出せるかたは、絶対音感をお持ちのかたなのでしょうか? 
by 大朝 (2010-01-07 23:19) 

ぽぽんた

大朝さん、こんばんは!

「お邪魔」なんて仰らないで下さい! このブログ、音楽についてのコメントならば
どんな事でも、いつでも大歓迎ですよ(^_^)v

例えば誰かにピアノを「ポーン」と弾いてもらって、その音を聴くだけで「A#だ」
「Gだ」とか判るのが絶対音感と言えるならば、私はそうです。 曲を覚える時の
情報としてキー(調)も含まれているので、演奏が無くてもそのキーで歌う事は
できます(^^) 正直なところ、これは私にとって子供の頃から普通の事だった
ので、他の人もそれが出来るのかどうかもわからず、なのでイントロなしの曲で
正確なキーで歌い出せるのが特別な事なのかどうかもよくわからないんですね。
ただ、絶対音感があればそのような時有利であるとは言えると思います。

ただし!これは歌の上手い・ヘタとは全く関係ないので、そこは誤解しないで
下さいね(^^;)

by ぽぽんた (2010-01-08 00:08) 

大朝

 どうもありがとうございます。

 やはりそうでしたか。
 以前、兄のジョン・デンバーさんのLPレコード(ライブ盤)中に、伴奏なしでいきなり歌い出して、途中から伴奏の入る曲がありましたが、おそらくジョン・デンバーさんも絶対音感をお持ちなのでしょう。

 私などはまるでダメで、見当もつきません。絶対音感音痴とでも言うべきでしょうか。
 もっとも、以前(1976年)、NHK教育TVの「バイオリンのおけいこ」で、指導者のバイオリニストの外山 滋((とやま しげる)さんというかたが、調弦し直すときに伴奏のピアノ奏者のかたに「すみません、A(アー)を下さい」と頼んでいたので、演奏家のかたでも私のように相対音感しか持ち合わせていないかたもいらっしゃるようです。ただ、調弦、調律をするには絶対音感があると「絶対」有利でしょう。

 逆に、絶対音感を持っていると、同じ曲なのにキー(調)が違うと非常に気になる、と聞いたことがありますが、いかがでしょうか? 私にはその違いがまるでわからないのですが。
 ですから私がよく知らない曲をざっと楽譜に書くとき、何調なのかもわからないので、手元の笛等を使って主音(ドまたはラ)のピッチの確認をしなければなりません。
 絶対音感をお持ちのかたなら曲をすぐに楽譜に書き落とすことができるのでその点有利だと思います。
by 大朝 (2010-01-09 22:13) 

ぽぽんた

大朝さん、こんばんは!

ミュージシャンにとって絶対音感は必須ではないですし、むしろそれが無い人の
方が多いようです。 弦楽器の調弦やピアノの調律には、基準音が何も無くても
わかるという意味では絶対音感は便利だと思いますが、実際には違う音程を同時に出す時の響きがきちんとわかる方が大切だと思います。

絶対音感は良い事ばかりではないんです。 私は中学の頃、ブラスバンドに
在籍した事があるのですが、管楽器は移調楽器と言って、チューニングがピアノ
などとは違うものが多いんです。 私が担当したのはユーフォニウム(バリトン)
だったのですが、これはB♭管、つまり楽譜の通りに演奏すると実際に出てくる音
が1音低いんです。 ハ長調の楽譜を見て弾くと変ロ長調の音楽になる、という
意味で、私は楽譜と実音の違いに耐えられなくて退部してしまいました。
これ、結構深刻なんですよ(^^;)

なので、仰るように同じ曲でキーが違うと気になる、というより諦めの境地に
なります(T_T) テレビやステージで歌手が過去の曲を歌う時に半音~1音ほど
下げる事がよくありますが、そうなると極端に言うと別曲に聞こえます。
小学生の頃、ラジオで聴いて好きになった曲のレコードを買ってきて、家の
ステレオでかけると半音近くピッチが高くて、それが嫌で嫌でターンテーブルと
キャビネットに柔らかい紙を挟んで回転数を落としてラジオで聴いたくらいに調整
して聴いていました。 それを見た私の兄に「プレーヤーが壊れる!」と怒られ
ましたが、やはりそれはやめられませんでした(^^;)

でも確かに便利な事もあります(^^) 明日カラオケに行く!と決まったりした時、
最近の曲をスターデジオから録音して、それを聴きながら直接楽譜を書くんです。
書いているうちに憶えてしまいますし、うろ憶えでも楽譜を見れば歌えるんです。
逆に言うと、最近の曲はそうでもしないと憶えられないだけ、なのですが(^^;)

by ぽぽんた (2010-01-10 00:49) 

大朝

 本当にいろいろありがとうございます。
 
 移調楽器のややこしさは以前兄の「音楽の友」のクラリネットの話で聞いたことがあります。楽譜に実音で書けばいいのではないかと思えてしまいます。ただし私のようにハ長調と変ロ長調との違いがわからない者にはそれほど苦にならないと思いますが。

 私の家にあったレコードプレーヤーの一つが、一時ベルトの張りが強すぎて半音高い調で演奏されるようになっていました。演奏スピードが速いのには参りましたが、ピッチの高さには気が付きませんでした。
 You Tube の小柳ルミ子さんの「恋の雪別れ」のうち、ある演奏のキーが高いのに気が付いてコメントを書いたかたがいらっしゃいましたが、そのかたはおそらく絶対音感をお持ちなのでしょう。
 同じ曲でも、演奏の途中で急にキーが変ると私でも一瞬別の曲のような感じがしますが、すぐに慣れて、違いが分からなくなってしまいます。
 私には調の違いは長調と短調くらいしかわからないので、楽譜を書くときにピッチを調べるのが面倒な時には一応ハ長調またはイ短調の曲として書いておきます。

 大ざっぱな感じでは、相対音感しかないほうが楽なようですね。

by 大朝 (2010-02-04 00:42) 

ぽぽんた

大朝さん、こんばんは!

1970年代頃のレコードプレーヤーは、メーカーが意識的に回転数を速めに設計
している事があるんです。 何でも、長い時間使用していると回転系統の部品が
すり減り、スピードが遅くなるので、それを見越して速めにしている…などという
説明を読んだ事があります。 私のような人間からするととんでもない話で、
そんなプレーヤーではとても落ち着いて音楽は楽しめないんですよ(^^;)

Youtubeに小柳ルミ子さんのカラオケレコードの音をアップした映像がいくつか
あるのですが、はっきり言って全部ピッチがやや速い(=音程がやや高い)んです。
恐らく回転数の微調整が出来ないプレーヤーを使用したのでしょう。
メロ入りカラオケである事もあり、一度聴けばそれでいいや、という感じでした(^^;)

私は知っている曲ならばわずかなピッチの違いもわかってしまって気になりますが、
絶対音感云々は別にして、実際にはどなたでも「感じが違う」といった感覚で判断
できるのではないでしょうか。 例えば「普段聴いている時よりもやけにかわい
らしい声だな」といった感じで…。 正直なところ、音感とは結局は何なんだろう?
と思う事もしばしばです。

by ぽぽんた (2010-02-04 23:52) 

大朝

 You Tube の小柳ルミ子さんの「恋の雪別れ」でキーの高さが気になったかたも、おそらく、ルミ子さんのお声の異常に張りつめた感じを捉えて、そう推測されたようです。

 音感といったものは本当に難しくて、ここで他の曲の話をすると場違いになるかもしれませんが、「愛の迷い子」の2番の「枯れ葉を~」の所は本当に切なくて、いつ聴いても泣けてきそうな感じになります。「小さな恋の物語」の2番の「丘の上をひとり 私は駆けてゆく」の所なんかも切ない感じです。同じようなお声のかたでもチェリッシュの悦ちゃんの歌唱だとそれほどとは感じません。曲が違うとか、声が違うとか言ってしまえばそれまでですが、アグネスさんの場合、子音が強くてここ一番という所で思いっきり声を上げるので、ぎりぎりの切なさが出るのかもしれません。ただし、私には切なすぎて少々居づらくなってしまうのですが。
 
 
 
by 大朝 (2010-02-05 15:36) 

ぽぽんた

大朝さん、こんばんは!

う~ん、それは音感とは直接関係なくて、アーティストによってそれぞれ異なる
音色(声色)、音程リズムの表し方やそれに伴うゆらぎのようなものに負う物が
大きいのではないでしょうか。 勿論言葉の発声の仕方も重要だと思います。

そのアグネス・チャンさんの例では、どちらも音程的に非常に危うい、言い換えると
わずかに正規の音程から外れてうわずっているんですね。 その危うさが聴いて
いる人に独特のインパクトを与えている、とも言えると思うんです。
そこまで行くと、単にテクニックの問題に留まらずアーティストの曲に対する解釈
などにまで波及してしまうので、我々は聴く立場の人間として素直に受け取って
いればいいのですが…つい分析したくなっちゃうんですよね(^^;)

by ぽぽんた (2010-02-06 00:20) 

大朝

 拙い事を書いてしまって申し訳ありません。おっしゃる通りで、音感とはちょっと違い、声色や歌唱のクセといったほうが適当でしょう。

 音感とは、ある音や、ある音と次の音、さらに次の音を聴いたときに心に広がる思いのことで、音色や声色とは分けて捉えるべきでしょうね。
 「ド」でも上のドと下のドとでは印象が違い、下のドは落ち着いた感じ、上のドはそれより高揚した感じがします。二つの音を比べれば良くわかりますが、単独で聴いてみてもそういった印象です。絶対音感のない私でも大体のことは感じ取れます。
 「ドド」と聴けば落ち着いた感じ、「ドレ」と聴けば何か動いた感じ、「ドミ」と聴けば弾む感じがします。
 「ドレミ」と聴けば明るい気分が湧き、「ミレド」だと平和に終る感じがしますが、「ドシラ」だとやや不安な感じがします。
 ざっと言えば、こういったものが音感でしょう。

 曲のテンポにもよるのですが、全体的にピッチが高いと、高揚した感じ、あるいは緊張した感じがします。その逆だと落ち着いた感じ、ときには沈んだ感じがします。アグネス・チャンさんの曲に高揚した感じのものが多いのは、ピッチが高いせいではないかと思います。
 
by 大朝 (2010-02-13 00:19) 

大朝

 つまらないことばかり書いてしまって申し訳ありません。

 3月16日にアグネス・チャンさんが久しぶりに日本武道館でコンサートを行うとのことです。
 どんな歌が飛び出すのか、楽しみですね。
by 大朝 (2010-03-12 22:38) 

ぽぽんた

大朝さん、またまたこんばんは(^^)

私もそのコンサートを観たい気持ちがあるのですが、最近テレビで歌うのを聞いた
時に「え」というくらい上手でなかったので(^^;)、本当に武道館でライブなどできる
のかな、と疑問なんですよ。
昔の勢いのある歌声だった頃を知っているので、尚更そう思ってしまうんですね…。

今の声で聴きたいと思うのは「やさしさ知らず」あたりです(^^)

by ぽぽんた (2010-03-12 23:24) 

Tetsuya

ぽぽんたさん、はじめまして。
本日、偶然にもこのようなすばらしいブログを発見し、虜になってしまいました。商品化されていないオリジナルカラオケ音源を聴くことができるなんて、夢のようです。
私も、(主に80年代の楽曲中心ですが)オリジナルカラオケを聴くのが大好きで、最近の復刻ものでカラオケが収録されていると、ついつい購入してしまいます。ただ、それでも、過去のヒット曲のオリジナルカラオケが商品化されるケースは、まだまだ少ないですね。

ところで、イントロのない曲でカウントを残してほしいという件ですが、私もまったく同感です。
ピンク・レディー「ウォンテッド」に関しては、こんなケースが…。
以前、ビクターから「アプリコット」シリーズという、一般カラオケのカセットが発売されていて、ビクターの歌手に限っては、オリジナルカラオケにメロディーをかぶせたものが収録されていました。ピンク・レディーもオリジナルカラオケだったわけですが、この「ウォンテッド」には、ちゃんと、ドラムのカウントが入っていたのです。(カウントの音から判断して、後付けしたものではなく、明らかに当時のオリジナル音源と思われます。)
にもかかわらず、CD化されたカラオケには、カウントが入っていないんですよね。まったく残念なことです。

これからも、貴重な音源を楽しみにしております。


by Tetsuya (2010-03-13 17:55) 

ぽぽんた

Tetsuyaさん、はじめまして! 嬉しいコメントを頂戴し、ありがとうございます(^^)

最近では古い曲のカラオケも随分復刻されてきましたが、まだまだ欲しいものが
手に入らない状況は続いています。 ぜひこのブログで楽しんで下さいね。

「アプリコット」シリーズという商品については、全く知りませんでした。 私にとって
実に新鮮な情報をありがとうございます!
「ウォンテッド」に関しては、以前ブログにも書きましたが、ピンク・レディーの全盛期
にLPレコードで発売されたオリジナル・カラオケ集にも収録されていましたが、
メロ入りの上にそこにも冒頭のカウントは入っていなかったんです。 現行のCD
も同様に、不親切以外の何物でもないですよね。

なので、そのカウント入りバージョンはとても貴重だと思います。 それはTetsuya
さんご自身がお持ちなのでしょうか? ぜひ大切になさって下さい。

明日、また更新する予定ですので、また見に来て下さい。 よろしければ、今後も
いろいろコメントをお寄せ下さい。

by ぽぽんた (2010-03-13 23:31) 

Tetsuya

お返事ありがとうございました。
レコードにもカウントは入っていませんでしたか。
そう考えると、なぜこの音源だけカウントを残しているのか、不思議でもあります。

「アプリコット」シリーズは、80年代から90年代にかけて、レコード店のカラオケコーナーに、よく並んでいました。
先にも書きましたように、あくまで一般カラオケの扱いでしたが、ビクターの歌手だけは、「オリジナルカラオケ+ガイドメロディー」という音源だったため、よく買っていました。(ただ、例外もあって、サザンオールスターズなどは、オリジナルではなく、安っぽい音源でした。)
しかし、メロディーの音が極端に大きいのが難点でしたね。
たぶん、ビクターからは、これより価格の高い「オリジナルカラオケ」というシリーズも随時出ていましたから、差別化を図る意味もあって、わざと大きいメロディーを入れていたのだろうと推測しますが…。

※以下、80年代の楽曲で恐縮ですが、イントロのない楽曲のカラオケについて。

徳永英明「輝きながら…」の場合は、シングルカセットのオリジナルカラオケには、やはりイントロは何も入っていないのですが、アポロンから出ていた一般カラオケ(ただし、これもメロ入りオリジナルカラオケ)には、なんと、テレビでの歌唱時と同じ、短いイントロが付いているのです。これは嬉しかったですね。

他に、C-C-B「スクール・ガール」という曲では、リーダーの渡辺秀樹氏本人の声によるカウントが入っています。これは、非常に珍しいケースといえるでしょうね。

by Tetsuya (2010-03-14 08:00) 

ぽぽんた

Tetsuyaさん、こんばんは!

やはり、メーカーがカラオケソフトをどのような目的で作ったのかという事に行き着く
気がします。 純粋に「素人にも気軽に歌って欲しい」と思って作るのであれば、
イントロ無しカラオケのカウントを削除して出だしのタイミングも音程も掴めないような
バージョンを入れたりはしないはずですよね。 しかし「ウォンテッド」はメロ入り
なのにカウント無しのバージョンがレコード化されているというのは、企画か制作かが
中途半端だったという事だと思います。 やや辛辣でしょうか。

80年代の楽曲についての話題も歓迎しますよ! 私も時々採り上げています。
「スクール・ガール」のカラオケは私は持っていませんが、そのようなカウントが
入っていると何となくレコーディングの様子が見えるような気もしますよね。
オリジナル・カラオケにカウントが入らなかったり、終わり方をフェイド・アウトにしたり
するのは、メーカーとしてそういった制作の裏側のようなものが見えてしまうのを
避ける意味もあるのかも知れません。 マニアとしては、見えるのは大いに結構
なのですが(^^;)

by ぽぽんた (2010-03-15 00:07) 

Aki

だいぶ前の書き込みにコメント失礼いたします。
長年アグネスファンをやっている者ですが、ずっとこの曲でわからない事がありまして。Yahooの検索でこちらにたどり着きました。

「ひなげしの花」のイントロの2小節目から入る、前奏部分の主旋律的な音を奏でている楽器な何なのでしょうか?。
ファン仲間の方にも聞いてみたのですが、木琴ではないか?という意見だったのですが、エコーもかかっているしそうなのかなぁとモヤモヤ。

もしよろしければレスいただけたら嬉しいです。
by Aki (2014-04-16 02:38) 

ぽぽんた

Akiさん、初めまして! コメントをありがとうございます。 そして、
お返事が遅くなり申し訳ありません。

ご質問のイントロでメロディーを演奏している楽器ですが、これは電子オルガンと
電気ピアノのユニゾン(同じ旋律を複数の楽器で演奏する事です)です。
電子オルガンの機種はハモンドオルガン、電気ピアノの機種はRhodes (ローズ)でしょう。

電子オルガンの音にはイントロと間奏の時だけフィードバックエコーがかけられ、
歌メロのA'メロ(♪来る来ない 帰らない 帰る…♪ の部分です)では
音色を変えてザーッと和音で演奏されているのが聞き取れます。
確認してみて下さいね。

これを機に今後もよろしくお願い致します。

by ぽぽんた (2014-04-17 23:24) 

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