折鶴 / 千葉紘子
1972年は実にいろいろなタイプの曲が誕生しヒットした年でした(^^):
「折鶴」は千葉紘子さんのデビュー曲として1972年8月25日に発売され、
オリコン最高位9位、100位内には28週もランクされ、27.7万枚の売り上げとなる
ヒットとなりました。
この曲、典型的な歌謡曲という感じもするし、童謡のような雰囲気も持っているし、
なのに編曲にはロック的な要素もあるしで、地味なのに心に残るものがあるんですね(^^)
実は、と言うよりもわりと知られた話ですが、この曲は元々は千葉さんと同じ
渡辺プロ所属だった小柳ルミ子さんのために書かれた曲だそうです。
そのためなのか、小柳ルミ子さんの3枚目のアルバム
「京のにわか雨~はるかなこころのふるさと」にも収録されていて、
しかもそのアルバムは千葉紘子さんの「折鶴」と同じ発売日だったんです。
こういう場合も、小柳ルミ子さんのバージョンは「カバー」と言うのかな??
双方のバージョンとも、編曲は森岡賢一郎氏なのですが、小柳ルミ子さんの
バージョンはキーが半音高く、リズムがムード歌謡のような雰囲気です。
森岡賢一郎氏は、編曲家としていろいろなアーティストを手掛けています。
現在ではご子息もミュージシャンとして活動しているようです。
初期の小柳ルミ子さんの楽曲はほとんど森岡氏の編曲ですし、他にも
郷ひろみさんの「よろしく哀愁」、内山田洋とクールファイブ「長崎は今日も雨だった」
「そして神戸」など、昭和40年代にはとても数多くの編曲を手掛けています。
森岡氏の編曲は、派手さは抑えられているのになぜか印象に残る…
そんな感じのサウンドが多いと思います。
それには、曲に合った楽器を何か一つ、徹底的に聴かせるような使い方
をしている事が多いのですね。
例えば「わたしの城下町」では12弦ギター、「京のにわか雨」では大正琴、
「そして神戸」ではストリングス、「よろしく哀愁」ではソフトなエレキと言った具合で、
それぞれ歌のメロディーに対して合いの手的に、音楽用語で言うとオブリガードで
使われている事が多いのですね。
「折鶴」ではややディストーションを効かせたギターがその役目を担っています。
ただ、曲によってはそれが過剰で耳につく事もある気がするんです。
私は、小柳ルミ子さんの最初の3曲「わたしの城下町」「お祭りの夜」「雪あかりの町」
で特にそれを感じました。
どういう事かと言うと、「わたしの城下町」を例にとると、
♪格子戸を♪ (ドミミドミ)の次にミミドレ、
♪くぐり抜け♪ (ファララファラ)の次にファファレミ、さらにその後も
まとわりつくように12弦ギターがからんで来る、という事です。
しかし今にして思うと、そういう編曲法は「何かとすぐ口出しした」
渡辺晋氏(渡辺プロ社長)の指示だったのかも知れません。
残念ながら千葉紘子さんのヒット曲は現在のところこれ1曲だけなのですが、
曲も詞の内容も今の季節にとても合っている気がします(^^)
1973年2月オンエア。
「折鶴」
作詞 : 安井かずみ
作曲 : 浜圭介
編曲 : 森岡賢一郎
レコード会社 : キング
初発売 : 1972年8月25日
「折鶴」は千葉紘子さんのデビュー曲として1972年8月25日に発売され、
オリコン最高位9位、100位内には28週もランクされ、27.7万枚の売り上げとなる
ヒットとなりました。
この曲、典型的な歌謡曲という感じもするし、童謡のような雰囲気も持っているし、
なのに編曲にはロック的な要素もあるしで、地味なのに心に残るものがあるんですね(^^)
実は、と言うよりもわりと知られた話ですが、この曲は元々は千葉さんと同じ
渡辺プロ所属だった小柳ルミ子さんのために書かれた曲だそうです。
そのためなのか、小柳ルミ子さんの3枚目のアルバム
「京のにわか雨~はるかなこころのふるさと」にも収録されていて、
しかもそのアルバムは千葉紘子さんの「折鶴」と同じ発売日だったんです。
こういう場合も、小柳ルミ子さんのバージョンは「カバー」と言うのかな??
双方のバージョンとも、編曲は森岡賢一郎氏なのですが、小柳ルミ子さんの
バージョンはキーが半音高く、リズムがムード歌謡のような雰囲気です。
森岡賢一郎氏は、編曲家としていろいろなアーティストを手掛けています。
現在ではご子息もミュージシャンとして活動しているようです。
初期の小柳ルミ子さんの楽曲はほとんど森岡氏の編曲ですし、他にも
郷ひろみさんの「よろしく哀愁」、内山田洋とクールファイブ「長崎は今日も雨だった」
「そして神戸」など、昭和40年代にはとても数多くの編曲を手掛けています。
森岡氏の編曲は、派手さは抑えられているのになぜか印象に残る…
そんな感じのサウンドが多いと思います。
それには、曲に合った楽器を何か一つ、徹底的に聴かせるような使い方
をしている事が多いのですね。
例えば「わたしの城下町」では12弦ギター、「京のにわか雨」では大正琴、
「そして神戸」ではストリングス、「よろしく哀愁」ではソフトなエレキと言った具合で、
それぞれ歌のメロディーに対して合いの手的に、音楽用語で言うとオブリガードで
使われている事が多いのですね。
「折鶴」ではややディストーションを効かせたギターがその役目を担っています。
ただ、曲によってはそれが過剰で耳につく事もある気がするんです。
私は、小柳ルミ子さんの最初の3曲「わたしの城下町」「お祭りの夜」「雪あかりの町」
で特にそれを感じました。
どういう事かと言うと、「わたしの城下町」を例にとると、
♪格子戸を♪ (ドミミドミ)の次にミミドレ、
♪くぐり抜け♪ (ファララファラ)の次にファファレミ、さらにその後も
まとわりつくように12弦ギターがからんで来る、という事です。
しかし今にして思うと、そういう編曲法は「何かとすぐ口出しした」
渡辺晋氏(渡辺プロ社長)の指示だったのかも知れません。
残念ながら千葉紘子さんのヒット曲は現在のところこれ1曲だけなのですが、
曲も詞の内容も今の季節にとても合っている気がします(^^)
1973年2月オンエア。
「折鶴」
作詞 : 安井かずみ
作曲 : 浜圭介
編曲 : 森岡賢一郎
レコード会社 : キング
初発売 : 1972年8月25日
いかにも、ルミ子のお下がりって感じですね
でも、大好きでカラオケでも歌ってしまいます
浜圭介も森岡賢一郎も大好物です
そんな二人の傑作!堺正章「街の灯り」も良いですよね
何度聴いても飽きないんです
by オリ25 (2009-09-14 22:36)
オリ25さん、こんばんは。
この曲、カラオケで歌うのはすごく難しいですよね。 コードの構成音を
そのままなぞったようなメロディーだから、音を外しやすい気がします。
「街の灯り」は、これこそ私はよくカラオケで歌います(^^) 浜圭介さんに
限って言うと、一番好きな曲は三善英史さんのデビュー曲「雨」です。
でもこの曲のオリジナル・カラオケは聴いた事がないんです。
あればすごく欲しいんですけどね(^^;)
by ぽぽんた (2009-09-15 00:41)
森岡賢一郎さん、なつかしいです
小柳ルミ子さんと同じく(渡辺プロ=ワーナーパイオニア)だった歌手で当時
藍美代子さんっていて、やはり森岡さんのアレンジで「ミカンが実る頃」とか「母」(こちらはワーナーのあのねのねの原田氏と、すぎもとまさと氏でしたよね)が作られて、小柳さんの路線に近かったことを覚えています
by シーサイド貝掛 (2009-10-17 00:48)
シーサイド貝掛さん、こんばんは! お返事が遅れて申し訳ありません。
森岡賢一郎さんのアレンジはとてもオーソドックスなはずなのにインパクトを
感じますよね。
藍美代子さん、覚えていますよ。 小柄でいつもにこやかな感じの女性
でしたね。 「ミカンが実る頃」はよくテレビで聞いた気がします。 その頃、
私はまだ子供でしたが、タイトルを見ただけでなぜか野路由紀子さんの
「私が生まれて育ったところ」を思い出してました。 曲調は全く違います
けども(^^;) 小柳ルミ子さんとはプロダクションも同じでしたね。 多分、
ナベプロも同じ路線を狙わせたのだろうと思います。
by ぽぽんた (2009-10-17 23:13)