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お詫びm(_ _)m & 次回予告

ぽぽんたです。


今日こそ記事を書きたかったのですが、所用が多くまた時間切れで…申し訳ありません。
来週は3連休で時間ができそうなので、絶対にアップします!


しかしテーマは決まっていまして、それはちょっと広く「秋の天地真理」

私にとって、天地真理さんって特別に思い入れの強い歌手でして。
今も、あの素晴らしい才能があのような形でつぶれてしまった事に、悔しい思いが残ってます。

「恋する夏の日」が強烈で、天地真理は夏!と思っている人は多いのではないかな。
でも私は、天地真理さんは秋、だと思っているんです。
なので、次回の記事では、そう思う理由を含め、何曲か挙げてみたいと思っています。

もうご存知の方も多いかと思いますが、昨年CDセット「私は歌手」が発売される事になった時、
ファンに「今の天地真理にききたい事は?」とアンケートが募集されました。
それに対する答えがここに掲載されています。
ぜひ一度目を通してみて下さい。


それでは、来週日曜に! また読んでね(^^)/

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週末の皆さまへ

皆さま、こんばんは。 ぽぽんたです。
いつもおいで下さって誠にありがとうございます。

今(10月11日)、大型で勢力の強い台風19号が日本列島、関東地方に近づこうとしています。
台風15号が来襲し大きな被害を出してから1ヶ月余りで、また…ですね。
私は千葉、それも連日ニュースになっているゴルフ練習場から遠くない場所に住んでいますので、
先月の被害は目の当たりにしていますし、正直なところ今はかなり不安です。

きっと同じような思いをされている方が多いと思います。
今からしっかりと備えるべき事は備え、被害が最小限に留まるよう、お互い努力致しましょう。

皆さまがくれぐれも、ご無事でありますように。


追伸: 今週コメントへのお返事がまだできておらず、申し訳ありません。
 明日には書かせて頂きますので、よろしくお願い致します。

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天地真理の秋ソングとそれにまつわる考察

台風19号は去って行きましたが、皆さまの住んでおられる地域、住居等は大丈夫でしたか?
皆さまがご無事であります事を心から願っています。

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「天地真理の秋ソング」として発売当時も、そして現在も最も親しまれているのはやはり、
「想い出のセレナーデ」(1974年9月発売)ですよね。
その前、「虹をわたって」(1972年9月発売)や「空いっぱいの幸せ」(1973年10月発売)も、
発売時期からすると明らかに秋ソングなのですが、歌詞の内容に秋を思わせる表現が殆どなく、
特に「虹をわたって」については、私は気づいたら夏の歌と解釈してました(^^;)
だって、秋に雨上がりの虹を見る事って、あまりないですよね。

ちょっと面白い事に気づいたんです。
天地真理さんの楽曲は、例えば「若葉のささやき」ならば明らかに春の特徴を表現した
「若葉が街に、急に萌えだした」と歌われていますし、
「恋する夏の日」だともろに「今年の夏、忘れない!」と歌われていて、
季節が完全に限定されているのに対し、
先述の「想い出のセレナーデ」の歌詞には、秋を想起させる語が全然、ない。
なのに、曲全体の雰囲気は明らかに秋、なんです。

それが気になった私は、シングルB面やアルバム収録曲についても考えてみたんですね。
そして、歌詞のどこにも秋がないのに秋ソングと認識していて、かつ発売当時から
ずっと大好きだった2曲の存在に気づきました。
それは、「もの想う季節」(シングル「空いっぱいの幸せ」C/W)、
そして「あなたの故郷」(アルバム「空いっぱいの幸せ」B面5曲目)の2曲です。

その2曲が収録されているアルバム「空いっぱいの幸せ」は、タイトル曲が失敗作だったために
売り上げが伸びずに終わった不遇の1枚なのですが、
収録曲はどれも質が高く、アルバム用でなくシングル候補として発注し出来てきたものの、
ボツになった曲ばかり集めたのだろうな、と思わせるものがあります。
上記の2曲の他にも、天地真理さんの楽曲の中でピカイチなアップテンポで、
シングルで発売すればきっとヒットしたと思われる「銀座ひとりぼっち」も入っているんですよ。
知らない方にはぜひ、聴いてみて頂きたい。

本当ならば「もの想う季節」「あなたの故郷」をここでフルでお聴かせしたいのですが、
それはできませんので、イントロだけ編集したものを…。
歌は入っていませんが、曲の雰囲気は感じて頂けると思います:

「もの想う季節」

「あなたの故郷」


どうですか?
「もの想う季節」はやや冷たい空気の中に佇み、枯れ葉や教会を見て過ぎた日々を回想している場面、
「あなたの故郷」はおおらかな景色の中、暖かな秋の陽の中を幸せな気持ちで歩いているような雰囲気。
私はイントロだけでそれを感じてしまうのですが、それはやはり歌詞の内容も知ってるからかな(^^;)

その両方とも、やはり秋に関する語は全く出てきません。
しかし歌詞、メロディー、アレンジ、そして歌唱が組み合わさると、秋なんですね。
当時の制作陣の、楽曲に季節感を持たせる技術は実に素晴らしいものがありました。


さて、私が書きたかった事はもう一つありまして。
先程、「空いっぱいの幸せ」は失敗作だった、とハッキリ書いてしまいましたよね。
それはアルバムの事ではなく、シングル、それも楽曲自体ではなく、
あのタイミングでそれを発売してしまった、それが失敗だったと言う意味でして。

何かで、その「空いっぱいの幸せ」がシングル発売されるまで論議があった、と読んだ事があります。
それは恐らく、それほどに当時の天地真理さんのポジションが微妙な域にさしかかっていた、
と言う事なのでしょう。

私は当時小学6年で、自分も周囲も歌謡曲、アイドルには最も興味のある時期だったので、
それだけ記憶も鮮明なので書けるのですが、
「恋する夏の日」がヒットしていた頃、すでに天地真理さんはスキャンダルの渦中にいました。
クラスの中では、天地真理が大好きだったけどもうやめよう、なんて子も結構、いました。
特に女子、ですが。

天地真理さんはデビュー後、本来の持ち味は、笑顔がとても明るくて素晴らしいが、
ふと見せる陰が表情にも歌声にも宿っている…と言ったものだったはずなんです。

実際「水色の恋」はともかく「ちいさな恋」「ひとりじゃないの」あたりまでは、
その個性がうまく発揮され、ファンを増やしていったんですね。

しかし「虹をわたって」「ふたりの日曜日」「若葉のささやき」そして「恋する夏の日」と、
新曲が発売されるにつれて陰がどんどん失われ、明るいだけの人になっていった。
私も、まだ子供でしたがそんな風に感じていたのは確かで、
日本人は本来、陰や哀愁と言った感覚が大好きですから、
大衆もそんな天地真理さんに徐々に魅力が感じられなくなっていったんですね。

「恋する夏の日」も明るさがほぼ100%な楽曲ですが、音楽としての魅力が大変大きく、
子供から大人まで誰もが楽しめる楽曲に仕上がっていたため、大ヒットになりました。

そんな曲の次だったからこそ、新曲はより哀愁のある、大人っぽい楽曲が選ばれるべきでした。
例えれば、前年に南沙織さんがロックのビート感にあふれた「純潔」の大ヒットの次に、
その名も「哀愁のページ」と言う、寂しげなバラードを歌ってまた大ヒットしたように。

しかし天地真理さんの場合、「恋する夏の日」の次には「空いっぱいの幸せ」が選ばれました。
サウンドも歌も過剰なほど明るくストレートに感じられ、当時の私は
「何でこんなつまんない曲を新曲にしたんだろう」と、生意気にも思っていました。
私はスキャンダルとかには全然興味がなく、とにかく真理さんの歌が大好きでしたから。

その頃、私は小学校で放送部に所属していました。
昼休みには放送室に給食を持ち込み「お昼の放送」なるものをやっていまして、
自分のレコードや、「これをかけて!」と持ち込まれたレコードをかけたりしていました。
あのねのねの「魚屋のおっさんの唄」をかけた時には、顧問の中村先生が飛んできて
「やめろ!!」と怒られたりもしましたが(^^;)
その頃に「空いっぱいの幸せ」も持ち込まれたんですね。

「お昼の放送」は約20分ほどで、B面大好きな私が放送終了後に「空いっぱいの幸せ」のB面を、
放送室内で特に何も考えずにかけてみたんです。 
初めて耳にしたその曲に、私はとっさに思いました。「なんだ。こっちの方がずっといいのに…」。
それが「もの想う季節」だったわけで。

「もの想う季節」は、歌詞は決して暗いわけではありません。
むしろ前向きで明るい内容なのですが、歌謡曲の妙でメロディーとサウンドが哀愁感たっぷり、
陰影さえ感じられる仕上がりで、アピールできる年齢層がグッと広がるような1曲なんですね。

勿論、天地真理さんの人気もいずれは下降線をたどった事でしょう。
しかしもし、「空いっぱいの幸せ」ではなく「もの想う季節」が新曲であったら、
大衆に飽きられる時期はもう少し先になっていたかも、そんな気がするんです。
その間に、当時新人で徐々に人気を上げていた桜田淳子さん、山口百恵さん等の良き先輩として、
独自のポジションを確立する事も十分可能だったようにも思うんです。
もしそうなっていれば、一気に人気が下降する事もなく、長く活動できたのでは、と…。

なので、私にとって「空いっぱいの幸せ」は、嫌いではないが、天地真理さんのイメージを
固定させてしまい飽きられるスピードを早めた作品とのイメージがついてしまいました。

結局はたら・ればのお話で、これを論じたところで何も解決はしないのですが、
今も天地真理さんのファン(大半はアイドル現役当時について、でしょうが)が多く存在する
のは、やはり長く活躍して欲しいと望まれた歌手であったからだと思いますし、
現実にはそうはならなかった事を今も残念に、どうしても思ってしまうのです。

勿論、以上述べた事が天地真理さんの人気の下落の原因、そのすべてではありません。
しかしその一つである事は間違いないと指摘しておきたいと思い、書かせて頂きました。


最後にこのブログらしく、ちょっと音楽らしい話題を…。

天地真理さんのシングルA面曲は、全盛期最後と言えるシングル「愛のアルバム」
までの13枚のシングルでキー(調)を羅列してみると…

・水色の恋… E  ・ちいさな恋…Am、A(サビで転調)  ・ひとりじゃないの…A♭
・虹をわたって…B♭ ・ふたりの日曜日…F  ・若葉のささやき…B♭m
・恋する夏の日…A♭  ・空いっぱいの幸せ…G  ・恋人たちの港…Em
・恋と海とTシャツと…A♭  ・想い出のセレナーデ…E♭m
・木枯らしの舗道…B♭m  ・愛のアルバム…F#m

「ひとりじゃないの」「恋する夏の日」「恋と海とTシャツと」が同じA♭、
「若葉のささやき」「木枯らしの舗道」が同じB♭mである他は、
すべてキーがバラバラである事に注目して下さい。

楽曲の雰囲気やイメージを決める際、キーの設定は重要です。
天地真理さんの楽曲に対する柔軟性が、キーの設定を自由にさせていると解釈できるわけで、
こんな事からも天地真理さんの音楽性の高さ(ちょっと意味不明な表現で私は好きでない
のですが、よく使われるので真似してみました(^^))を感じる事ができますね。


最後まで読んで下さってありがとうございました。
次回からは平常運転で…いや、ちょっと変えようかな(^^)

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木枯らしの舗道 / 天地真理

今年はまだこの季節ではないですが…1974年の冬に発売された曲です:

木枯らしの舗道ジャケ.jpg

デビュー曲から11曲連続でオリコンシングルチャートでずっとベスト10内、
それも上位3位内まで上昇するのが普通だった天地真理さんの、初めてのベスト10圏外曲です
(最高14位、1975年1月6日付)。

前々作「恋と海とTシャツと」あたりですでに天地真理さんの人気の下落は明らかでしたが、
次に発売された「想い出のセレナーデ」がオリコンで4位、ラジオのランキング番組では1位を
獲得するほどのヒットとなったので、私は「これで人気が復活すればいいな!」と期待したものです。

今思うと、「想い出のセレナーデ」は純粋に楽曲自体が素晴らしかったヒット曲だったんですね。
だから今でも天地真理と言えばこの曲!と言った感じで「想い出の…」が語られますし、
僭越ながら私が9年ほど前にカラオケにピアノ演奏を乗せてYouTubeにアップした動画にも、
今でも時々好意的なコメントを頂けるのだと思います(^^)

すわ復活か!?と、私だけでなくそう期待した人も多かったようなので、「想い出の…」の次の曲は
それまでよりもより重責を担っていたはずなのですが、結果は残念なものになりました。
本当に本当に、残念です。


「水色の恋」「恋する夏の日」のような8ビート、「ふたりの日曜日」「恋人たちの港」など16ビート、
「ひとりじゃないの」「虹をわたって」のようにハネたシャッフルと、
4/4拍子で当時歌謡曲で使われていたリズムをほぼ使ってきた天地真理さんの制作陣が、
「木枯らしの舗道」に導入したのが3/4拍子のワルツでした。

キーは「若葉のささやき」と同じくB♭マイナー(変ロ短調)。
イントロから歌部分を経てコーダまで、そのキーの音階が頑なに貫かれ、
平行調であるD♭メジャーにもAメロで瞬間的に移行するだけです(♪木枯らし 吹き抜ける♪の部分)。

何らかのコンセプトがあってそのような作りにしたものと思いますが、
メロディーがどうも、起伏が大きい割には単調に感じられるんですね。
Aメロではゆったりめ、Bメロではやや詰め込み気味と変化をつけてはあるのですが、
コード進行が単純な事もあって「想い出のセレナーデ」のような心に引っ掛かるものがない。
私にはそう感じられます。

具体的に言うと、「想い出のセレナーデ」は全体的には暗めの雰囲気で進行するバラードですが、
サビで♪あなたのもとへ…訪ねたの あれはまるで♪ の部分で長調に一時的に移行していて、
あのような楽しい時代もあった…と回顧して微笑んでいるような、聴く側からしてもホッとする
ような流れになっていますよね。
それがサビ前後の寂しげな心情表現にはさまって際立っているのが、耳にも記憶にも残る…
と思えるんですね。

それが「木枯らしの舗道」では、最初から最後までひたすら寂しさだけで引っ張り通している。

作詞・作曲は従来通り山上路夫・森田公一コンビですが、
編曲に天地真理さんのシングルでは初めて穂口雄右氏が起用され、恐らくナベプロから
指示されたと思われる流麗なストリングスアレンジが施されています。
ピチカート奏法、ハーフ部(この曲の構成は2ハーフです)における唐突なフレーズを含む
ストリングスの派手なアレンジによって、全体が単調に感じられるのは回避されていますが、
反面、そのストリングスがややうるさく、しつこく感じられる
…そんな仕上がりになってしまっています。

もしサビの前に長調を基調にした歌メロが8小節くらい入っていたら、ただ寂しいだけでなく
全体にストーリー性が感じられる流れを構築できたのでは…とも思いますが、
きっと渡辺晋社長が「歌謡曲なのに1コーラスが長過ぎる」とダメ出ししたかな(^^;)

私はかねがね、特に歌謡曲を好むリスナーは、
悲しい曲には救いを、楽しい曲には憂いを求めるものなのでは、と思っているんです。
その比率や分配具合がうまくいくと、大きくヒットしたり記憶に残るような曲になるのでは、と。
無論、それだけではないとも思いますが(^^;)

ただ、天地真理さんのシングルのレパートリーにワルツが入ったのは大きい事で、
リズムを強調したノリ重視からの転換が図られているようにも思います。
もしかしたらスタッフはこの曲を制作する時点ですでに、
翌年の天地真理さん主演のミュージカル「君よ知るや南の国」を見据えていたのかも知れません。

余談ですが、その「君よ知るや南の国」の収録された「気が合う同志」では、
天地真理さんが初めて地声で、しかもまったくのノンビブラートで歌っていて、
その歌声を聴いていると「この声とファルセットを使い分けたら、それまで真理さんに無関心だった
音楽ファンも注目して違う展開になっていたのでは…」と、また「たら・れば」してしまいます。
…って前にも書いたかな(^^;)

ついでなのでもう一つ「たら・れば」を。
もし「木枯らしの舗道」の代わりに「レイン・ステイション」が発売されていたら、
「天地真理ってこんなしっとりした曲も歌えるんだ!」と、また新たなファンがついたのでは…。
この曲ならば、その時代に多かったフォークソングのファンからも支持が得られた気がします。
もしそうなったら天地真理さんにとっても願ったり叶ったりで、
「想い出のセレナーデ」で復活しかけた人気が本物となり、
その後も活躍を続け、今で言うと森山良子さんのような歌手になって…
すみません。 たら・ればに過ぎませんm(_ _)m

私は歌手・天地真理のファンです。


「木枯らしの舗道」
作詞 : 山上路夫
作曲 : 森田公一
編曲 : 穂口雄右
レコード会社 : CBSソニー
レコード番号 : SOLB-202
初発売 : 1974年(昭和49年)12月10日


お知らせ
ぽぽんたです。コメントへのお返事が遅くなりがちで大変申し訳ありません。
週末には落ち着いて書けると思いますので、よろしくお願い致します!

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