SSブログ

今年はドーンとクイズから始めます!

あけましておめでとうございます。
本年もこのブログをご贔屓のほど、よろしくお願い申し上げます。


前回のクイズでは多くの方から回答と楽しいコメントを戴きました。
そのお礼と新年のお祝いを兼ね、元日からクイズ、出します!

今回は、いや、今回こそ、難しいですよ!

次の音声は、あるヒット曲の、演奏開始用カウント音です。
その曲名と歌手名を当てて下さい。
(回答は締め切らせて頂きました。ありがとうございました!)
今回は、前に出題した「赤いハイヒール」とは違って、
イントロのある曲です。
つまり、オケの演奏者に聞かせるための合図、ですね。

ヒントは、ありません!
ちょろっと聞こえる木管楽器の音がヒントと言えばヒント、でしょうか。

今回もコメント欄を「受付/承認後表示」モードにしてお待ちしてます。


ところで… "Do you still want me?"

追伸:書くのを忘れていましたm(_ _)m 今回は今週土曜(5日)深夜に正解発表と
コメント欄開示をする予定です。

*******************************************

追記(1月3日 17時55分)

今回はあまりに難しすぎるかな…と反省し、ほんの少し先まで入れた音源と入れ替えました。
現在はウルトライントロクイズ状態ですので、改めてチャレンジしてみて下さい!

今のところ唯一コメントを下さっている小がめらさんも、ぜひもう一度聴いてみて下さい。
絶対にご存知の曲です(^^)

**************************************
**************************************

正解発表の前に…


今回のタイトルと本文を見て頂いてピン!と来た方もおられるのではないでしょうか。
実はタイトルの「…ドーンと…」は、アメリカンポップスの3人グループ、ドーンのこと。
そして本文最後の「Do you still want me?」はドーン最大のヒット曲の歌詞の一部で、
そのヒット曲とは「幸せの黄色いリボン」(1973年)。 と言うことで、今回の正解は

黄色いリボン(桜田淳子) でした。

恐らくこの曲名は、その「幸せの黄色いリボン」からとったものでしょう。

今回使用した音源は、「黄色いリボン」のオリジナルカラオケのテープに収録されていた、
イントロが始まる前の数秒間です。
ホーン隊やフルートが大活躍するこの曲ですが、イントロが始まる前、
フルート奏者が軽く音出ししさらにその奏者が軽く鼻をすすっている(!)音がしてから
カウントが始まると言う、レコーディング時の様子が垣間見えてくるような音源です。


…と言うことで、今年はやや意地の悪いクイズから始めてしまいましたが、
今後も色々と調査・研究し私なりの楽曲解説をしていきたいと思いますので、
良かったらまたお付き合い下さいm(_ _)m


次回は1月13日に更新予定です。

(コメント欄は通常モードに戻しました)

*****************

お知らせ

本日(1月13日)更新予定でしたが、急遽仕事が入って
先程(19時)帰ってきました(*_*)
更新は来週日曜にいたします。
すみません!よろしくお願いいたします。

ぽぽんた

nice!(2)  コメント(20) 
共通テーマ:音楽

妖精の詩 / アグネス・チャン

この頃のアグネスは本当に可愛かった(*^^*)

妖精の詩.jpg

アグネス・チャンさんの第2段シングル「妖精の詩」は、一聴するとデビュー曲にして
オリコン5位の大ヒットとなった「ひなげしの花」の二番煎じのように
思えてしまいがちなのですね。

しかしそれはイントロなどでの高い音の多用や、楽曲全体から受ける可愛らしいイメージ
のためであって、どちらかと言うと編曲によるものが大きいと言って良いでしょう
(いや、それを指示したであろうナベプロ、プロデューサーの責任、かな)。

「ひなげしの花」とは作詞者と作曲者が全く異なります。
当時のヒットメーカー(天地真理さんの制作チームでもありますね)であり、
もろ歌謡曲路線の作家である山上路夫・森田公一両氏による作品「ひなげしの花」に対し、
「妖精の詩」はフォーク畑の松山猛・加藤和彦両氏を起用しての作品です。
この4年ほど前にヒットした「白い色は恋人の色」(ベッツイ&クリス)がベースに
なっているようにも思えますね(そちらは作詞が北山修氏ですが)。

今となると、当時は1曲ヒットが出ると同じ作家を続投させるのが普通だったのに、
よくその人選をしたものだな、と思います(^^)

同コンビの作品はアグネス・チャンさんと相性が良かったようで、
その1年後に発売されたアルバム「アグネスの小さな日記」にも2曲収録されています。

余談ですが、そのアルバムには松本隆・馬飼野俊一・キャラメルママと言った
珍しい組み合わせによる「想い出の散歩道」が収録されていて、
その曲には何と、後に矢野顕子さんがカバーしたバージョンが存在します。
アグネスver.でピアノを弾いているのも、恐らく矢野顕子さん(当時は鈴木顕子)でしょう。

「妖精の詩」は、オリコンでは「ひなげしの花」と同じく5位まで上昇しています。

****************************************

眉間にシワを寄せて必死にレコーディングしたと言う「ひなげしの花」と違い、
「妖精の詩」ではリラックスして本来のアグネス・チャンさんらしいと思える
歌唱を聴く事ができます。

それを最も感じるのは2コーラス目の ♪…磨き出す 今日からが~♪ のところで、
が~の嬉しそうな発声はアグネス・チャンさんにしか出来ない、似合わないものでしょう。
まだ日本語をよく理解していなかったからこその歌い方とも思えますが、
あ、人形のように可愛いだけじゃない、何となく主張を感じる…
と思わせる効果もあったのではないでしょうか。

最後のサビ ♪春がめぐり来た…♪ の「はァ~」の発声はまさに、当時のアグネスですよね(^^)
そのあたりはものまねでもキモになるようで、
特に森昌子さんは実に巧く表現していたものでした。


音楽的な事に目を向けると…

キーはE♭メジャーです。
アグネス・チャンさんの初期の楽曲は、「ひなげし」がB♭、「草原の輝き」がG♭、
「小さな恋の物語」がDmと、いわゆる「♭系」のキーが多く、
文字通りシャープなイメージと言われる#系ではなく、ふくよかで穏やかと言われる♭系を
意識して使っているのかも知れません。

歌メロが、サビ ♪春がめぐり来たしるしです… 季節の扉のすきまから♪ 以外が
ファとシを抜かした素朴な四七(よな)抜き音階で作られているのは、
そのサビを引き立たせる目的もあるのでしょう。


コード進行は極めてシンプルで、

Aメロ: E♭→Gm→A♭→Gm→A♭→Gm→Fm→B♭7
サビ: E♭→Gm→A♭→B♭7 E♭→Gm→A♭→B♭7
サビ後: Cm→Gm→Fm→B♭7
Bメロ: E♭→Gm→A♭→Gm→A♭→Gm→Fm→B♭7→E♭

…と、何の仕掛けもございません!と言った感じですね(^^)
Gm⇔A♭を執拗に繰り返しているのに何ら違和感がないのが面白いところです。


アレンジとサウンドは「ひなげしの花」以上に幼いと言うか、
少々わざとらしいほど子供っぽいイメージにしているのは否めませんが、
当時の若者や子供がアイドルに求めていたイメージと合致しているのは確かで、
アグネス・チャンさん自身のキャラクターとも見事に合致し、
人気上昇の一助にもなったものと思います。

録音・ミックスのエンジニアは吉野金次さんと思われます。
確か当時の天地真理さんの楽曲も担当していたのではないかな。
吉野金次さんの作る音は一つ一つがクリアで、各楽器やボーカルの音色をほぼ原音のまま
出すようなサウンドである事が多いのですが、
ミックスは左・中央・右の3点のいずれかに適当に楽器を放り込んでいるように聞こえる
作品が多く(勿論計算されているのでしょうが)、時に乱暴にさえ思えるのですが、
殆どの作品でそれがより主役のボーカルを引き立たせているのが凄いところです。


実は私、この「妖精の詩」で、何よりも好きなのが歌詞、でして(^^)。
メルヘン、ですよね。
そのまま絵本になってしまいそうな、そんな歌詞だと思うんです。
特に好きなのが2コーラス目で、「太陽のガス燈を 星の靴はく少年が磨き出す…」
のくだりは、聴くたびに不思議な光景が脳裏に浮かんできて、しかもそれは、
私が初めてこの曲を耳にした小学6年の時から今まで、全く変化がないんです。
才能のある人が書く歌詞って、そういうものなのかも知れませんね。

****************************************

昨年10月末に、私の住んでいる地域のコンサートホールに
アグネス・チャンさんがとあるテーマの講演に来たんです。
土曜日の午後&入場無料と言う事で私も足を運びました。
そして38年ぶりにご本人を、しかもかなりの至近距離で見る事ができました
(前回アグネス・チャンさんを観たのは、町田の大丸デパート屋上で公開録音されていた
ラジオ番組「ハロー・ヤング・ラブ」に出演した時で、1980年2月です)。

かつての、無垢なアイドルのイメージではなくなっていましたが(当然ですね)、
清楚な雰囲気は変わらず、少しだけ聴かせてくれた歌声はとてもパワフルでした。

そう言えば以前、アイドル時代の楽曲を集めたCDボックスを発売する際に
「今の私とは別人と思ってもらって構わないから、ぜひ聴いてほしい」
とコメントしていましたっけ。
確かに別人っぽいですが(^^;)、デビューから数年間に発売された楽曲は、
本当に素晴らしいものが多く、私からもオススメです。

特にアルバム「アグネスの小さな日記」「あなたとわたしのコンサート」(ライブに非ず)、
そして「はじめまして青春」の3作品は、末代まで楽しめる事うけあいです。
しかしできれば(私はまだ持っていませんが)CDボックス・セット「Always Agnes~
アグネス・チャン ワーナー・イヤーズ・コレクション 1972-1978」でしたら、
それらのアルバムの主要曲を含めた傑作を一気に入手できます(私もほしい~!)。


「妖精の詩」
作詞 : 松山猛
作曲 : 加藤和彦
編曲 : 馬飼野俊一
レコード会社 : ワーナー・パイオニア
レコード番号 : L-1130
初発売 : 1973年(昭和48年)4月10日

nice!(3)  コメント(14) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。