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おすすめです!まるいちさん提供の動画

ぽぽんたです。 今日は休載の予定でしたが、とても良いものを観てしまったもので(^^)


私は普段、YouTubeはチェックする程度であまりハマって観る方ではないのですが、
今回はものの見事にハマりました。

まるいちさん(このブログにコメントを下さったり、歌詞を書いて下さったあのまるいちさん、
でしょうか?)がここ1ヶ月ほどにYouTubeにアップロードされた動画、これはすごいですよ。
映像からすると8ミリフィルムでテレビ画面(と音声)を撮影したものなのかな、と思うのですが、
歌番組の映像、それも1972年から1975年頃に放映されたものが多数あるんです。

多くがあの伝説の歌番組「ベスト30歌謡曲」(NET、現在のテレビ朝日)や
「キンキン・ケロンパ歌謡曲」(東京12チャンネル、現在のテレビ東京)などでの歌唱シーンで、
歌の途中で提供スポンサーの商品名などがスーパーで入るあたり、まさに当時の映像そのままで、
しかも音声もしっかりと、きれいに入っていて、
大袈裟でなくタイムスリップしたような感覚に陥ります。

それぞれの動画には、タイトル末尾に「画質悪」などと書かれているので、
それだけでスルーしてしまう人がいるのが懸念されるのですが、
実際に観ると、ヘタに高画質な映像よりもリアルで胸に迫るものがあるんです。
ウチらが子供の頃のテレビって、今思うと高画質ではなかったですしね(^^;)


今日現在(4月1日)でアップロードされているのは「芽ばえ」「森を駈ける恋人たち」
「わたしの彼は左きき」「アルプスの少女」「ときめき」「悲しみのシーズン」「雪の中の二人」
「恋のあやとり」(麻丘めぐみ)、
「恋する夏の日」「恋人たちの港」「想い出のセレナーデ」「さよなら こんにちわ」(天地真理)、
「赤い風船」「ひとりっ子甘えっ子」「わたしの宵待草」「恋は真珠いろ」(浅田美代子)、
「潮風のメロディ~純潔~哀愁のページ~傷つく世代」(メドレー)、
「傷つく世代」「色づく街」「ひとかけらの純情」「バラのかげり」(南沙織)、
「ひなげしの花」「星に願いを」「美しい朝がきます」(アグネス・チャン)、
「花物語」「はじめての出来事」(桜田淳子)、「ちっぽけな感傷」(山口百恵)…

等々、どれもテレビ局にもビデオテープが残っていなさそうな映像ばかりです。
時々、思いがけない人の懐かしい姿もありますよ(^^)


そして、鑑賞していてびっくりしたのが当時のアイドルの歌唱力なんです。
私も「当時のアイドル歌手はレコードではうまいけどテレビ出演の時は…」と固定観念のように
思い込んでいたのですが、
それらの映像では、これってレコードになった歌唱の別テイクでは?と思ってしまうほど、
すごくしっかりした、やっぱりプロだわ…と思わせるような歌唱を聴けるんです。

それを特に感じるのが麻丘めぐみさん、浅田美代子さん、アグネス・チャンさんで、
声に張りがあるのは若いから当然として、
歌い方とその安定感が、私の遠い記憶のそれとは全く異質でした。
「赤い風船」の映像の歌唱など、まさにレコード化された歌唱と較べ何ら遜色ありませんし、
アグネス・チャンさんは歌声もさる事ながら、「デビューした頃は笑いもせず眉間にしわを寄せて
懸命に歌っていたんだ」と発見したような思い出したような、不思議な感覚に捉われました。
また麻丘めぐみさんの「ときめき」では、レコードでは「大事にして・ね」と歌っているのに
テレビでは「大事にしてね~」と歌っていたんだ!と、これも発見と言うよりも
四十数年間忘れていた記憶を引っ張り出されたようで、何とも言えない懐かしさを覚えました。

その「ときめき」や「森を駈ける恋人たち」「美しい朝がきます」「色づく街」など、
フルコーラスで歌われている曲も多数あって、
当時はどの歌番組も短縮して歌っていた…と言った記憶も正しくなかった事がわかりました。

また、1974年春の映像と思うのですが、桜田淳子・山口百恵・天地真理・南沙織・
浅田美代子・麻丘めぐみの6人が横一列、セーラー服で「青い山脈」を歌うと言う、
当時のトップアイドルを全員揃えました!と言わんばかりの豪華な組み合わせが実現してします。
そのちょっと無理やり感のある演出、それがあの頃だったんだよなぁ…と、
観ているこっちが気恥ずかしくなるような感覚も思い出させてもらえました。


興味のある方、ぜひYouTubeにアクセスを!
YouTubeで「まるいち」と検索すると、トップにまるいちさんのチャンネルが表示されますので、
そこから入って行くのが最も簡単だと思います。

ここをお借りし、貴重な映像を数多くアップロードして下さったまるいちさんに、
心から感謝致します。

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次回予告 &「こんな曲作りました!」

ぽぽんたです。 今日は一応先週の代休と言う事でm(__)m

こんな曲を作りました。 仮ネームは「NGo-1」です:

(「NGo-1」作・編曲&演奏:ぽぽんた)
今は不愛想な音でメロディーを入れていますが(^^;)、
ぜひボーカルと差し替えたいと思っています。
歌詞とボーカル(男性のキーです)、手伝って下さる方がおられたらよろしくです!


次回の曲はコレです(サムネイル上クリックで大きく見られます):
Express for twoscore.jpg
今の季節にピッタリの曲です。
2段になっているところがヒントかな(^^)


ではでは、明日からまた元気にがんばりましょう(^^)/

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ここ3~4ヶ月で作りためた曲を並べて収録しました("NGo-1"も入ってます):
https://youtu.be/W2bnGtaEffk

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ふたりの急行列車 / チェリッシュ

↓ この撮影を今やったら逮捕、ですかね(^^ゞ

ふたりの急行列車ジャケ.jpg

チャートアクション

「ふたりの急行列車」はチェリッシュの10枚目のシングルとして1974年4月に発売され、
オリコンシングルチャート最高7位(同年6月3日付)、同100位内に17週ランクインし
18.9万枚の売り上げを記録しました。

前曲「恋の風車」から一層歌謡曲色が強くなり、日本人が好む哀愁感も薄れてきたからか、
1974年のチェリッシュは新曲を出すたびにレコードの売り上げがほぼ半減していき、
この「ふたりの急行列車」が現在までのところ最後のトップ10シングルとなっています。


作家について

作詞は林春生氏。 林氏は元フジテレビのプロデューサーでもあり、
欧陽菲菲さんの「雨の御堂筋」や「サザエさん」の主題歌などでも知られていますね。

作曲・編曲は「恋の風車」に続き筒美京平氏です。
1974年のチェリッシュは「ふたりの…」の後も「渚のささやき」「愛の終末」と、
1年を通し筒美氏が作品を提供し続けました。


歌詞について

全体に「花嫁」(はしだのりひことクライマックス)の幸福バージョンと言った感じで、
駆け落ちではなく、周囲からも祝福されているような雰囲気も感じられます。
二人きりの密室ではなく広い空間や景色が感じられるスケールの大きな歌詞で、
どことなく文学的な香りも漂い、聴いている側も幸せな気分になれる気がします。


楽曲について

筒美京平氏がチェリッシュに提供した楽曲は16分音符で畳みかけるように歌う曲が多く、
「だからわたしは北国へ」「ひまわりの小径」「恋の風車」「ふたりの急行列車」
「愛の終末」の5曲はそのパターンが貫かれています。
そのような楽曲では、特にテレビやステージなどでの歌唱の際、
正確なリズムを保ち続けて歌う事に苦労するはずですが、
私が知る限り、チェリッシュの歌唱シーンでリズム音痴に聞こえた事は皆無です。

キーはE♭メジャー(変ホ長調)で、他調に渡る転調はありません。

コード進行もシンプルですが、トライアドとメジャーセブンスを使い分けたりして、
それぞれ風景が変わったように感じる効果を感じさせます。

構成はシンプルな2コーラスで、イントロと間奏はほぼ同一です。
歌メロ部のアレンジも1番、2番とほぼ同じですが、2番の歌い終わり部分では
コーダに向けてコード進行やストリングスのフレーズが少々異なっています。


アレンジについて

イントロでは列車が出発する場面をストリングスで表現しているんですね(^^)
その後は左から聞こえてくる、電気ピアノによる下り音階の演奏が
列車が進行している様子をずっと奏でていて、
そのあたりはこの曲の数ヶ月前に発売された「恋の雪別れ」(小柳ルミ子)によく似ています。

また、イントロや間奏、コーダでの主メロディーはフルートとビブラフォンとのユニゾン、
サビ後のCメロ(♪丸い地球の上で…♪)のオブリガートではフルートとチェンバロのユニゾン
(Aメロではチェンバロ単独)で演奏され、さわやかさが強調されていますね。

ところどころでホルンの音が使われ、のどかな雰囲気を醸し出しています。

オケで目立つのが右チャンネルから聞こえる、ややディストーションのかかったエレキギターです。
時々コード演奏でワウをかけていたりもしていますが、
歌メロに対して面白い効果を演出している部分があるんです。

サビの ♪ふたりの愛は~♪ の「た」にリバーブがかかって音が伸びているような効果を
感じる事ができますが、それはそのエレキギターが作り出しているんですね。
これは明らかに狙って作られた効果であり、スタジオ録音ならではの発想とも言えるでしょう。


「若草の髪かざり」の回にも少々書いた事ですが、
筒美京平氏が提供したチェリッシュの楽曲は男女デュエットの特性を生かしている事が多く、
この曲でもそれが発揮されています。

前回の記事に出した、この曲の歌メロをもう一度見てみましょう
(上段が女性、下段が男性。下段は上段よりも実音が1オクターブ下です):
ふたりの急行列車2.jpg
まず女性ボーカルがAメロで ♪白い光の中に…♪ と4小節歌ってから男性ボーカルがかぶりますが、
その男性ボーカルの歌い始めの4小節は、女性ボーカルが先行して歌ったメロディーと
全く同一である事に注目して下さい。
つまり男性ボーカルの歌い出しは、先行した女性ボーカルと同じ音程・メロディーで歌えば、
その部分では女性ボーカルときれいに6度のハーモニーで歌える仕組みになっているんです。

その後は男女のユニゾン、サビからは女性ボーカルのソロとなりそれがしばらく続きます。
そしてサビ後で女性ボーカルが4小節歌ってから男性ボーカルがユニゾンで重なりますが、
♪虹色の遠い夢が♪ まで来ると、「夢が」だけが再び6度のハーモニーとなっています。
レコードで聴く限り、その部分は1コーラス目よりも2コーラス目の方がきれいにハモっています(^^)

そして ♪風のように…♪(女)♪飛んでいるのよ♪(男)と追っかけしてから
♪い~ま~♪ と今度は男性側が主音となる3度のハーモニーで終了…と、
凝った構成のコーラスとなっているんですね。

尚、♪い~ま~♪ だけは男性ボーカルを二重唱にして、より厚みを出しています。


トワ・エ・モアの「ある日突然」もそうですが、男声だけで女性言葉が歌われる部分があるのは、
当時は殆ど何も言われませんでしたが、現代だとネット等であれこれ揶揄されそうですね(^^;)


「ふたりの急行列車」で使われている楽器とその定位は:

左: 電気ピアノ アコースティックギター

左-中央: ホルン(2本)

中央: ドラムス ベースギター チェンバロ フルート

右: ビブラフォン エレキギター シェイカー

・ストリングスはクラシックのオケと同じく左方向にバイオリン、右方向にビオラとチェロが定位


付記

「ふたりの…」は1974年初夏に「サウンド・イン・ナウ!」のカラオケコーナーに登場しました。
番組制作担当の河上氏によると、当初ビクターに発注して届いたカラオケ音源が、
シングルとして発売されたものとは全く違う演奏で、
驚いた河上氏は再びビクターに連絡し、正しい音源が届いて事なきを得たとの事でした。

そのアナザーver.を聴かせて頂いたのですが、「テイクワン…」の声に続いて
ドラムスのスティックによる出だしカウント、そして始まったオケはシングルの音とは確かに全く違い、
ややテンポがゆっくりめでイントロなどのメロディーも違う、明らかな別物でした。
しかしキーは同じE♭で、歌メロに入ってからのストリングスのフレーズがよく似ている、
通して聴くと確かに「ふたりの…」のオケとわかる演奏でした。

ピタッと終わるシングルとは違って歌メロの最後のフレーズを繰り返してフェイドアウトする作りで、
全体におとなしく地味な印象を覚える仕上がりですが、
フルートや電気ピアノなどの各楽器音、特にストリングスの動きが明瞭にわかる素晴らしい音質でした。

そのアナザーver.は「ふたりの急行列車」のシングルと同日に発売されたアルバム「メルヘンの旅」
に収録されたアルバムver.では、と思われます。
私はそのレコードを持っていないため、今はそれを断言できないのですが、
確認が出来次第、ここでお知らせしますね。


「ふたりの急行列車」
作詞 : 林春生
作曲 : 筒美京平
編曲 : 筒美京平
レコード会社 : ビクター
レコード番号 : SF-65
初発売 : 1974年4月25日


次回は4月29日に更新します(^^)/

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急きょGWクイズ。

ぽぽんたです。 いつもお読みいただき、ありがとうございます。


大変申し訳ない事に今日も時間切れで記事が書けず…m(__)m
ゴールデンウィークと言う事で、次回の題材曲を当てて頂くのが良いかと(言い訳ですm(__)m)…
で、クイズを作りました。

次の音源はその曲の、イントロ~1コーラス目のAメロの部分(のカラオケ)です。
曲名と歌手名を当てて下さい!

私が高校生の頃に大人気だったあるドラマの挿入曲で、
そのドラマを観ていた方ならすぐにわかると思うのですが、
そうでない方には難しいかな…。

しかし聴けば聴くほど味のある、スルメのような1曲です。
特にメロディーが素晴らしいんです。
メロ譜を先行して貼っておきますので、参考にして下さい(一部歌詞入り…実は消し損ね(^^;)):
Quiz01.jpg
今回は隠れヒントも皆無~(と言うかギャグが思いつかなくて(^^ゞ)で心苦しいのですが、
コメント欄のモードは例によって「承認後表示」にしておきますので、
おわかりになりましたらぜひ回答をお寄せ下さい。

正解発表と頂いた回答・コメントの表示は4日(金曜日)の23時過ぎ頃に行います。

では皆さま、楽しいGWをお過ごし下さい(^^)/

***************************************************

それでは正解です:

北風よ (岸本加世子)

でした。

回答を寄せて下さった皆さま、ありがとうございました。

次回はこの曲について書かせて頂きます。
ぜひまたおいで下さい(^^)/


*コメント欄は通常の受付/即表示モードに戻しました。

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